【Turn13】
<リプレイ>
橋の北部橋頭堡で些細な撃ち合いがあった程度。橋の南部橋頭堡にはオートバイや騎兵が隠れているはずだが、目立った動きはない。
こちらの砲撃が効いているのか、機動力のある部隊をためてためて一気に駆け出す作戦なのかはまだわからない。
西岸に逆渡河を果たした歩兵小隊への攻撃はなく、奪還した中央最北部PPTは無事。
おそらく敵には有効な奪還戦力がなく、C&Cの関係で移動すらままならないはずだが、このままでは終わらないのは間違いないだろう。対砲兵射撃はなかった。
<状況分析>
このターンから後半開始。増援要請と降伏が可能になる。現時点のPPTの保有数は6:9でわずかに我が軍がリードしているが、ポイント的には大差はついてないはず。
損耗戦力も我々の方が若干少ないはずだが、これもポイント的には無視できるレベルか。
結局、前半戦は我々がやや優勢に進めたものの、独軍も序盤で西岸を制圧して渡河するという作戦目標を達成しており、最終的な勝敗はこれからの後半戦でどうにでも変化するという状況。
さてさて、これからどう戦うべきか。ちょっとじっくり考えよう。目下の焦点は東岸に渡河した敵部隊をどう壊滅させるかだ。
控えめに言えば、東岸のVHを奪われないためにはどうすればよいか、つまりこれ以上の敵の前進を阻止するにはどうすべきかだ。
東岸にいる敵戦力ははっきり言って不明。オートバイ・騎兵・装甲擲弾兵・工兵・HT・各種トラックなどがいるのはわかっている。
装甲戦力は2号戦車や装甲車が一時いたのだが我々の突撃と砲撃で全滅したかもしれない。突撃歩兵砲も当然渡河していると考えるべきだろうが、どこにいるのかさっぱりわからない。
敵橋頭堡は当初、橋の北と南の二箇所に孤立していたが、このターンでどうやら連結されてしまった可能性がある。
そして敵主力は南から渡河しており、足の速い部隊は南にいる可能性が高い。北にいるのは輸送手段を失くした工兵がメインのようだ。
その他の敵部隊にはATG・AA・AAMGなどがいるが、AAは西岸北中部に固定しているはずなので気にする必要はない。
これらに対してはこの数ターン煙幕で視界を塞ぎ、北部の工兵小隊が接近しつつある。ポイントを稼ぎつつ敵を牽制しようという狙いだ。
ATGとAAMGは南部にいるのを数ターン前に確認したが、その後の所在は不明。
特にAAMGはトラックで高速輸送していたので、東岸に上陸させて前進部隊の背後を固めるつもりなのかもしれない。ATGは最後の守りとして西岸で固定するつもりか。
敵の立場になって考えると、東岸上陸部隊の最優先目標はミエミエの砲兵陣地のはずだ。砲兵さえ潰してしまえば確実に勝てると思っているに違いない。
敵の前進をもっとも邪魔しているのはこちらの盤内砲なので、VHの確保は後回しにしてもよい。
ただ、砲兵陣地に最短距離で突っ込むのはリスクが大きいということも気づいているはずだ。
固定AAMGやATGのほかに自走式のGAZ-AAやZIS-30が少し離れた距離から最短ルートを視界に収めているのは見えているだろう。
ベストなのは、これまでやってきたように煙幕を張って安全地帯を作りながら距離を詰めていくことだが、おそらく渡河作戦でほとんどの煙幕弾を消耗しているのでこの作戦は無理なはず。
とすれば、機動力のあるものが一斉に飛び出してこちらの守備隊の臨機を分散させ、何とか接近戦に持ち込みたいはずだ。
ここで一番役に立つのは足の速い装甲戦力だが、これも十分な数はないはず。
オートバイや騎兵をあえて分散させて攻撃の的を絞らせないという手もあるが、果たしてこれらの偵察ユニットの戦力がどの程度残っているのか全くわからない・・・。
ごくごく順当に考えれば、敵は増援で装甲戦力を買うはずだ。偵察能力のついた足の速い装甲車や2号戦車、そして正面から突っ込める3号やStuGが本命だろう。
さらに西岸に逆渡河した我が歩兵を撃退するために、装甲車+オートバイや騎兵を追加購入する可能性もある。
しかし、敵は増援部隊が前線に到達するまでにかなりの時間がかかる。要請から出現まで2ターンとしても、川を渡って最前線に到達するにはどんなに頑張っても3ターンは確実にかかるだろう。
つまり敵の増援が戦力になるのは最速でも5ターン後で、戦闘に参加できるのは実質7ターン分くらいしかない。運が悪ければ5ターンも戦えない可能性さえあるのだ。
この点を敵指揮官が危惧しているなら、我々にとって最悪の展開、すなわち砲兵を増援で購入してすべて対砲兵射撃に突っ込む可能性もある。いやいやいや、それだけは勘弁してください(泣)。
<増援計画>
これまで我々は工兵・歩兵・自走コンビをすり潰しながら敵橋頭堡の拡大を抑え、狭い範囲に密集する敵を砲兵で叩くという戦法を採用したが、この方法はもう使えない。
すでに中南部の工兵2個小隊は壊滅しており、歩兵1個小隊も壊滅の瀬戸際にきている。わずかに残っている自走コンビは後退して狙撃する作戦に変更した。
もちろん橋頭堡および渡河点への砲撃は可能な限り続行するが、もはや接近戦で敵を足止めする戦力がない以上、橋頭堡から出てきた敵をもれなく逐一撃破するしかない。
そのためには機動力と戦闘力を兼ね備えたユニットが必要だ。というわけで、増援要請するのは装甲部隊しかない。
第一候補となるのは偵察能力つきの装甲車や軽戦車。攻撃の手数でいえば45mm砲に機関銃3挺を搭載する軽戦車BT-7が最有力。歩兵掃討用には20mm砲をもった偵察戦車T-40sなんかも捨てがたい。
第二候補はやっぱり安心の中戦車。偵察能力なしなので移動の自由度は低いが、突撃歩兵砲を破壊できる75mm砲は欲しい。
T-34は心情的には買いたいが、お値段のわりに効果はイマイチなので控えるべきか。代わりにレンドリースのM3リーや鹵獲戦車の3号あたりが渋い選択か。
第三候補として、やはり歩兵系ユニットも欲しい。装甲車両だけでは敵の歩兵や直射砲を発見できない可能性が高いし、掃討作戦で接近戦になればなおさら必要になる。
候補はオートバイか騎兵、贅沢できるならタンクデサント。移動の自由度や逆渡河の可能性まで考えると騎兵一択か。
最後に余力があれば、逆渡河できる装甲戦力も欲しい。敵が拓いた渡河点を通ればどんな車両も逆渡河できるが、さすがにそれは虫のよい希望だろう。
とすると水陸両用戦車T-40しかない。敵にとってはサプライズなのは間違いないが、ただのエサになるだけの気もするな(笑)。
以上の方針に従って増援要請画面を開く。お値段と相談しながら妥協に妥協を重ねて以下の編成となった。
・BT-7M x 4(164pt)
・T-34 M41 x 2(144pt)
・騎兵小隊(68pt)
・GAZ-M1 Emka x 4(24pt)
合計 400pt
なお、総合戦力ポイントは2400ptで、装甲部隊の上限は2400x25%=600ptとなり、装甲部隊の総計は424ptとなった。
・ZiS-30 x 4(116pt)
・BT-7M x 4(164pt)
・T-34 M41 x 2(144pt)
この期に及んで高機動車を4両も買ったのは、やはり対砲兵射撃に耐え切れない可能性があると考えたため。
122mm榴弾砲以外は高機動車で運搬可能。砲撃の合間を縫って砲兵陣地を後方に下げられれば・・・勝機はぐっと高まるだろう。
<今後の作戦>
・橋頭堡への砲撃は可能な限り続行
・増援到着まで自走コンビで橋頭堡から飛び出した敵を抑える
・北中部では逆渡河と小規模な攻撃を続行し、敵の戦力分散を図る
・砲撃の合間を縫って砲兵陣地を一部でも後退させる
<行動>
橋頭堡に潜む敵に対してできる攻撃はほとんどない。中部の歩兵小隊は小隊長以外逆渡河完了。移動中にHTを降りた装甲擲弾兵2個分隊から発砲を受ける。
HTと歩兵がバラバラになっているのは良い兆候だ。敵は指揮系統がかなり混乱しているのかもしれない。橋頭堡から擲弾兵小隊を引き抜いたとすれば御の字。
北部でも工兵が一歩移動でじわりと敵対空砲陣地に接近。接近戦に持ち込めれば工兵に分があるはず。このターン終了後には追加煙幕も展開予定。
対砲兵射撃がなかったので砲兵は全砲門が使用可能だが、このところの抑圧と連続砲撃で弾薬補給がままならない。残弾10発を切った砲門はあえて使用せず。その他は橋頭堡を中心に砲撃。
ターン終了後・・・また!対砲兵射撃!今度は105mmが2個中隊できた。痛すぎる命中率。結局、砲撃できたのは2~3門くらいだった。
そして驚くことに敵の88mm砲は橋頭堡北部一帯に煙幕を展開してきた!まだ煙幕弾あるの?!煙幕張ったということは次のターンで突っ込んでくるの?!危うし、ソ連軍!増援よ、早く来い!
<対戦後記>
このターンではようやく増援要請ができるとあって、一時は底をつきかけた士気が再び持ち直してきました。
対戦が終了した今見直すと、先の見通しは超楽観的で、増援に何を買うかをものすごく楽しんでいますね。増援さえ買えば何とかなるとでもいうように。
敵の増援は装甲車や2号戦車を買うだろうと予想しており、これら以外は買ったとしても移動力の点であまり役に立たないとふんでます。このへんも楽観的ですね。
しかしまあ、敵が工兵で障害物を除去して以降は、ひたすら増援要請を待ちわびていたので、このテンションの上がり方も納得です。