<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

サトvs.Nor司令官 in Serafimovich 1942 Blind DAR

戦闘状況・結果報告
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Post by sato » 2006.Nov.06(Mon) 02:00

16ターン

Dome の制圧までの道のりは長いだけでなく、
過酷で険しいということがあらためてよくわかった。

ソ連軍は Dome の左手で反撃を行う。
ソ連軍に迷いやためらいはなかったのである。
T-34 2両による反撃は、R中隊の1個小隊をほぼ無力化する。
中隊が前のターンに得た土地からすっかり追い出されてしまった。
L6/40 1両も命中弾を受けて使い物にならなくなっている。
Dome 左手の部隊は消耗が激しく、すぐに行動することは難しい。
ソ連軍の迫撃砲弾もわれわれを足止めしており、動くことはできない。

Dome 右手も同様で、
砲撃の影響によって Trovato 少尉の小隊は身動きがまったく取れない。
逆に Dome 方向からの反撃により戦力を失う始末である。

X中隊はというと、丘の向こうから反撃を受けた。
同時に右側の集落方面からも圧迫されている。
ここでも状況は思わしくない。
いったん現在地でとどまり、砲兵の支援を受けてから攻撃を再開することに決めた。

というのは、L中隊から先行する偵察兵が、移動中の T-34 を発見したからだ。
位置は Dome の向こう側。歩兵が随伴している。
これはソ連軍が集落方面へ戦力をシフトしていることを示しているのではないだろうか。
Dome からの本格的な後退を始めたとも考えられる。
すると、 Dome 右手の丘で再びソ連軍の反撃があることが予想される。
攻撃を行った直後の反撃は非常に大きな損害をもたらす。
これまでそれで多くの兵を失ってきた。
移動中の T-34 がこの丘で反撃を行えば、
われわれはもっと多くの兵を失うことになる。
じっとしていて砲撃を受けるよりも、
T-34 の機銃掃射の方がもっと恐ろしいのだ。
Dome 右の丘では攻勢を行わずに、
Dome の制圧を側面から支援する行動のみに限定するのが得策と判断した。

また、Dome の向こう側でのソ連軍発見情報によって、
L中隊および装甲部隊による追撃のチャンスがあるようにも思える。
そこで、100mm 榴弾砲と 75mm 野砲による砲撃を行うことにする。
R中隊による Dome の制圧が長引きそうな状況であるから、それを打開するには、
L中隊による Dome 背後への攻撃が効果的だと確信する。
もちろん、ソ連軍のそれに対する備えは万全だろう。
一部の T-34 がまだ Dome の左手に残っている可能性もある。
だが、局面を好転させるには L中隊による攻撃が必要だと考えた。
そう、墓地まで進出することができたなら、
苦しい状況にある R中隊を助けるだけでなく、
前進できないでいる X中隊をも間接的に支援することになる。

ターンを終えると、またソ連軍の砲撃があった。
もっとも多くの砲弾が落ちたのは、X中隊がいる Dome 右の丘。
彼らの苦難はまだまだ続くのである。
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Turn 17

Post by sato » 2006.Nov.11(Sat) 13:53

17ターン

X中隊の状態はひどいものだ。
砲撃による抑圧が非常に高く、ほとんど何も出来ないでいる。
落ちてきた砲弾はいつもと同じ 76mm 榴弾である。
それはいつもと同じようにわれわれから行動力を奪い、
そしてこれまで何とか維持してきた士気、鉄の意志まで奪おうとしている。

この丘の右側では、ソ連軍が活発に活動している。
警戒中の機関銃が排除され、中隊の軽迫撃砲部隊の位置まで
ロシア兵がやってきた。
Semovente を使ってこれに対し反撃を試みるが、少し押し返しただけで
それほどの効果はなかった。
ターンを終えると、煙幕弾が落ちてきて、
後方に置かれた 75mm 歩兵砲の視界が集落まで通らなくなってしまった。

この煙幕弾とここ2ターンほど続くソ連軍の散発的な反撃行動は、
この地域にいるわれわれの戦力を見極めるための偵察行動であるように思えてくる。
それは、新たに企画されている反撃の準備行動ではないだろうか。
目的は、集落から X中隊を遠ざけることか。
もしくは、この丘からイタリア兵を追い出すための本格的な反撃なのだろうか。

いずれにせよ、われわれに効果的な対策はない。
いま出来ることは、慎重に回復作業を進めて戦闘力を維持することと、
20mm機関砲と対戦車砲を丘に上げて、反撃に対する備えとすることか。

この Dome 右手の丘は非常に重要だと考えている。
ここから右側に折れて集落にあるVHを奪うために、
その出撃陣地とするのである。
攻撃開始は 20ターン頃を想定している。
それまでソ連軍の反撃と砲撃に耐え、現在地を維持するのだ。

R中隊は少し前進した。
ソ連軍の迫撃砲の砲撃が少し弱まり、活動できるようになった。
ここは急がなくてもいいだろう。
一歩ずつ確実に進みたい。

ただ、ソ連軍は Dome からすでに後退しているのではないかという気配も感じる。
オートバイ兵を Dome の奥へ向けて偵察に出した。
すると、歩兵部隊をともなった T-34 を発見したのである。
この T-34 は後退中のロシア兵と行動をともにしているのだろうか。
15ターンに Dome 左側で攻撃を行った時に、ソ連軍工兵部隊と遭遇した。
だが、索敵で発見したのは、この工兵ではなく T-34 だった。
ということは、Dome の防衛を担当していた部隊は
すでに集落へ向けて後退しているのではないか。
この T-34 はそれらを支援する戦力ではないかと想像できる。

もちろん、Dome にまだロシア兵がいることも考えられる。
R中隊はまだ Dome へ侵入したばかりであるし、
Dome のすぐ向こう側は依然として未知の領域である。
けれども、ソ連軍が後退しているのならば、ロシア兵が現在いる可能性のある場所は、
Dome と墓地の間の狭い地域ではないだろうか。
そこはわれわれの砲兵の着弾地点である。
ソ連軍の後退を効果的に妨害できていると考えてもいい。

少し前進した L中隊は、もう1両の T-34 を墓地で発見した。
これはオートバイ兵が遭遇した T-34 の左側150mのところにいる。
L中隊の最前列からさほど遠くない。
十分に捕捉可能な距離だ。
幸い前のターンに砲撃した 100mm榴弾砲中隊の照準があった。
それを修正すれば遅延 0.2 で、それも目標を視認した状態で砲撃命令が出せる。

L中隊に攻撃準備を命じた。
オートバイ兵も動き出す。装甲部隊も。
そして、対戦車砲もトラックに積んで最前線に向かう。
問題なのは、L中隊がさらに疲弊していること。
ソ連軍ターンに T-34 3両による反撃があった。
それはひどいもので、多くの兵が倒れた。
L中隊の戦闘力は大幅に落ちて、現在1個小隊強の規模しかない。

だが、われわれはやり遂げなければならない。
墓地まではもうすぐだ。
そこまで到達できれば、Dome を後ろから包むことができる。

これらの T-34 がいる地点へ砲撃を集中する。
2個砲兵中隊による砲撃に加え、各種迫撃砲もこの砲撃に参加する。
墓地の手前には斜面があり、そこでロシア兵が待ち伏せしている可能性がある。
そこへ向けて迫撃砲弾を落とす。
そして、T-34 それ自体に対しても軽迫撃砲の照準を指定した。
遅延は、0.2。
T-34 の行動を少しでも妨害し、反撃による損害を抑えたい。
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Turn 18

Post by sato » 2006.Nov.12(Sun) 00:33

18ターン

ソ連軍の反撃はすさまじいものだった。
X中隊の右翼は完全に崩壊した。
約1個小隊が壊滅し、対戦車砲と対空砲1門ずつと
Semovente 2両が大破した。
Dome 右側の丘の一部はソ連軍のものとなった。

L中隊の正面でも、T-34 の行動は相変わらず活発で、
中隊戦力はどんどん奪われている。

Dome 内部に入った R中隊だけが比較的穏やかなターンを迎えることができた。
前に進むと、もうロシア兵の姿はそこにない。
すでにソ連軍は Dome を放棄し戦力を後退させていたのであった。

L中隊の前方を、オートバイ兵が偵察を行う。
すると、T-34 とロシア兵の集団を確認する。
きっとこれが Dome を守っていたロシア兵だろう。
L中隊の左側でも前進してみると、もう2両の T-34 を発見。
残念ながら砲撃の効果はほとんどなかったように見える。

それでも攻撃を行った。
ソ連軍との距離は近い。
砲兵との連絡は途切れているから、このチャンスを先に延ばすことはできない。

R中隊の一部はこの戦闘に参加し、L中隊とともに射撃する。
Semovente も急速前進して T-34 に射撃。
正面から2発、側面からも2発、47mm砲弾を命中させた。
だが、効果はなかった。
ロシア兵に対しても、押し込むことができたが、それ以上は無理だった。

わが大隊は攻勢限界点に達したと思う。
各中隊の戦力は大幅に減少し、みなほぼ1個小隊程度である。
R中隊だけが2個小隊使えるけれども、
右側の X中隊の支援に向かわせなければならないだろう。
L中隊のこのターンの攻撃に期待していたが、
予想以上にわれわれの戦力が弱体化していることがわかった。

ソ連軍の Dome 守備兵力がほぼ撤退を完了し、
その戦力を包囲できなかったことも、状況を悪くしている。
それは、墓地および集落への道を閉ざす新たな壁となってしまっている。
L中隊にもはやそれを突き破る力はない。

われわれは決断を迫られている。
このまま攻勢を継続するか。
それとも、現在地の確保を優先するか。
現状を考えると、攻勢を継続する戦力はもうないと判断する。
逆に、ソ連軍の反撃によってわが大隊戦力は全滅の危険すらあるのだ。

L中隊は今後攻勢を中止し、現在地の保持に努める。
ソ連軍の反撃に備え、対戦車砲と対空砲の設置を急ぐこととする。

X中隊に関してはもうほとんど戦闘力はない。
現在地の確保すら微妙な情勢である。
今後 R中隊の支援を得て、ソ連軍のこれ以上の前進を阻止しなければならない。
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Turn 19

Post by sato » 2006.Nov.14(Tue) 01:17

19ターン

Onion Dome の向こう、墓地の手前でソ連軍の反撃があった。
L中隊のすぐ目の前にいる3両の T-34 は相変わらず元気で、
われわれの攻撃を跳ね返したばかりか、わずかに残っていた戦闘力をも奪う。
オートバイ中隊は機関銃の射撃も受けてまた規模が小さくなる。
前のターンにロシア兵に対し機関砲を撃っていた L6/40 は、
T-34 の射撃で大破。
加えて、対戦車ライフルにも撃たれた。
幸いそれによる被害はなかった。

ソ連軍の攻撃目標は明確である。
T-34 と Semovente が撃ち合いになる場面があった。
だが、T-34 の射撃目標は Semovente ではなく、
その周囲にいる歩兵と対戦車砲だった。
ソ連軍はわれわれの置かれている状況をよく認識している。
それは、われわれから歩兵戦力を奪えばわが大隊は戦闘継続困難に陥る
ということだ。
Semovente 自体が T-34 から見れば脅威ではないということもあると思う。
数々の偶然が重ならなければ、Semovente が T-34 を撃破するチャンスはないと思う。
ソ連軍はわれわれの能力を見切っており、
ここであらためてそれを再確認した。
われわれにとって、T-34 を封じることは大きなチャンスであるが、
ソ連軍にとって、Semovente をやり過ごすことは逆に彼らのチャンスなのである。

このソ連軍の反撃で、われわれには前進する力がないということを再確認した。
L中隊と装甲部隊、それから R中隊も前進を中止する。
今後の目標は、制圧した Onion Dome をソ連軍の反撃から守ること。
各小隊は体勢を Defend にして、
間に合うかどうかわからないけれども、防衛線の構築を急ぐ。
対戦車砲も持ってきた。
工兵小隊を前線に呼び、地雷の敷設も命じる。


Dome の右の丘でもソ連軍は反撃を継続する。
ロシア兵の前進を阻止すべく配置を転換した兵の真上に迫撃砲弾が落ちてきた。
その後、ロシア兵の突撃があって 20mm機関砲もろとも失うことになった。
ソ連軍の攻撃目標は次第に左側にずれて、
Dome のすぐ右にいる小隊が狙われつつある。
このことは、ソ連軍はやはり Dome の再奪取を目指していることを
示しているように思われる。

その小隊をDome まで後退させることも考えた。
だが、移動目標を集落方面に向けて変更したばかりで、命令ポイントが足りない。
中隊長のポイントは、中隊の軽迫撃砲部隊を後方へ逃がすために使ってしまった。
対応がすべて後手である。
これは、戦場がソ連軍によって完全に支配されていることに他ならない。

2個の 81mm迫撃砲チームが両方とも対砲兵射撃を受けたこともそれを示している。
ソ連軍には砲兵の照準に余裕があり、
われわれは、戦線の遥か後方でも追われる立場であるということだ。
幸い、配置転換をしたために直撃を受けることはなかったが、
配置転換をわれわれに強いることだけでも、それは十分すぎる効果である。
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Turn 20

Post by sato » 2006.Nov.14(Tue) 12:27

20ターン

このターンは静かに始まった。
いつもなら激しいソ連軍の反撃から幕を開けるのに、
それがない。
X中隊の右側で重機関銃の射撃があったぐらいである。
けれども、砲撃は激しかった。
R中隊の地区、それも L6/40 がいる場所へ重迫撃砲弾が落ちる。
小隊長車が直撃弾を受けて大破した。
この被害は大きい。
次に指揮官になった車両は、ずっと前に T-34 の射撃で移動不能になったまま高地にある。
小隊本隊とは遠く離れており、命令ポイントの消費に甚大な問題が発生した。
もう、細かな動きはできない。
L6/40 の小隊は機動力を失ったと考えていい。

Dome 右手の丘でも重迫撃砲弾は落ちた。
47mm対戦車砲がある地点だ。
この丘には対戦車砲がもう1門と 20mm機関砲が2門あった。
それらはすでになく、この47mm対戦車砲だけが頼りであった。
X中隊の後ろにはもう2門対戦車砲があるけれども、
ソ連軍が落とした煙幕弾により、丘への視界はさえぎられている。
中隊を支える唯一の砲なのである。

幸い回復には成功した。
移動力も 2 ある。
問題は命令ポイント。
すでに体勢を Defend に変更していたから再度変えなければならない。
トラックで運び出す手もあるけれども、
Fiat Spa 626N では速度が足りず、届かない。
砲のすぐ隣にはTipo Breda があるが、
何ターンも前に動かなくなってしまい、役に立たない。

砲を動かすには、大隊司令部の命令ポイントを使うしかない。
ただ、このターンは砲兵連隊との連絡状態がよく、
ソ連軍の行動を制限するために、砲撃で命令ポイントを使いたい。
でも、この砲はそのままにしておくと重迫撃砲弾で吹っ飛んでしまう。

砲撃命令は L中隊の中隊長が出すことにした。
この際、着弾の精度は後回しだ。
47mm対戦車砲は1へクス左へと運び出す。

ターンが終わると、再び迫撃砲弾が落ちる。
弾着は正確で、砲があった場所にしこたま落ちた。

続くソ連軍の砲撃で、
ほっとした気持ちは吹き飛んだ。
X中隊に対しまた同じ砲弾が飛んできたのである。
いつもの 76mm榴弾。
ソ連軍はまた動き出すのであろうか。
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Turn 21

Post by sato » 2006.Nov.15(Wed) 15:03

21ターン

ソ連軍は動かなかった。
相変わらずソ連軍の砲撃はあるけれども、
反撃は行わなかった。

ロシア兵の姿は見当たらない。
われわれの攻撃に備えているのであろうか。
R中隊の目の前にソ連軍の迫撃砲弾が落ちた。
われわれが再び前進を開始すると、到達するであろう地点である。
これは、ソ連軍がわれわれの更なる前進を警戒していることの現われだ。

ソ連軍は墓地のあたりにも煙幕弾を投下した。
われわれが再び動き出すことに注意を払っている。
また、警戒線を少し下げたことも意味していると思う。

だが、残念なことにわれわれには前に進む力はない。
前のターンでの砲撃により、L中隊の1個分隊が吹っ飛んでしまったので、
L中隊の歩兵戦力は半個小隊ほどになった。
戦車の前進を支援する力などない。

墓地とその周囲に向けて、砲撃の指示を出した。
ソ連軍が反撃を行う可能性があるから、浮動照準を置いて、
それに備えようという狙いだ。
ソ連軍が反撃を行って、それを受け止めて耐えることができたなら、
その反撃に呼応する形で、われわれは前進することができるかもしれない。
われわれは皆前進を止め、防御体制に入っているけれども、
そういうわずかなチャンスに期待している狙いも持っている。

X中隊のいる場所にも砲撃があったけれども、
この砲撃の意味はすこし違うように思える。
われわれの攻撃を遅らせようという狙いだけではない。
Dome 右の丘からわれわれを完全に追い出そうとしているようにも思える。
小隊の命令ポイントがたまったので、体勢を Defend に変更した。
これで、もう少し砲撃に耐えられるかもしれない。
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Turn 22

Post by sato » 2006.Nov.17(Fri) 16:38

22ターン

ソ連軍の砲撃は相変わらず続いている。
X中隊の戦区では、重迫撃砲の砲撃により
歩兵1個分隊と ATRチームが吹っ飛んだ。
L中隊の左側面に運んだ対空砲も砲撃を受けた。

ソ連軍はわれわれのいる場所を詳細に把握していることがよくわかる。
ソ連軍の砲撃は正確で、
具体的な反撃を行わなくても、
イタリア軍の兵力を確実に奪っている。

後方の迫撃砲班が砲撃を受けたことも、それを示している。
この迫撃砲部隊は陣地を変更してからまだ砲撃をしていない。
けれども、その場所に砲弾が落ちてきた。
ということは、われわれの背後もソ連軍の監視下にあるということに
ほかならない。

墓地の向こうで、ロシア兵の工兵隊を見つけた。
おそらくこの位置がソ連軍の防衛線ではないだろうか。
もし、ソ連軍が更なる反撃を意図しているならば、
その付近が起点になるだろう。
砲兵連隊による砲撃をそこへ指示する。
狙いは、ソ連軍の反撃があった場合にそれを利用して前に進むためである。
迫撃砲の浮動照準も設定する。

ソ連軍が反撃を行う可能性は非常に低いと思われる。
このターンでのソ連軍の砲撃がそういう意図のものに行われたものでは
ないように思われるからだ。
われわれが部隊を集めている場所ではなく、
所在がはっきりわかっている場所へ砲撃している。
それは、着実にわれわれの戦力を奪うための破砕砲撃の意味合いが強く、
反撃のための準備砲撃とは考えにくい。

だが、われわれが前進できるとしたら、
ソ連軍の反撃を待つ以外ないような状況だ。
砲撃を集中して攻撃を行っても、
歩兵にも戦車にもソ連軍を押す力はない。
たとえ、前進できたとしても、
T-34 による反撃でわれわれは再び押し戻されてしまうだろう。
そうなってしまえば、われわれは T-34 による継続した反撃行動には
耐えられない。
わが大隊の歩兵戦力は、すでに3分の一にまで減っており、
これ以上の損害を受けることは、
せっかく獲得した Onion Dome まで失うことになってしまう。
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Turn 23

Post by sato » 2006.Nov.18(Sat) 05:23

23ターン

ソ連軍の反撃は想定外の場所であった。
X中隊がその目標となったのだ。
Dome 右手の丘、76mm榴弾砲の照準になっていた場所だ。
ソ連軍は歩兵部隊の前進に続き、3両の T-34 もそれ参加した。

これは激しいもので、われわれの戦意を挫くには十分であった。
消耗の激しい X中隊はほとんど反撃で出来ないままだ。

幸い、無傷で残っている対戦車砲があった。
重迫撃砲の照準から逃れた砲である。
それがこのターンの X中隊を救う。
確か 2発目の命中弾だったと思う。
T-34 の乗員が逃げ出した。

まだこの地区には T-34 が2両残っているから、
われわれの右側面は非常に危険であることは確かである。
そういう意味では、X中隊が助かったかどうか微妙な情勢だ。
しかしながら、この T-34 の戦果により、われわれの士気はほんの少し上がった。

T-34 がX中隊の戦区で攻勢を行ったということは、
L中隊とR中隊の正面には T-34 がいないということを意味している。
前進するチャンスである。
R中隊が前に進んでみると、
激しい機関銃の応射があったが、それに耐えて
前方のロシア兵を排除できた。
Semovente も L6/40 も 前進する。

対戦車砲に撃たれ、1両失うものの、
R中隊は前進し、ロシア兵を少し押し込んだ。
オートバイ兵は3度ロシア軍工兵に突撃しそれを排除した。
L中隊の目標であった墓地を占拠したのである。
だが、この攻勢がよかったかどうかわからない。
けれども、われわれが前進するチャンスはこのタイミングしかないのだ。
ソ連軍が動き出した瞬間である。

次のターンに、われわれがひどく反撃を受けている可能性は大きいだろう。
しかし、T-34 を1両無力化したことは大きいはずだ。
Onion Dome の向こう側右手の集落のVHを取れるかどうかわからないが、
この機会を有効に活用できれば、われわれにもまだチャンスがある。
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Turn 24

Post by sato » 2006.Nov.19(Sun) 03:29

24ターン

われわれはすでに攻勢限界点にあるが、
それでも最後の力を振り絞る時が来た。

墓地を越えて集落へ前進するのだ。
幸いソ連軍の反撃はそれほど大きくはなかった。
もちろん損害がないわけではない。
オートバイ中隊は皆ウクライナ土になり、
前のターンに前進した歩兵の一部も姿は見えない。

集落前面のロシア兵は L6/40 の支援を受けた R中隊により排除され、
進路は開いた。
そこへ、工兵小隊が進む。
Semovente もいっしょに。
だが、それを止めたのはソ連軍の重機関銃であった。
墓地の向こう、Orchard 地帯にソ連軍の機関銃陣地があった。
われわれの誤りは進路側面のケアを怠ったことだ。
前のターンに 75mm榴弾を落としたが、それほど効果はなかったようだ。
煙幕弾の投下による視界限定を優先すべきであった。

けれども、その煙幕弾を事前に発射することで、
ソ連軍に更なる攻勢の意図を察知される恐れもあった。
イタリア軍は完全に停止したと思わせる必要があったのだ。
そうしなければ、T-34 は集落前面でじっと待機していただろう。
この最後のチャンスも訪れない可能性があった。

いずれにせよ、われわれの最後の賭けは失敗し、
集落まであと200mほどのところで攻勢は頓挫した。

前のターンで X中隊を攻撃した T-34 2両は、
R中隊の左側面にあり、
この勢力と向き合うにはわれわれはあまりにも弱い。

だが、この反撃戦力が向きを変えたことで、
X中隊は助かった。
助かったと言っても、X中隊の戦力はごくわずかで、
それを支援する対戦車砲も使えるものは、1門だけである。
正確には、助かったではなく、全滅を免れたである。

われわれの最後の攻勢が頓挫したのは、もうひとつ理由があって、
それは、後方の迫撃砲班がロシア兵の襲撃を受けたことだ。
ソ連軍偵察兵は迫撃砲から200mほどの距離で発砲した。
迫撃砲弾も落ちてくる。
この突然の攻撃により中迫撃砲2門が無力化され、
集落に落とすはずだった砲撃ができなくなり、
われわれの勢いは大きくそがれることになった。
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Turn 25

Post by sato » 2006.Nov.21(Tue) 02:34

25ターン

R中隊の左側にいた T-34 2両は集落に入った。
これを見て、われわれが完全に止められたことを知る。

ここまでだ。
もう進めない。
前線はほんの少し後退して、わずかだけれどもソ連軍と距離をとる。
Semovente も後ろに下がった。


戦いを振り返って

最初に、対戦相手のNor司令官に感謝します。
この長い戦いにお付き合いいただき、ありがとうございました。

ソ連軍の戦いぶりは見事で、戦場のどの場所でもわれわれは出血を強いられました。
とくに、T-34 の機動力を活かした断続的な反撃は、
わが大隊の歩兵戦力をじわりじわりと奪い、
それは指揮官であるわたしの攻撃意欲をも削いでいきました。

「防御戦闘でも必ず攻撃を考えるNor司令官だから、イタリア軍は全滅してしまうかもしれない」
というイメージに常に悩まされ、
作戦全体の統一感を失う局面もありました。



いま、Nor司令官のDARを読んでいます。
質と量ともにすばらしいですね。
そんなDARを書いてくれたNor司令官にあらためて感謝します。

まだ、全編読みきれていませんが、
感想でふれられていた点についてコメントさせてください。

・対砲兵射撃について
一度だけ実施しましたが、そのときの効果を非常に不満に思いました。
それで、以後対砲兵射撃は見送っています。
着弾がかなりズレたことがそういう判断をした大きな理由ですが、
Nor司令官のレポートを読むと、われわれが思っていた以上に効果があったようですね。
ただ、盤外砲兵との連絡は常に途絶えがちでありましたから、
対砲兵射撃に盤外砲兵を使うことをもったいないと考えた部分もあります。

・オートバイ中隊について
ご指摘のように、オートバイ兵を中隊規模のまとまった数で準備することにためらいがありました。
チートの臭いを感じたのです。
けれども、第6ベルサリエーリ連隊にはオートバイ大隊があって、
それをぜひ使いたいという思いがありました。
そこで、運用面で制限を課そうと考えました。
具体的には、装甲車両に対し近接強襲を行わないことと、
明らかに周囲にロシア兵がいるとわかっても煙幕を張らないということの二つです。
ただし、それでも問題があるかもしれませんね。
偵察任務だけではなく、退却するロシア兵に対し追撃を行う任務も考えていましたから、
そういう偵察以外でオートバイ兵を使うことがいいのかどうなのか、微妙なのかもしれません。
ちなみに、オートバイ兵で後方へ浸透を図り砲兵陣地を目指すことは少し考えておりました。
ですが、状況がそれを許さなかったといいますか、
オートバイ兵をイタリア軍の左翼から取り上げてしまうと、
もうまったく前進できないように思えましたから。
その決断はわりと早く、
右側でT-34の反撃により1個小隊をまるまる失ったころには無理だろうなあと思っていました。
同時に、大量のオートバイ兵はチートっぽいなあという疑いも持っていましたから、
そうですねえ、比較的穏やか目に運用していたかもしれませんね。


最後になりますが、DARを読んでくださった皆さんに感謝します。
わたしの駄文に長らくお付き合いいただきましてありがとうございました。

sato :wink:
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お疲れ様でした!

Post by pukuto » 2006.Nov.21(Tue) 06:54

 satoさん、Norさん、 本当にお疲れ様でした そして ありがとうございました。

 お二方の熱い戦いを、『どうなるんだろう?』と ドキドキしながら読ませてもらいました。 

 私も 『satoさん達みたいに かっこよくプレイしたいなぁ』と 思いながら、チマチマと へっぽこ?イギリス戦車で訓練している 今日この頃です(相変わらず へたっぴですが :porc )。

 改めて 両司令官に 敬礼! :salut

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Post by sato » 2006.Nov.21(Tue) 15:15

Pukuto さん

どうもありがとうございます。 :salut
まあ、わたしはうまいプレイヤーではありませんからアレですが、
そんなあたしでも、PBEMはプレイを楽しめるということですね。 :wink:

またよろしくお願いします。

サト :smile:
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おつかれでした

Post by Nor » 2006.Nov.21(Tue) 17:49

サトさん、改めてお疲れ様でした。ちょっと終了後の感想戦などもやっておきたいと思います。


<T-34のイヤらしいヒットアンドランについて>
正直言って、オートバイの出現とともに最初のT-34がやられた時と、教会に向かう3番目のベルサ中隊を見つけたときには、もうこの戦いは完全に負けたと思いました。このまま砲兵が地味に削っていっても、到底ベルサ2個中隊を止めることはできない・・という感じです。 :pale

そこでT-34が危険を冒しても歩兵をやっつけるしかないという方針になったのですが、いざ実際に突っ込んでみると、火炎瓶の待伏近接強襲もほとんど当たりそうにないし、オートバイは勝手に後退してくれるし、恐れていたベルサや工兵さえPinnedやRetreatingになって何もできないことに気づきました。

この経験以降、少なくともイタリア軍の前進を確認したターンは、あまり恐れることなくT-34が嫌がらせに突入するというパターンを繰り返しました。それでもベルサ2個中隊+オートバイ1個中隊+工兵などなどの歩兵戦力を消耗させるのは難しいと思っていたのですが、こちらの予想以上に戦力が低下していたのですね。イタリア軍が停止した時は、正直アレ??と謎に包まれました。 :roll:


<対砲兵射撃について>
カウンターを食らった時点では、抑圧も全く上昇しなかったし、被害はないなと思っていたのですが、実は82mmが1門故障しており、さらによく確認すると、ダメージも負っていたことに気づいて驚きました。

イタリア軍の盤外砲は連絡不能が多いんだろうなというのは薄々気づいておりました。75mmが2個中隊同時に撃ったことって、ホント2〜3回しかなかったような気がします。そのせいでカウンターが狙えなかったことは我々にとっては幸運でしたが、前線に張る盤外砲の煙幕も我々をかなり悩ませたのも事実なので、どっちを優先するべきだったかはよく分かりませんね。


<オートバイについて>
私の感想では、サトさんの運用にはチートくさいところは全くありませんでした。逆に、ある意味腰が引けた(笑)使い方をしてくれて助かったというのが正直なところです。仮定の話になりますが、オートバイが中隊ごと本陣を襲ったとしても、全く問題なかったと思います。いや、オ−トバイらしさを生かすには、むしろそうすべきだと思いました。そうなったら私は泣いていたと思いますが。 :cry:

でもまあ、いろいろ批判のあるオートバイを使うのはやっぱり難しいですね。私としては、偵察だけとか追撃掃討だけとか任務で規制するのでなく、なんつーか、ダーっと走って撃たれたら煙幕ボンボン炊いて姿を消してから砲撃するとか、ひたすら数に任せてタコ殴りにするとか、そういう個々の使い方が問題になるような気がします。これは移動力の大きい全てのユニットに共通する問題かもしれませんね。そういうのがなければ、オートバイはどんどん戦闘してもいいと思うのですが・・でもやっぱり難しいかな。 :sad:



で、とことん王道を歩むサトさんのプレイスタイルを見て、私としてもなるべくインチキくさいことはやるまいと思っていたのですが、結果的にどうですかね?自分でもこれはどうかなってのをいくつか挙げてみると・・

・重迫に補給車2両
・In-Cover歩兵が煙幕(同一HEXに2発以上)
・歩兵が後退時に煙幕(各1発だが複数ユニットが同一HEXに張る)
・T-34の無謀なヒットアンドラン
・T-34が工兵を乗せて前進、工兵が降りて火炎放射、再乗車して後退
・偵察兵(わずか2名)が迫撃砲を襲う

ざっと思いつくのはこんな感じです。この中でも特にインチキくさいなと思ったのは、同一歩兵で2発以上の煙幕を張ることです。これは序盤で徴集兵が3方向に煙幕を張るというカタチでやりました(しかし透過するので全く無意味だった)。この点、さっきチェコルールを訳した時に思ったのですが、「盤内ユニットの煙幕は、1ユニット1ターンに1HEX」というのがいいですかね。

もう一つちょっとやりすぎたと思ったのは、T-34が工兵を積んで・・というヤツです。これは一旦攻撃前進しておきながら、最後に安全圏まで後退したという点が問題だと思います。無論、乗せた歩兵に煙幕を張らせて姿を隠すのもダメでしょう。つまり、歩兵を乗せて前進・攻撃するだけ、あるいは動けなくなった歩兵を乗せて後退時に敵に出会ったから止む無く撃退というならアリだと思いますが・・。


というわけで、今後の対戦ルールの参考にするためにも、このへんについて対戦者として率直なご感想お聞かせくださいませ。 :salut
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Post by sato » 2006.Nov.22(Wed) 12:36

Nor司令官様

こちらこそありがとうございました。 :wink:
いやあ、司令官のDARは詳細ですごいですねえ。
実はまだわたし全部を読んでないのですよ。
じっくりゆっくりまったり、楽しみたいと思います。
ありがとうございます。

そうなんです。
T-34の反撃による損害が膨大で、ゲーム半ばにして戦力は半減し、
ほとんど攻勢はあきらめておりました。
そういう意味では、メンタルな部分が非常に大きいですね。対戦は。
まず、送られてきたファイルの容量が非常に大きいことに愕然とし、
リプレイを見ながら酒をあおって冷静さを装い、
局面打開の策をひねり出すためにあらたに酒を注ぐ。
睡眠時間が減るなかで、酒の量は戦局の不振に伴い加速度的に増加する、
なんとも不健康なここ一月半でありました。

そんななかでも、
苦い酒がときどき甘く感じるときがあるからやめられません。
高地の頂上に上ったとき、
Onion Dome を確保したとき、
T-34 1両を無力化したとき。
悲観にくれていたわが第6ベルサリエーリ連隊司令部が沸き立つ瞬間があったのです。
連隊バッジに書かれた、
「We Must Win」の言葉が輝くのですよ。
眠気や明日のスケジュールの心配なんてもう、吹っ飛んでしまいます。

まあ、直後の砲撃で多数のイタリア兵も吹き飛びますから、
それは深夜2時3時におとずれるまぼろしのようなものなんですけどね。



ということで、司令官殿が挙げてくださった点ですが、

・重迫に補給車2両

まったく問題ないと思います。 PDT_Armataz_01_34
122mm砲とともに120mm迫撃砲はソ連を救った砲兵の神でしょう。
陣地を固定するのであれば、AmmoDamp でもまったく問題ないと思います。


・T-34の無謀なヒットアンドラン

これも問題ないと思います。 PDT_Armataz_01_34
T-34 はやはり救国のロジーナであります。
イタリア軍がそれに対する対策を最後まで効果的に出せなかったことが問題だと思います。
決して無謀ではないと考えていますよ。
きっと当時のソ連軍も司令官殿のような運用をしていれば、
ドイツ軍に押し込まれることもなかったでしょう。


・偵察兵(わずか2名)が迫撃砲を襲う

これこそ、隠密浸透作戦の真骨頂ではないでしょうか。 PDT_Armataz_01_34
対戦相手に発見されないまま敵陣深く入っていくことはまさにPBEMの醍醐味ですね。
大いに推奨したい行動です。
そうそう、わたしもこういうプレイをしたいものです。


・T-34が工兵を乗せて前進、工兵が降りて火炎放射、再乗車して後退

これも問題ないんじゃないでしょうか。
T-34に乗っていたのが工兵ではなくて通常歩兵であっても問題ないと思います。
Nor司令官はハーフトラックに乗った歩兵の運用方法と合わせてお考えのことと想像します。
戦車に対し一気に接近し降車後近接強襲を実施するような、
そういう機動力溢れる戦い方でしょうか。
問題は、その後どういった形でターンを終えるかという点だと思います。
移動力が残ったままにしておいて視界外に出るのはOKで、
視界内に残らざるを得ない場合に煙幕を張って姿を隠すのはアンフェアだと考えます。
それは、次のターンで対戦相手から射撃されるのを避けるためだけに煙幕を張るのはどうよ、という考え方です。
この場合、問題とされる煙幕は歩兵が携帯する煙幕弾です。
砲兵による煙幕弾投下はまったく問題ないと思います。
要するに、速度を上げて攻撃を行ったリスクを取れ!ということだと思います。
司令官殿はイタリア軍の状況を観察して間合いを計り、行っても帰ってこれるのを事前に確認していますから、
そういう攻撃前の事前準備でリスクを回避しています。
これは非常にクレバーな運用方法と考えられますし、決してズルではないような印象を持っています。

どうかな???
少し論点がズレてしまいましたね。


・In-Cover歩兵が煙幕(同一HEXに2発以上)
・歩兵が後退時に煙幕(各1発だが複数ユニットが同一HEXに張る)

前の項目とも関連するんですが、
歩兵の煙幕に関しては、どういうふうに考えていいのか正直いいましてまだわかりません。
私はこれまで積極的に歩兵の煙幕を使ってきましたから、
歩兵の煙幕をどういうふうに規制したらおもしろい対戦が出来るのか、はっきりイメージがまとまっておりません。
今回の対戦では、歩兵の煙幕を一切使わない方針でした。
次のターンの対戦相手の射撃を避けるためだけに煙幕を張る行為は軽蔑されるべきものだというのが
ACLのなかでの考え方だったと思いますが、
それをもっとも厳しい形で実践するという試みです。
以前Swampratさんが、
「歩兵の煙幕は自動退却時以外使わないことにするのはどう?」っていう提案をされたとき、
いろいろな意見が出て、結局これがルール化されることはなかったと記憶しています。
で、今、そのSwampratさんと対戦しています。
現在7ターンまで進んでいますが、これまで彼は一切歩兵の煙幕を使っていません。
対戦が終わったら、そのあたりの考え方を詳しく聞いてみようと思っています。

ぜんぜん話がまとまっていませんが、
一切歩兵が煙幕を張らないというのも極端な考え方だなとも思います。
ではどのような局面だったら許されるのかというと、その状況によっていろいろな意見があるようにも思います。
その辺りはっきり明確な区別がわたしできないのですよ。
う〜ん、むずかしい。

そういう意味では、チェコの皆さんのルールが非常にすっきりしているように思います。
煙幕の使用が許される状況なのかどうかという問題は関係なく、
ターンあたりの使用回数に制限をつける非常に合理的な方法だと思います。
ただ、有効視界の大きさによっては、1へクスに2個使わなければならない場合もありますし、
プレイヤー2が一方的に射撃を受けてしまう場合もあると思います。
また、回数の制限だけですと、
一気に突っ込んで周囲を完全に制圧した後で、見えている脅威がないにもかかわらずに
回数制限の範囲だからという理由で、煙幕を張り姿を隠すという状況が発生する恐れもあります。
それは明らかに、対戦相手の射撃を避けるためだけの煙幕であり、軽蔑されるべき行為のように感じます。
攻撃側が歩兵の煙幕スクリーンとともに前進する状況が、どうもリアルではないような印象を持っているのです。
これは回数制限の範囲内であっても、微妙な感じを受けるのですよ。

どうでしょう???
全くまとまってませんが、今このようなことを考えています。

もちろん、わたしの考え方が正しいとも思っておりませんし、
物事の理解が間違っている可能性も多々あると考えています。
あくまで自分が心地よいプレイ環境を求めているのでありまして、
ルール化をわたしがリードするつもりもありません。
まあその、このような考え方もあるんだな的な、参考意見としてご理解いただければ幸いです。

サト :wink:
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Post by STRAND » 2006.Nov.22(Wed) 22:12

sato、Nor両司令官の対戦、楽しませて貰いました :pirat

んで、煙幕について僕の意見も、、、
sato wrote:移動力が残ったままにしておいて視界外に出るのはOKで、
視界内に残らざるを得ない場合に煙幕を張って姿を隠すのはアンフェアだと考えます。
それは、次のターンで対戦相手から射撃されるのを避けるためだけに煙幕を張るのはどうよ、という考え方です。
と、サトさまも書かれているように
バンバン撃つだけ撃って、逃げるだけ逃げ、それでも敵が見えるから煙幕を張る。
こういう煙幕の使い方は忌諱されるべき。
この意見について賛成です。
リアリズムの観点から考えても、車両で高速移動中の歩兵がそんなところに煙幕を投げられるのか?1ターン2分(自分フェーズ1分)のタイムスケールの最終時に煙幕を張る時間があっただろうか?とか考えてしまいます。

「歩兵が煙幕を焚いて後退」
これはいわゆる「自動退却」の状態を、指揮官の命令に従って行っただけということで、戦術的退却時の正当な行為かと思われます。
ただ、「退却してから煙幕を焚く」のは、先述の行為に該当すると思われます。

「In-cover状態歩兵が煙幕」
これが示すところの不当性がどこにあるか、ちょっと考えますが、、、
「煙幕によって近接戦に持ち込ませようとしている」場合、、
時に、異なる種類の戦術シミュレーションゲームにおいても、防御部隊による煙幕展張によって近接戦闘に持ち込むという手段は取られると思います。
これのもたらすデメリットを考慮すると、この行為は正当ではないでしょうか。

チェコルールについて、これも
sato wrote:ただ、有効視界の大きさによっては、1へクスに2個使わなければならない場合もありますし、
プレイヤー2が一方的に射撃を受けてしまう場合もあると思います。
また、回数の制限だけですと、
一気に突っ込んで周囲を完全に制圧した後で、見えている脅威がないにもかかわらずに
回数制限の範囲だからという理由で、煙幕を張り姿を隠すという状況が発生する恐れもあります。
という、サトさまの意見には大賛成です。


そこで、上記意見をまとめると

「煙幕は一番最初の行動としてのみ許可」

というルールが適切ではないかと思います。
Last edited by STRAND on 2006.Nov.22(Wed) 22:15, edited 1 time in total.
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