プレイヤー間で合意があればどのような設定でやっても問題はありません。しかし、毎回一から考えるのも面倒なので、本サイト独自のPBEM対戦仕様を策定しておきます。これを一応の標準仕様として、適宜変更して使用して下さい。
購入ルール
PBEMは通常バトル形式で行うので、ユニットの購入作業を伴います。ここでは購入に関するルールを示します。
購入に関する定義
- ユニットのカテゴリーは、購入メニュー区分に従って「Armor(装甲)」「Artillery(砲兵)」「Infantry(歩兵)」の3種類に分類する
- 従って、購入メニューの「Armor」に含まれるものは、例え一部に歩兵が含まれていても「Armor」に分類されるとみなす(例.タンクデサント)
- 同様に、購入メニューの「Inf」に含まれるものは、例え一部に車両や砲兵が含まれていても「Infantry」に分類されるとみなす(例.機械化歩兵や歩兵中隊)
- 購入メニューの「Misc」に含まれるものは、常識的な判断によって上記3種いずれかに分類する(例.レンドリース戦車は「Armor」)
- 購入メニューの「Artillery」に含まれるもののうち、間接射撃可能なものを「間接砲兵」と呼ぶ
- 一個編隊(Formation)で構成されるユニット群を購入することを、「編隊購入」と呼ぶ
- 複数編隊(Formation)で構成されるユニット群を購入することを、「一括購入」と呼ぶ
基本ルール
- 「一括購入」した場合、その一部をキャンセル・変更してはならない
(例.歩兵中隊を買って1個小隊を戻す・入替えるのは禁止) - ポイント不足で一部しか買えない場合、「一括購入」してはならない
(例.持ち金200ptsで300ptsの歩兵中隊を買うのは禁止) - ポイント不足で一部しか買えない場合、「編隊購入」してはならない
(例.持ち金10ptsで2頭16ptsのロバ隊を1頭だけ買うのは禁止) - 他国のOOBから購入する場合、ユニット名称に国籍指定があるもの以外購入してはならない
(例.ドイツでチェコOOBのGEがつくユニットは購入可)
購入制限−間接砲兵
基本ルール
- 間接砲兵の購入には、「全購入ポイントの〜%以内」という形式で購入ポイント制限を明示する
- 制限割合は、特に定めない限り常に15%とする
- 制限割合を独自に設ける場合は、10〜20%の範囲で行うことを推奨する
オプションルール
口径クラス | ミリ分類 | インチ分類 | ポンド分類 |
---|---|---|---|
80mm | 〜88mm | 〜3inch | 〜25pdr |
100mm | 90〜107mm | 3.7〜4.2inch | - |
120mm | 110〜122mm | 4.5inch | - |
150mm | 140〜155mm | 5.5inch | - |
170mm | 160〜180mm | 7.2inch | - |
200mm | 190mm〜 | 8inch〜 | - |
- 購入制限ポイントを設けた上で、さらに以下の規制を加えても良い
- 盤内砲と盤外砲を一括に、使用できる最大口径クラスに制限を設ける(例.150mmクラス以下)
- 盤内砲と盤外砲を別に、使用できる最大口径クラスに制限を設ける(例.盤外150mm・盤内120mmクラス以下)
- 使用できる最大口径クラスのユニット数に制限を設ける(例.盤外100mmクラス1個中隊まで)
弾薬増加砲(Oversupplied Artillery)
- 弾薬増加砲は、特に定めない限り常に使用可とする
- 弾薬増加砲の購入には、間接砲兵の購入ポイント制限と盤外砲に関する制限が適用される
- 弾薬増加砲に購入制限を設ける場合は、最大口径と個数(中隊単位)で行う(例.120mmクラス1個中隊まで)
水平爆撃機(Level Bomber)
- 水平爆撃機は、特に定めない限り常に使用可とする
- 水平爆撃機の購入には、間接砲兵の購入ポイント制限と盤外砲に関する制限が適用される
- 水平爆撃機に購入制限を設ける場合は、1個編隊=2ユニットと換算し、編隊単位で行う(例.2個編隊まで)
ロケット砲
- 盤外ロケット砲は、特に定めない限り常に使用可とする
- 盤内ロケット砲は、特に定めない限り常に使用不可とする
- 盤外・盤内ロケット砲の購入には、間接砲兵の購入ポイント制限が適用されるが、盤外・盤内砲に関する制限は適用されない
- 盤内ロケット砲に購入制限を設ける場合は、1個中隊=4ユニットと換算し、中隊単位で行う(例.1個中隊まで)
支援ユニット
- FOには、特に定めない限り購入制限を設けない
- 弾薬補給ユニットは、特に定めない限り常に使用可とする
- 弾薬補給ユニットには、特に定めない限り購入制限を設けない
- 弾薬補給ユニットに購入制限を設ける場合は、Truck2両=Crate2個=Dump1個と換算し、トラック単位で行う(例.補給トラック2両までor禁止)
購入制限−直射砲兵
基本ルール
- 直射砲兵とは、間接射撃できない牽引式のAA(対空砲)・ATG(対戦車砲)・IG(歩兵砲)を指す
- 次の例外を除いて、直射砲兵には、特に定めない限り購入制限を設けない
- 枢軸国の88mmAT/AA砲は、特に定めない限り常に使用不可とする
- 枢軸国の88mmAT/AA砲に購入制限を設ける場合は、1セクション=2門とし、セクション単位で行う(例.88は1secまで)
オプション−ユニット数規制
- 直射砲兵全般に購入制限を設ける場合は、ユニット数で規制し、通常歩兵+装甲ユニット数合計の1/3までとする
購入制限−装甲車両
基本ルール
Mission | ポイント制限 |
---|---|
Assault/Defend | 25% |
Advance/Delay | 25% |
Meeting Engagiment | 33% |
- 装甲車両とは、「Armor」メニューの全て、および「Misc」メニューのAFV全般を指す(APC/HT含む)
- 装甲車両の購入には、「全購入ポイントの〜%以内」という形式で購入ポイント制限を明示する
- 制限割合は、特に定めない限り右表の通りとし、遭遇戦で33%、それ以外では25%を上限とする
オプション−ユニット数規制
- 装甲車両の購入にポイント制限を設けず、ユニットクラスごとのユニット数で規制しても良い
- この場合は、MainBattleTank/LightTank/MediumTank/HeavyTank/ArmoredCar/HalfTruckなどのクラス分類を考慮する
- この方式で規制する場合は、各クラスの購入上限数を9ユニットまでとする
購入制限−歩兵
基本ルール
- 歩兵とは、「Inf」メニューの全て、および「Misc」メニューの歩兵系ユニット全般を指す(オートバイ含む)
- 歩兵には、特に定めない限り購入制限を設けない
オプション−エリート規制
- 歩兵は、エリート属性(経験値ボーナスあり)があるものと無いもの(通常歩兵)に分類できる
- エリート属性を持つ歩兵の購入を規制しても良い
- エリート歩兵を規制する場合は、ユニット数で規制し、通常歩兵+装甲ユニット数合計の1/3までとする
オプション−クラス規制
- 歩兵は、複数のクラスに分類できる
- 特定の歩兵クラス(工兵・オートバイ・騎兵・特殊部隊・対戦車歩兵・重機関銃)の購入を規制しても良い
- 特定クラスの歩兵を規制する場合は、最低購入単位で規制する(例.工兵1個小隊までor対戦車歩兵2個編隊まで)
購入制限−非装甲車両
基本ルール
- 非装甲車両とは、装甲を持たない車両全般を指す(荷駄馬匹含む)
- 非装甲車両には、特に定めない限り購入制限を設けない
オプション−ユニット数規制
- 非装甲車両は、複数のクラスに分類できる
- 非装甲車両の購入を規制する場合は、各クラスの購入上限数を9ユニットまでとする
購入制限−固定要塞
基本ルール
- 固定要塞とは、自力移動・牽引移動のどちらも不可能なユニット全般を指す(CommandPost含む、AmmoDumpは含まない)
- 固定要塞は、特に定めない限り常に使用不可とする
オプション−ユニット数規制
- 固定要塞は、Assault/Defend戦におけるDefend側のみ使用を認めても良い
- 固定要塞の購入を規制する場合は、1セクション=4ユニットとし、セクション単位で行う(例.2セクションまで)
購入制限−地雷・障害物
基本ルール
Mission | ポイント制限 |
---|---|
Assault/Defend | Defend側のみ4% |
Advance/Delay | Delay側のみ2% |
Meeting Engagiment | 購入不可 |
- 地雷・障害物の購入は、Assault/DefendおよびAdvance/Delay戦における防御側のみ許可する
- 地雷・障害物の購入には、「全購入ポイントの〜%以内」という形式で購入ポイント制限を明示する
- ポイント制限は、特に定めない限り常に右表の通りとする
- 制限割合を独自に設ける場合は、5%を上限とすることを推奨する
購入制限−攻撃機
基本ルール
- 攻撃機とは、"Strike Elements"として購入できるユニットを指す(水平爆撃機・グライダー・輸送機は含まない)
- 攻撃機は、特に定めない限り常に使用不可とする
- 攻撃機の使用を許可する場合は、1セクション=2ユニットとし、セクション単位で規制を設ける(例.2セクションまで)
運用ルール
ユニットの使い方に関しては様々な意見があるので、誰もが納得できるルールを定めるのは難しいのが実情です。しかし、ここでは便宜的に運用に関するルールを示します。これを基準に各人の好みでルールを変更してください。
特殊作戦
航空作戦
- 航空作戦(AirStrike)とは、攻撃機を使った攻撃を指す
- 航空作戦は、特に定めない限り常に不可とする
- 航空作戦を許可する場合は、天候設定を1にし、Preferencesの"Air Sections"項目を設定すること
空挺作戦
- 空挺作戦(Airborne)とは、空挺部隊が輸送機やグライダーで降下することを指す
- 空挺作戦は、特に定めない限り常に不可とする
- 空挺作戦を許可する場合は、天候設定を2以下にすること
- 空挺作戦を許可する場合は、降下部隊の上限規模を決めることを推奨する(例.1個中隊まで)
- 空挺降下を行うのは、特に定めない限り専用部隊(空挺歩兵編隊)のみとすることを推奨する
潜入作戦
- 潜入作戦(Infiltrate)とは、特殊部隊やゲリラ部隊が潜入機能を使って移動することを指す
- 潜入作戦は、特に定めない限り常に不可とする
- 潜入作戦を許可する場合は、潜入部隊の上限規模を決めることを推奨する(例.1個中隊まで)
増援
- 増援(Reinforcement)とは、ゲーム中にF4キーを使って増援部隊を購入することを指す
- 増援は、特に定めない限り常に不可とする
- 増援を許可する場合は、増援開始ターンを決めることを推奨する(例.10ターン以降)
撤退
- 撤退(Retreat)とは、ゲーム中に撤退HEX(Retreat HEX)からユニットを退避させることを指す
- 撤退は、特に定めない限り常に可とする
- ただし撤退開始時期は、総ターンの1/2経過時以降とする
降伏
- 降伏(Retreat)とは、ゲーム中にF9キーを使ってゲーム降伏することを指す
- 降伏は、特に定めない限り常に可とする
- ただし降伏可能時期は、総ターンの1/2経過時以降とする
- またF9キーを押す前に、対戦相手の了承を得ることを推奨する
- 降伏した陣営の勝敗判定は、スコアに関わらず、常に壊滅的敗北(Crashing Defeat)とみなす
配置制限
地雷(障害物)
- 任務(Mission)に関わらず、工兵はゲーム中に地雷を敷設してよい
- 購入した地雷や障害物は、VH上に配置してはいけない
- 工兵は、VH上に地雷を敷設してはいけない
固定要塞
- 固定要塞は、VH上に配置してはいけない
砲兵運用に関する制限
事前照準
- 事前照準とは、ユニット配置段階で照準を設定することを指す
- 事前照準は、特に定めない限り常に可とする
0ターン砲撃
- 0ターン砲撃とは、ユニット配置段階で砲撃(実弾)命令を出しておくことを指す
- 0ターン砲撃は、特に定めない限り常に不可とする
- ただし、ユニット配置段階での煙幕砲撃(煙幕弾)は、特に定めない限り常に可とする
盤内カウンター砲撃
- 盤内カウンター砲撃とは、砲撃に伴う硝煙を頼りにして、目視できない敵盤内砲に砲撃することを指す
- 盤内カウンター砲撃は、特に定めない限り常に可とする
砲兵の煙幕
- 盤外・盤内を問わず、砲兵が間接砲撃により煙幕を展開する行為は、特に定めない限り常に可とする
- ただし、盤内砲が煙幕を直射する行為は、特に定めない限り常に不可とする
- この場合の盤内砲とは、購入制限を受けていないものを含む、全ての盤内間接砲兵を指す
煙幕に関する制限
砲兵以外のユニットがX/Dキーを使用して直射煙幕を張る行為は、特に定めない限り制限を設けない。ただし、以下のいずれか一つあるいは複数の制限を追加しても良い。
- 全て禁止
- 抑圧過多で移動力が無い状態、あるいは移動力を消費していない状態のみ使用可
- 最初の行動としてのみ使用可
- 1ターン1ユニット1HEXのみ使用可
臨機射撃吸収に関する制限
安いユニットや戦闘力のほとんどないユニットを使って、敵の位置を暴いたり、臨機射撃を消耗させるような戦い方は推奨しない。一例を示すと、ジープを使って、隠れている敵の装甲車両に発砲を強いてその位置を暴くこと、またそれによって、友軍の装甲・対戦車部隊に対して敵装甲車両を脆弱にすることが挙げられる。
ただし、次のような戦い方は含まれない。すなわち、偵察部隊が敵の位置や戦力を把握するために突入すること、歩兵用兵器で装甲車両を射撃すること、移動力の少ないユニットが高速で移動すること、大量の歩兵が突撃する人海戦術など。
安いユニットや戦闘力のほとんどないユニットの定義
- 他のユニットを乗車していない非装甲車両(荷駄馬匹含む)
- 偵察能力を持たない装甲輸送車両
VH占領に関する制限
最終ターンにVHを占領する行為は、仮に次のターンがあると想定してVHを防衛できると予想される場合に限定して認められる。