「domo中尉」
俺はロスマン中佐に呼ばれた。
「紹介しておく。新しい仲間だ」
先日の戦闘で負傷した兵士に代わり、その補充がようやく到着したのだ。
俺はその兵士の顔と簡単に挨拶を交わした。
「よろしくお願いします。domo中尉」
今、来ばかりの戦車兵は数日前のソ連軍との戦闘で大活躍をしたらしく、そのときの活躍ぶりを語った。
なるほど、士気は高い。
この戦車兵の名前はセイニー少尉だ。
フルネームはセイニー・メンタイスといい、なんでも明太子が大好物だそうだ。
「ふふ、面白そうなやつだ」
彼の年齢のことも故郷のことも何も聞かなかった。
それでいい。
セイニー少尉には戦車長を引き受けてもらうことになっており、戦車まで案内した。
「頼んだぞ」
パンター戦車がコーダースドルフの町に集結している。
小さな町の路地にパンター戦車が列を成している。
頼もしい光景だ。
中には砲身にキルマークをいくつも描いた車両も見える。
砲弾の積載は終えたパンターはこれから各小隊ごとに決められた陣地に向かうのだ。

