【Turn10】
<リプレイ>
地獄が始まった。橋の南で工兵を阻止しようと東岸ぎりぎりに乗り出した自走コンビはやはり壊滅した。
もう煙モクモクでユニットスタックしまくりなので、いったい誰が誰を撃って誰にどれだけ損害が出たのか把握するのが難しい。
ともかく、橋の南北で激戦が繰り広げられ双方に甚大な損害が発生した、というのは間違いない。
そして重大なのは、橋の南北どちらも対戦車障害物を完全に除去されたHEXが生じてしまったという事実だ。
今のところ1HEX幅だが、これでともかく敵の車両が東岸に進出できる突破口が開かれたのだ。
もうひとつ大きな事実は、敵の対砲兵射撃が一時中断されたということ。連絡不能か弾薬温存のためか原因はわからない。
しかしこれはでかい。抑圧回復のチャンスは向上し、ついに盤内砲が使えるようになるかもしれない。
<状況分析>
いよいよ戦闘は修羅場に入ったが、区切りのよい10ターンなので気分を変えるためにも敵の戦力を分析しよう。
これまで書き漏らしてきたこともあったが、現時点までの偵察結果で敵戦力のほぼ全容が解明された。
・司令部(190pt)
・FO x 2 (42pt)推定
・キュベルMG x1 (6pt)
・弾薬トラック x2 (68pt)
・88mm Flak Btry x3(162pt)
・105mm FG Btry x2(132pt)
・37mm Flak x4(108pt)
・MG34 Flak x6(42pt)
・42mm ATG x6(78pt)
・PSW222 x6(174pt)
・2号戦車F型 x4(144pt)
・StuIG 33B x6(240pt)
・オートバイ中隊(312pt)
・騎兵小隊 x3(216pt)
・斥候小隊 x3(63pt)
・装甲擲弾兵中隊(539pt)
・戦闘工兵小隊 x3(387pt)
以上で合計2903pt。このほかに対空・対戦車砲の輸送トラックがおよそ100pt分でほぼ3000ptの制限に収まるはずだ。
司令部とFO以外は視認済み。弾薬トラックで2号戦車や突撃歩兵砲の弾薬を補給していたときは驚いた(笑)。
あらためて確認してもなかなかバランスのよい編成だ。盤内砲を持たなかったのは対砲兵射撃合戦に巻き込まれたくなかったためだろうが、
そこが吉と出るか凶と出るか。今のところは一方的に対砲兵射撃しているので目論見どおりというわけだろう。
ただ、盤外砲は弾数が少ないのが弱点だ・・と思って確認すると、通常弾50発もあるじゃんか~!普通に8発ずつ撃って7回分の弾薬量だ。
敵は7ターンから対砲兵射撃をしているので残りは3~4ターン分。およそ半数の弾薬を消費したことになる。
今回、対砲兵射撃を中止したのはやはり弾薬節約のためか。だってまだ川を渡って前進しなきゃいけないもんね。
さて、敵の損害状況は定かではない。ポイントにして300ptとかそのくらいか?
我々としては装甲車両、特に足の速いHTを渡河される前に仕留めなければ負けが確定する。でもまだ80%くらいは残ってるだろうな。
ほぼ無傷の突撃歩兵砲はちょっと太刀打ちできないが、足も遅いし弾も少ないのでそんなに気にする必要はなさそうだ。
<行動>
またしても興奮状態のまま10分くらいで一気に終わらせたので何をどうしたか詳しく覚えていない。
障害物を除去された以上、工兵はもはや優先目標ではない。騎兵やHT込みの装甲擲弾兵、2号戦車といった足の速いユニットが最優先になる。
といっても攻撃できるユニットはごく限られているので、死にかけの工兵を突っ込ませて歩兵と自走コンビで何とかするしかない。
もはや自走コンビは短距離での迎撃用になっている。本来は遠距離狙撃用なので実にもったいない使い方だが、砲兵が回復するまでの緊急対策としてはこれしかない。
最後に砲兵。敵ターン後に砲撃がなかっただけあって、これまでより少しは回復が上手くいった。ただ、頼みの綱の盤外砲が両方とも弾切れ(泣)。
そういや砲門停止しようしようと思いつつ、ずっと忘れていたのだった・・・。
ターン終了後。また敵の88mmが対砲兵射撃。ただし1個中隊のみ。照準も若干南にずらした感じか。おかげで122mm榴弾砲が2門と76.2mmが1門砲撃できた。
敵の105mmは橋の東側をしつこく砲撃してくる。自走対空が故障した模様。
しかし我が122mmも弾薬補給車を故障させた。はっはっは。
見えてないと思っていた弾薬補給車が狙い打たれて敵はビビッたはずだ。これくらいの仕返しはさせてもらうぜ、まったく。
<対戦後記>
たぶん対戦中で一番慌てたのはこのターンだったでしょう。予想に反して、敵工兵はあっという間に障害物の除去を終わらせてしまったのです。
でもよくよく昔の経験を思い出せば、1個小隊の工兵がスタックしていれば、確かに10個の障害物くらい(運がよければ)1ターンで除去できたような気がします。
しかしこのときは心の準備が全然できておらず、焦る余りにGAZ-AAとZIS-30を至近距離で使って消耗してしまいました。これはもったいなかった。
これ以降はひたすら防戦一方というか、好き放題やられる展開になっていきます。