サトvs.Nor司令官 in Serafimovich 1942 Blind DAR
Posted: 2006.Oct.14(Sat) 00:53
編成について
<この対戦が始まった経緯>
ええと、7月の半ばぐらいからでしょうか、ロシア戦線のイタリア軍が登場するPBEMをやってみたいと思っておりまして、
Depotに対戦相手募集の告知を出しておりました。
そこで、Nor司令官殿から久しぶりにPBEMをやって見ましょうかというお誘いがあったときに、
ちょうどその告知の話が出まして、
ACLのルールってどんなものなのか実際にやってみるにはピッタリなシチュエーションではないか
ということになり、こういうことにあいなりました。。。
<編成とリサーチ>
編成にあたり、こちらを参考にしています。
http://niehorster.orbat.com/019_italy/4 ... re_03.html
東部戦線に参加したイタリア軍についてまったく予備知識がなかったものですから、
そうですねえ、
映画「ひまわり」でマルチェロ・マストロヤンニが悲惨な目にあうぐらいの、
そんな印象しか持っておりませんでした。
そこで、調べ始めると対ソ戦に参加したイタリア軍は満足な装甲戦力を持っていないことが次第にわかってきます。
http://comandosupremo.com/forum/viewtop ... ight=armir
ロシア戦線に派遣されたイタリア軍、CSIR(Corpo di Spedizione Italiano in Russia)は、
1942年7月までに大幅な増強を受けて、ARMIR(Armata Italiana in Russia)へと組織変更。
スターリングラードおよびカフカスを目指して前進するドイツ軍の側面防御を担当することになります。
ところが、満足な装甲車両を持っているのは上記の第3快速師団だけであり、
その内容もL6とSMV47/32ぐらい。
L3も派遣されていたようですが、1942年春イタリアに戻されているとの情報もありました。
なんとも心もとない編成になりそうな予感がします。
というわけで、今回の作戦に参加する部隊は増強された第6ベルサリエーリ連隊の一部と想定し、
下記のように考えてみました。
・第6ベルサリエーリ連隊から 3個中隊
・第47ベルサリエーリ大隊から 1個オートバイ中隊
・第67ベルサリエーリ大隊から L6/40 1個小隊
・第120自動車化砲兵連隊から 3個盤外砲兵中隊、対空砲ユニット、81mm迫撃砲
・第13対戦車大隊から SMV47/32 2個小隊
・その他師団に所属する部隊から 対戦車砲、工兵1個小隊
ユニットリストにしますとこうなります。
HQ
2x Forward observer
2x 75/27 FH Bty
1x 100/17 FH Bty
4x 81mm Mortar
2x Fiat Spa Ammo
2x Fiat Spa AS37
5x L6/40
8x SMV L40 47/32
3x Bersaglieri Co
6x ATR Team
9x Scout Team
1x Engineer plt
1x Motorcycle Co
8x 47/32 ATG
4x 75/18 IG
4x 20mm AA
4x TP Breda 32
4x Fiat Spa 626N
最終的に部隊を編成するにあたり、細かい部分をもうすこし調べる必要がありました。
<歩兵部隊の対戦車火器はどんなものだったのか?>
イタリア軍が使用した対戦車ライフル SolothurnATR は、
ロシア戦線においても使われたのかどうか、はっきりわかりませんでした。
http://www.comandosupremo.com/forum/vie ... urn+russia
そこで、詳しいイタリア人に尋ねてみたところ、
「ソ連に派遣されたイタリア軍は、おもにベルサリエーリだが、
SolothurnATR を装備していて、とくにT-26やトラックなどに対して使用されていた。」
という返事をもらいました。
ということは、第6ベルサリエーリ連隊は SolothurnATR を使用していたと考えてよさそうです。
ところで、イタリア軍OOBには Guastatori という戦闘工兵部隊があります。
ソ連軍は障害物を設置してわれわれの前進を阻もうとすると考えられますから、
工兵部隊は必要な部隊でした。
この部隊は強力な対戦車火器を装備している優秀なもので、非常に魅力的ですよね。
ですが、ここセラフィモビッチの近くにいたかどうか微妙な雰囲気でした。
http://www.comandosupremo.com/forum/vie ... ussia#7727
http://www.guastatori.it/1941-1945/valanga.htm
こちらによると、Guastatori は第30、第31、第32の3個大隊編成され、
そのうち第30大隊が Alpini Guastatori "Valanga" としてロシア戦線に送られているようです。
どうやら場所はロソッシのほうらしい。
http://i8.tinypic.com/24gvghi.jpg
この地図から、セラフィモビッチはロソッシから遠いし、
アルピニもいないということがわかります。
ということで、Guastatori は編成に加えないほうが雰囲気的にいいということですね。
ベルサリエーリ中隊を一括で購入すると、対戦車火器を選択することができます。
ここの選択肢に ガソリン・ボム というユニットがありまして、これもまた魅力的。
http://www.soviet-empire.com/ussr/viewt ... b21a647d76
こちらの記事によると、
セラフィモビッチの戦闘でイタリア兵はモロトフカクテルを使ってソ連軍戦車を止めた
とあります。これはすばらしい。
まさにガソリン・ボムですね。
このPBEMではなくてはならないユニットのような気がしてきましたよ。
<輸送任務を担当するトラックはどんなものがふさわしいか?>
第3"Celere"快速師団はそもそも騎兵部隊が中心の組織でしたが、1942年に入ってその騎兵部隊は師団から離れ、
7月ごろには文字通りの快速自動車化師団に生まれ変わっていたのではないかと考えます。
http://www.fronterussounirr.it/introduzione_storica.htm
このなかに、
La Celere, l’unica nostra Divisione ad essere motorizzata
「自動車化された唯一の師団であるCelere」
とありますから、そう考えても大丈夫でしょう。かな。
というわけで、砲の牽引・輸送には馬車やDonkeyは用いずに、
トラックで対処する方向で行ってみます。
では、いったいトラックはどんなものが使われていたのだろう?という思いが巡ります。
http://www.comandosupremo.com/forum/vie ... w=previous
イタリア軍で一般的に使われていたトラックの種類はわかるのですが、それがロシアで使われていたのかどうか。
すくなくとも、Protetto は微妙な感じですかね。
中型大型を問わず購入可能なトラックを準備するのは、
歴史的な雰囲気でいうと特に問題なさそうです。
ただし、TP Breda 32 はどうなのか。
ロシアでは砲を牽引するのにトラクターを使っていたという記述を読んだことがあるんですが、
どのサイトだったか・・・。もうすっかり忘れています。
Artillery の分類のなかでは、輸送車両とセットになった砲を購入できます。
その時輸送車両に選択肢はなく、Tp Breda 32 のみあてがわれます。
このことから、ロシア戦線でこれを使っても、まあ許容範囲じゃあないかなあという印象を持ちました。
ええと、ここまで書いてきてアレなんですが、わたしのリサーチは誤りが多々あると思います。
歴史的にそれっぽいという雰囲気を目指したつもりですが、その点に関してはご容赦願えれば幸いです。
ちなみに、第6ベルサリエーリ連隊のバッチを添付してみます。
ここには、「e vincere bisogna」とあります。意味は「We must win」だそうです。
う〜ん。相当なプレッシャーですな。
<この対戦が始まった経緯>
ええと、7月の半ばぐらいからでしょうか、ロシア戦線のイタリア軍が登場するPBEMをやってみたいと思っておりまして、
Depotに対戦相手募集の告知を出しておりました。
そこで、Nor司令官殿から久しぶりにPBEMをやって見ましょうかというお誘いがあったときに、
ちょうどその告知の話が出まして、
ACLのルールってどんなものなのか実際にやってみるにはピッタリなシチュエーションではないか
ということになり、こういうことにあいなりました。。。
<編成とリサーチ>
編成にあたり、こちらを参考にしています。
http://niehorster.orbat.com/019_italy/4 ... re_03.html
東部戦線に参加したイタリア軍についてまったく予備知識がなかったものですから、
そうですねえ、
映画「ひまわり」でマルチェロ・マストロヤンニが悲惨な目にあうぐらいの、
そんな印象しか持っておりませんでした。
そこで、調べ始めると対ソ戦に参加したイタリア軍は満足な装甲戦力を持っていないことが次第にわかってきます。
http://comandosupremo.com/forum/viewtop ... ight=armir
ロシア戦線に派遣されたイタリア軍、CSIR(Corpo di Spedizione Italiano in Russia)は、
1942年7月までに大幅な増強を受けて、ARMIR(Armata Italiana in Russia)へと組織変更。
スターリングラードおよびカフカスを目指して前進するドイツ軍の側面防御を担当することになります。
ところが、満足な装甲車両を持っているのは上記の第3快速師団だけであり、
その内容もL6とSMV47/32ぐらい。
L3も派遣されていたようですが、1942年春イタリアに戻されているとの情報もありました。
なんとも心もとない編成になりそうな予感がします。
というわけで、今回の作戦に参加する部隊は増強された第6ベルサリエーリ連隊の一部と想定し、
下記のように考えてみました。
・第6ベルサリエーリ連隊から 3個中隊
・第47ベルサリエーリ大隊から 1個オートバイ中隊
・第67ベルサリエーリ大隊から L6/40 1個小隊
・第120自動車化砲兵連隊から 3個盤外砲兵中隊、対空砲ユニット、81mm迫撃砲
・第13対戦車大隊から SMV47/32 2個小隊
・その他師団に所属する部隊から 対戦車砲、工兵1個小隊
ユニットリストにしますとこうなります。
HQ
2x Forward observer
2x 75/27 FH Bty
1x 100/17 FH Bty
4x 81mm Mortar
2x Fiat Spa Ammo
2x Fiat Spa AS37
5x L6/40
8x SMV L40 47/32
3x Bersaglieri Co
6x ATR Team
9x Scout Team
1x Engineer plt
1x Motorcycle Co
8x 47/32 ATG
4x 75/18 IG
4x 20mm AA
4x TP Breda 32
4x Fiat Spa 626N
最終的に部隊を編成するにあたり、細かい部分をもうすこし調べる必要がありました。
<歩兵部隊の対戦車火器はどんなものだったのか?>
イタリア軍が使用した対戦車ライフル SolothurnATR は、
ロシア戦線においても使われたのかどうか、はっきりわかりませんでした。
http://www.comandosupremo.com/forum/vie ... urn+russia
そこで、詳しいイタリア人に尋ねてみたところ、
「ソ連に派遣されたイタリア軍は、おもにベルサリエーリだが、
SolothurnATR を装備していて、とくにT-26やトラックなどに対して使用されていた。」
という返事をもらいました。
ということは、第6ベルサリエーリ連隊は SolothurnATR を使用していたと考えてよさそうです。
ところで、イタリア軍OOBには Guastatori という戦闘工兵部隊があります。
ソ連軍は障害物を設置してわれわれの前進を阻もうとすると考えられますから、
工兵部隊は必要な部隊でした。
この部隊は強力な対戦車火器を装備している優秀なもので、非常に魅力的ですよね。
ですが、ここセラフィモビッチの近くにいたかどうか微妙な雰囲気でした。
http://www.comandosupremo.com/forum/vie ... ussia#7727
http://www.guastatori.it/1941-1945/valanga.htm
こちらによると、Guastatori は第30、第31、第32の3個大隊編成され、
そのうち第30大隊が Alpini Guastatori "Valanga" としてロシア戦線に送られているようです。
どうやら場所はロソッシのほうらしい。
http://i8.tinypic.com/24gvghi.jpg
この地図から、セラフィモビッチはロソッシから遠いし、
アルピニもいないということがわかります。
ということで、Guastatori は編成に加えないほうが雰囲気的にいいということですね。
ベルサリエーリ中隊を一括で購入すると、対戦車火器を選択することができます。
ここの選択肢に ガソリン・ボム というユニットがありまして、これもまた魅力的。
http://www.soviet-empire.com/ussr/viewt ... b21a647d76
こちらの記事によると、
セラフィモビッチの戦闘でイタリア兵はモロトフカクテルを使ってソ連軍戦車を止めた
とあります。これはすばらしい。
まさにガソリン・ボムですね。
このPBEMではなくてはならないユニットのような気がしてきましたよ。
<輸送任務を担当するトラックはどんなものがふさわしいか?>
第3"Celere"快速師団はそもそも騎兵部隊が中心の組織でしたが、1942年に入ってその騎兵部隊は師団から離れ、
7月ごろには文字通りの快速自動車化師団に生まれ変わっていたのではないかと考えます。
http://www.fronterussounirr.it/introduzione_storica.htm
このなかに、
La Celere, l’unica nostra Divisione ad essere motorizzata
「自動車化された唯一の師団であるCelere」
とありますから、そう考えても大丈夫でしょう。かな。
というわけで、砲の牽引・輸送には馬車やDonkeyは用いずに、
トラックで対処する方向で行ってみます。
では、いったいトラックはどんなものが使われていたのだろう?という思いが巡ります。
http://www.comandosupremo.com/forum/vie ... w=previous
イタリア軍で一般的に使われていたトラックの種類はわかるのですが、それがロシアで使われていたのかどうか。
すくなくとも、Protetto は微妙な感じですかね。
中型大型を問わず購入可能なトラックを準備するのは、
歴史的な雰囲気でいうと特に問題なさそうです。
ただし、TP Breda 32 はどうなのか。
ロシアでは砲を牽引するのにトラクターを使っていたという記述を読んだことがあるんですが、
どのサイトだったか・・・。もうすっかり忘れています。
Artillery の分類のなかでは、輸送車両とセットになった砲を購入できます。
その時輸送車両に選択肢はなく、Tp Breda 32 のみあてがわれます。
このことから、ロシア戦線でこれを使っても、まあ許容範囲じゃあないかなあという印象を持ちました。
ええと、ここまで書いてきてアレなんですが、わたしのリサーチは誤りが多々あると思います。
歴史的にそれっぽいという雰囲気を目指したつもりですが、その点に関してはご容赦願えれば幸いです。
ちなみに、第6ベルサリエーリ連隊のバッチを添付してみます。
ここには、「e vincere bisogna」とあります。意味は「We must win」だそうです。
う〜ん。相当なプレッシャーですな。