Page 1 of 1

独ソ戦シリーズ4

Posted: 2004.Oct.12(Tue) 13:14
by sato
1941年9月27日0100 Poltava 有効視界:2 制限ターン:16 天候:Raining

<VHの価値>
中立:30PPT
後方:100P・EoB

<配置と作戦>
 ウクライナの大地に秋の深まりを告げる冷たい雨が降る晩に、我が軍は厄介な敵と遭遇した。
 Poltava近郊の要衝、街道の南北に広がる高地の防衛及び支配地域の拡張を命じられた我が装甲偵察大隊は、100mほどのわずかな視界しかない平原を這うように進んだ。
 情報では、戦車戦力をともなったソ連軍部隊が接近中とのこと。視界がほとんど効かない深夜、それも雨混じりの今夜に敵は行動を開始した。この状況では優秀な装甲猟兵の出番はない。また、装甲防御力と火力の両面ではるかに劣っている我が軍戦車戦力では、経験・練度で優るとはいえ、積極的な攻勢は難しい。歩兵部隊によるからだを張った献身的スクリーンによる防御および効果的な反撃による数的優位の獲得を作戦の主眼とする。
 進出目標地点は3箇所。ひとつは街道の北、集落の向こう側の北部高地。2つめは街道から南に800mほどにある中央高地。最後の南側高地は南部森林地帯の東端にある。地図を見ると、この南側高地の先には平原がソ連軍支配地域ずっと後方まで広がっているはずだが、夜の闇がすべてを覆い隠している。
 
 我が大隊主戦力の編成は8月におけるGomel付近での戦闘時とほとんど変わっていない。
(装甲偵察大隊本部)
1×Kommandeur
1×Vorg Boebachter
2×Spaeher
2×Kubelwagen MG
1×Kavalerie
(装甲偵察中隊)
 1×Spaeher
 3×Fuesilier Grp
 1×Kuebelwagen MG
 1×SPW-250/1
 3×SPW-251/1A
 4×KRAD Schuetzen(Vosse少尉指揮)

 この作戦のため、師団司令部に要請した戦力は下記の通り。
(戦闘工兵中隊)
 1×Kompanie Chef
 2×ZugTrupp
 6×Pionier Grp
 4×Flammenwerfer
 3×Fuesilier Grp
(戦車中隊)
 2×KRAD Melder
 2×Flamingo(火炎放射戦車)
 2×Pzkpfw-

ソ連軍

Posted: 2004.Oct.13(Wed) 05:51
by LST
「ここは200年ほど前に、スウェーデンの侵略者を破った地だ。
我々もここでドイツ軍を撃退できれば、戦力の建て直しができる。」

「北部からはT-34、コサックなどを、南部からはKVと歩兵を進ませ、
ドイツ軍の戦力集中を防ぎます。」

「よし、戦闘開始だ!」

<戦闘開始>

「南部ではゆっくりと前進中…」

「よし、森から抜けたら煙幕を張る」


「T-34が敵と遭遇しました、街道付近の丘です。」

「…一両が撃破された、と連絡してます!」

「残存の車両は回り込んで攻撃!
敵の前衛だ、戦車部隊が待ち構えていると考えたほうが良いな…」

「戦闘があった地区を砲撃させます。」

「元から戦車3両で突破できるとは思わなかったが、
それにしても歩兵を随伴させるべきだったか…」


「北部でも戦闘中!コサックが待ち構えていた敵と遭遇しました。」

「迫撃砲は!」

「準備完了です」

「敵はこれまで通り歩兵や工兵で壁を作っている可能性が高い。
こうなった場合、陣地の突破は難しいが、逆に砲撃はしやすい。」

「砲撃終了後に再び攻撃させます。」


「南部で敵の攻撃、KVがあっという間に撃破されました…」

「歩兵部隊を森に展開して防ぐ様伝えろ」


「北部でも戦闘継続中ですが、迫撃砲で何回砲撃しても敵は反撃してきます…」


「部隊の疲労も極限状態です」

「火炎放射戦車まで出てきては北部の突破は無理か…」

「砲撃を続行して、敵の進撃を防ぎます」

「そうしてくれ。」


「南部で散発的に抵抗はしていますが、そのつど敵に撃退されてます。」

「対戦車砲、重機関銃はどうした」

「すでに突破されています…」

「味方を巻き添えにしてもいい、全砲迫を注ぎ込んで、敵に出血を強要しろ!」

<戦闘終了>

指揮官達は敵の攻撃を受けて死傷、部隊再建に一ヶ月近くを必要とした…


<感想>
歩兵が安全だった森は戦車でも大丈夫、と油断して貴重なKVを失った結果、
今回も負けてしまいました。

貧弱な盤外砲より、弾薬を補給する事も出来る迫撃砲のほうが強力ですね。
これを生かして次回は引き分けにでも持ち込みたいと思います。
サトさん、対戦ありがとうございました :smile:

4戦目

Posted: 2004.Oct.16(Sat) 18:51
by Nor
迫力あるAAR楽しんで読めました。まずはお疲れ様です。 :salut
今回も個々の兵器性能に劣るドイツ軍は、キレのある作戦と運用でソ連軍をうっちゃった感じですね。 対するソ連軍は少なくとも戦車性能では優位に立ちながら、小規模分散投入に終始し結局押し切れなかったようですね。お互いに意図したわけではないでしょうが、史実と同じ展開で笑ってしまいました。 :wink:

今回のキモはやはり2HEXの低視界戦ということですね。事前の索敵が難しくどうしても接近戦を強いられる低視界戦では、砲撃遅延時間が短く正確な迫撃砲の投入状況が戦況に影響したようです。着弾時間をうまくコントロールして直撃弾をくらうと、戦車といえども対応できませんね。

北部を工兵とフラミンゴが守りきったのも視界100mという条件があればこそですね。300mくらいで撃ち合いになれば工兵は歩兵に撃ち負けるし、フラミンゴもなすすべなくT-34に食われたことでしょう。この方面に投入されたソ連兵力は大変なものだったようですが、もしもSMG歩兵ではなく安い徴集兵を一斉に大量投入したら・・・などと考えてしまいました。

初体験の夜間低視界戦でもドイツ軍の作戦の妙が光りましたが、そろそろソ連戦車有利な遮蔽物のほとんどないステップ遭遇戦かな?次回も楽しみにしています。 :salut

Posted: 2004.Oct.19(Tue) 09:56
by sato
Nor司令官さま

いつもコメントいただきありがとうございます。

低視界の戦闘ですと、迫撃砲のピンポイントの砲撃が非常に効果的ですね。
ドイツ軍、ソ連軍双方とも有効な砲撃を行い戦果を挙げています。
で、戦いの明暗を分けたのは砲兵の経験値の差かもしれません。
ソ連軍に比べてドイツ軍の砲撃は集弾がいいような気がします。
遅延時間が短いことも運用しやすいという点で優位であったでしょう。

ドイツ軍のラリーポイントが多いということが、もうひとつの明暗かもしれません。
北部の防衛ではこの優位にかなり助けられました。
中隊長ユニットとの連絡を密にした効果もあったと思われますが、
それ以上にドイツ軍がもともと持っている能力が結果を出してくれたと思います。

次回10月の戦闘はすでに始まっております。
場所はブリヤンスク方面です。:salut