日本鋼豹司令部 トップページへ SPWAW解説記事は、トップページからどうぞ。

BUDAPEST 1945 ~domo戦記外伝2

domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ソ連軍の7ターン》

SU-152は撃破に成功した。
だがもう1台のT34/85はまだ生きていた。

そのT34の目の前にはパンツァーシュレッケをかついだファブリーズ少尉と5名になったライフル分隊がいた。
だがファブリーズ少尉のパンツァーシュレッケはすでに全弾撃ちつくしてしまっており、前線から後退してきたのであった。

T34がのそのそと車体の向きを変えている。
そして我々に気付いたのか動き出した。

今、反撃できるのは5名のライフル隊しかいない。
しかも彼らはパンツァーファーストを携帯していない部隊であった。
その代用として対戦車地雷、付着成型炸裂3HL(Haft Hohladung granate)があった。
こいつの破壊力はすさまじいが戦車に接近し、戦車の車体に磁石のようにくっつけなければならない。
パンツァーファーストができる前は擲弾兵の常套武器であったが、大戦後期には使われなくなっていた。
(しかし終戦まで実際は生産され使われた)

「なにしてる!そんなに死にたいか!!」

この分隊は分隊長を失い分隊の士気は著しく低下していた。
そこにファブリーズ少尉がこの分隊の兵士に激を飛ばしたのだ。

すぐさま兵士は我にかえった。

「援護しろ!!」

一人が地雷を抱え戦車に飛び込んでいく。
それを残りのものが援護した。

T34にたどり着いた。
そして地雷をくっつけ信管を抜いた。

「DOOOOM」

T34が爆発した。

これで全ての戦車をやっつけた。
残る敵の攻撃も撃退に成功した。


我々は持ちこたえることができたのだろうか・・
上等兵
rank
Posts: 60
Joined: Sat Mar 29, 2008 00:24 UTC
紹介した動画、気に入っていただけたようでなによりです^^

戦車全部破壊しましたか!あと一息(かな?)だ〜!
そのまま押し返せ! PDT_Armataz_01_36

自分は人気がある(であろう)ステージでも防衛線はテンションが下がる傾向にあって・・・。苦手なんですよね〜防衛。
ソ連に好かれているのかな
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
7ターンまでのドイツ軍の損害状況

総兵士数:333名(増援部隊は含まず)
死傷者数:150名(全体の45%)

壊滅した部隊
MG42隊×5、パンツァーシュレッケ隊×1、パンツァーファースト100隊×2、ライフル兵分隊×2、SSライフル兵分隊×4、88㎜対戦車砲×1

放棄した部隊
Ⅳ号戦車


ついに死傷者が150名に達した。このターンだけで20名もでたことになる。
そんなにやられた感がなかったが、120㎜迫撃砲の砲撃を喰らって少しづつ削られていくのもいたい。50%を超えるのも時間の問題だろう。
だが放棄状態だった88㎜対戦車砲の砲兵が再び配置についてくれた。
これで放棄しているのはⅣ号戦車のみとなった。

先ほど登場したSU-152の攻撃を一度も受けることなく撃破できたのは精神的にも非常に助かった。
ここまでは我々の兵士たちは本当によくやっていると思う。
あれだけの敵の戦力にも臆することなく立ち向かい、そのほとんどを撃退しているのだ。

だがファブリーズ中尉のパンツァーシュレッケ隊もそうだが、懸念されているのは対戦車用武器の残弾がなくなってきていることだ。

手榴弾は豊富に携帯しているが手榴弾で近接強襲を成功させるのは残念ながらあまり期待できない。

まあそれも今後、敵の戦車が攻めてこなければいいだけの話ではあるが・・・

このターン、敵の姿も見えなくなったこともあり、傷ついた兵士を工場内の中央にある部屋に運びそこで応急手当が施されている。

増えるのは負傷した兵士ばかりだ。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:32 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ドイツ軍の8ターン》

「間に合ったか!」

工場中央には地下通路があり、そこは我々の最後の脱出路になっていたが、そこから増援の部隊がやってきた。

と言ってもたった2名のパンツァーシュレッケ隊であった。
すでに弾切れになっていたファブリーズ中尉は彼らを歓迎した。

それはそうだろう。
わざわざ死路を歩いてきてくれたのだから。

ファブリーズ中尉は戦闘経過を手短に説明した。

工場の左の8つのVHのうち3つがソ連軍のものになっていた。
残りの5つはまだドイツ軍のものであったが、ここを守る部隊がすでにいくつか壊滅しており、これをどうするかが緊急の課題でもあった。

ドイツ軍が守っている5つのVHのうち南にある3つは大丈夫であるが真ん中の2つが危うかった。
ここをどの部隊で補充するかが問題なのである。

こんな状況ではソ連軍のものになった3つのVHを取りにいくことは到底難しい。
どころかまだ敵は工場内にいることも考えられる。


だが戦闘が始まりようやくひと段落がついた。
兵士たちもこれで一息入れられるだろう。


私もここらで一息入れることにしよう。
赤ワインをグラスに注ぎ、グビグビと飲み干した。
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
8ターンまでのドイツ軍の損害状況

総兵士数:335名
死傷者数:151名(全体の45%)

壊滅した部隊
MG42隊×6、パンツァーシュレッケ隊×1、パンツァーファースト100隊×2、ライフル兵分隊×2、SSライフル兵分隊×4、88㎜対戦車砲×1

放棄した部隊
Ⅳ号戦車


敵の攻撃はあったがいくつかの歩兵の突撃があったのみであり、軽く退けた。
そのためこちらの損害はわずか1名!(MG42隊は壊滅したが)
これは確かにうれしいことだ。
このまま戦闘が終了してくれたらと思うが・・
だが南のへクスの端で新手の部隊が確認された。
短機関銃を持った歩兵部隊でありまだ戦車の確認はされていないが、これがソ連軍の増援であることはまちがいない。

敵も我々にどれくらいの戦力があるのかおおよそ見当はついているのだろう。

持ちこたえるしかないのだ。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:32 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ドイツ軍9ターン》

「おい、あれを見ろよ」
西を守るパンター戦車の戦車長がそれに気付いたのは1台の装甲車だった。

紛れもないドイツ軍の装甲車だ。

「援軍のようです」
「ならば歓迎せんとな」

パンターの戦車長、オルツェン上級曹長は周りを見渡し敵がいるかどうか確認した。
だが敵の姿はない。

今なら工場に近づける。
オルツェンは装甲車に合図を送った。

装甲車は援軍としてハンガリー軍の兵士を乗せている。
増援部隊が血路を開いて到着したのだ。

すでに半数近くの死傷者をだし、どの部隊も傷ついている。
だがこれを見た我々の兵士の士気はあがることだろう。

「よし!もう一息だ!頑張れ!」
俺は自分にそう言いきかせるようにつぶやいた。
装甲車は88㎜砲の横まで来てそこで歩兵を降ろした。

一方、この隙にⅣ号戦車を放棄していた戦車兵たちは自分たちの戦車に再び乗車しようとしていた。
もし再乗車ができれば我々の防御力は格段のちがいを見せることになる。

危険なことはわかっていた。
だが戦車を失った乗員たちがspwawという戦場で活躍できることはほとんどない。

そんなことは彼ら自身が一番よくわかっていた。
「どうせ司令部のやつら俺たちを偵察がわりに使うんだろう」

そんなやつらを引き留めることはできなかった。
危険を侵してまで戦車に近づいた。
だが敵歩兵部隊を発見した。

「やばいな」
自分たちの小火器では撃ち負ける。
そこに後方から6名のライフル隊がやってきた。
そして敵歩兵を撃退した。

「早く!今のうちに戦車に乗り込め!」
00255-1.jpg
Attachment: 00255-1.jpg
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:33 UTC, edited 2 times in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ソ連軍の9ターン》

やはりつかの間の休息であったようだ。
再びソ連軍は120㎜迫撃砲の砲撃を始めた。

それは工場の西、88㎜対戦車砲と75mm対戦車砲に降り注いだ。
重低音な着弾音がヘッドホンから鼓膜に突き刺さるように響く。
それは工場内の兵士の悲鳴にも聞こえた。

ようやく砲撃が止むと今度は満を期して歩兵が突撃してきた。

先ほどの残りの部隊であろうか。
我々も反撃に転じる。
だがちょっとした隙ができると瞬く間にこちらの部隊がやられる。
これまで粘り強く守ってきたヘレンドの隊長シュネイデル少尉が負傷、後退した。


そして敵歩兵はパンター戦車にも忍び寄った。
道路上で敵を警戒していたミッテルベルグ中尉のパンター戦車が突然、敵歩兵の近接攻撃を受けた。

「どこから現れたんだ!」

気がついたときには既に機関銃やら手榴弾が投げ込まれた。
こうなると戦車は弱い
そしてこれが戦車の弱点でもあるのだ。

「戦車が敵歩兵に!」

工場から歩兵がそれを見つけすぐさま攻撃しパンター戦車は難を逃れた。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:33 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
9ターンまでのドイツ軍の損害状況

総兵士数:348(+13名は増援部隊)
死傷者数:162(47%)

壊滅した部隊
MG42隊×6、パンツァーシュレッケ隊×1、パンツァーファースト100隊×2、ライフル兵分隊×2、SSライフル兵分隊×5、88㎜対戦車砲×1

放棄した部隊
Ⅳ号戦車、88㎜対戦車砲、75mm対戦車砲

到着した増援部隊は装甲車(SPW 251/1C)の乗員が3名、ハンガリー歩兵分隊が10名の合計13名。前回の死傷者が150名なので、このターンの死傷者は12名となった。
しかし死傷者よりも大きなダメージが88㎜と75mmの2門の砲が迫撃砲弾を浴び、共に放棄状態に陥ったことだ。
幸い砲兵隊員には死傷者は出ていないが、抑圧がものすごいことになってしまっている。
これでは当分、元の状態に復帰することはできないであろう。
88㎜はともかく、75mmはこれまで敵の突撃を散々食い止めてきただけに痛い。

だがもう起きてしまったことをああだこうだと言っても仕方がない。

現状を現実として受け止めていくしかない

といっているうちにパンツァーシュレッケを持った2名の隊員が地下通路を通って駆けつけてくれた。
ありがたい
顔を見るとまだ若い兵士だ
励ましの言葉もかけないまま戦闘配置につかせてしまった。

先ほどの砲撃が与えたダメージが予想以上にでかい。
工場の西の部隊はもう抑圧が下がらない。

こうなるとあとは敵が来ないのを祈るだけだ
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:34 UTC, edited 1 time in total.
上等兵
rank
Posts: 60
Joined: Sat Mar 29, 2008 00:24 UTC
さすがに損害がかなりの数になってきましたが…敵の損害はそれ以上でしょう! :pirat

小さな映像見つけてきました。戦闘中の映像はなかなかないですねー、広報にならないからなんだろうけど :sad:
part1
http://jp.youtube.com/watch?v=dDio2UaVd80
part2
http://jp.youtube.com/watch?v=P0M-vmJZUiQ&NR=1
いずれもnewsreel。訳せばニュース映画?プロパガンダ映像ってことだろうか。
part2でブダペストだドナウ川だバラトン湖だ、とか言ってます…w
あとはこれ
http://jp.youtube.com/watch?v=9h5UZrmyzz4
独軍歩兵武装いくつかの紹介。98kライフルとか8cm迫撃砲、MG42その他。
88対空もありますがこっちは他の映像の方が良いかと。

んー、やっぱりこういうURLはReferencesに書いたほうが良いでしょうか…?
こっちに書き込むついでに書いたのだけれど(・ω・)ゞ
ソ連に好かれているのかな
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
JMAさーん、お久しぶりでーす

またまた動画ありがとうございます

例のブダペストの動画ですが、これは僕も見たことがあります。
1945年1月のブダペスト攻防戦に関するドイツ側の映像は、多分これだけのような気がします。
(今回の冬季迷彩にしたのもこの映像を参考にしました)
ブダペストに包囲されたハンガリー軍、ドイツ軍はほとんどが生還または退却できず、包囲網の中で捕虜になるか戦死しているのでこういう映像が残っているのは貴重なんでしょう。

映像の中にもあるように空からの物資補給をしているのもブダペスト攻防戦が始まるやソ連軍に滑走路を占拠されたからのようです

もう少し映像の詳しい資料がわかれば、多分今回戦記の舞台であるセラミック工場も映っているような気がして見るたびに「ここそうじゃないかなぁ〜」なんて見てます。


てなことで、引き続きゲームの方も頑張ってくださいよ!
JMAさん、SPWAWではあなたも立派な最前線の一兵士なんですからね!


先週、世田谷美術館に「冒険王・横尾忠則」展に行きましたが、ほんとたまげました。
横尾さんに関してはこれまでずっと自分の中では画家を超えた存在ではありましたが、今回の企画展を見ていやいやこれは人生にちょっとした衝撃を受けました。
お近くの方がいらっしゃれば是非是非、足をお運びください。

(次回巡回予定地は兵庫県立美術館(6/27ー8/24)だそうです)
上等兵
rank
Posts: 60
Joined: Sat Mar 29, 2008 00:24 UTC
お久しぶりです^^
やっぱりご存知でしたか^^;
独兵が壊滅しちゃってるんでドイツ側は貴重ですよね〜。ソ連側は金銭的問題で貴重なんじゃないかと思うわけですが(根拠なしw)

空からの補給って独に多い気がします…ヒトラーおじさんが退却認めないってことが多々あったから?^^;

兵庫も世田谷も遠いなぁ。自分は行けませんね(´・ω・`

はい!頑張りますよ〜^^
といっても昨日今日と弱小国家を相手にしてますが…w
いやー独の初期戦車じゃソ連の装甲抜けないんですよねぇ。命中しても気の抜けた効果音ばかり…5cm砲だったかな?あれは。
ソ連に好かれているのかな
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ドイツ軍の10ターン》

抑圧を下げることの他はやれることなし
移動可能になったパンター戦車を前進させて敵情をうかがったが、敵兵見当たらず。
これ以上前進させるのも恐いので引き返す。
そしてそろそろまた敵の攻撃機が飛来してきそうなので、装甲車とパンターを同じ場所に留まらせないようにする。

それにしても兵士の数が減ったものだ。

こんなんでソ連軍の精鋭部隊を撃退できるのだろうか
こちらはほとんどの分隊が5〜8名しかいない。



《ソ連軍の10ターン》

「工場内に敵!!」

再び敵歩兵が工場の中から現れた。
直ちに応戦する。

手榴弾が炸裂し敵を撃退する。

だがこのあとパンター戦車に悲劇が訪れることを誰が予測できたであろう。
もちろん細心の注意をしていた。
工場の中からも歩兵がパンター戦車と共に見張っていた。
なのにもかかわらず敵の歩兵に接近を許してしまったのだ。

敵のSMG部隊は側面から回り込んだ。
そしてモロトフカクテルにとってかわったRPG-43 という歩兵用対戦車戦火気を使ってきた。

「DOGOOOON」

「WHAT!!」

こちらが反撃する間もなかった。

パンター戦車が爆発炎上した。

「SHIT !!」
「FUCK !!」
「BITCH !!」


これまで大活躍を見せていたミッテルベルグ中尉のパンター車がやられた。
だがこちらがひるんだ隙に敵は攻撃を仕掛けてくる。

北東から現れた2台の戦車がⅣ号戦車の視界に入った。

「敵、戦車接近!」
戦車長のムセール少尉を潜望鏡から覗き込む。

1台はT34/76だ。
もう1台は・・・・IS-2(M)だった

「でけえ」
実際そんなに巨体ではなかったが122㎜砲を持っていることと、Ⅳ号戦車に乗っているため余計に大きく見えたかもしれない。

ムセール少尉はつばを飲み込んだ。

「砲手!頼んだぞ」
外したら確実にやられる。

幸い歩兵を同伴していない。
そのためこちらが先制攻撃できる確率が高い。
続けさまに2発を命中させることができれば勝算はあるかもしれない。

「FIRE!!!」
(このごろはFIREよりも糖質ゼロのワンダを飲んでます。だけどこれって何で甘いんだろう)
00256-1.jpg
Attachment: 00256-1.jpg
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:35 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
Ⅳ号の放った最初の一発は正確にT34/76を捉えた。
一瞬の間をおくことなくT34は爆発炎上した。

「よし!その調子だ」

すかさず次弾を装填する。
IS-2は撃ってこない

「FIRE !!」

閃光がIS-2に向かって走っていった。

「GUWAAN」

Ⅳ号戦車の75mm砲弾がIS-2に当たったが跳ね返されてしまった。

「くそっ」

「装填急げ!やられるぞ」

ムセール戦車長は叫びながらもスコープからは目を放さず敵戦車を見続けている。

「BUAAAMM」

とそのとき、IS-2の122?砲がものすごい轟音を伴って発射された。
(この効果音はなんかホントに当たったら痛そうで怖い)

外れた
次はこちらの番だ。

「撃て!」

だがこちらも外す。

「砲手!おちけつ!」

このあとIS-2も外し、共に2発づつ仲良く外した。
こんなことだってあり得るのだ。
性能が問題なのではない。
それを扱うのは人間なのだから。

次は工場の中にT34/85が突っ込んできた。
そしてパンツァーシュレッケ隊が壊滅
だがこいつはギリギリで歩兵がパンウァーファーストで仕留めた。

厳しいターンとなった。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:36 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
10ターンまでのドイツ軍の損害状況

総兵士数:350名
死傷者数:172名(49%)

壊滅した部隊
MG42隊×6、パンツァーシュレッケ隊×2、パンツァーファースト100隊×2、ライフル兵分隊×2、SSライフル兵分隊×5、88㎜対戦車砲×1、パンター戦車×1

放棄している部隊
Ⅳ号戦車、88㎜対戦車砲、75mm対戦車砲


死傷者が50%になった。読者の方々の中には「なんだ、まだ半分残っているのかつまらん」とお嘆きの貴兄がおられると思うが、残存兵力の中には迫撃砲、高射砲、放棄した乗員などの人員も含まれているため実質、歩兵部隊など敵と相対して戦う部隊になるとこれは絶望的に少ない。

こんな状況下で戦っているのだ。
ましてプレーヤー自身が少しでもやる気をなくせば、いつでも即終了という段階にまできている。

どうすればいいのか

こんなときは・・

こんなときに・・・

ランボーのような兵士がいれば・・

はっ!もしや!

ランボーⅣが始まったではないか!!

ようし!ランボーⅣを見に行こう!!
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:37 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ドイツ軍の11ターン》
Ⅳ号戦車の砲手ラスには自信があった。
命中率96%が表示されている。

「外すわけがない」

唯一不安があるとすれば砲弾の入射角であった。
それはIS-2の左斜め45度、IS-2から見て10時の角度である。
なので戦車としては一番砲弾を跳ね返しやすい角度でもあり、狙う立場からはこの角度はピンポイントの射撃が要求される。

1発目
命中した。
だがやはり貫通どころかダメージさえも与えることができない。
すかさずIS-2が射撃をしてきた。

だがこれは外れる。
これでIS-2は合計3発を放ったが、これが全て目標物であるⅣ号戦車を外した。
これはやはり砲手の腕かまたはどこかに問題があるに違いない。
これで精神的に優位にたった。

今度は砲塔と車体の隙間を狙う。

「DOGAAAAM」

IS-2から火柱が上がった。
砲手のラスはやれやれといった表情で一息ついた。

北からソ連軍の増援部隊が続々と押し寄せている。
先ほど駆けつけたSPW 251/1CのMG34がこののろのろと歩いている敵歩兵に火を噴く。
工場内に侵入してきた敵を撃退する。
そして120㎜迫撃砲を照準した。

まだまだやれるぞ
ドイツ軍は持ち前のねばり強さを発揮し始めていた。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:37 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《ソ連軍の11ターン》

工場に向かって前進するソ連軍の増援部隊が北と南から確認された。
そこには懲罰大隊の姿も混じっている。

これが最後の山場になるに違いない。
報告を受け司令部ではそう判断した。

またしてもT34/85が現れた。

「一体どれくらいいるのか」
「この戦闘になってどれだけの戦車を撃破したんだ」

南から侵入してきたT34/85は歩兵のパンツァーファーストで撃破した。
相変わらず南の部隊は頑強に守り通している。

しかし工場の北からもう1台のT34/85が侵入してきた。
すぐさま歩兵が対戦車地雷を持って戦車に駆け込んだ。

「DOOOM」
「だめだ!まだ生きている」

決死の戦闘が続けられる。

歩兵の必死の奮闘に語る言葉が見つからない。
いやこんな薄っぺらい言葉ではなにを語ってよいのかわからない

あと少しだ・・持ちこたえてくれ
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《12ターン》

工場に援軍が駆けつけてきた。
ハンガリー軍の工兵分隊だ
地下道を通ってやってきた。
だが彼らの目の前にはT34/85が1台いるではないか!
休む間もなくT34への攻撃が行われる。

「撃破!!」

だが今度は彼らの上に無情にも迫撃砲が降ってきた。
120㎜迫撃砲により徹底的に痛みつけらたところへ敵歩兵がやってくる。

「うわぁー」
「やばい!」

こちらの反撃も部隊の人数が少なすぎて、敵にダメージを与え後退させることができないのだ。

胃がキューとひきしまった。
思わず逃げ出したくなっている自分がいる。
この戦場から・・この地獄から

だが兵士の一人一人はそれでも戦い続けている。

「いかん!この俺がこんなことでは」

ソ連軍のごり押しにより工場左のVH付近はポッカリと穴が開いてしまった。
もちろんここのVHはソ連軍のものになってしまっている。

絶対絶命だ
司令部でも武器を手に取るようにと指示がでた。

(戦闘の激化によりこれ以上、死傷者の数を報告できなくなってしまいました。
ご了承ください)
00257-1.jpg
Attachment: 00257-1.jpg
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:38 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《13〜14ターン》

13ターンと14ターンに奇妙な出来事が起こった。
負傷した兵士たちが集まり分隊を作ったのである。
(もちろんゲームではこんなことは起こりません。これはあくまでも最初からこうなっていることです)
戦闘中、負傷した兵士は随時、工場の中央にある部屋に運ばれてきた。
そして応急の処置が施され、軽症者や、まだ動ける者を中心として5名づつの負傷兵で部隊が新たに作られた。

彼らは負傷兵さえしているが、戦闘能力はほとんど失われていない。
ただし携帯している火気は手榴弾、パンツァーファースト、短機関銃などの射程の短いものしか持ち合わせていない。
これは彼らの移動力と非常時での戦闘に備えるということによるものだ。
(負傷兵の移動力は1であるが、移動力が1の場合はどんな地形でも必ず1へクスは移動可能)
(ちなみにバージョン8.403やエンハンスドでも「Wounded」(負傷兵)という部隊は存在するがH2HではこのWoundedは存在しないためつくりますた)
(負傷兵のハンディは移動力が1と士気値が低いこと)

「なんということだ・・」
「この緊急事態に負傷した者までが再び前線に向かうとは・・」

だが敵の攻撃は次第に勢いを増すばかりであった。
というのはソ連軍の増援部隊は再び工場の四方を取り囲むように前進してきているのである。

工場の中でまたしても轟音が響き渡った。
SSライフル部隊がT34/85を撃破したためだ。

そしてT-70がまた南から現れた。
それをパンターの75mm砲が一発でしとめる。

北東から現れたSU-85は75mm砲が葬った。

問題は工場左のVHだった。
懲罰大体の小隊は地雷を踏み越えてやってきた。
もう持ちこたえられそうにない。

全ての兵士がソ連軍の攻撃が止むことを願った。
もうそれしかVHを守る手段はなさそうに思えたからだ。
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《15ターン》
120㎜、81㎜迫撃砲の砲弾がなくなった。
だが彼らに休む暇はなかった。
迫撃砲は撃つことができないが、まだライフルと手榴弾がわずかに残っている。
砲兵隊たちはわかっていた。
そしてVH上に移動し、ここに侵入してくる敵に対して反撃する構えを見せた。

問題の工場左のVH、8つあるうちの4つが先ほどまでソ連軍に占領されていたが、このターン1つを奪い返した。
というもののソ連軍の部隊は相変わらずたくさんいるが、こちらの少人数の攻撃でも簡単に撃退できるようになってきている。

敵も相当傷ついてきているのだろう。

しかしついに手榴弾がなくなった部隊がでてきた。
これはこれまでどれだけこの部隊が善戦してきたかという証拠だ。
大体、一つの戦闘で分隊が保有する手榴弾を全て使い切るなどということはあまりお目にかからない。
使い切る前に壊滅ししまうことがほとんどである。
残りの第一武器のライフルと第二武器のMGでは隣接してきたソ連軍の歩兵部隊を撃退できない。
敵を撃退するには最低でも手榴弾は必要となってくる。

だが他の部隊もそろそろ手持ちの第三火気の手榴弾が残り2、3発というのが現状だ。

あとは13ターンと14ターンに駆けつけた負傷兵(1分隊が5名からなる)が持っているパンツァーファーストと手榴弾が頼みの綱となってきそうだ。

「もうすこしだ!頑張れ」

そう言いながら彼らは傷ついた体で左のVH目指して移動していった。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:38 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《16ターン》
それは誰も予想していないことだった。
なので誰もが夢かと思った。
何が起こったのか?!

戦車が1台到着したのだ。
ブルムベアⅣ号突撃砲戦車だ
しかも敵陣真っ只中を切り裂いてやってきた。

「Heyboy ショーは終わっちまったのか?」
「まだのようですぜ!戦車長」
「ぎりぎりセーフってとこか」

戦車長のボゲールは少しでも早く到着しようと懸命な努力をしてきたが、なにぶんにも到着が遅れた。
それは部隊が途中で敵につかまり被害がでたからだった。
そのため他の戦車は全て途中で脱落し、残ったのは自分のブルムベア1台になってしまっていた。
しかも砲弾が残り数発になっている。

「最後の一発まで撃ちつくせ」
「了解!」

ブルムベアの150㎜砲が轟音と共に放たれた。
目標は工場に侵入しようとしている歩兵である。

「ZUGOOOON」
とてつもない地響きが工場の中にも伝わってきた。
150㎜榴弾を喰らい不死身な兵士など存在しない。
しかもこいつは周りにいる部隊も道連れにしていく。
瞬く間に敵の3分隊が散り散りになっていくのが見えた。

「すげえ」
戦車の1発の砲弾が見る見るとこちらの兵士の士気をあげた
そして息を吹き返す兵士たち。
「さあ!最後の戦いだ!」
00258.jpg
Attachment: 00258.jpg
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:39 UTC, edited 1 time in total.
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
《17、18ターン》

ブルムベアの150㎜主砲が2発、3発と容赦なくソ連兵にぶち込まれる。
これまでの仕返しをするかのように轟音が快音にも聞こえる。

それを援護にした歩兵が工場左のVHに前進をした。
だが敵兵の姿はない。
ブルムベアの攻撃で工場に侵入しようとした敵歩兵の後続を遮断したのだ。

あとから残りのライフル部隊も続く。
これでこれまでソ連軍のものだった3つのVHを全て占領する。
まだ信じがたい出来事であったが、このときようやく勝利というものが現実になりかけていた。


南の方ではソ連軍の最後の突撃が無闇にも行われていた。
彼らももうわかっていることであろう。
自分たちには勝利はないということを。
だがコミュニストたちにとっては無慈悲にも退却してもまた死が待っているのだろう。
難航不落の工場の南の防御はついに破られなかった。

そして敵の司令部が姿を現した。
今まで姿が見えなかったのはおそらく終盤になって増援部隊と共に戦場に姿を現したからに違いない。
だが事態がこうなった以上、敵将も意を決したのだろうか。
こちらとてそれを逃すわけにはいかない。
こちらの攻撃にまだ反撃するだけの気力が残っているようだ。
だがそれもパンター戦車の視界に入ったとき、ソ連軍の指揮官はこの戦闘の終結を感じ取ったにちがいない。
そしてこの敗北を自らの命で償わなければならないことを悟っただろう。
パンターの75mm砲が司令部を直撃する。
逃げ惑うがパンターからの攻撃は止むことはない。
やがて司令部は消滅した。


全てが終わった。
「本当に終わったのか?」

兵士たちはまだ自分たちが生きていることが信じられなかった。
そしてこの戦いで勝利を収めようとは一体誰が想像できただろう。

安堵の表情を浮かべる兵士たちがタバコの火を分け合う
ふと幼い顔をした兵士がその中にいる。
彼ももう立派な一兵士になったのだ。


長い一日が終わった。

だが彼らにはもう明日が始まっているのであった。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:39 UTC, edited 1 time in total.
上等兵
rank
Posts: 60
Joined: Sat Mar 29, 2008 00:24 UTC
お疲れ様でしたー!
最後のブルムベアに惚れた :pirat

これを機に防衛線にも手をつけてみようかなぁ…でも苦手なんだよなぁゴニョゴニョ
ソ連に好かれているのかな
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
― 後記 ―

戦場となった陶器工場は先ほどまで鳴り響いていた銃声や砲声が止み、しばしの平穏が訪れた。
負傷兵を移送し手当てを受けさせなければならないが、それも地下の通路に沿っての移動となった。
激闘を生き残った兵士たちは遅い食事の時間となった。


この場をお借りし今回の戦闘の結果をお伝えしておこう。

総兵士数:374名(増援部隊も全て含む)
死傷者数:219名(全体の59%)

最終的には死傷者の数が200名を超え全体でも約60%に達した。これが多いのか少ないのか我々には判断できない。ただこれだけの損害を出したにもかかわらず、ドイツ軍が確保しなければならない15個のVHを全て確保できたということは賞賛に値するものである。
その中でもⅣ号戦車のムセール中尉は獅子奮迅の活躍を見せた。
搭載していたHE弾の全てを撃ちつくし、キルマークを12もつけたのだ。
またレッツェルダー少尉のSSライフル分隊もキルマークを10つけていた。
一歩兵分隊のキルマークが10に達するなど今回初めて目にすることだが、それでも彼らは平然とやってのけた。
だがそのほかの部隊の活躍ぶりもこの戦記に書いてきたので読者の方々の脳裏に永遠に記憶されることだろう。

(後日、ソ連軍のこの戦闘での損害状況が明らかになったので、それも付け加えておこう。
ソ連軍の総兵士数:1090名、死傷者数:1012名、死傷率は93%!!である。
ものすごい数の死傷者に我々は唖然とした。と同時に我々はこんなに多くの敵と戦ったのかと思うと全身が震えた。しかもソ連軍は生き残った兵士の数が78名のみである。
このうちで砲兵部隊を除けば、前線で生き残った兵士は58名であるという)


ブダペスト攻防戦 ―
だが我々の善戦むなしく陶器工場のあるブダ地区はソ連軍に占領されてしまう。
そしてペスト地区も2月14日にソ連軍に占領されブダペストは陥落するのである。

占領されたブダペストではソ連兵による報復行為として徹底的に殺戮、強姦が行われたという。
Last edited by domo on Thu Aug 13, 2009 14:40 UTC, edited 1 time in total.
上等兵
rank
Posts: 60
Joined: Sat Mar 29, 2008 00:24 UTC
どーもー、なんやかんやと厄介事抱えてオタオタしているJMAであります。

374VS1090ですか!しかもソ連は戦死率がえらく高い…というかこの戦死率なら全滅ではなかろうか^^;
味方の戦死者が59%なら総数的に大勝利かと。しかもVHは確保してるし完膚なきまでの圧勝ですよ。 :wink:

見てたの自分だけではないと思いますよ^^
表示数が3800超してますが自分が見たのは確実に2桁w
きっと隠れ指揮官が見ていたのだと思う^^

いやいやいや…5cm砲なんてもう何のためにあるのかと悶々と悩んでますよorz
敵がディフェンスならともかく動かれると打ち込んだってたいして変わんない :roll: (特にソ連)
蟻の大群に針を刺してる気分になる :porc
対ソ連のディフェンスならロケット砲30門くらい配備して一掃してしまえと思う今日この頃(特にヴェルフラーメンで赤壁を再現)

5cmの硝煙の匂いがどんなかは知りませんが、音は確かに小さいw
ソ連に好かれているのかな
domo
大佐
rank
Posts: 637
Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
― 後記2 ―
ブダペストの陥落まで戦い続けたdomo氏がその後どうなったのかを少し述べておこう。

陶器工場を退却した我々はドナウ川にかかる橋をドイツ軍が爆破する前に渡り、ペスト地区へと移った。
そのあと戦況が絶望的になったことを見て首都陥落の一足前に俺たちの生き残った部隊はブダペストを脱出した。
もちろんハンガリー兵士の中には市民を見捨てることはできないといい、残って戦うやつもいたため、脱出は志願するものだけで行われた。

すでにソ連軍に先回りされているかもしれない。
いつ追っ手が来るかもわからない。
何とかハンガリー西にあるドイツ軍陣地までたどり着けるか誰もが不安であった。

俺たちは西へと急いだ。
(首都を失ったハンガリー軍はその後もハンガリーの西にて終戦まで抵抗し続けた)


途中、小さな村に立ち寄った。
珍しくもそこで弁当屋を見つけた。
「ちょっと弁当でも買おう」
俺はそういって弁当屋に入った。

「こんちわ」
挨拶代わりに店の主人に声をかける。

だが主人からは何の返事もない。

「鮭弁当を2つください」
俺はそう言って金を払った。
そのとき主人の顔が目に入った。

白髪混じりの顔、以前どこかで会ったような気がした。
だがどこで会ったか思い出せない。

「どこかで会ったような・・・」
俺は小さくつぶやきながら、弁当を作っている主人を見た。
黙って弁当を作る主人の横には酒瓶が置かれている。

俺はその間、店内を見渡した。
店内の壁にはいくつかの写真が飾られていた。

俺はぼんやりとその写真を見つめた。
そこには「La Volpe師団」と書かれた勲章を付けた男たちが写っていた。
戦場の写真だ、その中でイタリアのおんぼろ戦車に乗っている真ん中の男はべろべろ酔っ酔っ払いながらもうれしそうにポーズをとっていた。

これは・・・主人なのか・・
べろべろに酔った男はこの店の主人のような気がした。
もしそうならば彼は元軍人でしかも相当戦場で名をはせたかのようだ。

「主人、これは主人ですか?」
俺は主人に尋ねた。
「昔のことだよ。今はこのようなただの飲んだくれさ」

そういってできた弁当を差し出した。
俺はお礼をいい店をでた。

「確かにどこかで会ったような気がするんだが・・」
気にはなったがなぜか聞けずじまいになった。

「誰だったか・・」

買ってきた弁当を川の土手で食べることにした。

「domo隊長、これをどうぞ」
若い兵士が俺に「おーいお茶」を差し出した。

「サンキュー」
俺はやつにもう一つの弁当を渡した。

鮭弁当は美味かった。
そしてやはり弁当は鮭弁に限ると思った。

弁当を食べ終えた俺たちは一服した。
時間がゆったりと過ぎていく。
つい昨日まで生死をかけて戦ったことを忘れさせてくれた。

「domo隊長、人の一生というのは何なんですかね」
若い兵士がぽつんとつぶやくように尋ねた。

二人ともぼんやりと川を見つめている。

「そうだなあ」

そういいながら俺たちの吐いたタバコの煙が気持ちよさそうに空に舞い上がっていった。


「この川の流れさ」

それを聞いた若い兵士はキツネに包まれたような表情をしている。

俺はそれが可笑しかった。

「それってどういうことですか?」

そう訊いてきたが
「さ、いくぞ。出発だ」
といい俺は立ち上がった。

そして俺たちは再び歩き続けた。