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Paw of The Tiger         ~domo戦記5

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domo
大佐
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「Paw of The Tiger」 H2Hfr 7.1
1943年1月12日(表記では12日だが、この日に502重戦車大隊の戦闘記録はなく、よって翌13日にする)
レニングラードの東南、 シュリッセルブルグ回廊
German(defend) : Soviet(advance)
32ターン(でも勝敗は20ターンぐらいでつきます)

ASL CLASSIC SCENARIO #14
(実家に帰ったときに本棚から見つけたSL。本体自体はどこにいってしまったかわからずじまいだったが、シナリオと説明書がでてきた。それでぱらぱら見ているうちに見覚えがある題名だったので今回はこれに決定)

H2Hの冬季迷彩バージョンを使用
H2Hに対応させるためと時代考証にあわせて武器を修正



俺の名はdomo。
いや名前なんてこの際どうでもいい。
零下20度を超えるこの寒さ。全てが凍りつく。
スターリングラードで第6軍が包囲されていると聞く。
何百キロも離れてはいるが、この寒さだけは同じものなのだろう。

俺たち北方軍集団はレニングラードを包囲していた。
だがその包囲していたレニングラードも12月になるとラドガ湖が凍ってしまったために、そこを補給路にしてソ連軍は物資を補給していると言う。
そして年明け早々、大反抗が始まるとの情報だか噂だか知らないがそんなものが流れていた。


「ええぃ」俺はアルコールを一気に胃袋へ流し込んだ。
「いいんですか。見つかったら大変ですよ」若い兵士は俺を気づかって言う。
こんなに寒いときには、こいつに限る。ソ連兵だってそうしているんだ。
第一こうでもしなければ俺の体はエンジンがかからない。
やけになるのは何も寒さだけではない。
この広い戦線を大量のソ連軍から守るには絶対的に戦力が不足しているのだ。
いや戦力などとは呼べないだろう。

第96歩兵師団の第283連隊の作戦司令部のある地点から最前線の第一防御ラインまでは約3km(80へクス!)の横長の戦線になっている。これはここを東西に走る道路があるためで、ソ連軍はこの道路を通って戦線突破してくるのは確実と見られている。

そのため第1防御ラインと第2防御ラインがあるのだが、第1防御ラインから第2防御ラインの間(約1.5km)には、東西に走る主道路の他に2本の小さい道が通っており、3本の道路を全て守るには絶対的に兵力が不足している。

そのため第1防御ラインには木製の銃座トーチカを6つ設置し、戦車の通り道となる道には数名の戦車猟兵と偵察隊を掩蔽させておくことが精一杯であった。
そしてこの第1防御ライン〜第2防御ラインの間には合計8箇所のVH(70ポイント)が置かれていた。
これだけ薄い防御拠点ではまず敵の第1波で全てのVHは奪われるだろう。
戦車猟兵がどれだけの敵戦車をやっつけてくれるか・・
この時期、1943年の1月はパンツァーファーストがまだできていない。したがって歩兵は対戦車地雷や手榴弾で戦車を仕留めるしかないのだ。まさに肉弾攻撃である。

そしてその後ろに第2防御ラインとして、歩兵2個小隊と機関銃トーチカ(これも木製)が数個あり、この第2防御ライン〜司令部の間の1.5kmには最重要拠点である「ヒル309」「ヒル310」「ヒル311」がある。言っておくがここは決して渋谷ではない。
だが事実上、第2防御ラインを突破されれば我々にはどうにもならないだろう。なぜなら敵戦車を食い止める手段・兵力がないのである。
そうなのだ。
我々は502重戦車大隊のタイガー戦車が来るまで敵を食い止めなくてはならないである
Last edited by domo on Fri Apr 06, 2007 15:36 UTC, edited 2 times in total.
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domo
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「ええぃ、やめだやめだ」ややこやしい説明はこっちも書いててわからなくなる。
大体こんなことを書いても誰もきちんと読んでないだろうしな。

「domo少尉、一本どうですか」若い兵士が頭をかきむしっている俺の姿を見て励ますようにタバコを差し出してくれた。
新年早々奴はここに配属されたきた。まだ若い、そういえばいくつなんだろう。
「お前、いくつになるんだ?」
「はい。20歳です」
「はぁ・・・」
子供のお守りも大変である。

俺たちがいるのは第2防御ラインである。先任の少尉が負傷し後送されたため、俺がこのV小隊(歩兵4分隊とMG隊)を率いている。(VO小隊長のユニット名をdomoに変更。これ、かなり雰囲気でますよーやってみてください)

先にも書いたが、この第2防御ラインを突破されたらおしまいだ。
一応気休めにも俺たちの目の前は鉄条網が設置されている。そしてどこもかしこも辺り一面雪景色だが、鉄条網がひかれている目の前の200mの荒地は雪が積もらず、ぬかるんだ泥地となっているので、足回りのいいT34でもここでスピードを落とすにちがいない。
そこを狙うのだ。
とはいっても俺たちの手元にある武器では心細いが・・やるしかない。
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Last edited by domo on Thu May 17, 2007 00:01 UTC, edited 1 time in total.
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そもそも俺がいらだっているのは数時間前に入ったソ連軍の大反撃が始まったとの情報であった。
前日の偵察でも凍っている二ェワ河の対岸で怪しい動きがあるのが確認されていたが、いざ攻撃が始まると俺たちの予想をはるかに超えた大軍で攻めてきているらしかった。

とそのときだった。
敵の威嚇砲撃が始まった。すぐさま塹壕の中に身を隠すように兵士たちに命令。
砲弾が降り注いできた。
それまで静寂を保っていた雪景色が、一気に騒然となった。
カチューシャが降ってくる。スターリンのオルガンと呼ばれるこのロケット砲弾は常に前線の兵士をパニックにさせた。そしてそのあとから122ミリだろうか、ものすごい地響きが雪景色にこだまする。
ソ連軍の大攻勢を予感させる普段の何倍もの砲弾、砲撃だった。


「敵襲!!」第1防御ラインにいる戦車猟兵の指揮官から報告が入った。
俺は無線に聞き入った。
どんな戦場においても有利に戦いを進めるには、敵の兵力を正確に把握しなければいけない。
「T34戦車、KV-1C戦車、その数20両以上・・・30・・・40・・」
なんてこった!
敵は戦車一個大隊なのか!いや旅団なのか!
とにかく道一杯に歩兵を乗せた戦車がずっと列をなしているというのだ。
T34はなんとかなるかもしれない、だがKV-1C(ドイツ軍では装甲が前面100ミリもあるKV-1の41年型をまとめてKV-1Cと言っていた)がやっかいだ。


第1防御ラインの最前線の3つの拠点には当然のように砲弾が集中した。
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domo
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【第1ターン】
延々と続くソ連軍の砲撃。カチューシャに続き、122ミリ砲が降り注ぐ。
この砲撃音が心臓に悪い。プレーヤーの抑圧もあがる。
自軍部隊に命中しないか、ひやひやしながらただ見守るのみである。
さあ、1ターン目が始まった。
まず見方の部隊の損害状況を調べる。
いくつかの部隊が砲弾が命中し抑圧があがっている。
しかも2部隊が後退した。
敵が来るまでになんとか回復できればいいのだが。

第1防御ラインの主役は戦車猟兵だ。
彼らは対戦車地雷を抱え、じっと身を潜め、迫り来る戦車に肉迫攻撃をする。
そのため戦車猟兵ならびに近接強襲をする部隊は、体勢はDefend、In-Cover、そして抑圧は一桁台にしておかなければならない。
我が部隊には突撃勲章を受けている者がいる。
彼らならやってくれるだろう。

【2ターン】
このターンもまたもや砲弾が降ってくる。
多分、先ほどと同じ照準で砲撃を要請したに違いない。
先ほど砲弾を喰らった部隊は抑圧を回復する暇もなくまたもや砲弾を喰らってしまった。
だが、朗報も入ってくる。
我が150ミリ砲陣地が敵砲兵陣地にカウンター砲撃をしたというのだ。
なるほど、確かに砲撃の量が半分になったような気がする。
よし!今日はついてるぞ!

ソ連軍が大量の戦車で戦線を突破してきているとの報告を受けて大隊司令部は大至急戦車部隊を要請をした。
そして第502重戦車大隊第1中隊が、駆けつけてくれることになった。
この502重戦車大隊は、あのティーゲル戦車の初陣を飾った部隊である。
そうこの502重戦車部隊にはⅢ号戦車では太刀打ちできなかったT34やKV戦車にも優るティーゲルがいるのだ。

虎が来るということを兵士たちに告げた。すると我が軍の士気は上がった。

502戦車大隊が来てくれると知り、安心したのもつかの間であった。
砲撃でほぼクレーターと化した北のルート(一番上)の丘にはT34/76が一気になだれ込んできた。
中央ルートは約15両のT34とKV-1Cが乗せてきた歩兵をVHがある丘の手前で歩兵を降車させている。
南のルートはアッという間に、敵戦車の猛攻撃を受けてトーチカがやられ、VHが一つソ連軍のものになった。
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Last edited by domo on Fri Aug 14, 2009 14:11 UTC, edited 4 times in total.
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【3ターン】
北ルートにあるVHの丘の上でバックマン軍曹の戦車猟兵部隊が決死の戦いを展開していた。
バックマン軍曹は敵戦車の数が予想を大きく上回るものであることから、敵の戦車を丘の上まで誘い出して撃破するほうがいいと考えた。丘の上なら敵歩兵もすぐには上がってこれない。戦車猟兵にとって、随伴する敵歩兵は一番いやな存在でもある。なぜなら攻撃をする前に見つけられてしまったり、攻撃に失敗したときに歩兵に見つかってしまうからだ。案の定、歩兵を丘のふもとで降車させた戦車は単独で丘の上のVHを奪いに来た。
バックマン軍曹以下4名の隊員は吸着式対戦車地雷を取り出した。
T34/76が一台前進してきた。
「奴らトーチカを破壊したことで、もう敵はいないと思っているのだろう」と軍曹はつぶやく。
「よし!今だ!」
T34はこちらの姿に気付いていない。戦車が塹壕を通り過ぎるとき、すかさず戦車地雷を戦車にセットする。
「ドガーーーーン!!!」T34は大爆発炎上する。
軍曹がにやりと笑う。しかしもう一台のT34が速度を上げて近づいてきた。
「落ち着け!」まだばれていない。
軍曹は冷静に収束手榴弾を戦車に向かって投げ込んだ。
「ドガーーーン!」またもや戦車から煙が吹き出る。
やったか!だが砲塔の主砲がこちらを向く。
「SHIT !」2台目はキャタピラを破壊したのみで、攻撃能力は残ってしまった。
見つかった。「後退!」
砲撃で兵士がやられた。残った者は煙幕を張り後退する。
しかし別の戦車につかまり軍曹の部隊は全滅した。

北の丘の上の2つのVH(各70ポイント)はソ連軍の手に落ちた。

南のルートの戦車猟兵はどうだろう。
目の前に近づいた一台のT34に数度にわたり攻撃するも成功には至らなかった。
だがこの攻撃後も敵歩兵や戦車に発見されなかったことは奇跡としかいいようがない。
対AIならば、見逃してくれることも往々にしてあるが、対人だとこれ見逃しとばかり見つかってしまうことがほとんどなのだ。
もう一つの部隊は砲撃により抑圧があがってしまい戦闘不能になっていたが、逆に先頭不能になっているために敵戦車が通り過ぎても見つからなかった。(ラッキーです汗;)
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Last edited by domo on Tue Jul 10, 2007 08:36 UTC, edited 3 times in total.
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【4ターン】
先に述べたが、南のルートを守るエーベルバッハ上級曹長の戦車猟兵隊は戦闘が始まる前の砲撃によるダメージから回復できずにいた。運悪く相次ぐ砲撃が曹長のいる塹壕に降り注いだのだ。そして皮肉に曹長らの篭っている塹壕は砲撃により土砂に埋もれ、その上を曹長らに気付かぬままT34は悠々と走り去っていった。
歩兵突撃章を受けているエーベルバッハ上級曹長は、何もできぬまま敵の捕虜にはなるのだけは避けたかった。しかも自らに命を託してくれている忠実な3名の部下に対してもこのまま犬死はさせたくもなかった。

既に大部分の敵戦車は猛スピードで走り去ってしまっていたが、しかしよく見ると150mほど前方の道路上に一台だけ白いシルエットの戦車が見えた。群れから遅れたT34が全速力を出せずに走っていたのだ。
それを見たエーベルバッハ上級曹長の目が輝いた。
ちょうどアフリカなどでライオンが草食動物の群れを襲うときと同じであった。彼らは群れから遅れたやつを獲物にしていくのだ。
曹長は部下を率いて木々に身を隠しながら早足で戦車に向かって前進する。
雪道なので足音は聞こえない。100m、50m、どんどんシルエットは大きくなる。
一か八かだ。
こちらの体勢がadvannceであり、移動をしているので攻撃に失敗すれば、確実に見つかり撃たれることは分かりきっていた。

まず「T」キーで目標を照準する。次にいかなる攻撃をしようか考える。
近接攻撃にするか、それとも武器を選択するか。
だが選択武器を吸着式地雷のみをオンにして「T」キーを押すと、確率が13%であった。
それで今度はライフルもオンにして(戦車猟兵は地雷とライフルのみ)「T」キーを押すと、今度は31%にあがった。(うう〜ん、なんでだろう、よくわかんねえ)
確率31%で近接強襲を仕掛けたところで、ほとんど成功しないだろう。
(士気チェックにより抑圧が20あがるか、攻撃失敗の可能性大)
ここは決断するしかなかった。
近接強襲よりも「C」キーの武器選択で対戦車地雷を使って攻撃することにした。
そうすれば例え失敗しても、地雷の爆発により敵戦車が「Buttoned」になりハッチを閉めてくれれば戦車内からの視界になるため見つかりにくい。(特にT34は戦車内からの視界は狭い)
戦車の真後ろに付く。敵は全く気付いていない。
「よし!今だ!!」全員が身を伏せた。
数秒後、大音響と共にT34が炎上した。


第1防御ラインと第2防御ラインの間の1.5kmには、4門の50mmATGが後方の山頂に配置されている。
そしてこれらは敵が最前線の拠点である北ルートと中央ルートの丘を制圧し、その丘を降りる傾斜地に照準を構えていた。
リプレイを見てみると、なんとびっくり2台のT34を撃破しているではないか!
50mmでは10へクス離れると正面からT34を撃破するのは難しいが側面なら余裕である。
ソ連軍プレーヤーは油断していたのであろう。
と同時に今頃、ソ連軍プレーヤーは顔色を変えているにちがいない。うひひひ♪〜
どこから撃たれているか、まだ場所を把握していないだろう。
大体10へクス以上離れていると戦闘画面には映らない。(ほとんどのプレーヤーはズーム最大でプレイしてるため)

これらの戦果もあり、このターンはATGによる射撃は控えることにした。
もし撃って次のターンに敵に見つかってしまっていては、精神的効果が薄れるからだ。
はははは!諸君、見えない敵と戦うのだよ!
(でも微々たるものなんだろうなあ、敵の損害は)
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Last edited by domo on Tue Jul 17, 2007 22:12 UTC, edited 1 time in total.
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【5ターン】
ドイツ軍の対戦車砲部隊の各隊長たちは何メートルの距離でT34に対して撃てば、装甲を貫通、そして撃破できるか明確に知っていた。
そのため自らの死を招くような無駄な発砲をすることは、しなかった。一発的中の射撃でなければならないのだ。
50mmの対戦車砲は時代遅れになりつつも、名手の砲撃手にかかればまだまだ十分戦える兵器でもあった。
ドイツ軍の戦車長たちの戦記を読んでいると、ソ連軍の戦車よりも対戦車砲が一番やっかいだったと証言している。

その苦々しい体験を今、ソ連軍が味わいつつある。

ソ連軍の戦車は道路外走行に優れている。だが泥地を走り走行不能になるのを避けるには道路上を走らなければならない。その曲がりくねった道路上を走るソ連軍戦車が脇腹を見せるときがチャンスだった。
次から次へとソ連軍戦車に砲弾が撃ち込まれる。
一台を撃破した。
中央ルートを行くソ連軍の主力部隊はパニック状態になっている。
そこでソ連軍は装甲の厚いKV-1C部隊を先頭にし、これに臨機射撃の砲弾を吸収させ前進してきた。KVの装甲は50mmでは撃ちぬけない。キャタピラを狙うしか手がないのだ。

4門の対戦車砲のうち2門が見つかってしまい、蜂の巣にされてしまった。


南のルートは全てのVHが奪われる。ここの細い街道は善戦むなしく、この次には第2防御ラインに侵入してくるだろう。

北ルートも最後のVHの丘を残すのみとなった。この丘を守る戦車猟兵の隊長から今や眼下には約15両ほどのT34が接近していると報告があった。

そんな中、我が砲兵陣地は奮戦している。この日2度めのカウンター砲撃で敵の120mm砲を完全に黙らせたのだ。

だがもはや第2防御ラインに到達するのは時間の問題である。
虎の到着はまだなのか・・・
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domo
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【6〜7ターン】
絶望的な報告だけが無線から入ってくる。
まるで人生と同じである。
残された戦車猟兵共は少しでもソ連軍の進撃を遅らせようと決死の攻撃をしかける。
1両を撃破、1両のT34を走行不能にした。

北のルートは全てのVHを奪われ、あとは俺がいる第2防御陣地に数へクスと迫っている。

中央ルートでは戦線後方に新たな10台のKV-1Cが確認された。これは歩兵を輸送するトラックと一緒であったので、増援部隊と思われる。
そしてついに最初の先陣と思われるKV-1CとT34の数両が第2防御陣地前に姿を現した。

南ルートは戦車猟兵の最後の抵抗も見せたが、ソ連軍は前線を突破した。
ソ連軍の進撃はこちらの予想(あと2ターンほど遅いと見ていた)を上回るものである。
というのも奴らこちらの対戦車砲弾なんかちっとも気にせず、戦車がやられようが砲弾がガンガン命中しようがお構いなしに戦車を前進させている。
これは計算違いだった。もう少し慎重に来るかと思っていた。
物量に物を言わせるやり方恐るべし・・・ドイツ軍にゃ、絶対真似できない。
(ってこれってある意味、史実的なの?)

ほとんどやれることがないこのターン。
したがって書くこともないっす。
ええい!やけ酒だ、酒もってこい!
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domo
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【8ターン】
俺を絶望の淵から救ってくれたのは、第502重戦車大隊第1中隊であった。
(さっきまでやけ酒くらって奴が何をほざくか!)
後に139輌の戦車を撃破しオットーカリウスらと共に502戦車大隊を率いていくことになるハンスベルター上級曹長(後に中尉)指揮下のティーゲル2台と、3号N型が2台、3号L型が1台到着した。
(史実でも本当にこの時期は稼動戦車はティーゲル4台と3号8台しかなかった)
ベルターはティーゲルを3台率いてきたが、1台が行軍途中に片側の履帯が切れてしまい、それを乗員が自力で履帯を装着しているため到着が遅れるとのことだ。

作戦司令部に寄ったベルターは簡単に戦況を聞き、すぐさま他の戦車長に指示を出した。わずか5分ほどの時間で敵戦力の把握と防衛に適した地形を選ぶのだ。

とにかく虎が来たことで兵士の士気はあがった。
よし!いけるぞ!!誰もがそう思ったのだ!
(実際ドイツ兵士にとってティーゲルの存在は本当に大きかったようです)

「ヒル311」に配備されている75mmPAKが37へクス(1,500m)の距離で南ルートのT34をAPCR弾で撃破した。
残った50㎜PAKもそれに続けといわんばかりに、KV戦車に射撃を始める。

俺も覚悟を決めた。そして若い兵士たちを鼓舞した。
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【9ターン】
ハンスベルター中尉の指揮により、歩兵支援用である3号N型(HE段の方が多い)とL型は至近距離(経験で言うと10へクス(500m))以内でなければT34を撃破できないため、前線に向かわせる。
残りの2台のティーゲルは本来この時期(1943年初期)ならば歩兵直脇にて戦闘に参加することがほとんどだが、今回はベルターに全て一任されていたため、ベルターのティーゲルは「ヒル310」にそしてブルック少尉のティーゲルは「ヒル309」に向かうことになった。
というのは、この高さ30の丘にティーゲルを配置すれば、車体をハルダウンでき、相手戦車の砲塔上部を狙うことも可能になってくる。いわば絶好の場所なのである。

それならば3号戦車もそこに配置すればいいのではないかと、ゲームばかりやっている暇な読者の方は言われるかもしれないが(多分言ってない)、この「ヒル309」から第2防御ラインの歩兵がいる最前線まで25〜30へクス、「ヒル310」からも20〜25へクスあり、とても3号戦車の50mm砲と75mm短身砲ではお話にならないのだ。
(ティーゲルでも20へクス(1,000m)を超えると、KV-1Cの前面装甲105ミリは難しい。そのためこの「ヒル309」から側面を狙う)

これだけの大量の敵を相対するには、ガチンコ勝負ではいくらティーゲルでも不利である。ましてよほど接近されなければ撃破されないが、主砲の故障やらキャタピラを狙われたら、それこそ勝敗が決まってしまう。
このため戦車に乗る指揮官はまず、地形を如何に有効に使うかということを常に頭に入れなければならない。


などと能書きをたれているのには意味がある。
他にやることがなーんにもないのだ。

仕方がないので、トーチカから敵戦車を機関銃で乱射して敵戦車の状態を「Buttomed」にしてやる。
こうすれば多少は移動力が落ちるだろう。(性格悪いわ)
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domo
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【ドイツ軍の10ターン】
再びソ連軍の122mmの砲撃が始まった。今度は我が陣地を砲撃してくる。
その砲撃が終わったあと、「敵戦車接近!!」
キャタピラの音が聞こえてきた。

鉄条網が張られている防御陣地の手前200mほどの泥地にT34が12台突如現れた。
北ルートから侵入してきたこの戦車部隊は全てT34/76である。

無線でそのことを報告する。だが、見方戦車部隊はまだ射程圏外を移動中だ。
なんとか持ちこたえるしかない。小隊の全てに無線で無駄な発砲はやめるように指示を出す。火気の射程を1へクスにするようにと。
それとトーチカの部隊には機関銃で敵戦車を乱射して「Buttomed」にしてちょーだいとお願いしてみる。
トーチカの部隊長は、「そんなことして何になる」「逆にこっちが狙われるだろ」と言ったが、そうすることによって敵が隣接した場合、こちらに気づきにくくなり、近接強襲が成功しやすいのだと力説したら、しぶしぶ分かってくれた。

泥地の中をT34が慎重に前進してくる。
「ドカ−ーーン!!」一台のT34が突然、火を噴いてその砲塔が吹っ飛んだ。
続けざまに何発かの砲弾が敵戦車を狙っている。
「!!」ヒル309からの75mmPAKが距離1,000mでT34の側面を狙ったのだ。
歓声が上がる。だが安心はできない。
まだ11台も残っている。


中央ルートと南ルートからの敵は今のところT34が5台、KV-1Cが4台であるが、もっといるはずだ。それに中央ルートからKV-1Cが増援で来ているので、さらに増えるだろう。
ここを守る歩兵小隊は俺の親友であるスホルツ少尉のU小隊である。
やはり射程レンジを1にする。



【ソ連軍の10ターン】
先ほど機関銃の乱射をしぶしぶしてくれたトーチカが敵の集中砲火をあび、あえなく撃破されてしまった。これはなんとも申し訳ないことをしてしまった。

南ではスホルツ少尉がT34に近接強襲!見事撃破したが、後続の戦車に見つかる。
ソ連軍プレーヤーは後退するスホルツ隊に対して執拗に追いかけまわし最後は皆殺しにされた。
「きたねえやりかただ・・・」

とそのとき、これまで敵に囲まれながらも孤軍奮闘していた2台の50mmPAKがなんと、オーバーラン攻撃により、戦車に踏みにじられて全滅した。
「くそう・・・」
SPWAWを毎日おやりの暇な方々なら分かっていただけるだろうから言うけれども、オーバーラン攻撃は最大の屈辱である。
別にやらなくてもいいことであり、逆にやってはいけない禁じ手でもある。
あの車体に踏み潰されて死んでいく兵士のうめき声に耐えられる人などいるのだろうか。
「露助共め、絶対許せねえ!」怒りが込み上げてきた。
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Last edited by domo on Tue Jul 10, 2007 08:36 UTC, edited 1 time in total.
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【11ターン】
ソ連軍のやり方に憤懣やるかたない怒りがドイツ軍の砲弾にのり移ったかのように、75mmPAKがまた1台敵を葬った。そして後方から爆音が聞こえたかと思ったら、一瞬にして眼前の戦車が炎に包まれた。ティーゲルの88mm砲だ。ブルック少尉の虎が「ヒル309」の射撃位置に陣取った。これで3両撃破し敵戦車はあと10両になった。(先のターンに1両増えていた)

ベルター中尉も「ヒル309」の射撃位置に陣取る。そしてすかさず突破してきた先頭のT34を撃破する。なんとも頼もしいではないか。(このハンスベルター中尉はこのときは、まだ駆け出しの上級曹長であるが、ここに登場するベルターはモラルも経験値も100を超えているので、射撃回数が普通より多い、ふふふ)


3両の3号戦車も交戦を始める。だがまだ敵T34とは1,000mの距離だ。
N型の単身砲75mmでは命中はするが貫通できない。L型の50㎜砲はAPCR弾があるが、やはり遠すぎる。(使い方に困ってます)


あとうれしいことにスホルツ少尉が生きていた。
(ソ連軍のストーカーのような攻撃で、全滅したかとてっきり思っていたが、なにげに部隊編成表を見たら、まだ3名残っていた)
Last edited by domo on Fri Aug 14, 2009 14:13 UTC, edited 1 time in total.
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【ドイツ軍の12ターン】
おかしい。戦場に吹く風の流れが急に止まった。
ソ連軍が前進をやめたのだ。
いや正確に言えば、少しではあるが前進はしている。だが全ての車輌は我々の視界から外れ、俺たちのいる塹壕の目と鼻の先で集結しているようでもある。

このことを早速司令部に報告する。
司令部も、ソ連軍がいつものように突撃してくれると踏んでいたようだ。
考えられることは、
① 丘の上に陣取ったティーゲルと75mmPAKに手も足もでない
② 歩兵の支援なしの戦車だけでの単独行動は無謀
③ 増援部隊の到着を待って一斉攻撃
④ ロングレンジからの攻撃は不利なので、煙幕を張る
⑤ ティーゲルのいる丘への一斉砲撃

これらのことが考えられる。というのももし自分がソ連軍プレーヤーならば、どうするかと考えれば自然と思いつくことでもある。
(もう数十回、このシナリオをテストプレイしておりますので、ハイ、これらのことは当然といえば、ハイ、当然でして、ハイ)

さあ、どうするか。
どうしよう。

ええい! そっちがその気なら、こっちもその気だ。
丘の上のブルック少尉のティーゲルを1へクス動かし視界に入ったT34を1両撃破、そしてまた1へクス移動し1両撃破した。ブルック少尉この日3両目!

とその中、3号N型の一台の主砲が故障し、戦線を離脱するとの情報が入る。

何かいやな予感がする。

【ソ連軍の12ターン】
俺のいる塹壕の前を敵のハーフトラックが近づいてきた。
これは歩兵を乗車させていない明らかな偵察用だ。
「待て!」と言うのが遅かった。
若い兵士はこのハーフトラックを近接強襲して撃破してしまった。
T34の主砲がこちらに狙いをつけている。
「ズドーン」「バリバリバリ」
成すすべがなく後退―
だが後退してもストーカー攻撃は続く。俺の1分隊だけを狙い主砲をぶっ放してくる。
兵士の体が吹っ飛ぶ。阿鼻叫喚の世界になる。
また一人、また一人、やられていく。傷ついた兵士を助けてやることもできない。
俺もどこかを負傷したのか、両手を見ると真っ赤な鮮血がついている。
「くそう・・・バタッ」意識を失い、その場に倒れた。


この後の戦闘の模様はべルター中尉の戦記によるものである。

「ヒル310」に陣取るベルター車。
車内から身を乗り出して双眼鏡で敵をくまなく探す。
と、前方に敵戦車は発見。「距離1500(35へクス)にT34!!」
砲手は慌てることなく、敵の姿を照準器に捕らえる。
「ファイアー」主砲から砲弾が放たれる。
「撃破!」一発で撃破する。
「距離同じく1500、100m横にT34!」
「ファイアー」またまた一発で撃破!!

増援らしきT34を2両、臨機射撃で撃破した。
(いやあーお見事。素晴らしい)

とそのとき、敵の煙幕弾がベルターとソ連軍戦車の中間に撃ち込まれた。
ソ連軍は大規模な煙幕を戦線の中央付近に張ってきたのだ。
やはり虎のロングレンジ攻撃を遮断するのが目論見なのだろう。
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【13ターン】
煙幕によってティーゲルのいる「ヒル309」「ヒル310」からの視界が遮られた。
これを見たベルターはブルック少尉に無線で丘から下りるように指示を出す。
「Panzer Vor !!」
自らも丘の中腹まで降り、そこで煙幕の途切れているところに照準を合わせる。

煙幕の内側ではV小隊がまた敵歩兵に見つかり、1分隊が全滅する。
やはり敵はこちらの視界に入らないように慎重に移動している。
そのとき一台のT34が煙幕の切れ目から一瞬姿を現した。そこをすかさず88㎜が狙い撃つ。確実に一発で撃破する。
ベルターこれで今日4台目である。

だが敵はそれ以上、姿を見せなかった。

これ以上やることがないので例によって暇になる。

「ベルター中尉、この次のターンはどうしますか?」ブルック少尉が尋ねる。

それでは分かりやすく敵の状況を説明しておこう。
北部隊:北ルートから侵入してきた敵で現在も確認できるのがT34の8台と歩兵1小隊ほど。ただしこちらの歩兵から見えないところにあと数台いると思われる。

中央部隊:主力戦力(中央ルートと南ルートの敵は合流した)は、その後方からも続々と増援が到着している。
そしてここの戦車はT34とKV-1Cの17台で大半はKV-1Cである。
そして歩兵を乗車させているトラックが数は不明だが後方から近づいている。


ベルターは悩んでいる(ということで、作戦タイム)
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【作戦会議】
上の添付図をご覧いただきたい。(非常に見にくくて申し訳ない)

その図とほぼ同じものをベルターが今、目を通している。
戦力的に言えば、圧倒的にこちらが不利である。
現在ドイツ軍の機動部隊はティーゲル2両、3号N型1両とL型1両の4台のみである。
(3号N型1両は主砲の故障で後退した)
敵の正確な戦車の数は不明であるが、我が軍の戦車猟兵、50㎜PAK、75mmPAK、そして戦車が撃破した全ての敵戦車は、およそ20両である(これは現在マップ上で燃え上がっている残骸を計算した)
それに走行不能になっているものが約1割(5両)あるとして、それでも25両。
やはりまだ30両は残っている・・・

「北に10両と中央に20両か」ベルターはため息をつく。
手持ちの戦車4両で約30両の敵戦車と交えなければならない。
(やばい。正直言ってやばすぎる。だけどこの絶望感がたまらない)
(実際1944年以降の対ソ連軍はこれぐらいの戦力比だったんでしょう)
全てが不利な状況ではあるが、唯一地形のみが我が軍に見方してくれている。

ベルターはこれまで虎がソ連軍戦車と戦いながら、いくら虎の装甲が固いと言っても、ソ連軍戦車の76.2mm砲を近距離(10へクス以内)で喰らえば、貫通こそしなくても致命的なダメージを受けるということを身を持って体験していた。

そのため最終的に虎は丘から下ろさないで、有利な地形で中距離から敵を迎え撃つことが最善策のように思える。そのためには2台の3号戦車の支援なくしてはありえない。(もちろん犠牲は覚悟の上ですが、3号戦車は虎の撃ちもらしを近距離で援護するという形で)

あとはなるようになれだ!
(ちまちま作戦たてるのは苦手)


決戦を前に心持ち緊張してきたのか、なぜか便所にばかりに行っている。
(単なる下痢なんですがね)
Last edited by domo on Fri Aug 14, 2009 14:15 UTC, edited 1 time in total.
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domo
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【14ターン】
ブルック少尉が指示通り丘の中腹にて左右に1へクスづつ移動しながら、北部隊の後方いるT34を1両を捕捉、これを一撃で撃破する。
だがそのことよりもっと重要なことがあった。北の敵戦車が「ヒル309」の方、すなわちブルック少尉のいる丘の方へ向かってこないことが明らかになった。

ブルック少尉はすぐさまこの事をベルターに報告する。
「ヤボール(了解)」ベルターは答える。
これで敵の前進ルート、戦略的目標が明らかになった。

敵は「ヒル309」「310」「311」の3つのVHがある丘のうち、まず中央の「ヒル310」を目指してくるのだろう。なるほど。確かにそうだ。3つに戦力を分散するよりも、一つの目標に向かって総攻撃を仕掛けるほうが理にかなっている。
そしてこの「ヒル310」の後方には、我が大隊司令部がある。
敵はそこを狙っているのかもしれない。
だがこの「ヒル310」へ向かうには、その両翼にある「ヒル309」と「ヒル311」に一門づつ配備してある75mmPAKに側面を見せることになる。
それを承知で「ヒル309」と「311」から側面を攻撃されたとしても、多少の犠牲は覚悟の上、物量で攻め込めると計算したのだろうか。

中央の前線では歩兵守備隊が歩兵を乗せて前進してくるKV-1Cを近接強襲で撃破に成功する。
だが案の定、後続の戦車にストーカー攻撃を受け、1分隊壊滅。

前線を守る歩兵の数が次々に減っていく。
せっかく救援に駆けつけたのだが、前線の歩兵を援護してやれないことはベルターにとっても心痛かった。
戦車は常に歩兵あってのものというのをベルター自身一番よく分かっていたからである。

だが戦況がこうなってはどうしようもない。
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domo
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【15ターン】
「まだ15ターンか・・・」長い戦闘になっていることに気付く。
このdomo戦記5を書きはじめてどのくらい経つのだろうか。
あいにく外は雨が一日中降りしきっている。
窓から外を見ながら、ふとかつての戦友に想いをはせる。
そういえばS氏はチュニジアの最前線でいまだに塹壕を掘り続けているのだろうか。
公式戦を戦ったあのつわもの指揮官たちは今、どこで何をしているのだろうか。

俺も交通事故のあとのリハビリも終わり、後は社会への復帰が待っている。(まだしてないのかっ!)
おっと現実に目を向け過ぎた。いけない、いけない。
ここはレニングラードなのだ。

そうなのだ。転機はふとした機会に訪れる。
それは人生も同じである。もうだめだ、と思ったそのときこそ、転機の訪れる瞬間なのである。
いけない、また話が違う方向に逸れてしまう。
多分これは降りしきる雨のせいなのだろう。

15ターン目を始めた。戦場を見渡す。特にかわったことは・・あった!
北部隊のソ連軍戦車が「ヒル310」に進撃していることは前回述べた。
が!先のターン、敵は戦車を煙幕の中で安全に前進させたつもりだが、「ヒル309」の75mmPAKから横っ面を見せている2台のT34がはっきりと見渡せる位置で移動を終えたのだ。
これは75mmPAKが一発の臨機射撃もしなかったため、見つかってないと思い油断したのだろう。

2台の内で遠い奴を距離1100で狙う。なぜなら近い奴を狙い、撃破炎上するとその煙でその向こう側にいるもう一台への視界がさえぎられるからだ。
一発目は4%の命中率なので当然当たらない。だが4発目で砲塔上部に命中。何とかしとめる。
そして75mmPAKが撃ち漏らした2台目はブルック少尉の虎が丘を降りてきて、近くの林に車体を隠しつつ撃破する。
「まだいるはずだ!微速前進して敵を見つけよ!」ティーゲルのブルック少尉が煙幕の中で身を隠している2台の3号戦車の戦車長に指示を出す。
ためらう余地などなかった。3号のL型を1へクス前に出す。いた!!
2両のT34が視界に入る。L型のAPCR弾なら50mm砲でも10へクス以内であれば問題はない。敵も反撃してくる。砲塔に一発くらったが、幸い何ともなかった。L型はこいつをしとめる。
もう1両は?どうする?L型には射撃回数が残っていなかった。
そこでN型に前進命令を出す。と、また数台の敵戦車が見えた。
もうここは運を天に任せるしかない。
幸いなことは全ての敵が側面を向いているということ。それだけだ。
N型は視界にある1両を撃破した。だがまだ移動力が残っている。
もう一歩前進。そしてもう1両をまたまた撃破する。
全く期待していなかったN型の2両撃破で、各戦車の中は歓喜でごったがえした。
そしてN型のレイチマン戦車長は冷静にすぐさま、スモークディスチャージャーを張るように指示をだし、自らの姿を敵の視線から消した。

このターンに5両の敵戦車を撃破したことで、北部隊の脅威はなくなった。
残りの4両は、後退もしくは逃げるように中央の林の中に身を隠したのだ。
しかもこちらの被害が皆無だったのは奇跡的だ。
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Last edited by domo on Tue Jul 10, 2007 06:51 UTC, edited 1 time in total.
domo
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【16ターン】
またソ連軍の砲撃が再開した。今度は「ヒル311」に砲弾が集中する。
ここを砲撃するということは、やはりここの75mmPAKを沈黙させるのが意図だろうか。
思ったとおりPAKは本当に抑圧が上がってしまい沈黙してしまった。

そして今度はベルターが陣取る「ヒル310」になんと煙幕弾がうちこまれた。
丘の上でIn Coverしていたベルター車の視界は一切さえぎられ、何も見えなくなってしまった。
これでベルターは地形的に有利な丘を降り、遮蔽物のない地形での防御しかできなくなった。

ここで気が付いたが、まだ主導権は敵にあるということだった。
先ほどあれだけ一度に戦車をやられ、ダメージを受けたはずのソ連軍プレーヤーであったが、それがイコール、精神的に与えたダメージとは限らないのだ。
ということは始めからあれぐらいのダメージ、損害は想定の範囲内だったということなんだろう。
だがこっちは違う。たかがPAKが一門沈黙しただけで、こちらは相当な精神的ダメージを受けるのだ。
これはプレーヤーが常に戦場でのダメージをどれほど想定しながら指揮をとっているか、またいかに戦局の先の先までを読んでプレイしているかという指揮能力の問題でもあろう。
(と、自分で書いていて先が読めないでいます。どうしようもないなぁ)

このターンのソ連軍は攻撃をしてこなかったが、それ以上にこの砲撃と煙幕は大変大きな効果を発揮したことは言うまでもない。
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【17ターン】
煙幕弾というのは往々にして、いつも煙幕を張った方の見方をしてくれるというわけではないことを頭に入れておかなければいけない。
煙幕によってもたらされる効果は、敵にも見方にもあるのだ。

丘の上のベルターは煙幕により視界が全く利かなくなったため、丘を降りることを決意した。だがこのときのベルターには少々、運が見方したのかもしれない。
着弾した煙幕の場所が丘の中腹だったのだ。そのためベルターは丘を完全に降りる必要がなく、丘の中腹(高さ20)で停止し、そこから700m先のソ連戦車を見ることができた。
ベルターの視界には先頭の2両が見えた。
もちろん向こうはこちらに気付いていない。
砲手に一撃でしとめるように指示を出す。
もちろん砲手もそんなことは分かっている。
まずT34を狙う。88
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【18ターン】
残りの敵戦車のほとんどがKV-1Cになってきた。
これは増援でやってきた10両なのだろうか。
それともT34では距離が10へクス以上離れると、ティーゲル相手では全く相手にならないと思ったのだろうか。(実際、10へクス以上でT34と撃ち合った場合、虎は安心して戦闘ができる。当たればほぼ一撃で撃破できるからだ。逆にT34の弾が当たっても、よほどのことがない限り貫通はしない)

と、ふと「ヒル311」を見たら、なんと2両のT34と歩兵がこの無防備の「311」に近づいていた。
ここには75mmPAK一門とサポートの歩兵1分隊がいるのみである。
もしここのサポート分隊がやられたら、敵はVHを踏んで、そのまま後方をすり抜け、我が大隊司令部まで攻め込むことが可能である。
だが、今の現状ではそちらに戦車を送ることは当然不可能である。打てる手としたら、主砲の故障で後退した3号N型をそちらに向かわせることぐらいだ。

「まずいなあ。ええい、もう知らんわ」
ベルターは↑そんなことは言わない。
まずは正面の敵をなんとかしなければならない。
視界に入っている1両のKV戦車を親切に2発で撃破する。

先ほどのブルック車は2発の命中弾の被害はなかったものの、砲塔に命中したため砲手が頭を負傷し、射撃回数が3から2になった。
それでも2発でKVを1両しとめた。

そしてAP弾のなくなったN型は残りのHE弾で歩兵支援をするようにまわす。
次のソ連軍の攻撃でブルック車は集中砲火を浴びそうなので、1へクス後退させて敵の視線を消す。

ところがである!ソ連軍は2匹の虎のいるところに122㎜砲弾を落としてきた。
これは・・・やばい・・いくらなんでも砲塔上部の虎の装甲は薄い。
命中したら一発でやられ、乗員は助からない。
もう運を天に祈るのみである。

一進一退の攻防は続く。(もう神経衰弱してます)
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Attachment: 00092-1.jpg
Last edited by domo on Fri Aug 14, 2009 14:16 UTC, edited 1 time in total.
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【19ターン】
爆撃のあった2台の虎は当たり一面の土が跳ね上がり、虎は泥まみれであった。
果たして無事なのか!!
抑圧はあがっているが、どうやら大したダメージはなさそうだ。
いや、まだ抑圧を下げるまではわからない。
震える指で「R」キーをおし、抑圧を下げる。
「よし!」さすがはベルターだ。抑圧が1まで下がった。
ブルックも同じく3まで抑圧が下がった。
射撃回数も元に戻った。
ベルターが停止したまま、KVを1両しとめる。
負けじとブルックも1両しとめた。これで2人とも9両目の獲物だ。

そして2両とも砲撃に備え移動する。

その後のソ連軍の攻撃で臨機射撃にてベルターが2両、ブルックが1両撃取る。
それにしてもティーゲルの臨機射撃はすごい。
単なる運がよかっただけなのか、わからないが。



【20〜ターン】
戦闘が終局に近づいている。
移動しても攻撃しても虎の臨機射撃で瞬く間に撃破されていくソ連軍戦車。
奴の息の根を止めるには、もうこのターンで十分だろう。

「ヒル311」も一度はソ連軍に取られたが、また再び奪い返した。
だが3号戦車は2台とも撃ち合いで、撃破されてしまった。
壮絶な撃ち合いになったが、ソ連軍の可動する戦車がとうとう、なくなったのだろうか。
ふと戦場が静かになり、歩兵の足音のみが聞こえる。
残された2台の虎は、疲れきった表情を見せているようにじっとしていた。
「終わったか・・・」ベルターはつぶやく。
無線をつなぎ、僚車から被害状況を聞く。
ブルック車の方もベルター車も大した損害はなかった。
「どうします中尉、敵を追撃しますか?」ブルックはベルターに尋ねる。
だが今の虎には退却する敵歩兵を追撃することは不可能であった。
同行するこちらの随伴歩兵がいないのである。
これではみすみす敵歩兵のの肉弾攻撃でティーゲルを失うだけである。

生き残った2両の虎も弾薬、燃料の補給をしなければいけない。
この戦闘でベルターが13両、ブルックが14両の戦車を撃破した。
3号が3両の敵戦車を撃破しているので、合わせて30両を撃破したことになる。
ほぼ敵戦車の半数近くにあたる。(総55両)
だがこちらも3分の2以上の損害を出し、士気崩壊のメッセージが出ている。


危うい戦いであった。
第1防御陣地は全てのVHを獲られたが、第2防御陣地の3つの丘「ヒル309」「310」「311」のVHは守り通せた。
だがその丘を奪おうと目の前には大量のソ連軍歩兵が残っている。部隊を再編してまた攻撃してくるだろう。
こんどこそ・・そのときは・・



戦闘結果
ドイツ軍  11986
ソ連    2804
ドイツ軍のMV

勝つには勝ったが終始厳しい展開でした。
ティーゲルの使い方を間違えれば、またはちょっとの運がなければ、どうなっていたことでしょうか。
ですが今回はティーゲルの強さを身を持って実感できました。
この時代(1943年)なら、まちがいなく最強でしょう。
ソ連軍の戦車がティーゲルを見ただけで、その場から逃げ出したというのはいささか嘘でもなく、ありえたことじゃないかなあと思っています。
ですが戦車がいくら最強であっても、それを使いこなす優秀なクルーがいなければ伝説は生まれなかったことを忘れてはいけません。

ハンスベルター、オットーカリウス、ケルシャー・・・
圧倒的な物量で押し寄せるソ連軍と東部戦線を戦った第502重戦車大隊のこの有名なタイガーエースとそのほかの多くの優秀な戦車兵に対して心から敬礼!!

(長かったなあ〜)
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Attachment: 00094-1.jpg
Last edited by domo on Tue Jul 10, 2007 06:48 UTC, edited 2 times in total.
domo
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― 追記 ―

戦闘終了後、2両の虎は負傷した兵士を戦車に乗せ、後方に移送する。
負傷はしていないが散り散りになった兵士も後退してきた。
遠く離れた第1防御陣地の方は、敵陣の真っ只中になっているため、戦車ではいけなかったが、戦車猟兵の生き残りは自力で敵陣を脱出してきた。

そして負傷兵の移送を終えた2両の虎は自らも修理中隊へと向かった。

V小隊の生き残り兵士たちが、指揮官であったdomo少尉の安否を尋ねている。
「domo少尉をどこかで見かけたか?」
だが負傷兵からは返事はなかった。
domo少尉と同じ分隊だった負傷した若い兵士にも聞いてみたが、戦車から砲撃され、そのあと部隊がバラバラになってしまったためにわからないと言う。

V小隊が急いで現場にかけつけ捜索してみたが、そこにはdomo少尉はいなかった。
では敵の捕虜になったのか?
それはない。なぜならこの辺りはソ連軍の手が延びていないのである。
それではどこへ?
戦友であったU小隊の小隊長、スホルツ少尉がdomo少尉が愛用していたライターを見つけた。
だがそれ以上、手がかりとなるものはなく、そこにはdomo少尉のもの思われる血痕以外には何も残っていなかった。

忽然と姿を消してしまったdoom少尉。


一体どこへ行ってしまったのだろう・・・
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マップ将校
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Joined: Thu Feb 12, 2004 05:24 UTC
忽然と姿を消してしまったdoom少尉。


一体どこへ行ってしまったのだろう・・・
うん。大丈夫。
きっと渋谷のガード下で焼き鳥つまんでますよ。 :wink:


お疲れ様でした。
濃厚なレポートありがとうございました。 :cool:


サト :D
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domo
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今回もdomo戦記を読んでいただき大変ありがとうございました。
常日頃から毎回凝りもせず読んでいただいている暇な皆様方には感謝の言葉で一杯です。

毎回そのときに気分や感情が自然に入ってくるものをやることにしてまして、大体ゲームが決まったら、テストプレイを何度か繰り返し、そしてその間に資料なりを集め目を通し、史実においてある程度の雰囲気がつかめたら、本番に入るという流れでやっています。
なので書き始めるまでが大変!
でもこの作業がまた楽しかったりして!
それと主人公domoの役割を決めることは、ゲーム全体の視点にもなるため、これが結構重要になってきます。
そしていくらなんでも適当に動かすのは戦場で戦う兵士には申し訳ないので、戦術なるものを考えていきます。
そんなことで全て決まれば、あとは本番を待つのみ。
本番が始まれば、あとは流れに任せてターン毎に書いていきます。



まあそんなこんなでやっている次第でありますが、それもこれも暇ゆえになせることでございました。
と言うのも、このdomo戦記を書いている期間、昨年の交通事故によるリハビリの期間でもあったのですが、それもとうとう治ってしまいまして、これからはゲームをする至福の時間が取れるかどうかが問題です。(多分取れると思いますがね、敢えて心配させつつ)


さてdomo戦記の主人公domo氏が戦場において謎の行方不明になり、今後の展開が不透明になってしまいました。
そのため新企画を立ち上げることを検討しております。

またそちらの方をご期待ください。

(ところで渋谷のガード下にdomo氏は出没しないとのこと。それよりも最近、新宿の某・・・にて目撃のうわさ有り)
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domo
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Joined: Sat Oct 22, 2005 14:23 UTC
新情報!
イギリス諜報部によると、イギリス諜報部は諜報部員を総動員し、domo氏の所在をつきとめた模様。

そして既にdomo氏の親友である諜報部員のジェームス・セメダイン(0099)により救出されており、今はイギリス本国にて療養しているという。

あの戦場で何があったのか!
そのあとdomo氏はどこへ消えうせたのか!
謎が謎を呼ぶこの事件だが、domo氏を救出した諜報部員の育成選手でもあるジェームス・セメダイン(0099)に直撃したところ、
domo氏はどうやら一時的に記憶を失ってしまっているらしい。

だが極秘情報であるため、それ以上のことは聞き出せなかった。

だが落胆するのはまだ早い!!
domo戦記第6弾が近々発表されるとの噂があるのだ。
SPWAWばかりやっている超暇な読者には、最高のGWになりそうだ。

(俺、しらねーよ。こんなこと書いても)