Cheの 1938 - The Czechs say "No" #00

[Che]

　SPWaWのバージョン Ver. 8.4
　キャンペーン名　　1938 - The Czechs say "No"　#00
　所要時間　　　　　　２時間
　難易度　　　　　　　　★★
　Preference設定　　Ｃ＆Ｃ off、True Troop/Rarity off
　1938年10月1日 朝6時　Vojtanov(Vogitanov?)　有効視界18　ターン数12　Defend


＜編成＞

作者の指示通りの編成とした。

A0 CS HQ ( Rosa 大佐 / Exp:55 Mor:43 Rally:48 Inf:55 )
└　B0 LT vz.35 ( Kovarik 中尉 / Exp:46 Mor:39 Rally:44 Arm:53 )
　　├　B1 LT vz.35 ( Pospisil 軍曹 / Exp:38 Mor:22 Rally:45 Arm:57 )
　　├　B2 LT vz.35 ( Smetana 軍曹 / Exp:57 Mor:30 Rally:48 Arm:52 )
　　└　B3 LT vz.35 ( Sladky 軍曹 / Exp:32 Mor:25 Rally:50 Arm:54 )


＜戦闘＞

「北へ。我々は橋をふさぎ、破壊する。できるだけ早くだ！」

Rosa大佐が戦車隊リーダーのKovarik中尉の戦車に飛び乗ってそう叫ぶや否や、戦車隊は走り出した。前方では、先行する自転車部隊が橋を超えてきた敵ＡＴＲを発見・殲滅した模様。彼らの露払いのおかげで、スピードが上がる。

「それにしても、先にエンジンをかけて待っているとは我ながら頼もしい仲間よ。」
そうひとりごちて、後に続く戦車を眺める。Pospisil軍曹の戦車、Smetana軍曹の戦車と続く。
「ん？　Sladky軍曹がいない！　Sladkyはどこへ行った！！　もしやあいつめ…」
ふと、Rosa大佐に不安がよぎる。逃げたか、それとも裏切ったか。どちらもありえそうなことだ。それにしても、１発の砲弾も撃たないうちに早くも戦車１両を失うとは。Rosa大佐がチッと舌打ちをすると、戦車の中のKovarik中尉の声がした。
「大佐、Sladky軍曹から通信！　やつは橋の西側の防衛線にいます！」
「なんだと！」
前方左の山を見やると、１両の戦車が北に向かって発砲しているではないか。いつの間に…　ぺーぺーの新人かと思いきや、なかなかやりやがる。だが、命令もないうちに動くなど、後できつく叱っておかなければなるまい。（本当は、配置ミスで前線に取り残されていただけｗ）

川沿いに張った防衛線が近づいてくる。既に撃ち合いは始まっている。橋ではなく川を渡ろうとしている敵歩兵もいるようだ。特に橋の東側の防御線は早くも狙撃兵が全滅した。防衛線の少し後方に着くと、Rosa大佐の司令部隊は戦車から降りた。
「迫撃砲は川の向こう側を広く砲撃して敵を足止めしろ！　戦車隊は橋の手前まで突っ込んで橋を落とすんだ！　歩兵部隊の一部は戦車を援護、残りは川を渡ろうとする敵を殲滅しろ！　自転車部隊は防御線の崩れそうなところの穴埋めをするんだ！」

ドイツ軍の数が多い。橋の手前までたどり着いた戦車隊も、敵歩兵と撃ち合いになってしまい、なかなか橋の破壊に着手できずにいる。自転車１個分隊は、サイドヒットを食らって消滅してしまった（自転車ってサイドヒットとかあったんだ…orz）。

１０分後、地方司令部から通信が入る。
「こちらに敵兵が潜入した！　こいつら…　ズデーテンの市民兵だ！　兵数は２個分隊。やつら、迫撃砲に接近戦を挑んでやがる！　このままではやられるぞ！　弾薬貯蔵庫も地方司令部もだ！」

Rosa大佐はすぐさまKovarik中尉に連絡した。
「後方がやられてる。誰か本部へ向かえるか？」
「大佐、こちらは手一杯ですが、自分の戦車１両だけなら、なんとか行けます。」
「そうか、相手は市民兵２個分隊だけだ。向こうのマシンガン部隊と協力して、被害が出る前に敵を殲滅するんだ！　気をつけろよ。ここで君を失うわけにはいかないんだ。」
「了解！」

Kovarik中尉がVojtanovに戻るまでに、既に迫撃砲は１台を残して全滅してしまっていた。モロトフカクテルを食らって炎上している。残る迫撃砲１台も接近戦を挑まれている。ズデーテンの市民兵は弾薬貯蔵庫や地方司令部への攻撃も開始していた。
「させるかっ！」
砲塔が火を吹くと、市民兵１個分隊は消散していった。中尉は残る１個分隊を掃討するためにさらに進んだ。そのとき、中尉の体に衝撃が走った。どこからか砲撃されたようだ。慌てて見渡すと、戦車が２両。vz.34だ！　気づくが早いか、もう１発の砲弾が飛んできた。

ズゴーン！

Kovarik中尉のvz.35は炎上した。

負傷しながらも何とか逃げ出した中尉は、Rosa大佐に通信を送る。
「くそっ、ズデーテンのやつら！　大佐、こちらにvz.34が現れ、私の戦車はやられました！　他にも自転車部隊が多数！　数はわかりません！」
「何、そうか！　こちらから戦車を回す！　中尉、生き延びろよ！」
「も、もうだめです！　大佐、すみません…」
Rosa大佐は、Pospisil軍曹とSmetana軍曹に村へ戻って敵戦車を破壊し、地方司令部を守るように命令した。

その頃前線も、苦戦を強いられていた。ドイツ軍は次から次へと湧き出してくる。迫撃砲の援護も失った。橋の東側では、川を渡って侵入してくる敵部隊も出始めた。
「立て直せ！　自転車部隊も東だ！　追い返すんだ！　橋の西側の部隊は状況を報告せよ！」
「こちら西側、敵影はありません！」
「そうか、では西側部隊は最低限の数だけ残して、後はSladky軍曹の戦車と協力して橋を落とすんだ！」

１０分後、地方司令部を守りに行ったPospisil軍曹が、前線に戻ってきた。
「敵戦車１両を破壊し、もう１両を放棄させました。後は守備兵とSmetana軍曹に任せておいて大丈夫でしょう。私も橋の破壊に参加します。」

さらに１０分後、一進一退の攻防を続けた挙句、なんとか橋を破壊することに成功すると、ドイツ軍は撤収していった。

Vojtanovへと戻る途中、Smetana軍曹が戦車から降りて待っていた。肩をがっくりと落とす姿が１００ｍ先からでもわかった。
「大佐、Kovarik中尉は…」
「わかった。惜しい人材を亡くしてしまった。ズデーテンの反乱を甘く見た私のミスだ…」

ドイツ軍をひとまず追い返すことには成功したものの、苦い味のする勝利だった。


＜結果＞

１２ターンＤＶ　3667:261（Men 107:247 Art 0:6 Soft Vehicles 0:4 AFVs 0:1）

戦死者　B0 Kovarik中尉


＜戦闘後メッセージの翻訳＞

君は戦場をよく見渡した。侵入を試みたドイツ軍部隊は後方を打ち負かそうとしている。瞬時に君は反応し、反乱兵から司令部を救うためにVojtanovへと大急ぎで戻った。この戦争での最初の作戦行動は、すばらしい勝利に終わった。だが、これはごく限られた勝利に過ぎない。前線で持ち場を捨てる落伍部隊が出るのは予期できた。しかし、それと息を合わせての司令部への潜入・奇襲は予想できなかった。後方で何が起こるかなんて、誰にも予想できない。
警戒をさらに強めたが、線路の橋が吹き飛んだかどうかは確かではない。君の部下には、東から電車が破壊されるような音が聞こえたと言うものもいるが、それは不可能のように思える。ともかく、東のごく近くから戦闘音のようなものは聞こえた。君はリーダーの戦車から離れ、司令部へと向かった。


　※誤訳を見つけた場合には、ご指摘・ご修正のほどお願いします。


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