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Spearhead at Prohkorovha     ~domo戦記7.0

domo
大佐
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Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
【12ターン(その2)】
122㎜の番外砲がパンテルとPAKがいる一帯に降り注ぐ。

「砲撃だ!退避!」
PAKのクレメール少尉は砲弾から身を隠すように部下に指示をした。
簡易の塹壕が気休めにすぎないことを知りながら。

そのあと敵戦車の総突撃が始まった。

「domo中隊長!やつら突進してきます!」
「(汗)」

定石で考えればソ連軍は残りのVHを守りにいくところだろう。
だがやつらは中央を突破しようとしている。

「VHを捨ててその代わりにティーゲルを狙いにきたか」
とも考えた。
だがそれは高すぎる代償でもある。

それとも・・
「単なる一泡ふかしてやろう」
としか考えていないのだろうか。


友軍も必死の臨機射撃を展開する。
1台また1台とT34が撃破されていく。
それでもなおT34は前進をやめない。

「くそう、臨機射撃が間に合わない」
砲手が悲鳴をあげる。
絶対的にこちらには火力が足りないのだ。

そのときだった。
1台のT34が砲火をかいくぐってティーゲルに接近してきた。
「前方にT34!距離100m!!」

もう臨機射撃はできない。

とうとう50mまで隣接された。
そしてT34は虎目がけて主砲を撃ってきた。

「GUAM」
虎の装甲が76.2㎜の砲弾を弾いた。
すさまじい衝撃力だった。
この衝撃と張り裂ける緊張感に砲手は吐き気をもよおした。

2発目が来る。
今度は装甲の薄い砲塔と車体の隙間を狙ってくるだろう。
「主よ・・」

とそのとき、
「DOGAAM!!」

目の前でT34が爆破炎上した。
「な、なんだ!」

どうやら擲弾兵の放ったライフルグレネードがT34を撃破したのようだった。
(ライフル銃の先に装着して発射するやつです。あまり目立たない武器でしたが、実は歩兵にとっては受けがよかったようです。実際、僕もYouTubeで発射映像を見るまでは、大したことないだろうと思っていたのです)

他でも擲弾兵はT34に対してライフルグレネードで必死の応戦をしていたのだ。
(隣接すれば対戦車地雷の火気があるんですが、距離がある戦車にはこの火気しかないのが悲しい)

それは一瞬ではあるが敵の足止めにはなった。
だがすぐさま敵は歩兵に対して榴弾をぶちこんきた。

こうして間一髪、俺たちは擲弾兵たちに救われた。
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Last edited by domo on Fri Aug 14, 2009 13:52 UTC, edited 1 time in total.
domo
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【12ターン(その3)】
ソ連軍はもはやVHを死守するという考えは完全に放棄したようだった。
その代わりに持てる戦力でティーゲルを叩くというつもりなのだろう。
いまやティーゲルの前方と側面にT34が接近してきている。

これがティーゲル叩きでなかったら一体なんなのだろう。

中央を突破し、そのあと我が軍の戦線後方のVHを獲りに来たのだろうか。

だが今はそんな憶測などどうでもよかった。
目の前の敵を全て殲滅すれば戦いは終わるのだから。

その現在視認できている残りの敵の数は13台である。(SU-85、1台)

このターン撃ち漏らすことだけは許されない。


右翼の突撃砲兵スペングラー中尉から無線が入る。
右翼に残っていた2台を撃破し、右翼の敵戦車を殲滅したと。
そのあと装甲車をVHに前進させ、VHを1つ確保した。
残りのVHは1つになった。

「よし!」
次は我々の番だ。

運良く3台のパンテルのうち2台が回復に成功した。
そして2門のPAKも回復に成功する。


ティーゲルの前方4へクスに3台、左側面4へクスに2台。
まずこいつらをやらなければならない。
もうどれから狙おうが気にさえしなかった。

「domo中隊長、どれから狙いますか!」
「かまわん!お前に任す!とにかく外すな」
「(汗)・・」


パンテル00号車のクロンゼがまず前方の1台を難なく撃破した。
クロンゼは今日7台目の獲物である。
そしてパンテル02号車が続いて前方の1台を撃破。
ティーゲルは側面のやつを1台撃破した。

だがこれでパンテルとティーゲルは射撃回数を使ってしまった。

側面に1台、前方に1台を撃ち漏らす。

「これをどうするか」
できうる限りの手は尽くさなければならない。

ようやく回復に成功した2門のPAKだが、その視界には1台の戦車もいなかった。
そのため急きょPAKを再びトラックに載せ、敵の戦車が突破してきそうな場所に移動させた。
危ない作戦であった。
途中トラックは何度も敵から撃たれたが、たくみなハンドルさばきと持ち合わせの強運で定位置に配置した。

そして最後に左翼のショーエン隊のⅣ号戦車がT34を1台撃破してこのターンを終える。

さあ、あと一歩だ。
Last edited by domo on Fri Aug 14, 2009 13:53 UTC, edited 1 time in total.
domo
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【13ターン〜最後】
ソ連軍が最後の抵抗を見せる。
だがドイツ軍の正確な臨機射撃が奴らの前進を阻止していく。

擲弾兵たちの対戦車地雷が炸裂すると轟音が草原に響き渡った。

ティーゲルの目の前で数台のT34が撃破されていく。

ティーゲルに突撃しようとした最後のT34をティーゲルが始末した。

「ふう・・終わったな」

安堵のため息が漏れる。

偵察兵から最後のVHを確保したという無線が入った。

そしてスペングラー中尉から敵の指揮戦車を発見したという報が入る。

指揮戦車はKV-1であった。
最後の1台になりながらもまだ我々に反撃してきているらしい。
スペングラー隊は敵の総大将を仕留めることに血眼になっている。


そしてKV-1が撃破されたことで全てが終了したのであった。


長い長いこの日の戦いは終わった。


戦闘終了後、確保したVHに小隊長たちを集め、俺は労をねぎらった。
幾度もなく部隊を救ってくれたスペングラー中尉には礼を述べた。



やがて夕陽も沈み、わずかな仮眠の時間だ ―

ロシアの平原は何事もなかったかのように気持ちいい夜風が吹いている。

俺の手には14398:3411というスコアを記した紙切れが握られていた。
気のせいだろうか。
Marginal Victoryという勝敗がなぜか俺を見下しているような気もした。

俺は紙切れを細かく破り捨て、タバコの火をもみ消した。
そして明日になれば、今日の出来事は夢だったと思えることを祈りながら眠りに就いた。

    ― 完 ―
domo
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― 追記 ―

「domo中隊長」
俺は誰かに呼ばれて眼を覚ました。

「どうした?」
敵の反撃が始まったのかと思ったがそうではなさそうだ。

「いい知らせと悪い知らせがあります」
「いい知らせから聞こうか」

「撃破された中隊長が生きてました」
「おお!無事だったか」
「ただし負傷されていますので移送中です」
「ふむ」

「で、悪い知らせとは?」
「はい、この暑さで多くの指揮官が脱走したことです」
「やはりな・・最近過疎化が進んでいると思っていたが」

俺が懸念していた事が的中した。
今年は8月が異常なほど暑かったこともあったが、この暑さに離脱した指揮官が後を絶たなかったのだ。
この夏を乗り切ってゲームをしている指揮官はもはや2、3人といったところだろう。
いや最悪誰もいないかもしれない・・

「なんということだ・・」

俺はポケットからタバコを取り出し火をつけた。

「そういえばDepotでもインストラクターを勤める歴戦の指揮官S氏はどこへいったんだろう」
俺は親交のあったS氏と連絡が途絶えたままになっていることを思い出した。
それ以外にもDARを書き残して行方不明になった冗談半分の指揮官や、なにやらデータばかりいじくっていた理数系指揮官も・・・


「どこかで元気に生きているんだろう」

俺は再び眠りに就いた

そのあとロシアの平原に突然雨が降り出した。
domo
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今回もdomo戦記を読んでくださってありがとうございました。
今回はだいぶ長丁場になってしまい一夏にわたっての更新でありました。

これだけ長いとモチベーションの維持ということが最大の課題になってくるわけですが、
今回は冗談半分の指揮官の方や理数系指揮官の方の投稿がいい刺激となり、8月を迎える・・そうあの暑かった8月を迎えるまではスイスイと進んでいました。

しか〜し

今年の夏は暑かった。

これに尽きます。

そのため予定していた東北地方の旅行もその他の旅行も全てキャンセルし、おかげでひたすらアイスクリームを食べ続ける毎日となりましたが。

まあともあれ今回のdomo戦記7.0も無事書き終えることができました。
これも皆様の励ましあってのことでありまして、ほんと感謝しております。
メールを下さった方々ありがとうございました。

さて私事ですが、忌まわしき交通事故からもうすぐ一年がたとうとしております。
実は来月に再手術をすることが決まりまして、再び入院生活が待っております。

それであまり時間がありませんが、それまでにdomo戦記8を書き終えようかと思っております。

ということでdomo戦記8にこうご期待!!(汗)
domo
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皆様

domo戦記8が始まります。

ただそれだけです。

ムハハハハ