Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR
Posted: 2011.Sep.08(Thu) 18:13
Norさんが私との対戦の記録を書いてくれていますので、私の方からもいくばくかの作戦や感想などを残しておこうかと思います。ただ、プレイ中の記録を付けていないので、印象や記憶に頼ったものになることをご了承ください。
最初にマップを見た瞬間、「これは攻めきれない」と直感しました。開豁地、マップを分断する川、狭いマップ、最初から防衛側にある20ポイントのPPT。さらに今回のルールとして、Low Carnageと煙幕制限があります。いずれも、防衛側に有利に働く面が強いはず。これだけの要素を越えて、誰がこんなものを突破できるのかと、さすがにこれは防衛側を選択すべきだと感じました。
しかし、その前の対戦が若干防衛戦っぽかったこともあって、今回は攻めてみたい。そして煙幕さえ巧み使えれば開豁地の不利はしのげるかもしれないという妄想によって、あえて攻撃側に挑戦することにしました。
編成を考えるに当たって、敵の防衛計画は次の3パターンを予想しました。
1,戦力重点が左に寄っていて、序盤に大きな打撃を与えて、中終盤の進軍速度を低下させようとする
2,戦力重点が川に集中していて、場合によっては左岸を完全放棄する
3,戦力重点が右岸によっていて、序盤から中盤にかけてじわりじわりと戦果と損害の比を高めていって、終盤にとどめを刺す
何となくですが、1はないと判断しました。ソ連としては別に左岸を全部放棄しても負けません。こちらにまだ勢いのある序盤に決戦を挑んで、大敗する可能性を産むのは望まないだろうと。
そうすると2か3になるわけですが、そこまで絞ることは出来ないので、まぁ左岸での強い抵抗はないということだけ前提としました。
どのパターンであれ、相手には機動部隊が用意されており、こちらの陣形がくずれて隙だらけになった瞬間になだれ込んでくるだろうと予想しました。
まず最初に決めたのは砲兵でした。
諸君、私は盤外砲が好きだ。
諸君、私は盤外砲が大好きだ。
という具合で、300制限の砲兵ポイントのうち294を使って盤外砲を5個中隊用意しました。これから先私と対戦する人がいるかもしれませんので、こういう手の内をばらすのもあれですが、私は今回を含めて3回の対戦経験において盤内砲を買ったことはありません。歩兵中隊について来た軽迫撃砲は別として。
だって盤外砲安いんだもん。
次に750ポイントまで許されている装甲部隊ですが、私はコストパフォーマンスを優先するので、お値段以上な車両を選びたい性格です。C&Cがオンであることも考えると偵察能力は非常に価値があります。道中に地雷が存在する可能性も考えれば、高くて強いやつより、そこそこ安くて結構強いやつがお得だと考えました。
そこで選んだのが2号戦車と、PSW222。いずれも偵察能力持ちで、値段も安く、移動力が高い。そしてAPCR弾の貫通力は63あるため、十分にT-34をびびらせ、乗員を離脱に追い込み、時には側面から破壊できる可能性を有すると共に、T-34よりも脆い車両であれば問題なく撃破できる素質を持っています。その上Rate of Fireは8もあります。APCR弾の平均保有数が少ないのが玉に瑕ですが、そこは数を揃えることで補うことにします。相手としても、どの車両にAPCR弾が残っているかまでは特定できないでしょうから。
とはいえ、さすがにこれら軽装甲車だけではATGを正面から沈黙させられません。時にはそれが1,2Tの遅れになることもあります。その状況を打破すべく投入を決定したのが、StuIG 33B。正面装甲は80mmを越え、正面から抜けそうなのはT-34e M41が保有するAPCR弾くらい。Zis-30も貫通可能性はありますが、かなりぎりぎり。私の経験上は、103mmの貫通力では、なかなか88mmや85mmは抜けません。
もう一つ見逃せないのが、圧倒的な攻撃力。弾頭の大きさが9で、貫通力185はティーガー様の主砲を遙かに上回ります。正直、当たったらまず終わるレベル。ただし、HEAT弾なので2,3発くらいしか撃てません。でも、対人戦はそんなにばかばか打ちあうものでもないでしょうから、それで十分かと思いました。
ただしこの自走歩兵砲さん……移動力が死んでます。どこから渡河をするにしろ、時間がかかるだろうなぁという覚悟はありました。まさか橋は渡らせてくれないだろうし。
歩兵部隊の選別には特に時間がかかりました。部隊の機械化・自動車化は確定事項だったのですが、なにをどれだけ連れて行くかはそうとう悶々としました。あーでもないこーでもない。川には地雷が敷き詰められており、工兵の撤去なしではまともに渡れないだろうと考えていましたので、とりあえず工兵を2個小隊連れて行こうかとか、そんなところから始まりました。
結果的には、機械化歩兵と工兵を一個中隊ずつ買って、工兵の中隊長以外を自動車化して輸送することにしました。川の防御力を利用しないとは思えなかったので、敵は100%工兵を最優先砲撃目標にするだろうと思いました。そのせいでちょっと多めにオートバイを買うことになりました。工兵で道中の地雷探査を担当させられない以上(時間的に難しいというのもありますが)、オートバイを生け贄に捧げながら車両の安全を確保するしかありません。ゲーミーと言われようがなんと言われようが、それ以外に安全に進む方法がないので仕方ない。
編成段階の予定では、左岸を制圧するまでに敵の直射砲によって機械化歩兵が半減ないし壊滅しており、そこから先は歩兵がじっくりと川を渡ることになるだろうという感じでした。私が序盤にハーフトラックを使い捨てていってしまったのは、当初の予定を引きずった結果かも知れません。
そうなると、最初は全く足が追いつかない騎兵も川から先は活躍できると判断しました。左岸制圧は機械化歩兵と偵察車両に一任して、そこから先は工兵と騎兵、自走歩兵砲で重厚に進軍することにしたのです。
残りのサポート部隊として、AAとATGを計10ユニット用意しました。北側のPPT方面に視界を通しておけば、自軍の側面防御になるだろうと。そしてそれらには1台ずつ輸送車両をつけて、柔軟に配置転換が出来るようにしておきました。コストがもったいない気もしましたが、特に深い理由はないながら、自分の中では輸送力の確保は絶対でした。
補給車2台を用意しました。結果的にはあまり働かなかったかもしれませんが、展開によっては働いた可能性があるため、やはり買わずにはいられませんでした。実際、ほんの数発ではありますが自走歩兵砲のHEAT弾を増加させられたことは、終盤の作戦に余裕を持たせられました。
1*HQ 190
1*FO 21
1*Engineer Co 269
1*PzGranadier Co 539
4*Motorcycle Plt 216
3*Cavalry Plt 216
3*Speahtruppe Plt 63
3*45mm ATG Sec 72
2*37mm Flak Gun Sec 108
10*Horch Kfz 70 60
3*Kfz 4 Stoewer 12
6*Sdkfz 11 Sec 120
2*Ammo Track 68
1*KuebelwagenMG 6
その他計1960
3*88mm Flak Btry 162
2*105mm FG Btry 132
砲兵計294
1*PzKpfw II F Plt 180
1*PzKpfw II F Sec 72
1*PSW222 Plt 174
4*StuIG 33B Sec 320
装甲車計746
全軍計3000
以上が、ドイツ軍の編成です。
編成を終え、ソ連軍からのセーブデータを受け取った段階で、防衛計画がだいたい分かりました。ソ連軍は、地雷をひとつも用意しなかったのです。購入可能な障害物ポイントの全てを使って、川に対戦車障害を敷き詰めました。なにがなんでも工兵で撤去しないと車両は対岸に渡れない。橋は間違いなく爆破する。いつ爆破するかまでは読み切れないが、絶対に爆破する。周囲には工兵か何かが用意されているだろう。沈黙させようとして砲撃しても、その砲撃で橋が落ちてしまう。もし仮に工兵だけを黙らせられたとしても、相手の砲兵が橋を落とすだろう。橋を渡れる可能性は0だ。
しかしこれは、ソ連軍の雄叫びにも似た宣言です。強烈な意志の現れです。地雷というあるかどうか分からない不安を与えることを放棄して、絶対に川で止めてやるという予告ホームラン。「お前には川は渡らせない」という声が聞こえました。
そのくらいの決意で守るのでないならば、地雷による地道な損害と、心理的効果による行軍速度の低下と釣り合わないと思いますので。
その声と共に聞こえてきたのがソ連砲兵達の呼吸です。補給車を用意してたらふくごちそうを食べながら、最初から最後まで砲弾ぶちまけていい夢見ようとしてるんだろうなという、そんな下品な呼吸でした。川で止めることに全力を尽くすなら、最大の攻撃は砲兵になるでしょうから。最優先目標は工兵。工兵さえ止めれば川で止められるという計画に間違いない。
あとは多分、だいたい当初予定したとおり、川を渡らせないように直射砲兵が射線を通してるんだろうなと予想しました。歩兵はそんなにいないだろうと感じました。このマップで守るのには、歩兵は向いてないだろうから。
機動部隊は右岸の木に囲われた部分か、畑の中のどちらかに集中配備されているものと考えました。
最大の障害は敵砲兵であるという確信を持ちましたので、三箇所用意できる事前照準を全て、砲兵陣地になりそうな付近に設定しました。0.1着弾も期待した配置なので、ちょっと欲張りすぎたかなと思わなくもありません。
自軍の配置は、マップの下半分に攻撃部隊を集めて、上半分はAAとATGで奇襲を防ぐ感じです。特に凝ったことはしてません。
最初にマップを見た瞬間、「これは攻めきれない」と直感しました。開豁地、マップを分断する川、狭いマップ、最初から防衛側にある20ポイントのPPT。さらに今回のルールとして、Low Carnageと煙幕制限があります。いずれも、防衛側に有利に働く面が強いはず。これだけの要素を越えて、誰がこんなものを突破できるのかと、さすがにこれは防衛側を選択すべきだと感じました。
しかし、その前の対戦が若干防衛戦っぽかったこともあって、今回は攻めてみたい。そして煙幕さえ巧み使えれば開豁地の不利はしのげるかもしれないという妄想によって、あえて攻撃側に挑戦することにしました。
編成を考えるに当たって、敵の防衛計画は次の3パターンを予想しました。
1,戦力重点が左に寄っていて、序盤に大きな打撃を与えて、中終盤の進軍速度を低下させようとする
2,戦力重点が川に集中していて、場合によっては左岸を完全放棄する
3,戦力重点が右岸によっていて、序盤から中盤にかけてじわりじわりと戦果と損害の比を高めていって、終盤にとどめを刺す
何となくですが、1はないと判断しました。ソ連としては別に左岸を全部放棄しても負けません。こちらにまだ勢いのある序盤に決戦を挑んで、大敗する可能性を産むのは望まないだろうと。
そうすると2か3になるわけですが、そこまで絞ることは出来ないので、まぁ左岸での強い抵抗はないということだけ前提としました。
どのパターンであれ、相手には機動部隊が用意されており、こちらの陣形がくずれて隙だらけになった瞬間になだれ込んでくるだろうと予想しました。
まず最初に決めたのは砲兵でした。
諸君、私は盤外砲が好きだ。
諸君、私は盤外砲が大好きだ。
という具合で、300制限の砲兵ポイントのうち294を使って盤外砲を5個中隊用意しました。これから先私と対戦する人がいるかもしれませんので、こういう手の内をばらすのもあれですが、私は今回を含めて3回の対戦経験において盤内砲を買ったことはありません。歩兵中隊について来た軽迫撃砲は別として。
だって盤外砲安いんだもん。
次に750ポイントまで許されている装甲部隊ですが、私はコストパフォーマンスを優先するので、お値段以上な車両を選びたい性格です。C&Cがオンであることも考えると偵察能力は非常に価値があります。道中に地雷が存在する可能性も考えれば、高くて強いやつより、そこそこ安くて結構強いやつがお得だと考えました。
そこで選んだのが2号戦車と、PSW222。いずれも偵察能力持ちで、値段も安く、移動力が高い。そしてAPCR弾の貫通力は63あるため、十分にT-34をびびらせ、乗員を離脱に追い込み、時には側面から破壊できる可能性を有すると共に、T-34よりも脆い車両であれば問題なく撃破できる素質を持っています。その上Rate of Fireは8もあります。APCR弾の平均保有数が少ないのが玉に瑕ですが、そこは数を揃えることで補うことにします。相手としても、どの車両にAPCR弾が残っているかまでは特定できないでしょうから。
とはいえ、さすがにこれら軽装甲車だけではATGを正面から沈黙させられません。時にはそれが1,2Tの遅れになることもあります。その状況を打破すべく投入を決定したのが、StuIG 33B。正面装甲は80mmを越え、正面から抜けそうなのはT-34e M41が保有するAPCR弾くらい。Zis-30も貫通可能性はありますが、かなりぎりぎり。私の経験上は、103mmの貫通力では、なかなか88mmや85mmは抜けません。
もう一つ見逃せないのが、圧倒的な攻撃力。弾頭の大きさが9で、貫通力185はティーガー様の主砲を遙かに上回ります。正直、当たったらまず終わるレベル。ただし、HEAT弾なので2,3発くらいしか撃てません。でも、対人戦はそんなにばかばか打ちあうものでもないでしょうから、それで十分かと思いました。
ただしこの自走歩兵砲さん……移動力が死んでます。どこから渡河をするにしろ、時間がかかるだろうなぁという覚悟はありました。まさか橋は渡らせてくれないだろうし。
歩兵部隊の選別には特に時間がかかりました。部隊の機械化・自動車化は確定事項だったのですが、なにをどれだけ連れて行くかはそうとう悶々としました。あーでもないこーでもない。川には地雷が敷き詰められており、工兵の撤去なしではまともに渡れないだろうと考えていましたので、とりあえず工兵を2個小隊連れて行こうかとか、そんなところから始まりました。
結果的には、機械化歩兵と工兵を一個中隊ずつ買って、工兵の中隊長以外を自動車化して輸送することにしました。川の防御力を利用しないとは思えなかったので、敵は100%工兵を最優先砲撃目標にするだろうと思いました。そのせいでちょっと多めにオートバイを買うことになりました。工兵で道中の地雷探査を担当させられない以上(時間的に難しいというのもありますが)、オートバイを生け贄に捧げながら車両の安全を確保するしかありません。ゲーミーと言われようがなんと言われようが、それ以外に安全に進む方法がないので仕方ない。
編成段階の予定では、左岸を制圧するまでに敵の直射砲によって機械化歩兵が半減ないし壊滅しており、そこから先は歩兵がじっくりと川を渡ることになるだろうという感じでした。私が序盤にハーフトラックを使い捨てていってしまったのは、当初の予定を引きずった結果かも知れません。
そうなると、最初は全く足が追いつかない騎兵も川から先は活躍できると判断しました。左岸制圧は機械化歩兵と偵察車両に一任して、そこから先は工兵と騎兵、自走歩兵砲で重厚に進軍することにしたのです。
残りのサポート部隊として、AAとATGを計10ユニット用意しました。北側のPPT方面に視界を通しておけば、自軍の側面防御になるだろうと。そしてそれらには1台ずつ輸送車両をつけて、柔軟に配置転換が出来るようにしておきました。コストがもったいない気もしましたが、特に深い理由はないながら、自分の中では輸送力の確保は絶対でした。
補給車2台を用意しました。結果的にはあまり働かなかったかもしれませんが、展開によっては働いた可能性があるため、やはり買わずにはいられませんでした。実際、ほんの数発ではありますが自走歩兵砲のHEAT弾を増加させられたことは、終盤の作戦に余裕を持たせられました。
1*HQ 190
1*FO 21
1*Engineer Co 269
1*PzGranadier Co 539
4*Motorcycle Plt 216
3*Cavalry Plt 216
3*Speahtruppe Plt 63
3*45mm ATG Sec 72
2*37mm Flak Gun Sec 108
10*Horch Kfz 70 60
3*Kfz 4 Stoewer 12
6*Sdkfz 11 Sec 120
2*Ammo Track 68
1*KuebelwagenMG 6
その他計1960
3*88mm Flak Btry 162
2*105mm FG Btry 132
砲兵計294
1*PzKpfw II F Plt 180
1*PzKpfw II F Sec 72
1*PSW222 Plt 174
4*StuIG 33B Sec 320
装甲車計746
全軍計3000
以上が、ドイツ軍の編成です。
編成を終え、ソ連軍からのセーブデータを受け取った段階で、防衛計画がだいたい分かりました。ソ連軍は、地雷をひとつも用意しなかったのです。購入可能な障害物ポイントの全てを使って、川に対戦車障害を敷き詰めました。なにがなんでも工兵で撤去しないと車両は対岸に渡れない。橋は間違いなく爆破する。いつ爆破するかまでは読み切れないが、絶対に爆破する。周囲には工兵か何かが用意されているだろう。沈黙させようとして砲撃しても、その砲撃で橋が落ちてしまう。もし仮に工兵だけを黙らせられたとしても、相手の砲兵が橋を落とすだろう。橋を渡れる可能性は0だ。
しかしこれは、ソ連軍の雄叫びにも似た宣言です。強烈な意志の現れです。地雷というあるかどうか分からない不安を与えることを放棄して、絶対に川で止めてやるという予告ホームラン。「お前には川は渡らせない」という声が聞こえました。
そのくらいの決意で守るのでないならば、地雷による地道な損害と、心理的効果による行軍速度の低下と釣り合わないと思いますので。
その声と共に聞こえてきたのがソ連砲兵達の呼吸です。補給車を用意してたらふくごちそうを食べながら、最初から最後まで砲弾ぶちまけていい夢見ようとしてるんだろうなという、そんな下品な呼吸でした。川で止めることに全力を尽くすなら、最大の攻撃は砲兵になるでしょうから。最優先目標は工兵。工兵さえ止めれば川で止められるという計画に間違いない。
あとは多分、だいたい当初予定したとおり、川を渡らせないように直射砲兵が射線を通してるんだろうなと予想しました。歩兵はそんなにいないだろうと感じました。このマップで守るのには、歩兵は向いてないだろうから。
機動部隊は右岸の木に囲われた部分か、畑の中のどちらかに集中配備されているものと考えました。
最大の障害は敵砲兵であるという確信を持ちましたので、三箇所用意できる事前照準を全て、砲兵陣地になりそうな付近に設定しました。0.1着弾も期待した配置なので、ちょっと欲張りすぎたかなと思わなくもありません。
自軍の配置は、マップの下半分に攻撃部隊を集めて、上半分はAAとATGで奇襲を防ぐ感じです。特に凝ったことはしてません。