Dugongです。
前回は、Dxx氏のシナリオをやって、「あぁ、これからしばらくDxx氏のシナリオをやっていくことになるんだろうなぁ」といった感じだったんですが、ここで、いつものごとく方針転換、再びエースものシナリオをやってみました。
とはいえ、最初は、Nor閣下の
viewtopic.php?p=2967&highlight=#2967
の記事を見て、Enh.Modシナリオを大量に導入したのがきっかけで、短めのシナリオを探して、あるシナリオを、とにかくあまりブリーフィングを見ずにやり始めたところ、「なんじゃこりゃぁ!!」


ということで、やったシナリオは、
「ハウプトマン・フレデリック・リューダース」というヤクトパンター乗りの話で、そのお題も、
"Luders at Les Loges"
レス・ロジェスのリューダース
知らん人間から見たら、わけのわからん単語だらけの、略してトリプルLです。
で、ドイツ軍でやった場合の手持ちはヤクトパンター3台、これまた略さなくってもトリプルJP。
で、ブリーフィングを見るとコリャまたずいぶんテリブルな煽りのキツイ内容(って、私の訳が、必要以上に煽りがきつくなってるのか(笑)。)。
ということで、このシナリオの雰囲気を壮年の日本男子にとってわかりやすいタイトルにするなら
「第3帝国版 迫撃!トリプルJP ジェットストリームアタック!!」
といったところでしょうか?

では、いつものごとく、へなちょこAAR。いってみよう。 PDT_Armataz_01_33
****************************************
【諸元・設定】
1. V8.403 +EnhDVRN
2. Luders at Les Loges(by Orzel Bialy氏)
3. ドイツ軍
4. 1:00
5. ☆☆
6. Preference設定 日本鋼豹司令部標準(C&C OFF)
【最初の戦闘経過】
ということで、いつもなら【作戦】と行くところですが、ブリーフィングに
「309高地のVHを占拠したのち、こちらに向かってくるイギリス軍を蹴散らすためのいくつかある絶好の射撃ポイントを選んでください。
敵を不利な立場に追いやり続けられるよう慎重に戦えれば最高です。
あなたがしなければならないことは、309高地の2つのVHを(最終的に)占拠しつつ、いかなる損害も与えずに、できるだけ多くの敵を撃破することです。」
と、やらなきゃならんことを書いてくれているわけだから、そんなに「作戦、作戦ということもなかろう!!」と、早速、1回目、開始!! PDT_Armataz_01_36
●1回目
で、チュドーンとドローでした・・・・。

まずは309高地の頂上のVHを確保し、そしてブリーフィングどおりに「絶好の射撃ポイント」というのを探したら、309高地頂上VH付近に周りよりも一段高くなっているいくつかのピークを発見。やたら、見通しもよい。そこに居座って敵を睥睨しながらトップヒットを狙ってやろうと思ったんだ、俺。でも、こっちが見通しのよいところなんてのは、当然、敵からも見通しがいいんだよね、パパ。
そういうことで(笑)、正面から右から左から下から敵戦車の砲弾の雨あられで、それにいちいち臨機で応戦するもんだから、もう大騒ぎ。こっちも、結構な数のチャーチルを葬った。それに、敵の砲弾にしたって、こっちは装甲厚いからほとんどが、グシュン、グシュン、と跳弾になる。だけど、そのうち歩兵満載のハーフトラックがわんさかでて来て臨機吸われるわ、こっちは駆逐戦車なもんだから不用意に臨機をして敵にレバーを見せることになるわで、毎回ターンの終わりにはほぼノーガードに近い状態で撃たれ放題。いくら装甲が厚くても、これじゃぁ抑圧は確実にあがってしまう。
やばいなぁと思っているうちに、2台を乗り捨ててしまった。最終的にはなんとか山頂VHは死守したものの、最後の1台も歩兵の近接強襲で敢無くKOということで、スコアは両者とも3,000程度のドローで終了(VHが3:1だったんで、乗り捨てたのもKOカウントされたよう。てことは、1台1,000点台?高ぇぇっ!

こりゃいかん。なにか読み間違いはないか?ということで、ブリーフィングをみながら、ちょっと考えてみた。
ん???ブリーフィングに「アンブッシュ」って書いてある・・・。
そうだよ!!これは待ち伏せなんだよ!!

那須与一の扇の的になって、うれしそうに高いところにのぼってヒラヒラしていてどうする!!玉入れのかごになって、投げ入れられるにまかせてどうする!!高いところで、「おお、よく見えるでおじゃる」ではいかんだろ!!
敵の進攻ラインを読んだ上で、読んで字のごとく「待ち伏せる」のだ!!そうだ、おれはヤクトパンター=ハンティングパンサー=飢えた豹(意訳)になるのだ!!密林の暗殺者だ!!

ということで、山頂部の林縁に位置するのはそのままだが、さっきのような見通しのよいピークには位置せず、そのすぐ脇の視界の限定された場所を射撃ポイントとする。確かにLOS範囲は線状に伸びたものになり、1回目よりは限定的になってしまうが、四方八方から撃たれるようなことはあるまい。ということで、2回目、開始!! PDT_Armataz_01_36
●2回目
で、チュドーンとドロー・・・。

くそ!何がいかんのだ!!

実際、5ターンくらいまではうまくいったんだよ。次々とLOS内に飛びこんでくる敵を撃破していった。しかし、敵はそれ以上に部隊を我々のLOS外から送り込んでくる。一台が群がる歩兵から繰り出される近接強襲によって屠られた・・・。一台は、チャーチルの決死の飛び込みに無理やり刺し違えさせられて砲が使い物にならなくなった。最終10ターン目で手負いの戦友を山頂VHに残し、健在の一台で309高地の麓のVHの確保に走らせた。その時、守りを失った山頂VHの傷ついた獣に、敵歩兵がハイエナのごとく殺到した。獣は臓腑を喰いちぎられ、クルーすらも餌食となった。最後は山頂VHを踏まれて万事休す。スコアは両者とも2,000程度のドローで終了・・・・。これじゃぁ、地獄の業火に放り込まれているのはこっちじゃないか!!

トミーの奴等・・・ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆるさねぇ・・・。



ということで、もう一度考える。やはり、作戦は必要だ!!
まず、こちらは3台しかいない。
この3台を山頂に集中させていては、待ち伏せとしての効果的なLOSの網を展開できない。そもそも309高地の山頂を目指してくるやつらに山頂から3台で線状のLOSを張ったのでは、LOSと敵進攻方向が平行になってしまい、LOSに間隙ができてしまう。事実、2回目の時には1台のLOSは機能していなかった(それが、一回目のスコア(3,000台)より2回目のスコア(2,000台)が2/3になった理由だろう。)。そういう意味では、山頂からのLOSは2台で十分だ。そしてあまった一台のLOSを敵の進攻方向に対して交差させるように展開すれば効果的だろう。場合によっては山頂からのLOSとあわせて十字砲火的な効果を生むエリアもできる。
とはいえ、実際の戦場では、敵は大きく分けて西と南の2方向から進出してきた。これらの進攻方向を同時にLOSに収めることはできないだろう。では、どの進攻方向に対し、そしてどこに、その一台を配するのか?詳細にマップを検討してみた。その結果・・・・・ここだ!!ここしかない(ここは、マ・ル・秘。知りたい人は、Plan.Zipをダウンロードして、見てください。)。ここなら、ばっちり、この進攻方向をLOS下に収められるし、うまくいけばもうひとつのVHも陥れることが可能だろう。
この1台で、こちらの進攻方向の敵の大多数を屠りながら、山頂VH付近に潜む2台のヤクトパンターでもう一方の進攻方向の敵をカバーしよう。ただし、そのうちの一台は、両方向をカバーしよう。いくらなんでも1台だけで、ひとつの進攻方向をすべて引き受けるのは無理だ。
なんか、文章だけでネタばれしないように書くとわかりづらくなってきた・・・
要するに、
1台 西からの進攻対応
1台 南からの進攻対応
1台 遊撃的に両方の進攻対応
ということ。
ただ、山頂の部隊は多少の機動は必要だろう。それは2回目の教訓だ。いくらよい待ち伏せポイントでも、敵に発見されてしまえば、じっと留まっているのは撃ってくださいというもんだ。また、一回目に上ったピークも、ずっとそこに居座りさえせずに、出たり引っ込んだり機動しながら利用すれば、かなり、効果的なLOSを展開できる。
少ない戦力であっても戦場を大胆につかう発想と、繊細な機動技術。これが、どうもこのシナリオの肝のようだ。ということで、3回目、開始!!! PDT_Armataz_01_36
●3回目
やった!!DV!!しかもこちらは損害0でスコア完封(多分、はじめて)。西の端の敵本陣以外のVHはすべて制覇の、ほぼ完全勝利だ!!!・・・・・・

【戦闘結果】
Germany:Britain
3902:0
Men 0:114
APCs 0:8
AFV 0:12
【その後】
戦いすんで、日が暮れて・・・・
よーく、もう一度、ブリーフィングお見直したんだよ。
したら、書いてあったよ。
「敵を不利な立場に追いやり続けられるよう慎重に戦えれば最高です。」と・・・。
俺にいわせりゃ、要するにこういうこった。
「ブリーフィングに答えは書いてあるんだよ」
ってね・・・。
ちゃんと、資料は読まないとね。パパ。
