「第2中隊、VHを確保!!」ついに扉がこじ開けられた。
第2中隊が村の入り口にあるVHを確保したとの連絡が入った。
VHが初めてアメリカの国旗に変わった。
とは言ってもこれで終わりではない。
むしろこれからが始まりだと言ったほうがいいのかもしれないのだ。
それというのも守るドイツ軍からすれば、一番外側にあるVHを死守せよという命令など絶対にありえないことである。
ある程度、実践を積んだ指揮官であれば、じりじりと抵抗、反撃をしながらも、兵力を温存するために少しずつ後方に移動させていくだろう。
戦線を破られないようにするためだ。
これまでドイツ軍に与えた損害から推測すると、ここまでのドイツ軍の戦いは想定の範囲内であると見たほうが懸命かもしれない。
もちろん敵の司令官も決して余裕はないはずではあろうが・・
第1中隊のほうもVHがある教会に突撃が開始された。
だが建物内に篭った敵に近づくのは容易ではない。
建物の中からMG42が撃ってくる。
突撃したR小隊の分隊が一瞬で半数近くの兵を失い、たまらず後退した。
いつも思うが敵にすると恐ろしい武器だ。
ドイツ軍の迫撃砲が墓地にいる我々を狙い容赦なく砲撃してくる。
その砲撃で墓はこなごなになり、地面は掘り返され、中からは棺おけがむき出しになった。
それを目にした兵士たちは地獄の光景さながらの現実に目をつぶった。
先ほどのMG銃座に今度は105㎜砲のシャーマン戦車で攻撃した。
わずか数発だった。
瞬く間に先ほどまでの脅威は取り除かれたのであった。
残りは第3中隊。
88㎜砲の脅威により前進が危ぶまれていたが、81㎜迫撃砲により88㎜は沈黙したままだった。
どうやら砲兵が離脱したものだろうと考えられる。
米軍の攻勢の流れを作ったのはこの第3中隊であったことを憶えておられるだろうか。
第1中隊、第2中隊は慎重な姿勢で展開していたが、この第3中隊はシュガー大尉をはじめ変わり者が多く、めんどくさいことの嫌いなものが多かった。
だが彼らの流した血の代価が今、米軍を動かしているといっても過言ではない。
得てして歴史とはこういうものである。
第3中隊が目指す鉄道施設にあるVHの直前までたどり着いた。
先ほどのパンター戦車も見つかったが、後方で待機している。
やはりここの施設のドイツ軍は手薄なのではないだろうか。
と安心しきっていると、突然攻撃された。
鉄道施設の外れから歩兵が撃たれた。
350mほど先にSS部隊がいる。
必死で応戦するもどんどん死傷者がでる。
10名の分隊のうち、9名がやられ残り1名になってしまう。
「だめだ!くそ!!」
そこへスチュアート戦車が駆けつけた。
シュガー大尉だ。
450mの距離で37mm主砲と機関銃をガンガンぶっ放している。
弱いものをいじめるときは全く容赦しない。
さすがだ。
援軍が到着し前線に向かっている。
次のターンで第2中隊か第3中隊のどちらかに合流できるであろう。
司令部はどのように指示をだすのだろうか。
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