第一回オンライン・チーム対戦はどうにか終了しました。参加・協力していただいた全指揮官に感謝します。
何しろチーム対戦経験者が誰もいないので、のべ5時間くらいは設定とテストプレイの繰り返しに費やすことになりました。ちゃんと各自で事前準備して、メンバーが集まったらサクッとプレイしようという予定でしたが、私を含めて誰一人完璧な用意をしていた指揮官はおらず(!)、不測の事態も重なりまくり、結果的には当初予定とかけ離れた以下の設定で開始することになりました。
<ゲーム設定>
1943年7月 クルスク 視界:15 ターン:10 天候:晴天(1)
ドイツ(Nor)vs. ソ連(junlers・老兵)
ポイント:2000 制限時間:5分 Command Intervation:3 増援あり
C&C・Rarityオフ、Searching90%
あらかじめ用意したマップを使用。ただしスタートラインとVH設定はランダム。
<ドイツ軍購入部隊>
予定と全く異なり、突然一人でドイツ軍を担当することになる羽目に・・。楽しそうにボイスチャットで購入計画を練る赤軍指揮官をよそに、一人っきりで泣きながら以下の部隊を購入。しめて1998円也。
GE HQ
Foward Obs
Sdkfz 251/2 *2 \78
150mm FH Bty \116
Panther D *2
Tiger IE(early) *2
StuG auf G(E) *2
siG33 auf 38t *2
Marder III(M) *2
Sdkfz-7/1 *2
Kuebelwagen MG *3
Rifle Plt-(歩4+MG42)
Cavalry Plt(4)
Mtcycle Plt(3)
Recon Patrol(3)
Sniper
<配置>
ランダムで決まるスタートラインとVHに期待する。この設定次第で作戦は大きく変わるのだ・・。VHの価値は中央の3群がEOB100、陣営後方がEOB40になった。嬉しいことに、中央3群のVH13個のうち12個までがドイツ軍のものになっている。我が軍のスタートラインは添付マップの青線あたり(だったと思う)。
ほとんどのVHが自軍でもそう喜んではいられない。放っておけばすぐに取り返されるだろう。北側VHは確保しやすそうだが、中央と南側VHに近づくには開豁地を通らねばならない。敵のスタートラインもかなり近いので、戦闘はいきなり始まるだろう。怖いのはDshK(12.7mm機関銃)とZIS3(76.2mm対戦車砲)だが・・。ユニットは上下に虎と豹を置いて、だいたい添付マップの通りにバランス重視で配置。
0ターン砲撃は南東赤丸(マップ参照)に150mm。北東赤丸に迫撃砲の煙幕。このマップではよくわからないが、南東の赤丸は敵スタートラインのすぐ背後にある畑や果樹園。敵はここから歩兵の数で押してくるだろう。動き出す前に一撃を加えるべし。北東部には怪しい建物があり、ここにATGを常駐されると困るので、とりあえず気休めに視界を塞ぐ作戦。
最終的にはマップ赤線のような戦線を形成したい。南北のVHをきっちり確保すれば、敵は中央VHには進出できないだろう。
<プレイ開始!>
正直言って、戦闘経過は正確に覚えていないので以下は話半分で。あくまで私の主観に基づくAARです。
お互いの0ターン砲撃が炸裂!こちらは虎の潜む最南端と中央道路が狙われた。直前にjunkers氏からチャットで「司令官は虎が好き(ボソッ)」との連絡があった。もしかして見えてたのか?そういえば最前線に偵察兵を置きまくって敵情を視察するなんて小技はすっかり忘れていた。敵は律儀にやったのか?しかし砲撃の損害は皆無。わずかな抑圧だけだ。敵の砲兵力はたいしたことはないらしい。
さて我が軍の第一ターン。のんきにチャットで「じゃあ始めま〜す」「前戯なしで?」なんて下らない会話をしているうちに、ふと気づけば持ち時間は3分少々になっている!いか〜ん!!タダでさえ敵の半分の時間しかないのに。さっそく南端のオートバイを前進させて敵情を探る。予想通りDshKの12.7mmが雨霰と降り注ぐ。しかし怯んではいけない。3ユニットで相互監視しながら道路まで接近。肝心のDshKは見えないが、雑魚歩兵はいろいろ見える。どうせ見られたのならと虎も姿を見せて煙幕で援護。後にjukers氏の前言はブラフだったことが判明。しまった・・。
これだけで残り時間はもう1分。慌てて他の方面の歩兵をじわりと前進させる。結局、最後にやろうと思っていた砲撃要請さえできないまま時間切れ。移動してないユニットはおよそ半数・・・。全然時間が足りんぞ!!こんな調子では絶対負ける。何とか打開策を考えねば。お〜い参謀!とチャット画面を見ても誰もおらず。敵は二人で楽しそうにボイチャしてんだろうな・・。ぐっすん。

<独軍指揮官、孤独にむせび泣くの巻>
姿はほとんど見えないが、音から察するに敵は活発な移動を行っているらしい。junkersターンでは持ち時間5分のうちおよそ3分以上歩兵の足音が聞こえてくる。ザッザッザッザッ・・。ブイ〜ン。何かを輸送している・・。ザッザッザッザッ・・。ザッザッザッザッ・・。多い、多いよ!歩兵が多いよ!ちくしょう、やっぱり人海戦術か!やっすい徴集兵中隊とか買いやがったな!姿が見えた時にはもう虎でも太刀打ちできない圧倒的な数でVHを覆うつもりだな!
もう一方の赤軍指揮官老兵ターンでは、対照的な音が聞こえる。キュリキュリキュリ・・。ズゴ〜ン。あ、石垣壊して突き進んでるな。絶対姿は見せないつもりか。キュリキュリキュリ・・。どうやら敵は指揮官の役割が分かれているらしい。junkers氏は歩兵メイン、老兵氏は戦車メインか。ボイチャで相談しながら移動してるんだろうな・・。「中央果樹園に戦車の支援を要請する」「らじゃ。T-34分隊を派遣する」とか・・。いいな・・楽しそうで・・。

比較的早い段階でGAZ-AとBA-20の両装甲車が最北端を強行偵察にやってきた。こちらのパトロール隊が近接強襲を食らわすがスカ。車載機銃にボコボコにされたが壊滅は免れる。嬉しいことに敵は油断しているのか、姿を隠さない。パトロール隊の背後100mにはパンター様が隠れているとも知らずに・・。次のターンではきっちり撃破。念のために姿も隠しておく。とりあえず先手を取ったぞ!しかし何かもの悲しい・・。喜びを共有する仲間がいない・・。敵はやられても盛り上がってんだろうな・・。「パンター出現!偵察部隊が壊滅!至急砲撃を要請。対戦車砲の支援もだ」「らじゃ。親衛歩兵も1個小隊急行する」とか・・。ぐっすん。

<独軍指揮官、時間制限に号泣するの巻>
4ターンまで特に進展はない。ただひたすら時間が足りない。赤軍人海戦術を有効に阻止する最上の方法は砲撃だが、0ターン砲撃を除けば、4ターンまでに1回しか砲撃してない。砲撃画面を開けば時間が止まるのは分かっている。ただ、ある程度ターン終盤になって次ターンの必要性が見えてから砲撃がしたいのだが、そうすると終盤の混乱でついつい砲撃画面を開く余裕がないのだ。表示される残り時間もタイムラグのせいで正確ではない。あと5秒の表示くらいで終わったりすることもある。
さらにこちらの移動や射撃で引き起こす敵の臨機射撃もクセモノだ。臨機射撃の待ち時間は5秒だが、もしかするとこの待ち時間の間もこちらの制限時間は減っている気がする・・。こちらが行動すればするほど時間がなくなっていくとしたら、どこに勝ち目が?唯一残された手段は、F3キーで発動する Command Intervention(指揮介入)機能だ。このキーを押した時点で、残り時間が倍になるという目玉機能。圧倒的な時間不足に悩まされている我が軍はこの機能を使うべきなのはわかっているが、なんせゲーム中に3回しか使えない。10ターンのうち3回。使いどころが重要なのは明らかだ。
実はこの機能、3ターン目に一回使ってしまっていた。以下、その時の脳内幕僚会議の模様。「このターンで使うべきか?」「使うならターン序盤の残り時間が多い今こそ使うべきです!」「わかっているが、まだ必要ないかもしれない。」「たった3回ですからな。慎重にいきましょう」「だな。やっぱりゲーム終盤までとっておこう」「・・しかし大佐、このターンこのままじゃオートバイも騎兵も全滅ですぞ!」「いや〜ん、もう時間ないぞ!」「今こそ介入を!」「しかし残り時間は1分しか・・」「この際使っちゃうべきです!」ポチっとな・・・。わかってはいたものの、1分が2分になったところで情勢に大差はないのであった・・。え〜ん、ぐっすん。

<天佑神助!独軍大攻勢の巻>
この苦い失敗を活かすべく、我が軍は5ターン目に大攻勢を敢行することを決意した。4ターン目はその準備移動に徹する。ここまできたら迷いは捨てろ!5ターン目に入った瞬間にF3キーを押すべし!
この果敢な決意に天が味方した。4ターン目の赤軍老兵ターン。不意に敵の移動音が聞こえなくなった。チャット画面にjunkers氏からの連絡。「増援画面から抜けられなくなったようです」「え?増援?」「4ターンですから」「しまったあああ。忘れとったああ!!」「司令官は増援買うともっと時間が足りなくなりますよ(笑)」「・・・」

まあ良い。確かにその通りだ。持てる戦力で戦うしかない。とりあえず問題はこの状態だ。システムトラブルか?全員ボイスチャットで対処法を検討することしばし。ついに諦めてESCキーでゲームを落とすことに・・。しかしその瞬間、ゲームは落ちることなくターンが我が軍に切り替わったのであった!
この機を逃すな!これぞ天佑とばかりにすかさずF3キーを押す!残り時間10分!よし、行くぞ!南部VH周辺から攻勢開始。オートバイと騎兵が高度5のわずかな高台を確保して敵戦車を発見。中央VH付近の森東側にKVが側面を晒して隠れている。ティーガーも高台に登る。そこに敵80mm対空砲の臨機射撃。大丈夫。今回は時間がある。落ち着け!まずはあの対空砲を潰すのだ。中央方面から15cm突撃歩兵砲が顔を出して直射!対空砲の無力化に成功。その直後、ティーガーが一撃でKVを片づける。ヨシ!!確かに神はいる!
接続状態のボイスチャットからは未だ状況を把握できない敵指揮官の悲鳴が聞こえる。「司令官!何で10分もあるんですかっ!」「うわっ!KVが〜っ!」。その声を尻目に攻撃を加速する。今回ばかりはチャットで時間を潰す余裕はないのだ。すまん老兵殿。泣いてくれ。使えるだけのありとあらゆる戦力を投入して南側VH一帯の確保に成功。戦果はKV1、T34、ZIS3、80AAと雑魚歩兵少々など。勢いに乗って北部でも攻勢に出ようとしたが、さすがにそこまで時間はない。それでも今まで一歩も動いてなかったマルダーや自走対空などほとんど全てのユニットを移動させ、砲撃指定も一応はできた。満足すべきだろう。

(後半に続く)