Battle Screen

Last updated on May. 12, 2007

ゲームは戦闘画面(Battle Screen)を中心に展開されます。この画面は、戦闘マップ、シナリオ情報ウィンドウ、ツールバー、ミニマップ、ユニット情報、戦闘メッセージなどから構成されています。

メインマップ

Mainmap

メインマップはユニットの移動・攻撃など多くの操作を実行するマップで、戦場の各種地形、自軍ユニットおよび判明している敵ユニットが表示されます。

マップのサイズによりますが、メインマップには右下のミニマップ上の赤い四角の範囲が表示されています。マップをスクロールさせるには、画面端にカーソルをポイントするだけです。

ユニットに移動や発砲をさせるには、マップ上でユニットをクリックして選択する必要があります。また、ユニットや地形にカーソルをポイントすると、ユニット情報や地形情報を簡潔に表したポップアップが表示されます。

上図は、"Iwo Jima"(硫黄島)シナリオで"AO"ユニットにカーソルをポイントした例です。以下、ポップアップの内容を説明します。


"AO>Gen Kuribayashi"
ユニットIDと名称。なお、ID末尾が"0"のユニットは、編隊(Formation)指揮ユニットになり、マップ上では戦力数値が"()"で囲まれたり(歩兵ユニット)、"[+]"のように(車輌ユニット)表示されます。
ユニット名称はデフォルトでは味気ないですが、ユニット情報画面で自由に変更できます。ちなみに本例では「栗林中将」と表示されます。芸が細かいな。
"Entrenched"
ユニットの状態。状態には"Entrenched"(塹壕化)のほかにも、"In-Cover"(遮蔽物アリ)・"Ready"(準備)・"Pinned"(釘付け)・"Buttoned"(ハッチ閉め:車輌のみ)・"Retreated"(退却)・"Routed"(潰走)があります。
また、移動中は"Moving xx mph"のように移動速度が表示され、さらに、これらの状態表示の後に、敵に発見されている(*)、過去2ターン内に発砲された(#)の表示がつくこともあります。
"HEX 30,19"
ヘックス座標。マップ左上端を"0,0"とし、X・Y軸を表す。
"Height 20"
地形高度。地形の高低はLOS(Line Of Sight;視界)および射撃効果に影響します。高地にいるほど見通しがよく、特に戦車などは敵車輌の装甲が薄い頂部への命中率が高くなり、自分はハルダウン(砲塔のみ露出した体勢)を取ることができるので有利です。
"Trail"
地形。SPWAWには多様な地形があり、各地形には固有の通過移動力・防御効果などが設定されています。詳細は別の機会に。ちなみに"Trail"は「小道」の意です。
"Fortified Hex"
地形特性。地形種以外の要素を表します。多様な種類があるので、これも別途説明。ちなみに"Fortified Hex"は「要塞化ヘックス」です。
Victory Object Hex

戦闘マップ上には、通常21個の勝利目標ヘックス(Victory Object Hex)が表示されます。シナリオの任務(Mission)にもよりますが、基本的に戦闘の目的はこれらの勝利目標を占領・維持し、勝利ポイントを獲得することです。ヘックス上にカーソルをポイントすると、右図のようなポップアップが表示されます。


"Victory Hex worth 20 per turn"
勝利ヘックスの種類と獲得できる勝利ポイント。
勝利ヘックスには5種類あり、種類によって勝利ポイントの獲得方法も異なります。代表的なものは、シナリオ終了時点で確保している陣営に勝利ポイントが支給されるものと、維持しているターン数により勝利ポイントが支給されるものですが、本例は後者の勝利ヘックスで、「1ターン維持するごとに20ポイント獲得できる」ことを示しています。

シナリオ情報ウィンドウ

Scenario Info

画面右上にある風景画像上にカーソルをポイントすると、右図のようなポップアップが表示されます。なお、風景画像は、気候・地形に基づいてシナリオの戦場特性を象徴的に表しています。本例では、木々に覆われたジャングル地帯であることを示し、有効視界が短い、天候が変わりやすい、雨が降りやすいなどが推測できます。


"Location: Iwo Jima"
戦闘の行われる地名。史実を意識して雰囲気を出す以外にも、天候に影響する。
"Turn: 1 of 45"
現ターン数と総ターン数。ただし、総ターン数はあくまで目安で、きっちりこのターンで終わるわけではないことに注意してください。例では、「総ターンが約45で、現在1ターン目」であることを示しています。
"Visibility: 20"
有効視界(ヘックス単位)。季節・天候・時間帯に基づき、ユニットが視認できる距離を表す。高いほど全体の視界がクリアで、遠くまで見通すことができますが、必ずしも全ユニットがこの距離を見られるわけではありません。あくまで目安だと考えましょう。
また、遮蔽物の遮蔽効果にも影響し、この値が高いと1ヘックス分の樹木や煙幕を透過して見通すことができ、逆にこの値が低い場合は、射程の長い盤内砲の存在意義が薄れてしまうので注意しましょう。
"Mission: Defend"
任務。任務の種類には、"Assault"(強襲)・"Advance"(進撃)・"Meeting Engagement"(遭遇)・"Delay"(遅延)・"Defend"(防衛)があります。詳しくは別途説明。
"Date: 2/19/45"
年月日。例では「1945年2月19日」を表す。天候に影響し、それ以上に年代により各軍隊の特性が異なる点に注意。
"Time: 800 hours"
時刻。例では「0800時」、つまり午前8時を表す。時間帯によりユニット移動時の背景色・効果音などが異なる。また、一般に夜間は有効視界値も小さくなる。
"Weather: Hazy"
天候。天候により効果音が異なり、有効視界や各地形種の通過移動力にも影響する。ちなみに"hazy"は、靄のかかった状態を表す。

ツールバー

ゲームに必要な操作のほとんどは、ツールバーの各ボタンをクリックすることで実行できますが、一部キーボード入力からしかできない操作もあります。また、ツールバーの各ボタン隅に表示されている英文字がキーボードのショートカットに対応しています。

ツールバーとホットキーの説明は操作方法で解説しています。

ミニマップ

Minimap

ミニマップはマップ全体を表示します。ミニマップの左側上下部にあるボタンが緑色の場合、マップ全体が1画面のメインマップで表示しきれないことを意味し、このボタンが赤色であれば1画面で表示できることを示します。緑色ボタンをクリックすると、メインマップの表示地域が上下します。

右図は画像が荒すぎて何の参考にもなりませんが、ミニマップ上では自軍ユニットは白ドットで、発見している敵軍ユニットは赤ドットで、勝利目標ヘックスは緑色のドットで表示されます。

ミニマップ上をクリックすると、その地点を中心にメインマップが表示されます。また、右側上の緑色ボタンをクリックすると、現在選択されているユニットがメインマップ上でセンタリングされます。


ユニット情報と戦闘メッセージ

Unit Info

 画面下には、現在選択されているユニットの情報と最近の戦闘結果メッセージが上図のように表示されます。

"AO>Gen Kuribayashi"
ユニットIDと名称。
"STANCE: Defend 222,222"
体勢と移動目標地点の座標。どちらも"Command Control"設定を有効にしてる場合のみ関係する項目。
体勢には"Advance"(進撃)と"Defend"(防御)があり、命令ポイントを消費してユニット情報画面で切り替えることができる。進撃体勢を取らない限り移動することはできず、防御体制では全く移動できないが"In-Cover"状態を取れるようになる。
移動目標地点(Object Hex)は、あらかじめ編隊ごとに指定しておき、偵察クラス以外のユニットは移動目標地点を中心とする弧の範囲しか移動できない。移動目標地点も任意に変更できるが、やはり命令ポイントを消費する。
"HIGHTER HQ LINK: In Contact−Visual"
高位の指揮ユニットとの連絡の有無とその方法。指揮ユニット(ID末尾が"0")以外では"HQ LINK"と表示され、編隊指揮ユニットとの連絡の有無を示す。おもに、"Command Control"設定を有効にしている場合に関係する項目。連絡が取れないユニットは命令を受け取れないので、上級指揮官が回復できず、体勢変更・移動目標の変更・砲撃要請など特定の行動がとれなくなる。
連絡の有無は、"In Contact"(連絡あり)と"Out of Contact"(連絡なし)があり、後者は黄色で表示される。
連絡がある場合、その手段も表示され、"Visual"(視認)・"Radio"(無線)がある。編隊指揮ユニットの3ヘックス以内にいれば前者になる。それ以上離れている場合は、無線を装備し、かつ通信が可能であれば後者が適用される。
"Entrenched"
状態。
"TARGET:"
取得している標的名称。直前に発砲したユニット名が表示される。発砲可能な標的は"T"キーで選択できる。また、この欄に敵名称が表示されている場合のみ"C"キーで発砲兵器を選択することができます。
"SUPPRESSION: 0"
抑圧値。砲火にさらされると上昇し状態が悪化する。回復(Rally)に成功すると、1回につき半減する。
"MOVES: 8"
残り移動力。
"ORDERS: (A:5)"
どの編隊指揮ユニットの命令ポイントを利用するか、および残り命令数。例では、A編隊指揮ユニットの命令ポイントを利用し、"A0"の命令数は残り5であることを表す。
基本的に所属編隊の命令ポイントから利用するが、残り命令数が"0"になった場合、高次の指揮ユニットとの連絡があれば、他編隊の命令ポイントも利用できる。
"SHOTS: 6:5:-:-"
装備兵器ごとの残り射撃回数。例では第一兵器を6回、第二兵器を5回射撃できることを表す。なお"-"は、兵器を装備していないことを示す。
"ENEMY SEEN: 0"
LOS内で発見されている敵ユニット数。実際に存在する数でなく、あくまで発見している数であることに注意。
"RANGE: 1 hex"
臨機射撃の応射距離。ユニット情報画面から変更できる。ショートカットは"Y"キー。

戦闘メッセージは、最新のもののみ表示されます。"F5"キーを押せば、メインマップ上により多くのログが表示されます。結果ログには様々な情報が含まれているので、こまめに確認しておきましょう。