マップをぱっと見る限り事態はあまり大きく動いていないようですが、いくつかの重要な決断がこの数ターンで行われたようです。
まず、ドイツ軍はカエサルに敵がいないことに気づいたこと。そして、この判断に基づいて南端のjunkers隊がドーラ攻略を目標にしたことです。カエサル監視部隊は森の外縁に陣取っており、少しでもソ連に動きがあれば察知できる態勢にあります。ドーラを狙うjunkers隊の進路は、おそらくマップ南端からカエサル南側を迂回するというのが第一候補、ただし、この方面に敵がいるようであれば、カエサルを経由して直接砲兵陣地に向かうというのが第二候補でしょうか。
しかし、第一候補の迂回ルートにはソ連軍ライフル1個小隊が配置されています。junkersさんの見通しでは、敵に姿を見られれば移動力が減ってドーラ攻略は間に合わないだろうということなので、数ターン後には第二候補の砲兵陣地急襲ルートを選択することになると思われます。
ただ、迂回ルートを守っているライフル小隊は、塹壕化しているものの小隊長と各分隊の間隔は大きく開いており、おまけに無線も装備していないので、実質的に命令が出せない状態にあります。つまり、現状では移動さえ不可能なわけです。したがって、煙幕さえうまく張れれば、簡単にこの守備小隊は無力化できるのですが・・・・

一方で、北部では正二面体さんがまだまだ果敢に攻め続けており、先頭部隊は目標のアントンまであと10HEXもないところまで迫っています。ただし、ライフルバンカーはまだ無力化できていないので手の内を晒し続けており、そのせいかソ連軍の砲撃も激しいらしく徐々に隊形が崩れつつあるようです。「バンカーは迂回せよ」というのはセオリーですが、監視役としての機能はきっちり潰しておかなければなりませんね。ここで歩兵煙幕禁止ってのはつらいですな。
それでも無線通信内容を見る限り、正二面体さんの闘志は衰えていない様子。きっちりアントン突入を予告しております。しか〜し、ソ連軍はアントン付近にかなりの戦力を潜ませています。この北部は、ソ連の装甲戦力が最も充実している方面であり、Sufiy司令官はついに装甲部隊の移動準備を命じました。さてさて、あと数ターンの間に激戦が始まるのは間違いないでしょうね。

現時点では、ドイツ軍としては概ね計画通りに進んでいると思っているのかもしれません。三人の連絡に大きな齟齬もなく、ソ連の前哨SMG中隊は予定通りほぼ一掃し、若干の損害は出ているものの、まだまだ予備戦力もの残りターンも豊富にある状態です。これからが本当の勝負という感じでしょうか。
ただし、ソ連軍としてもほぼ予想通りに事態が動いていると思っているかもしれません。SMG中隊がうまく後退できなかったという問題はありますが、テストプレイの結果を見ても後退作戦が完全に成功するとは考えてなかったでしょう。SMG中隊は、ドイツ軍に多少の出血を強いたし、位置や戦力もある程度特定でき、時間も稼げたので充分役立ったとみなすことはできるでしょう。つまり、こちらもこれからが本番と考えているのかもしれませんね。
さて、今後数ターンの注目点は、やはり北部でのアントン攻略戦でしょう。ソ連軍の装甲部隊に正二面体隊は対応できるか?戦力的にはソ連がやや有利っぽいですが、ちょっとした判断ミスで簡単に形勢がひっくり返るくらいの優位に過ぎません。
おそらく、北部での戦闘をドイツ軍が有利に進められるかどうかは、junkers・katzen両氏がどれだけ正二面体さんの動きに協調できるかにかかっているでしょう。特にすぐ南隣にいるkatzen司令官の部隊が、ATG設置などを含めてどれだけ援護できるかが重要だと思います。しかし、現時点では両部隊の間隙が開きつつあるようです。両部隊が連携せずに正二面体さんが正面からのみアントンに突入してしまうと、最悪の場合は正二面体隊が壊滅して、katzen隊の側面をソ連戦車隊が襲うという可能性もあるかもしれません。
ただし、katzen司令官としては、北端と南端に密集する傾向のある正二面体・junkers隊を支援するには、どんどん戦線を南北に広げていかざるを得ず、そうなると必然的に戦力は薄く分散されてしまうわけで・・・ああ、司令官の苦悩は尽きませんな。
