SPWAWは、設定次第で現実を最大限にシミュレートして難易度を高くすることも、現実なんて無視して「ゲームらしく」自分の好きなようにプレイすることもできます。初めてSPWAWをプレイする場合は、まず設定の意味を理解し、自分なりに変更することをお勧めします。しかし、各設定の意味を理解するのがまた難しかったりするのですが・・・。
全ての設定は、設定画面(Preferences Screen)で変更できます。設定画面はほとんどの画面から開け、いつでも変更することができます。ただし、ゲーム中に変更しても変更が適用されなかったり次のターンからしか適用されないこともあります。なるべくゲームを始める前に変更しておく方が良いでしょう。
設定画面は、以下の3つの部分から構成されています。
General Preferences

"General Preferences"は、主にゲームシステムに関わる設定ができます。画面が見にくい、表示が速すぎる、操作しにくいなど、主にインターフェースに関わる不具合を感じた場合に使用します。以下、各設定の意味とオススメ設定を解説します。
- "Soundtrack"
- On・Off。BGM設定。好きな方にしてください。
- "Weather & Battle FX"
- On・Off。天候および戦闘効果音。雨の音、鳥・虫の鳴き声などが聞こえます。これはOnにしておいた方が臨場感がでるでしょう。
- "Unit Sound FX"
- On・Off。ユニットの移動・発砲音。特に発砲音は発砲兵器の特定にも役立つので、On推奨です。
- "True Troop/Rarity"
- 両方On・Off、片方だけOnの計4種類が選択できます。どちらも購入画面で影響します。"True Troop (Cost)"を有効にすると、ユニットの値段に経験値が考慮されるようになり、例えばエリートユニットはより高価になります。同時に、ユニットが破壊された際に相手側に加算される勝利ポイントにも影響します。"Rarity"を有効にすると、ユニット数に史実的な希少性が考慮されるので、貴重な兵器・捕獲兵器・生産中止になった兵器など、ユニットによって買える数量が制限されます。数量切れになったユニットは、購入画面では赤字で表示されます。慣れないうちは両方Offで、Onは上級者用です。
- "HEX Grid"
- On・Off。ヘックス枠線の表示。好き好きですが、Onにしておいた方が正確な位置が把握しやすいでしょう。
- "Terrain Sound FX"
- On・Off。ヘックス地形による効果音。ヘックス上にマウスをポイントすると鳴りますが、現バージョンではほとんど効果音がないので、どうでも良い設定です。
- "Objective Flags"
- On・Off。勝利ヘックス上に、現在維持している陣営の国旗を表示する。これは絶対Onにしてください。さもないと勝利ヘックスが見えなくなります。その地形を見たい場合のみ、一時的にOffにしてください。
- "Fast Artillery"
- On・Off。火砲・航空機による砲爆撃アニメーションの表示設定。有効にすると砲爆撃が一瞬でおわるので、ゲームをサクサク進められます。しかし砲爆撃に慣れていない場合は、面倒でもOffにしておいた方が何が起こっているのかを把握しやすいです。したがって、初心者はOff、慣れてからOnにすることをオススメします。
- "HEX Info"
- On・Off。有効にすると、マウスをポイントしたヘックスの地形・ユニット情報をポップアップ表示します。絶対にOn推奨です。
- "Unit Number"
- "Your Infantry"・"Your Unit"・"All Unit"・"Off"の4種類が選べます。ユニットの戦力表示に関わる設定です。
"Your Infantry"では、自軍歩兵のみ、戦力(兵員数)がユニット上に数字で示されます。"Your Unit"では、歩兵戦力表示に加え、車輌ユニット上に"+"マークが表示されます。"+"マークは有効な(破壊・放棄されていない)車輌上に表示され、クリックすると同一編隊(Formation)のユニットが全て黄色で表示されます。"All Unit"では、自軍だけでなく敵戦力も表示します。"Off"は何も表示しません。
オススメは"All Unit"設定です。敵戦力が正確に見えるのはずるいという上級者は"Your Unit"設定にすると良いでしょう。 - "Floating Map Text"
- On・Off。"Hex Info"のポップアップ表示場所の設定です。有効にすると、マウスカーソル付近にポップアップが表示され、無効にすると常に画面上部に表示されます。最初はOnで始めて、画面が見にくいようならOffにすると良いでしょう。
- "ID Flags"
- On・Off。ユニット上に国旗を表示します。やってみるとわかりますが、有効にするとかなりうっとおしいので、Off推奨です。
- "Move Radius"
- A・B・Offの3種類が選べます。移動可能範囲の表示設定です。"A"設定では、移動範囲を常にハイライト(明るく)表示するので、それ以外のヘックスは暗く表示されます。"B"設定では、シナリオの時間によって表示が変化し、周囲が明るい日中は移動範囲を暗転表示、逆に周囲が暗い夜間はハイライト表示になります。"Off"設定では、移動範囲を全く表示しません。時間による雰囲気を大事にするなら、オススメは"B"設定です。
- "Auto Rally"
- On・Off。ターン終了時に自動で回復(Rally)を行います。有効にすると、ターン終了時に回復可能なユニットは、抑圧値が最低になるまで(あるいは回復命令が使用不可能になるまで)自動で回復されます。もちろん、ターン中に手動で回復を行うこともできます。回復し忘れを防ぐためにも、On設定を推奨します。
- "AI Advantage"
- On・Off。有効にすると、AI(コンピュータ)側部隊に、いくつかのユニットをタダで追加します。難易度が上がりますが、小さなシナリオではバランスが悪くなることに注意しましょう。通常はOff設定を推奨。
- "Victory Frontage"
- On・Off。21個の勝利ヘックスの配置形式。有効にすると、4ヘックス×5箇所(1箇所は5ヘックス)で勝利ヘックスが配置されます。無効にすると、旧バージョンと同じく7ヘックス×3箇所になります。
攻撃時には、Off設定の方が勝利ヘックスが集中するので簡単になりそうですが、実はそれだけ敵の防御も集中するので難しくなります。On設定では逆に攻めやすく、守りにくくなりますが、旧バージョンにこだわりがないなら、On設定を推奨します。 - "OP Fire Confirm"
- 0〜60(秒)でキーボードから入力。臨機射撃(OP;Opportunity Fire)の確認時間。敵ターン中に臨機射撃機会が発生した場合に、実際に臨機射撃をおこなうかどうかを決定する制限時間です。長すぎるとゲームがダレますが、短すぎると状況を把握しにくくなります。また、"0"を入力すると"Off"と表示され、確認自体が無くなり、臨機射撃機能を無効にします。
推奨はデフォルトの"5"です。時間が短く状況が把握しにくいと感じる場合は、"10"くらいでも良いかもしれません。 - "Time Per Turn"
- 15〜2700(秒)でキーボードから入力。リアルタイムで対戦する"Online"プレイや、"Timed Play"時に使用する1ターンあたりの制限時間です。当然、対戦中は変更できません。全く好みの問題なので自由に設定してください。
- "Comm. Interventions"
- 0〜10(回)でキーボードから入力。オンライン対戦で使用する機能で、ここで設定した回数だけ、そのターンの残り時間を倍にすることができます。といっても、私は使ったことがないので定かではありません。オンライン対戦をしない場合は、"0"に設定して"Off"にしておいてもよいでしょう。
- "Timeouts"
- 0〜10(回)でキーボードから入力。上と同じく、オンライン対戦の機能で、この回数だけ「タイム」を取れます。「タイム」を取ると、規定持ち時間の2倍の間、時間経過を止めることができます。オンライン対戦をしない場合は、"0"に設定して"Off"にしておいてもよいでしょう。
- "AI Level"
- 0〜200(%)でキーボードから入力するか、矢印ボタンで操作。"0"に設定すると"xxx"と表示されます。敵AIの士気・経験値を操作します。
正確にはわかりませんが、"0"はデフォルト設定なのでそのシナリオで設定されているレベルになると思われます。したがって実際は10〜200%の範囲でAIの士気・経験値を変化できるようです。200%にすると、AIの士気・経験値が元の倍になるので、難易度はぐっとあがります。
また、この設定値はシナリオのターン開始画面でも確認・変更できます。基本はデフォルトの"0"で良いでしょう。 - "Live Delay"
- 0〜2000でキーボードから入力するか、矢印ボタンで操作。"0"に設定すると"xxx"と表示されます。マウスカーソルをポイントしてから、実際にヘックス情報がポップアップされるまでの時間です。デフォルトの"0"設定ではうっとおしいけどなるべくサクサク進めたいという場合は、"50"くらいがオススメです。ポップアップは必要な時だけ表示したいという場合は、"200"くらいでも良いと思います。
- "Unit Icon"
- 0〜3でキーボードから入力するか、矢印ボタンで操作。"0"に設定すると"xxx"と表示されます。画面上に表示されるユニットアイコンの大きさ。"0"で最大、"3"で最小。デフォルトの"0"だと1ユニットがヘックス一杯に表示されますが、"3"だと小さめに表示されます。特に複数ユニットがスタックした場合に、設定値の差が顕著になり、"0"設定だとユニットがヘックスからはみ出してしまう代わりに各ユニットの選択がしやすく、"3"設定だと画面がすっきり(寂しく?)見えますが、ややユニットが選択しにくくなります。
画面全体の拡大・縮小率との兼ね合いもあるので、特にオススメはありませんが、私は"0"設定を使っています。自分が操作しやすい設定を選択してください。 - "Scroll Delay"
- 0〜5でキーボードから入力するか、矢印ボタンで操作。"0"に設定すると"xxx"と表示されます。画面がスクロールする速さ。"0"が最も速くなめらかにスクロールし、"5"だとタイムラグがありカクカクしたスクロールになります。"0"設定だと早すぎると思う場合は、"1"か"2"がオススメです。
- "Movement Delay"
- 0〜5でキーボードから入力するか、矢印ボタンで操作。"0"に設定すると"xxx"と表示されます。ユニット移動アニメーションのフレーム間隔。"0"設定が最速で、"5"が最も遅い。CPUとVGAの性能にもよるので、お好みで設定してください。
- "Message Delay"
- 0〜2000(100分の1秒)でキーボードから入力するか、矢印ボタンで操作。"0"に設定すると"xxx"と表示されます。戦闘結果などのメッセージが表示される時間。"0"だと全くメッセージが表示されなくなり、"2000"にすると各メッセージが20秒も表示されるので、パソコンが固まったかと思います。
各数値を100で割った秒数の間表示されるので、サクサク進めたいなら"50"〜"100"の範囲が妥当だと思います。慣れないうちはもう少し遅い方が良いかもしれません。
Player Preferences

"Player Preferences"は、簡単に言うと、対戦する二国間の「ハンデ」を決める設定です。相手が強すぎる、自分が弱すぎる(!)と感じる場合には、ここの設定を変更するとよいでしょう。それ以外の場合は、全てデフォルト設定のままを推奨します。
- "Serching"
- 30〜250(%)。索敵範囲算出時の倍率係数。例えば"200"に設定すると、索敵範囲が基準の2倍に広がり、当然索敵率も上がります。
- "Hitting"
- 30〜250(%)。直接攻撃命中率の倍率係数。例えば"200"に設定すると、直接攻撃の命中率が2倍になります。
- "Rout/Rally"
- 30〜250(%)。回復成功率の倍率係数。例えば"200"に設定すると、回復成功率が2倍になり、釘付け・撤退・潰走状態になる閾値も上昇します。
- "Troop Quality"
- 30〜120。ユニットの基本経験値。デフォルトの"xxx"では、史実評定値を使用します。最低値"30"は、新規徴募兵なみの最低レベルの経験値なので、むちゃくちゃ弱くなり、最高値"120"にすると、ユニット全部が「超エリート」=ほぼ無敵になってしまいます。ちなみに、"70"が「普通の」部隊の経験値です。
なお、この設定を変更する場合は、後述の"Histric Rating"設定を"Off"にしておく必要があります。 - "Tank Toughness"
- 30〜250(%)。車輌の基本装甲値の倍率係数。この後さらに傾斜角などの要素も加味されますが、単純に言えば、この値を大きくするほど「壊れにくい」戦車になります。
- "Inf Toughness"
- 30〜250(%)。歩兵の死傷者数はこの値で割って算出されます。つまりこの値を大きくするほど、歩兵が被害をうけにくくなります。例えば"250"に設定すると、「ランボー」なみに死ななくなります。
- "Battle Point"
- 0〜20000。ユニット購入時のポイント。デフォルトの"xxx"設定では、ランダムな値が使用されます。大きくするほど、沢山のユニットが買えることになります。
- "Air Sections"
- -1〜25。航空部隊の最大数。デフォルトの"xxx"="-1"設定では、史実に基づいた値が使用されます。敵の航空戦力が優勢で(例えば米軍)、航空攻撃による自軍損害が大きいと感じる場合などは、値を適当に調整することで、敵の航空機数を制限できます。
- "Max Formations"
- 0〜400。使用可能なユニット数。上限は100個編隊および400ユニットです。ただし、ユニット数には車輌乗員(Crew)も含まれるので、その分余裕をもって購入しないと、強力な戦車も乗員がいないただの鉄屑になってしまいます。
- "Artillery vs Soft"
- 30〜250(%)。火砲による軟体標的攻撃力。この値を大きくすると、火砲の軟体標的(歩兵・砲など)に対する命中・殺傷率が上昇します。
- "Artillery vs Armor"
- 30〜250(%)。火砲による装甲標的攻撃力。この値を大きくすると、火砲の装甲標的(戦車・要塞など)に対する命中・破壊率が上昇します。
- "Spec OP Fire Freq"
- 30〜250(%)。特別臨機射撃(Special OP Fire)の発生頻度の修正値。詳細は不明ですが、値を大きくするほど、残り射撃数が"0"になった場合に発生する特別臨機射撃の発生頻度が上昇するようです。
Realism Preferences

"Realism Preferences"は、その名の通り「リアルさ」に関する設定で、ゲームのルールを操作できます。全ての項目を"On"にすると、あらゆる要素をシミュレートすることになり、複雑なルール=難しいゲームになります。この設定はゲームの難易度に最も影響する項目なので、慣れないうちは"Off"からはじめることをオススメします。
- "Histric Ratings"
- On・Off。基本経験レベル。有効にすると、ユニットの基本経験値を史実評定値に従って決定します。例えば、大戦初期の独軍は経験値が高くなり、国籍と年代によって基本経験値が決定されます。無効にした場合のみ、前述の"Troop Quality"設定によって自由に基本経験レベルを決めることができます。
オススメ設定は自軍の国籍・年代により異なります。大戦初期の独、後期の米・英などを使用する場合には、"On"にした方が有利になります。 - "Limited Intel"
- On・Off。いわゆる"Fog Of War"(戦雲)、索敵ルールの設定です。有効にすると、敵ユニットの正確な戦力(兵員数)が表示されなくなる他、毎ターン視界チェックが行われるので、索敵が非常に難しくなります。例えば、一度敵ユニットを発見しても移動すれば見失うことや、発砲しても発見されない可能性などが発生します。また、ユニットが移動していなくても、見失うこともあります。
これらは、1ヘックス(約50m)の中でもユニットは常に移動し、ヘックス内の地形を利用して隠れることができるという現実をシミュレートしています。つまり、敵歩兵が地面に伏せて頭を下げれば、今まで見えていたのに「見えなくなった」ということもあり得るのです。もちろん、自軍も発見されにくく、発見されても隠れやすくなるという点ではメリットがあるといえます。
オススメ設定は、初心者は"Off"、上級者は"On"です。リアルさを追求する人には欠かせない設定ですが、この設定は、最もゲームの難易度(というかイライラ度)を変更してしまうので、くれぐれも注意しましょう。 - "Morale"
- On・Off。士気ルール。有効にすると、通常の士気ルールが適用され、戦闘によってユニットの士気値が変動します。無効にすると、ユニットが破壊されるまで士気値は変動せず、各種ペナルティ(戦力崩壊など)も発生しません。
士気は戦闘の成否に大きく影響するので、初心者は"Off"、中級・上級者は"On"がオススメです。 - "Reduced Squads"
- On・Off。実際に戦闘に参加する兵員数。有効にすると、戦闘を始める前に発生する兵員の逃亡・義務放棄(怖くて逃げ出す・動けないなど)がシミュレートされ、総兵員数と実際に戦闘に参加する人数に差が発生し、最大で総人員の3分の1に減少することがあります。
難易度を上げたい場合は"On"に、それ以外は"Off"推奨です。なお、付属のシナリオやキャンペーンでこの機能を有効にするには、購入・配置・ゲーム開始の時点では"On"に、実際に移動・戦闘を開始する直前に"Off"に変更しないといけないようです。ver7.0で修正されたという情報もありますが、未だにおかしな動きをするという情報もあるので、ちゃんと機能しているか確認してください。 - "Characteristics"
- On・Off。国籍特性。有効にすると、日本軍は絶対に降伏しない、ソ連軍は頑強に抵抗する、イタリア軍はすぐ逃げる、などの国籍による軍隊特性をシミュレートします。特に理由が無い限り(強いイタリア軍がやりたいなど)、常に"On"推奨です。
- "Unit Comm"
- On・Off。ユニット間通信。有効にすると、編隊指揮官ユニット(末尾に"0"がつくユニット)の3ヘックス以内にいない編隊ユニットは、無線を装備していない限り連絡が取れなくなります。また、無線を装備していても、無線使用経験値チェックに失敗すれば連絡が取れません。
通常この設定は、後述する"Command Control"と同時に使用する機能なので、詳細はそちらを参照してください。 - "Mines"
- On・Off。地雷。有効にすると地雷が機能し、無効にすると地雷は無視され爆発しなくなりますが、マップ上には表示されます。地雷を使いたいかどうかにあわせて設定してください。
- "Vehicle Breakdowns"
- On・Off。車輌の故障判定。有効にすると、車輌ユニットが高速で移動した場合や、荒地を移動した場合など、車輌に故障が発生し移動不能(Immobilized)になる可能性が発生します。故障しても修理できる可能性もあります。ゲーム性を優先するなら"Off"、リアルさを追及するなら"On"推奨です。
- "Command Control"
- On・Off。指揮統制。ゲームルールを最も大きく変化させる設定です。第二次大戦期において、無線を装備し、組織立った作戦行動を取れる軍隊が、どれほど有効だったかをシミュレートする機能です。通常、この機能を有効にする場合は、前述の"Unit Comm"設定も有効にしておきます。
有効にすると、全指揮ユニット(末尾に"0"がつくユニット)に命令ポイント(Order)が割り振られ、ユニットが特定の行動を取ると、この命令ポイントが消費されます。命令を消費する行動には、目標(Object)方向以外への移動、目標の変更、体勢(Stance)の変更、砲爆撃支援の要請などがあります。
指揮統制に関するルールは複雑なので、詳細は別の機会に説明しますが、この設定を有効にすると「難しく」(かつ面倒に)なるのは間違いありません。したがって、じっくりと面倒くさいことを考えるのが好きなウォーゲームマニアには堪らない機能ですが、初心者は必ず"Off"にしておくことを推奨します。 - "Move & Fire"
- On・Off。1ターン内の移動・攻撃に関するルール。有効にすると、1ターンの間に移動したユニットは、攻撃時に有効射撃数が減り、移動距離によって射撃命中率が低下します。また、ターン内に攻撃したユニットが移動する場合には、移動力が減少します。無効にすると、これらのペナルティは課せられません。
これも現実をシミュレートする機能なので、ゲーム性を優先するなら"Off"、リアルさを追及するなら"On"推奨です。 - "Reduced Ammo"
- Limited Ammo On・Reduced Ammo On・Limited Ammo Offの3種類の設定ができます。弾薬数の設定です。
"Limited Ammo On"では、ユニットはOOB規定量の弾薬を持ち、発砲するごとに減少していきます。最も一般的な設定といえるでしょう。
"Reduced Ammo On"では、ユニットは規定量の50〜90%しか弾薬をもたず、発砲するごとに減少していきます。最も現実をシミュレートする設定です。最初の弾薬保持量が少なくなるので、上級者向けです。
"Limited Ammo Off"では、規定量の弾薬をもち、発砲しても減りません。つまり弾薬数を心配する必要がなく、いくらでも無駄弾が撃てます。初心者にはオススメです。 - "Weapon Breakdown"
- On・Off。兵器の故障判定。有効にすると、国籍別装備修正値によってユニットが装備する兵器に故障確率が発生し、高頻度で使用した兵器は故障しやすくなります。特に臨機射撃を含め、有効射撃数いっぱいまで発砲すると故障率が上昇します。車輌の故障と同じく、ゲーム中に修理できることもあります。ゲーム性を優先するなら"Off"、リアルさを追及するなら"On"推奨です。