Enh 7th Armoured "Desert Rats" #26 Rats N2 11th Be

[Nor]

?*38- Enh 7th Armoured "Desert Rats" #26 Rats N2 11th BedaFomm
?所要時間　8時間
?難易度　5/5
?設定　Spotting 80%, Art vs soft 120%
2/5/1941 1700 hour, T20, Beda Fomm, Libya, Desert, Hazy, V20 (1000m)
UK Delay vs. Italy Advance


【編成】
前回やられた Morris CS9/LAC x 4 を修理。Mr.Fix による修正の詳細は割愛しますが、やっぱりヒドイ目に遭いました。こんな戦いを繰り返していたら、全然経験値が上昇しません（泣）。現時点での平均経験値は81(0)、平均士気値は89(-6)。

【任務】
イタリア軍陣地を攻撃する戦車部隊を支援せよ

【作戦】
いよいよ最終シナリオ。我が隊は砂漠を横断して、はるばるリビアまでやってきました。今回は珍しくDelay戦。トリポリに逃げようとするイタリア軍を待ち伏せし、一網打尽にしてしまうのが目的。

テキストの指示によると、やるべきことは3つあるらしい。
1) コア装甲車隊は砂漠に展開して、イタリア軍の迂回を阻止すること。
2) AUX歩兵部隊は海岸道路沿いの高地に展開して、塹壕を掘って待伏せること。
3) AUX対戦車砲をココだ！という地点に配置すること。

なるほどなるほど。指示が理にかなっていて実に面白そうだ。2については、すでに一部歩兵が高地で配置についている。ちゃんと例を用意してくれているとわかりやすい。後は位置を微調整しろということですね。

マップには、イタリア側の脱出VHが道路上と道路両側の砂漠地帯に沢山配置されている。脱出VHがこんな風にバラバラに配置されてるのは初めてみた。なかなか良いアイデアだ。そのほかにも、イギリス側のVHとしてPPTのものが複数。我が装甲車中隊は、機動力をいかしてこれら歩兵の手の届かないエリアを担当することになりそうだ。

配置地点は限られている。砂漠の真っ只中の脱出地点の防衛に2個小隊を割いて、あとは道路沿いに前進できるように配置。砲兵の事前照準も適当に指定しておく。そうそう。忘れずに全部隊の体勢をAdvanceにしておく。

【戦闘経過】
まずはAUX部隊を編隊ごとに点検していく。位置の微調整が必要なものは移動させ、準備が整った編隊からDefend体勢に戻していく。しか〜し、歩兵はさすがに小隊ごとにまとまっているが、ブレン・キャリアや自走対戦車砲（37mm Portee）などは一つの編隊が大きく、ユニットがバラバラに配置されて連絡切れが多発している。これじゃあ体勢変更もできないじゃないか！配置時点で全編隊の体勢をAdvanceにしたのは失敗だったか！

そのほかにも、偵察兵にRecon能力がついてなかったり、トラックに即応火砲能力がついていたりと、せっかく面白そうなシナリオなのにちょっと残念な部分もある。コア装甲車は2個小隊が道路の南側に、残りは一気に北上して道路北側に展開。脱出VH付近に到着したら、今度はさらに東側に前進。ただし、万が一にも裏を取られないように、念のために脱出VHを視界にいれられる範囲にしておく。

こうしてだいたいの準備が終わった頃に、ちょうどイタリア軍の大部隊が見え始める。これがもう、ホントに大部隊。数箇所に分かれて、トラックでガンガン歩兵が輸送されてくる。あわてて砲撃を開始するが、どれだけ砲撃しても所詮焼け石に水。歩兵の最前線陣地から15HEXまで敵が近づいたところで、機関銃班が射撃開始。1ユニットにつき2射撃ほど、Pinnedになったら標的を変更する。

かなり前進していたAUX偵察兵に、敵の先頭部隊が隣接すると、ついに我が装甲車中隊が前進を開始。北側では海側を監視しつつ、徐々に南下して敵の後方と側面を圧迫。といっても、軽機関銃1挺しかないモーリス装甲車では、1ターンに撃退できる歩兵の数は知れている。それでも歩兵陣地と協同してオートバイ兵の大半を壊滅させた。輸送済みトラックの集結地点もボイズ銃で強襲。

厄介なのは道路南側だった。敵（作者）のカシコイところは、歩兵の大部隊を先頭に進ませて、その後にきっちり対戦車砲か野砲をくっつけているところだ。そして、この南側には対戦車砲と野砲が多い。ゆえに装甲車がなかなか動けない。最初は砲撃で無力化することを目指したが、敵の数は多いし味方砲兵は少ない。やがて砲兵の弾薬が尽きた。

仕方なく煙幕で敵砲兵の視界を遮る作戦に変更。しかし敵もさるもの。視界を塞がれて役に立たなくなった砲兵はすぐに陣地転換を計る。トラックに乗って堂々の敵前移動！普通なら格好の的になるはずだが、残念ながら我が部隊の射撃精度は非常に劣り、この標的を止められない。敵の果敢な機動に圧倒され、コア装甲車に被害が出始める。

これはヤバイ。南戦線は押し込まれつつある。そもそも装甲車を前に出したのが間違いだったか。AUX歩兵の陣地は二〜三重になっているので、敵の消耗を待って最後で装甲車を繰り出すべきだったか・・・と後悔モードに入っていると、ちょうど激戦になっている地域のマップ南端に増援戦車隊が登場！！ああ、嬉しいけど作者に踊らされている！

この増援に勇気百倍した私は、Delay 戦でも大攻勢に出る悪い癖が出て、直ちに増援戦車を総動員して敵砲兵と対決！・・・この選択が裏目に出た。というか、やっぱりDelay戦で攻めすぎちゃいけない。簡単なシナリオならこの手でも圧勝できるのだが、このシナリオは実によく出来ている。ちょっとやそっとの攻撃は全く歯が立たないのだ。

結果的に増援戦車隊全滅！おまけにコア装甲車多数も失った。攻める気にはやった我が隊は、知らない間におそろしく稠密な敵砲兵網にはまり込んでいたのだ。道路北側でやや優勢に進めていたコア装甲車隊も、時を同じくしてほぼ半数が炎上。調子に乗って敵の背後に回りこんだつもりが、新手の対戦車砲と野砲に次々と食われていったのだ。

これで勝負はついた。結果はどうあれ私の中では完敗。戦後処理に入る。生き残ったコア装甲車は全て最前線歩兵陣地のすぐ手前まで退却。押し寄せるイタリア歩兵の人波を歩兵と協同して少しずつ撃退する作戦に変更する。しかし、まもなく装甲車の機銃は弾切れ。最前線の歩兵もライフルと軽機関銃弾を撃ちつくしてもはやなす術なし。

第二線陣地の歩兵も射撃を開始し、全てのブレン･キャリアが最前線に集結。このとき17ターン。あとは時間との戦い。砲兵はひたすら煙幕を撃って敵砲兵の視界を塞ぎ、歩兵は射程距離に入った敵をひたすら撃ちまくる必死の抵抗。南側の第一線歩兵陣地に100mまで敵が迫ったところでゲーム終了。結局、敵を1ユニットも脱出させず、PPTも一つも渡さなかった。しかし、心の中は敗北感で一杯・・・。

【結果】
スコア　7525：1725（MV）
英損害：Men139、AFV16
伊損害：ネタバレ防止のため割愛
コア損害：Morris CS9/LAC x 7

【感想】
結果的にはMVでしたが、コア部隊を7ユニットも失ったというのは、実質的には敗北でしょう。Delay戦が苦手というのもありますが、それにしても難しかった。いや、でも非常に面白いシナリオでした。

「攻撃は最大の防御」とか「機動防御」なんて言葉がありますが、ゲーム的にもこれは結構正しくて、よくあるDelay戦では、戦車を中心とする機動部隊が積極的に迂回攻撃をしかけることで、かなりあっさりと勝つことができます。

しかしこのシナリオは、そんな手を一切受けつけないほどよく出来ていました。敵戦力がよく考えられています。敵は大きく二手に分かれ、一方は中央の道路上を中心に、もう一方はさらに南の開豁地に展開します。歩兵はある地点までトラックで輸送され、下車したら徒歩で前進を開始。この歩兵の数は本当に膨大で、シナリオ後半に入っても新手の歩兵が続々と登場します。

単に歩兵の数が多いだけなら、それこそ迂回包囲で何とかなるのですが、このシナリオがウマイのは歩兵の後には必ず対戦車砲と野砲が続くことです。これらもトラックで輸送され、最初は歩兵の後方にしばらく陣取ります。そして、歩兵を包囲しようと我が機動部隊が側面に接近すると、待ち構えたように撃ってきます。

敵の主力は47mm・65mmと比較的穏健な（？）砲兵ですが、経験値でも操作してるんでしょうか、射撃が非常に正確です。この反撃に耐えられなくなった我が隊は、やむなく煙幕による視界封鎖作戦をとりました。しかし、この作戦はほとんど通用しませんでした。敵砲兵は巧妙にも、後方のものから超越前進を繰り返し、常に視界を確保した砲兵が存在するように機動するのです。これで我が機動部隊は全滅の危機に瀕し、地味な遅滞作戦に移行せざるを得ませんでした。

敵ながら実にアッパレな作戦で、これを考えただけでなく、その通りにAIを動かせる作者の技術にも感服しました。ともあれ、私のとった攻勢作戦は完全に打ち負かされたわけです。結果的に、第二線陣地より後方の部隊は一切戦闘に関与しなかったというのも、敗因の一つでしょう。攻めるなら攻めるで、もっと戦力を集中すべきでした。いや、でも後方の歩兵を前線まで動かすのはほぼ不可能なので、やっぱりマトモに遅滞作戦を取るのが正解なのでしょう。

いやいや、キャンペーンの最終シナリオにふさわしい規模と難易度をもったシナリオでした。これならすっきりした気分でこのキャンペーンを終われます。あ、ちなみに、この第11軽騎兵連隊をコアにした編成でも、第二章に持ち越し出来るようです。