<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

戦闘状況・結果報告
Post Reply
Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.08(Thu) 18:13

 Norさんが私との対戦の記録を書いてくれていますので、私の方からもいくばくかの作戦や感想などを残しておこうかと思います。ただ、プレイ中の記録を付けていないので、印象や記憶に頼ったものになることをご了承ください。

 最初にマップを見た瞬間、「これは攻めきれない」と直感しました。開豁地、マップを分断する川、狭いマップ、最初から防衛側にある20ポイントのPPT。さらに今回のルールとして、Low Carnageと煙幕制限があります。いずれも、防衛側に有利に働く面が強いはず。これだけの要素を越えて、誰がこんなものを突破できるのかと、さすがにこれは防衛側を選択すべきだと感じました。
 しかし、その前の対戦が若干防衛戦っぽかったこともあって、今回は攻めてみたい。そして煙幕さえ巧み使えれば開豁地の不利はしのげるかもしれないという妄想によって、あえて攻撃側に挑戦することにしました。

 編成を考えるに当たって、敵の防衛計画は次の3パターンを予想しました。
1,戦力重点が左に寄っていて、序盤に大きな打撃を与えて、中終盤の進軍速度を低下させようとする
2,戦力重点が川に集中していて、場合によっては左岸を完全放棄する
3,戦力重点が右岸によっていて、序盤から中盤にかけてじわりじわりと戦果と損害の比を高めていって、終盤にとどめを刺す

 何となくですが、1はないと判断しました。ソ連としては別に左岸を全部放棄しても負けません。こちらにまだ勢いのある序盤に決戦を挑んで、大敗する可能性を産むのは望まないだろうと。
 そうすると2か3になるわけですが、そこまで絞ることは出来ないので、まぁ左岸での強い抵抗はないということだけ前提としました。
 どのパターンであれ、相手には機動部隊が用意されており、こちらの陣形がくずれて隙だらけになった瞬間になだれ込んでくるだろうと予想しました。

 まず最初に決めたのは砲兵でした。
 諸君、私は盤外砲が好きだ。
 諸君、私は盤外砲が大好きだ。
 という具合で、300制限の砲兵ポイントのうち294を使って盤外砲を5個中隊用意しました。これから先私と対戦する人がいるかもしれませんので、こういう手の内をばらすのもあれですが、私は今回を含めて3回の対戦経験において盤内砲を買ったことはありません。歩兵中隊について来た軽迫撃砲は別として。
 だって盤外砲安いんだもん。

 次に750ポイントまで許されている装甲部隊ですが、私はコストパフォーマンスを優先するので、お値段以上な車両を選びたい性格です。C&Cがオンであることも考えると偵察能力は非常に価値があります。道中に地雷が存在する可能性も考えれば、高くて強いやつより、そこそこ安くて結構強いやつがお得だと考えました。
 そこで選んだのが2号戦車と、PSW222。いずれも偵察能力持ちで、値段も安く、移動力が高い。そしてAPCR弾の貫通力は63あるため、十分にT-34をびびらせ、乗員を離脱に追い込み、時には側面から破壊できる可能性を有すると共に、T-34よりも脆い車両であれば問題なく撃破できる素質を持っています。その上Rate of Fireは8もあります。APCR弾の平均保有数が少ないのが玉に瑕ですが、そこは数を揃えることで補うことにします。相手としても、どの車両にAPCR弾が残っているかまでは特定できないでしょうから。
 とはいえ、さすがにこれら軽装甲車だけではATGを正面から沈黙させられません。時にはそれが1,2Tの遅れになることもあります。その状況を打破すべく投入を決定したのが、StuIG 33B。正面装甲は80mmを越え、正面から抜けそうなのはT-34e M41が保有するAPCR弾くらい。Zis-30も貫通可能性はありますが、かなりぎりぎり。私の経験上は、103mmの貫通力では、なかなか88mmや85mmは抜けません。
 もう一つ見逃せないのが、圧倒的な攻撃力。弾頭の大きさが9で、貫通力185はティーガー様の主砲を遙かに上回ります。正直、当たったらまず終わるレベル。ただし、HEAT弾なので2,3発くらいしか撃てません。でも、対人戦はそんなにばかばか打ちあうものでもないでしょうから、それで十分かと思いました。
 ただしこの自走歩兵砲さん……移動力が死んでます。どこから渡河をするにしろ、時間がかかるだろうなぁという覚悟はありました。まさか橋は渡らせてくれないだろうし。

 歩兵部隊の選別には特に時間がかかりました。部隊の機械化・自動車化は確定事項だったのですが、なにをどれだけ連れて行くかはそうとう悶々としました。あーでもないこーでもない。川には地雷が敷き詰められており、工兵の撤去なしではまともに渡れないだろうと考えていましたので、とりあえず工兵を2個小隊連れて行こうかとか、そんなところから始まりました。
 結果的には、機械化歩兵と工兵を一個中隊ずつ買って、工兵の中隊長以外を自動車化して輸送することにしました。川の防御力を利用しないとは思えなかったので、敵は100%工兵を最優先砲撃目標にするだろうと思いました。そのせいでちょっと多めにオートバイを買うことになりました。工兵で道中の地雷探査を担当させられない以上(時間的に難しいというのもありますが)、オートバイを生け贄に捧げながら車両の安全を確保するしかありません。ゲーミーと言われようがなんと言われようが、それ以外に安全に進む方法がないので仕方ない。
 編成段階の予定では、左岸を制圧するまでに敵の直射砲によって機械化歩兵が半減ないし壊滅しており、そこから先は歩兵がじっくりと川を渡ることになるだろうという感じでした。私が序盤にハーフトラックを使い捨てていってしまったのは、当初の予定を引きずった結果かも知れません。
 そうなると、最初は全く足が追いつかない騎兵も川から先は活躍できると判断しました。左岸制圧は機械化歩兵と偵察車両に一任して、そこから先は工兵と騎兵、自走歩兵砲で重厚に進軍することにしたのです。

 残りのサポート部隊として、AAとATGを計10ユニット用意しました。北側のPPT方面に視界を通しておけば、自軍の側面防御になるだろうと。そしてそれらには1台ずつ輸送車両をつけて、柔軟に配置転換が出来るようにしておきました。コストがもったいない気もしましたが、特に深い理由はないながら、自分の中では輸送力の確保は絶対でした。
 補給車2台を用意しました。結果的にはあまり働かなかったかもしれませんが、展開によっては働いた可能性があるため、やはり買わずにはいられませんでした。実際、ほんの数発ではありますが自走歩兵砲のHEAT弾を増加させられたことは、終盤の作戦に余裕を持たせられました。

1*HQ 190
1*FO 21
1*Engineer Co 269
1*PzGranadier Co 539
4*Motorcycle Plt 216
3*Cavalry Plt 216
3*Speahtruppe Plt 63
3*45mm ATG Sec 72
2*37mm Flak Gun Sec 108
10*Horch Kfz 70 60
3*Kfz 4 Stoewer 12
6*Sdkfz 11 Sec 120
2*Ammo Track 68
1*KuebelwagenMG 6
その他計1960

3*88mm Flak Btry 162
2*105mm FG Btry 132
砲兵計294

1*PzKpfw II F Plt 180
1*PzKpfw II F Sec 72
1*PSW222 Plt 174
4*StuIG 33B Sec 320
装甲車計746
全軍計3000

以上が、ドイツ軍の編成です。
編成を終え、ソ連軍からのセーブデータを受け取った段階で、防衛計画がだいたい分かりました。ソ連軍は、地雷をひとつも用意しなかったのです。購入可能な障害物ポイントの全てを使って、川に対戦車障害を敷き詰めました。なにがなんでも工兵で撤去しないと車両は対岸に渡れない。橋は間違いなく爆破する。いつ爆破するかまでは読み切れないが、絶対に爆破する。周囲には工兵か何かが用意されているだろう。沈黙させようとして砲撃しても、その砲撃で橋が落ちてしまう。もし仮に工兵だけを黙らせられたとしても、相手の砲兵が橋を落とすだろう。橋を渡れる可能性は0だ。
しかしこれは、ソ連軍の雄叫びにも似た宣言です。強烈な意志の現れです。地雷というあるかどうか分からない不安を与えることを放棄して、絶対に川で止めてやるという予告ホームラン。「お前には川は渡らせない」という声が聞こえました。
そのくらいの決意で守るのでないならば、地雷による地道な損害と、心理的効果による行軍速度の低下と釣り合わないと思いますので。
その声と共に聞こえてきたのがソ連砲兵達の呼吸です。補給車を用意してたらふくごちそうを食べながら、最初から最後まで砲弾ぶちまけていい夢見ようとしてるんだろうなという、そんな下品な呼吸でした。川で止めることに全力を尽くすなら、最大の攻撃は砲兵になるでしょうから。最優先目標は工兵。工兵さえ止めれば川で止められるという計画に間違いない。

あとは多分、だいたい当初予定したとおり、川を渡らせないように直射砲兵が射線を通してるんだろうなと予想しました。歩兵はそんなにいないだろうと感じました。このマップで守るのには、歩兵は向いてないだろうから。
機動部隊は右岸の木に囲われた部分か、畑の中のどちらかに集中配備されているものと考えました。

最大の障害は敵砲兵であるという確信を持ちましたので、三箇所用意できる事前照準を全て、砲兵陣地になりそうな付近に設定しました。0.1着弾も期待した配置なので、ちょっと欲張りすぎたかなと思わなくもありません。

自軍の配置は、マップの下半分に攻撃部隊を集めて、上半分はAAとATGで奇襲を防ぐ感じです。特に凝ったことはしてません。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.08(Thu) 18:17

T1-2

この段階での予定渡河地点は、川岸の左のPPTすこし上あたりでした。沼が少ないところ。ここからまっすぐ右に向かうルートが、一番側面射撃を受けにくそうだったので、StuIG 33Bが無敵の働きをしてくれるだろうと。

基本作戦は、制圧目標地点に対する後方からの射撃を煙幕遮断して、オートバイと偵察車両で制圧。必要なら自走歩兵砲も使って敵を黙らせる。ただし、そのためには1T待たないと移動距離が足りない。
序盤の敵は火炎放射班とLMG、スカウトチームくらいでしたので偵察部隊だけで落とせました。ただ、ほんとに敵が見えない。隣接しても見えません。LMGはオートバイに臨機射撃をしないため、攻撃のために動かしたPSW222を撃ってくれて初めて存在に気づきます。貫通力ないのに、なんで装甲車には撃つのか不思議ですが。
至る所にATGやHMGが潜んでいるだろうという恐怖の下、丁寧に煙幕を展開していきましたが、予想と違う敵の配置に戸惑い、ここでいったん煙幕射撃を中断することになります。
衝撃的だったのは、砲撃を受けたStuIG 33Bの乗員が離脱したこと。生きていたのは幸いですが、あれたしか正面装甲に当たった気がしたんですが。幸先悪いスタートでした。
もう一つは、T2で移動中に故障した2号戦車は2輌あったのですが、片方は対戦終了まで直りませんでした。もう1輌も直ったのは20T頃だったかなぁ……。まだ序盤だし、川を渡る頃には直るだろうと思ってたのに……。

相手が砲兵陣地の隠蔽のために煙幕を自陣内に撃ったときは焦りました。考えても見ませんでしたから。
それをいいことに、序盤からぽこぽこいい気になって砲弾飛ばすあいつらが憎くて仕方ありませんでしたが、今はまだ対砲兵射撃が可能な状況ではないと自分に言い聞かせて、ある程度散開して進軍することで対策の全てとしました。余計なことに気を取られたら負けるという確信がありましたので。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.09(Fri) 19:11

T3

その後の展開の8割ほどがここで決まりました。
T5に5個中隊を使って川の中部を覆い隠し、さらに2T後に川の下側も曇らせ、対砲兵射撃に移るという予定を立てました。同時に、予定渡河地点を橋付近に変更。敵の抵抗も強いと予想されますが、関係ない。
森に顔を出したATGやAAの攻撃の受け方から考えて、相手は300ポイントほどの直射砲を川のすぐ側に散らしてあります。他にどのくらいの戦力がどう配備されているかは知りませんが、予定のポイントから川を渡ったら、敵全軍の集中砲火を浴びること間違いなし。だったら、300ポイントを確実に非戦力化できるルートを通った方が間違いなく安全だろうという判断です。

騎兵の移動力の低下具合から、何かが潜んでいるのは分かるものの、それがどこだか特定できませんでした。さすがにオートバイと違って騎兵が近づけばIn-Coverの偵察兵も見つけられるようだったのですが、スナイパーばかりはそうもいきませんでした。騎兵が隣接しても見つからない。
この時点で戦力の大半は暴露してあるので、見つからないようにという注意はあまり気にせずに、散開して砲撃だけやり過ごすようにしました。
ただし、後方に待機させた自動車化工兵隊は別です。これだけは絶対に目撃されないように慎重に隠しておきました。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.10(Sat) 18:33

T4-6

煙幕を頼りに部隊を前進させ、地道にオートバイと装甲車でPPTを踏んでいきます。毎ターンのようにPSW222を一つずつ失っていきましたが、行軍速度のためには仕方のない犠牲と割り切りました。装甲車の利点の一つは、破壊されたときの精神的被害が小さいこと。
激しさを増す砲撃にしびれをきらしてカウンターを撃ちたくなりましたが、ぐっとこらえて当初の作戦を遂行しました。

T7

運命の第7ターンです。
川の下側2/3を煙幕で覆った我が軍は、いよいよ工兵部隊を対戦車障害に取り付けさせる準備が出来たことになります。左岸の敵部隊は全滅させたはず。もう、こちらの内容は分からない。
しかしこのターンはもっと大事な作戦の実施ターンでした。対砲兵射撃です。3個中隊を、どうみてもここにいるよねっていう煙幕の濃いところに向けて打ち込みます。そこは事前照準の付近であり、0.3での着弾が可能な地点でした。果たして、これからしばらくの間は砲兵陣地はほとんど機能しない状態に出来たのです。
今まで好き放題ぶちまけてくれたあいつらに、一矢報いることが出来ました。最初に乗員離脱した自走歩兵砲は復帰したものの、主砲がこわれてます。ハーフトラックが歩兵ごと吹き飛び、2号戦車1輌も死にました。ハードスキンに対する砲撃の強化のためか(120%設定)、私の感覚よりも車両に当たりやすい感じでした。その恨みをようやく晴らすことが出来たのです。
T8のリプレイで敵の砲兵がほとんど砲撃してこなかったのを見たときは、ガッツポーズでしたよ。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.14(Wed) 21:54

T8-9
工兵を対戦車障害に隣接させました。が、ここで勘違い。私は工兵が対戦車障害のHEXに侵入しないと撤去できないと思ってました。そのため、実際の撤去作業は次のターンになるだろうと思って、向きをばらばらにしてしまったのです。そのためかどうなのか、中途半端に撤去することになってしまい、相手に気づかれたのでしょう。ものすごい勢いで攻撃を受け、輸送車が壊滅し、工兵も大きな損害を受けました。
それでも一箇所、橋の右側だけこじ開けられたのは1個中隊用意してあった事による人海戦術と、なによりも敵の砲撃のほとんどを黙らせられたことによります。

敵の歩兵が川を渡ってPPTの奪還に向かってきてますが、基本的に相手にしない。陽動と攪乱だろう。砲撃しないと踏み込めないけど、あっちに砲弾を回す余裕がない。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.16(Fri) 18:59

T10-14
それでもうるさく降ってきた敵の盤外砲ですが、途中で弾切れしたようです。待ちに待ったチャンス到来。ところが、こちらの砲兵も連絡切れが頻発し、時には1中隊しか動かないこともある始末。そのせいで砲兵陣地が活動を再開し始め、渡河部隊の損害がかさみました。
一箇所しかこじ開けられなかった時点で、あとはもうごり押しすることに決めてましたから、砲弾の降る中をただひたすらに前進しました。煙幕がそこそこ残っており、また牽制用の砲撃の効果もあって、まだまだ視界は通りません。自走歩兵砲が渡りきるまでスタックも辞さずに戦力を固めました。

T15-16
自走歩兵砲が到着したので、いよいよ前進です。
T15の開始時にあやしい東の畑に向けて2個中隊で砲撃しました。そこに機動部隊が潜んでいれば、一発くらいごんっという音が聞けるでしょう。しかし何の音もない。
西側では敵の工兵と歩兵が一個小隊ずつ反撃を開始しています。そこで今までに見た部隊と、存在が予想される部隊のコストを計算してみたところ……あれ? 敵には機動部隊を買うほどのお金が残ってないぞ? あ、なるほど。増援を全部装甲車に出来るように、最初はほとんど買わなかったのか。そう納得しましたので、全軍を突入させました。T15に4箇所。T16でもう2箇所のPPTを奪取。大戦果です。後はこれを維持すれば、PPTからのポイントでは優勢をとれます。
今から思えばもっと早く突入するべきだったかもしれませんが、工兵と歩兵の攻撃がなければ、私はまだ機動部隊の存在を信じていたと思います。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.17(Sat) 05:54

T17-20
増援部隊が到着しました。

2*PzKpfw II F Sec 144
1*105mm FG Btry 66
2*Rifle Plt 170
1*Motorcycle ptl 54
2*Inf AT Plt 72
2*Kfz 4 Stoewer 8
8*Krupp 56
1*FO 21
3*Oppel Command 9

ちょっと欲張りすぎて失敗しました。敵の増援に装甲の薄いのが混ざるだろうと予想したのでATRを多めに買ったり、FOのポイントが足りなくなってきたので追加したりしましたが、そのせいで輸送がトラックになってしまいました。トラックは道路があっても足が遅いのをすっかり忘れておりました。
買ってから気づいたので、あわててハーフトラックを迎えにやりましたが、そのせいで破壊されたりとちょっとさんざん。

最前線ではPPTの防衛配備を継続中。最初に考えていた最大進出線に達しているので、これ以上の進軍は無用と判断しました。400ポイントほどの戦車部隊が攻撃してくるでしょうから、今度はこちらが迎え撃つ番です。
右岸のPPT6箇所のうち、一つくらいはとられても優勢を維持できるだろうと思い、砲兵陣地左下のPPTは明け渡すつもりで配備しました。
上にStuIG 33B*4、その下、明け渡すことになるだろうポイントに半壊した歩兵隊*4くらいと、主砲のこわれたStuIG 33B一輌。左下はATGの射線をいくつか通しつつ、歩兵を潜伏させ、左からの反撃には煙幕裏に騎兵を潜ませました。
自軍増援のATR一個小隊を、生き残ったハーフトラックで大急ぎで輸送。T19と予想した敵の攻撃に間に合わせました。
しかし、相手の攻撃が1T早かった。攻撃された箇所は予想通りだったものの、歩兵隊の多くが輸送直後だったためにすぐに蹴散らされました。次のターンには、すぐ側に砲撃を準備しておくつもりだったのですが。
出現した車両はT-34*2とBT-7M*4。あとはオートバイでもいるのかなという感じでした。
仕方ないので次のターンの攻撃に備えて、とられたところと上の間に一つ、左下との間にも一つ照準を準備しました。相手が守りに入れば砲撃をし、左や左下に向かうなら包囲する。上に行くならこちらの主力部隊とどうぞやり合ってください。そんな布陣でした。
T19の敵の攻撃は左下へのものだったので砲撃体勢は万全で、一回照準を変更することで敵車両部隊の全てを巻き込めそうだったのですが……連絡切れ。これは困ったと。もうこの次のターンに回してしまうと、これ以上は相手の動きを予測しきれない。
こうなってしまっては綺麗に安全な戦いをするわけにもいかず、一斉にぐちゃぐちゃにするしかなくなりました。川縁で動きの止まったStuIG 33Bが攻撃可能なことに気づかなかったりともったいない部分もありましたが、増援の2号戦車も攻撃に参加し、かなり大規模な戦車戦になったと思います。
上から急行したStuIG 33BがT-34*2をさっくりと破壊し、T18にボコボコにされていたPioneerがなぜか近接強襲を成功させてBT-7Mを破壊。適当に近接強襲させた他の歩兵もBT-7Mを移動不能にしたりと、大戦果でした。確率的に考えて、ちょっとこのターンは運がよすぎたと思います。何かずるでもしたんじゃないかと思われそうなほど。
この時の戦果によって戦力の圧倒的優位が確定したと思います。もう、自軍主力が脅かされることはない。左岸のPPTは増援で奪還したし、後は砲兵陣地付近のVHを踏む準備をするだけだろうと、ちょっと油断をしました。

T21-23

しかし、機動部隊ははじき返したものの、右岸PPTの一番左側がとられてしまいました。騎兵だけでは守れないのは仕方ないし、そのくらいは想定内でしたが、奪還に向かった2号戦車が9%の近接強襲をくらったのは困りました。右からの圧力がなくなった今、一時的に左に戦力を向けることは可能でした。ただ、命令ポイントの関係もあって動かせるのは数部隊。その一番大事な最初の攻撃を止められてしまいました。相手が全力移動をし、全力攻撃をしたこのターンだけがチャンス。煙幕が濃すぎて、次のターンからは車両がつっこむのは危険すぎる。
モロトフもない歩兵ですから、さらに歩兵を乗せたハーフトラックを送り込めばよかったのかもしれませんが、もう一度近接強襲をくらうとさすがにちょっといろいろ困る。もともと一箇所ならとられても大丈夫な計算だったし、もういいや、あそこは諦めようということになりました。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.20(Tue) 18:48

T24-25

T24に主力のほとんどを高台の左に集めました。視界の悪さを活かして各個撃破されると困るので、2輌ずつスタックさせて。砲撃がすこし怖かったのですが、T22,T23であらかじめ一斉砲撃準備をしてましたので砲兵は黙ってくれるだろうと。次のターンには、三つのVHをとれるなと安心してターン終了ボタンを押したら……森の出口にあるVHの周辺が砲撃を受けました。In-Coverの歩兵が守ってはいるけど、あぁ、ここもとられるのか……。
T25にとられたところを取り返すことも考えましたが、最終ターンにPPTとってもな……一個小隊がまるまる守ってそうなところを取り返すほどの価値はなさそうなので、それ以上とられないようにだけしました。主力は予定通りにVHを踏み、生き残っていた砲兵にとどめをさして、私の行動は終了。
本当は、砲兵が動かせれば右の建物の中心に打ち込むつもりでした。事前照準的に、そこくらいしかいそうなところに0.4で間に合わないので。でもまぁ、連絡がつかないものは仕方ない。砲弾の残っている中隊はまだ三つもあったのですが。

Via
上等兵
上等兵
Posts: 76
Joined: 2009.Jul.26(Sun) 18:42

Re: Via vs.Nor 真夏の対戦2011 ドイツ側AAR

Post by Via » 2011.Sep.20(Tue) 18:52

全体的な感想として、互角の戦いが出来たと感じております。結果的には65ポイント差で負けてしまいましたが、ほんのわずかな戦闘結果の違いで動きうる範囲だと思います。1ポイントでもいいから上回りたかったのが本音ではありますが、結果に不満はありません。
私は今回が三度目のPBEMなのですが、一戦目は対戦相手と連絡が取れなくなり、二戦目は6.5倍差で圧勝してしまいました。やっと、対人戦らしい対人戦が出来ました。こういうのがやりたかったのです。
いくつか総括的な感想を書いておきたいと思います。

<ドイツ軍作戦について>
Norさんの予測通り、ドイツ軍の生命線は煙幕にあると思ってました。渡河終了前に煙幕が切れたら負け。もうどうにもならないレベル。何度か実験的に盤外砲を購入したところ、平均して12-18発くらいの煙幕弾を保有しているようでした。今回のプレイでは5個中隊で合計96発の煙幕弾を持ってました。一回あたり4発消費するとして、24回の命令をこなしてくれる計算になります。これなら結構余裕を持って使えるなとは思ったものの、無駄遣いは出来ないので最序盤では煙幕の使用をけちってました。あと2発くらいなら他に撃っておいてもよかったかもしれません。

部隊を隠すことが出来ないままに前進したわけですが、明らかに攻撃方面が下半分に偏っていましたので、こちらの工兵がその後ろにいることもばれてると思ってました。意外と、実際に見るまでは確信が持てていなかったご様子。輸送車の前進のタイミングを読まれて砲撃されるのをびくびくしてましたが、もう1ターン早く動いても大丈夫だったのかもしれません。ベテランの称号は威圧になりますが、初心者の称号も油断を誘えて便利なんですね。

作戦全体としては、特別どこがどうだめだったのかというのはよく分かりません。今にして思えば、もう少し左岸の防衛に戦力を割いてもよかった気がしますが、私の中では相手には歩兵戦力はあまりないことになってました。まさか、あんなにたくさん渡ってくるのは予想外。それもこれも、そもそも機動部隊が用意されていないことが想定の範囲外だったわけですけども。
500ポイント分の機動部隊と400ポイントの増援部隊を相手にするには、1部隊でも多く対岸に連れて行く必要があると思ってました。機動部隊がいないことに気づけなかった以上、左岸を手薄にしたことも仕方ない。。
敗因の一番大きな部分は、歩兵の扱いかなと。歩兵同士の戦いで勝ったためしがない。今回の戦いでやられると困る歩兵の動きというのが見えてきたので、次があるならば今度はやる方に回りたいと思います。
車両をぽこぽこ使い捨てていってしまったことも最終的にはポイント負けの原因になってます。もう少し慎重に動かした方がいいかなと思います。とはいえ、それと引き替えにPPTを素早く取れている面もありましたので、なかなか難しいところです。
個々のユニットの動かし方に注意すべき点はたくさんありました。特に、静かにじっとしているときでも、ちょこちょこ歩兵や騎兵が顔を出してモグラ叩きにあったのがもったいなかった気がします。2名編制の偵察班はともかく、それ以外は煙幕裏に固まっておくべきだったでしょう。

編成には特に不満はありませんでした。あれを買っておけば、これ買わなければと言うのはあまりなく。唯一ちょっともったいなかったかなというのが補給車ですが、代わりになにを買うかと言われれば……ATRと輸送車になるんですかね。でも2cm砲搭載車両が13もあれば、いいかなって思ってしまいます。
鈍足のStuIG 33Bは評価の分かれるところかもしれません。あれが普通の突撃砲だったら、後1,2Tはやく右岸陣地に突進できました。とはいえ、値段が全然違います。2輌で80円と、150円では用意できる数が半分になります。砲撃や地雷、移動時の破損率は一緒ですから、対岸に渡れたのは1,2輌、運が悪ければ0ということもありえます。

<ソ連軍作戦について>
機動部隊がいないということが最大のサプライズでした。それは読めないわ。
おかげで敵の編成と配備も勘違いしたし、左岸での苦戦の原因はそこにあるでしょう。右岸での優勢の原因もそこにありますが。

対戦車障害による封鎖作戦は、工兵を一個中隊用意した側からすれば、地雷よりはまだ対応しやすいかなという感じではあります。私が地雷が苦手というのもありますが。非常に明確な作戦なので、お互いに相手の動きを予測した上で対応したと思います。

砲撃陣地については、事前照準の側にあったのが運の尽きだったと思います。そうでなければ連絡切れもあるし、あっち撃ったりこっち撃ったりと忙しいので、毎ターンずっと砲撃することは出来そうにありません。この点では、マップが狭かったことがこちらに有利に働いたかもしれません。
FOが一部隊だったのは意外です。いくら盤内砲自身が要請できても、3,4部隊はいないとポイントが足りないだろうと思ってました。

増援のBT-7Mが予想外でした。ユニット表をよく見ればその可能性が非常に高いことに気づいたと思うのですが、Zis-30を追加してくるだろうと思ってました。T-34が4輌という可能性も考えましたが、StuIG 33Bがいる以上、もう少し手数を増やしたいと思うだろうと。
結果的に、予想より1T早い攻撃のためにいいタイミングでの砲撃を逃しました。これも慢心によるものでしょうか。

ベテランに認定されてしまったので、今後の対戦では私ももっと慎重さが必要ですね :smile:

Post Reply