Das Reich #33
Posted: 2005.Mar.08(Tue) 22:42
?*39- Das Reich #33 The Rescue of Col. Stumpf
?所要時間 3時間
?難易度 5/5
?設定 推奨設定(Rarity,C&C オフ)
1944年12月22日0300時 アルデンヌの森 有効視界4 ターン14 Delay
【アップグレード】
<変更>
1×Tiger IE(early) → Tiger IE(late)
1×Moebelwagen → Ostwind
1×SS Rifle Sqd → SS Rifle Sqd(Panzer Faust 100装備)
予算300円。まずは虎1輌を新型に移行。そして上ががら空きのメーベルワーゲンを装甲強化したオストヴィントに変更。2cm4連砲のヴィルベルヴィントの方が命中率は高いが、ダメージを与えるだけでは物足りない。ヤーボに二回目の飛行を許さないことより、一発も撃たせないことを優先したい。そこで一発で撃墜できる可能性を持つ37mmの東風を採用する。余りでSS歩兵中隊長を射程が3HEXに伸びたパンツァーファウスト100装備に変更。しかし第一兵装がKar98KからStg44になり射程が6に減るのがどうか?
【任務】
<仮想シナリオ>
ダス・ライヒはアルデンヌの深い森で遅々として捗らない行軍を続けていた。まともな道はほとんどなく、たまに道があっても大渋滞、さらにはぬかるみと頑強なGIに阻まれた。ダス・ライヒ砲兵大隊のシュトゥンプ大佐は今晩中に何としてでも前進すると言い張り、指揮所を出てすぐに敵の待ち伏せに出くわした。どうやら米兵の反攻の真っ只中に突っ込んだらしい!貴官の任務は指揮所(command post)の安全を維持しつつ、マヌケなシュトゥンプ大佐を救出することにある。
【作戦と配置】
一本道の縦長マップを駆け上り罠にはまったアホな将校を救出する。どっかで見たことがある感じだと思ったら、ノルマンディ第一戦目のシナリオ"To The Beach!"と同じような設定。あのシナリオは惨敗だった。今回はあの悪夢を再現してはならない。
視界は悪く天候は吹雪。一本道を外れると雪原・泥濘・荒地・岩場でまともに動けそうもない。そしていかにもクセがありそうなVH配置。北方の待ち伏せ地帯にはPPT250の中立VH。守れと言われている南端の指揮所にはEOB20の自軍VH。VHはこの2つだけ。いかに早くPPTを確保し、いかに長く維持し続けるか、全てはここにかかっているようだ。
南端VHは捨てても構わない点数だが、後方でも敵の襲撃があるという警告なのだろう。充実したAUX戦力がそれを裏付ける。ケーニヒス・ティーガー、ブルムベア、火炎放射装甲車、対空機関砲と点在する聴音哨(LP;Listening Post)。一方、シュトゥンプ大佐のいる北方部隊は弱小だが少しは持ちこたえられそうな戦力。移動不能の王虎を筆頭に、武装HT、パンツァーファウストやキュベルMG、歩兵が3つ。
オートバイを先頭に、歩兵1個小隊と特殊部隊を積んだパンター・ティーガー隊を前進部隊とする。突撃虎と東風も続く。AUXの王虎と火炎放射装甲車も回そう。さらに歩兵1個小隊をAUXトラックに積んで後続させる。移動手段の無い歩兵1個小隊と工兵、騎兵は後方を警戒する。
【戦闘経過】
待ち伏せにあった大佐の部隊は事前砲撃の援護もあり、1ターン目で中立PPTを踏むことに成功。全ユニットが道路から東側の林に隠れ、周辺を警戒。敵は東から出てくるに違いない。あとはVHを維持しながら耐えるのみだ。
南端コアはまずオートバイが前進。敵の視線を感じたら相互支援の隊形で前進。堪らず撃ってきた敵兵を戦車の援護で掃討して、まずまずの距離を前進。戦車隊も密集隊形で前進。この天気と視界ならまさかヤーボは飛んでこないだろう。この調子ならあと2〜3ターンもあれば大佐を救出できるはずだ。後方警戒にあたるコア歩兵隊は東西に広く展開し、聴音哨のそばで敵を待ち伏せ。AUXトラックに乗ったコア歩兵は、トラックがいきなり2輌も故障したので後方警戒に回ることにする。
2ターン目。先行するオートバイが道路から外れた荒地にまとまった敵歩兵を発見。戦車隊が援護して敵を撃退していくが、移動力が足りず道路を外れて追撃できないのが痛い。おまけに道路上でも満足にスタックできないので、交戦できるユニットは限られる。これだけ戦車がいても活躍できるのはごくわずか。それでも距離を稼ぐべくオートバイは前進するが、やはり待ち伏せに遭う。砲撃支援が必要だ。
3ターン目から見込みが甘かったことに気づく。巧みに待ち伏せる敵、狭い視界、限定された移動経路。1ターンで150m(3HEX)程度しか進めない。敵を撃退しても移動がままならないのだ。この間にもシュトゥンプ隊に敵が迫っている。どうやら敵は東西から挟撃してくるようだ。砲兵の支援で少しでも敵の前進を食い止める。
前進部隊の後方ユニットはやることがない。無意味に1HEXずつスタック前進するのみ。そうこうしているうちに後方で敵歩兵の浸透が始まる。最初は斥候偵察隊から。しかしやつらは斥候にもかかわらず、射程4〜5のバズーカを持っている。近距離戦に強い騎兵でもバズーカには弱い。いかん。敵歩兵を食い止めるには中距離戦のできるSS歩兵が不可欠だ。しかし荒地の雪原を進むのは困難。敵兵は多方面で出現しその数は次第に増えていく。たまらずAUXの王虎・火炎放射装甲車、そして突撃虎も反転、援護に向かわせる。
シュトゥンプ隊はじわじわと戦力を減らしていく。突っ込みすぎたキュベルMGや装甲車はバズーカと近接強襲であえなく炎上。西から迫る敵兵は道路に立ち塞がる王虎が孤軍奮闘して撃退するが、敵歩兵はすべてバズーカを装備している。王虎といえど側面を晒したままいつまで耐えられるかは疑問。唯一の救いは北端からやってきた敵装甲車をパンツァーファウストが2輌も撃破したこと。
シュトゥンプ隊の苦境を尻目にコア主力も苦しい前進を続ける。アミーはすぐ逃げるので視界の良い道路脇の敵を撃退するのは比較的簡単だが、やがて逃走したGIは道路脇に鬼スタックを作って息を吹き返す。視界1HEXの道路両脇に歩兵の鬼スタックを抱えてしまうと、砲兵の支援無しでは前進はほぼ不可能。みずからこの苦境を作ってしまった・・・。苦し紛れにパンター隊は道路を外れてシュトゥンプ大佐まで最短距離を目指す。その距離わずか300m(6HEX)。しかしこの300mが遠い!!
直線距離でたった300m、道路沿いに進んでも4〜500mの距離にシュトゥンプ大佐はいるのだが、地形とアミーのせいでなかなか手を繋げない。三方から迫る敵歩兵は確実に包囲網を縮めていき、シュトゥンプ隊はどんどん減っていく。北端道路脇に潜伏した頼みのパンツァーファウストもシャーマンを仕留めきれず、ついに発見・掃討される。これで移動不能の王虎は北から南まで西側半周の敵を一手に引き受けることになった。さすがに王虎でも無理がある。無数に飛んでくるバズーカの雨に耐えきれず乗員が飛び出す。
道路東側のPPTVH周辺でも攻勢激化。これまでは砲撃で何とか敵歩兵をVH一歩手前で足止めしていたが、コア本隊の前進に砲撃を割いた結果こちらが手薄になった。そしてついにVHが敵の手に渡ってしまった。いかなる犠牲を払おうとも即座に奪還すべし。戦力3のAUX歩兵が突撃するが即壊滅。ええ〜い、VHを踏めば良いのだ!機関銃も指揮車輌も大佐以外は総突撃だ!しかしVH上の敵を撃退しても移動力が足りずVHは踏めない。もはやシュトゥンプ隊にはVHを奪回できる戦力は残っていない。
シュトゥンプ隊によるPPT即時奪還作戦は甚大な損害を出して失敗した。王虎も乗員離脱で周辺の守りは皆無。この期に至ってようやくコア戦車隊が最後の難所を突破し道路沿いを一掃。路外荒地を抜けたパンター隊もシュトゥンプ大佐を救出した。あとはPPTを一刻も早く奪還して敵を掃討するのみ。
しかし事態は簡単ではない。荒地とぬかるみ、GIのバズーカで前進速度は1ターンに100〜150mが精一杯。すでにPPTを敵に3ターン維持させている。これ以上時間はかけられない。オートバイが突っ込む。VH一歩手前で敵兵の鬼スタックと渡り合い、VH上の敵をほぼ追い出すことに成功するが壊滅・・。周囲にVHを踏める移動力のあるユニットはいない・・。いや、いる。パンターだ。しかし敵はまだいるので撃たれるのは間違いない。どうする?行け!パンターが突っ込みVHを踏んだ瞬間、あえなくバズーカで炎上・・。
後方でも地味ながら苦しい戦いが続いていた。ようやくしぶとい敵歩兵を一掃したと思ったら、まさかというところから敵工兵。こいつらは潜入部隊なのか?騎兵が反転し、引き返した王虎と火炎放射装甲車が鎮圧する。やれやれと思ったら、今度は別方面で敵戦車!!何?こいつらはどうやって出てきたのだ?付近にいたAUX武装HT1輌が炎上。ここで万一に備えて待機していたシュトゥルム・ティーガーが役立った。付近の工兵が巻き添えを食うがこの際関係ない。臨機射撃で発砲!ズグォ〜ン!外した!だが敵は即座に反転して逃走!続く自ターンで乗員離脱に追い込んだ。やはりコイツは戦車相手にも使える!結局、最終ターンまで粘って南部でも北部でもほぼ全ての敵を一掃した。
【結果】
スコア 6307:1845(MV)
独損害:Men113、Art1、SV2、APC1、AFV3
米損害:Men541、AFV11
コア損害:1×Panther G Uhu、1×GE Mtrcy Sqd
【感想】
MVながら気分は完敗。毎度のことながら作者のM4 Jess氏は文句なくうまい。良くできたマップにプレイヤーを焦らせる状況。地形とGIの抵抗でほとんど進めないアルデンヌ森林地帯の戦いを見事に再現しています。焦れば焦るほど損害は増えて事態が悪化するというのはわかっていながら、完全に罠にはまってしまいました。それくらい焦らし方がうまい。
スコアから判断して、パンターの損失も大きいですが、やはりPPTを敵に取らせてはいけないということですね。そのためにはシュトゥンプ隊をフル活用する必要がありそうです。無駄な損害を出さず、VHを維持することに全力を注ぐのが正解でしょう。一方、コアの進撃速度を上げるには、道路脇の敵兵は出来る限りスルーして裏に回り込んでから挟撃・殲滅というのが早道なのでしょう。もう一回やればDV取れそうな気がしますが、思わず引っかかってしまう数々の焦らし要素に敬意を表して難易度5を献上します。
終盤、南部に出てきた敵戦車はどっかインチキな増援HEXから出てきたのだろうと思っていましたが、終了後マップを確認するとそんな増援HEXはありませんでした。ということは、最初から付近にいたかはるばる北部からやってきた?前者だとすれば出現タイミングは絶妙で、後者だとすれば荒地帯を通過するしかなく故障もせずにでてきたのは驚きです。などなど、マップも配置もバランスもタイミングも全ての要素が計算し尽くされた出来で、DVが取れなくても面白かった!と思えるシナリオでした。
今回シュトゥルム・ティーガーが戦車戦を初体験しましたが、やはり撃破はできなかったものの乗員離脱に追い込むことができました。実は敵戦車は2輌あり、先頭戦車に対する一撃で後続戦車も機能停止に追い込んだので、あっさりサプライズの脅威を阻止できました。使える!実に使えるぞ!
?所要時間 3時間
?難易度 5/5
?設定 推奨設定(Rarity,C&C オフ)
1944年12月22日0300時 アルデンヌの森 有効視界4 ターン14 Delay
【アップグレード】
<変更>
1×Tiger IE(early) → Tiger IE(late)
1×Moebelwagen → Ostwind
1×SS Rifle Sqd → SS Rifle Sqd(Panzer Faust 100装備)
予算300円。まずは虎1輌を新型に移行。そして上ががら空きのメーベルワーゲンを装甲強化したオストヴィントに変更。2cm4連砲のヴィルベルヴィントの方が命中率は高いが、ダメージを与えるだけでは物足りない。ヤーボに二回目の飛行を許さないことより、一発も撃たせないことを優先したい。そこで一発で撃墜できる可能性を持つ37mmの東風を採用する。余りでSS歩兵中隊長を射程が3HEXに伸びたパンツァーファウスト100装備に変更。しかし第一兵装がKar98KからStg44になり射程が6に減るのがどうか?
【任務】
<仮想シナリオ>
ダス・ライヒはアルデンヌの深い森で遅々として捗らない行軍を続けていた。まともな道はほとんどなく、たまに道があっても大渋滞、さらにはぬかるみと頑強なGIに阻まれた。ダス・ライヒ砲兵大隊のシュトゥンプ大佐は今晩中に何としてでも前進すると言い張り、指揮所を出てすぐに敵の待ち伏せに出くわした。どうやら米兵の反攻の真っ只中に突っ込んだらしい!貴官の任務は指揮所(command post)の安全を維持しつつ、マヌケなシュトゥンプ大佐を救出することにある。
【作戦と配置】
一本道の縦長マップを駆け上り罠にはまったアホな将校を救出する。どっかで見たことがある感じだと思ったら、ノルマンディ第一戦目のシナリオ"To The Beach!"と同じような設定。あのシナリオは惨敗だった。今回はあの悪夢を再現してはならない。
視界は悪く天候は吹雪。一本道を外れると雪原・泥濘・荒地・岩場でまともに動けそうもない。そしていかにもクセがありそうなVH配置。北方の待ち伏せ地帯にはPPT250の中立VH。守れと言われている南端の指揮所にはEOB20の自軍VH。VHはこの2つだけ。いかに早くPPTを確保し、いかに長く維持し続けるか、全てはここにかかっているようだ。
南端VHは捨てても構わない点数だが、後方でも敵の襲撃があるという警告なのだろう。充実したAUX戦力がそれを裏付ける。ケーニヒス・ティーガー、ブルムベア、火炎放射装甲車、対空機関砲と点在する聴音哨(LP;Listening Post)。一方、シュトゥンプ大佐のいる北方部隊は弱小だが少しは持ちこたえられそうな戦力。移動不能の王虎を筆頭に、武装HT、パンツァーファウストやキュベルMG、歩兵が3つ。
オートバイを先頭に、歩兵1個小隊と特殊部隊を積んだパンター・ティーガー隊を前進部隊とする。突撃虎と東風も続く。AUXの王虎と火炎放射装甲車も回そう。さらに歩兵1個小隊をAUXトラックに積んで後続させる。移動手段の無い歩兵1個小隊と工兵、騎兵は後方を警戒する。
【戦闘経過】
待ち伏せにあった大佐の部隊は事前砲撃の援護もあり、1ターン目で中立PPTを踏むことに成功。全ユニットが道路から東側の林に隠れ、周辺を警戒。敵は東から出てくるに違いない。あとはVHを維持しながら耐えるのみだ。
南端コアはまずオートバイが前進。敵の視線を感じたら相互支援の隊形で前進。堪らず撃ってきた敵兵を戦車の援護で掃討して、まずまずの距離を前進。戦車隊も密集隊形で前進。この天気と視界ならまさかヤーボは飛んでこないだろう。この調子ならあと2〜3ターンもあれば大佐を救出できるはずだ。後方警戒にあたるコア歩兵隊は東西に広く展開し、聴音哨のそばで敵を待ち伏せ。AUXトラックに乗ったコア歩兵は、トラックがいきなり2輌も故障したので後方警戒に回ることにする。
2ターン目。先行するオートバイが道路から外れた荒地にまとまった敵歩兵を発見。戦車隊が援護して敵を撃退していくが、移動力が足りず道路を外れて追撃できないのが痛い。おまけに道路上でも満足にスタックできないので、交戦できるユニットは限られる。これだけ戦車がいても活躍できるのはごくわずか。それでも距離を稼ぐべくオートバイは前進するが、やはり待ち伏せに遭う。砲撃支援が必要だ。
3ターン目から見込みが甘かったことに気づく。巧みに待ち伏せる敵、狭い視界、限定された移動経路。1ターンで150m(3HEX)程度しか進めない。敵を撃退しても移動がままならないのだ。この間にもシュトゥンプ隊に敵が迫っている。どうやら敵は東西から挟撃してくるようだ。砲兵の支援で少しでも敵の前進を食い止める。
前進部隊の後方ユニットはやることがない。無意味に1HEXずつスタック前進するのみ。そうこうしているうちに後方で敵歩兵の浸透が始まる。最初は斥候偵察隊から。しかしやつらは斥候にもかかわらず、射程4〜5のバズーカを持っている。近距離戦に強い騎兵でもバズーカには弱い。いかん。敵歩兵を食い止めるには中距離戦のできるSS歩兵が不可欠だ。しかし荒地の雪原を進むのは困難。敵兵は多方面で出現しその数は次第に増えていく。たまらずAUXの王虎・火炎放射装甲車、そして突撃虎も反転、援護に向かわせる。
シュトゥンプ隊はじわじわと戦力を減らしていく。突っ込みすぎたキュベルMGや装甲車はバズーカと近接強襲であえなく炎上。西から迫る敵兵は道路に立ち塞がる王虎が孤軍奮闘して撃退するが、敵歩兵はすべてバズーカを装備している。王虎といえど側面を晒したままいつまで耐えられるかは疑問。唯一の救いは北端からやってきた敵装甲車をパンツァーファウストが2輌も撃破したこと。
シュトゥンプ隊の苦境を尻目にコア主力も苦しい前進を続ける。アミーはすぐ逃げるので視界の良い道路脇の敵を撃退するのは比較的簡単だが、やがて逃走したGIは道路脇に鬼スタックを作って息を吹き返す。視界1HEXの道路両脇に歩兵の鬼スタックを抱えてしまうと、砲兵の支援無しでは前進はほぼ不可能。みずからこの苦境を作ってしまった・・・。苦し紛れにパンター隊は道路を外れてシュトゥンプ大佐まで最短距離を目指す。その距離わずか300m(6HEX)。しかしこの300mが遠い!!
直線距離でたった300m、道路沿いに進んでも4〜500mの距離にシュトゥンプ大佐はいるのだが、地形とアミーのせいでなかなか手を繋げない。三方から迫る敵歩兵は確実に包囲網を縮めていき、シュトゥンプ隊はどんどん減っていく。北端道路脇に潜伏した頼みのパンツァーファウストもシャーマンを仕留めきれず、ついに発見・掃討される。これで移動不能の王虎は北から南まで西側半周の敵を一手に引き受けることになった。さすがに王虎でも無理がある。無数に飛んでくるバズーカの雨に耐えきれず乗員が飛び出す。
道路東側のPPTVH周辺でも攻勢激化。これまでは砲撃で何とか敵歩兵をVH一歩手前で足止めしていたが、コア本隊の前進に砲撃を割いた結果こちらが手薄になった。そしてついにVHが敵の手に渡ってしまった。いかなる犠牲を払おうとも即座に奪還すべし。戦力3のAUX歩兵が突撃するが即壊滅。ええ〜い、VHを踏めば良いのだ!機関銃も指揮車輌も大佐以外は総突撃だ!しかしVH上の敵を撃退しても移動力が足りずVHは踏めない。もはやシュトゥンプ隊にはVHを奪回できる戦力は残っていない。
シュトゥンプ隊によるPPT即時奪還作戦は甚大な損害を出して失敗した。王虎も乗員離脱で周辺の守りは皆無。この期に至ってようやくコア戦車隊が最後の難所を突破し道路沿いを一掃。路外荒地を抜けたパンター隊もシュトゥンプ大佐を救出した。あとはPPTを一刻も早く奪還して敵を掃討するのみ。
しかし事態は簡単ではない。荒地とぬかるみ、GIのバズーカで前進速度は1ターンに100〜150mが精一杯。すでにPPTを敵に3ターン維持させている。これ以上時間はかけられない。オートバイが突っ込む。VH一歩手前で敵兵の鬼スタックと渡り合い、VH上の敵をほぼ追い出すことに成功するが壊滅・・。周囲にVHを踏める移動力のあるユニットはいない・・。いや、いる。パンターだ。しかし敵はまだいるので撃たれるのは間違いない。どうする?行け!パンターが突っ込みVHを踏んだ瞬間、あえなくバズーカで炎上・・。
後方でも地味ながら苦しい戦いが続いていた。ようやくしぶとい敵歩兵を一掃したと思ったら、まさかというところから敵工兵。こいつらは潜入部隊なのか?騎兵が反転し、引き返した王虎と火炎放射装甲車が鎮圧する。やれやれと思ったら、今度は別方面で敵戦車!!何?こいつらはどうやって出てきたのだ?付近にいたAUX武装HT1輌が炎上。ここで万一に備えて待機していたシュトゥルム・ティーガーが役立った。付近の工兵が巻き添えを食うがこの際関係ない。臨機射撃で発砲!ズグォ〜ン!外した!だが敵は即座に反転して逃走!続く自ターンで乗員離脱に追い込んだ。やはりコイツは戦車相手にも使える!結局、最終ターンまで粘って南部でも北部でもほぼ全ての敵を一掃した。
【結果】
スコア 6307:1845(MV)
独損害:Men113、Art1、SV2、APC1、AFV3
米損害:Men541、AFV11
コア損害:1×Panther G Uhu、1×GE Mtrcy Sqd
【感想】
MVながら気分は完敗。毎度のことながら作者のM4 Jess氏は文句なくうまい。良くできたマップにプレイヤーを焦らせる状況。地形とGIの抵抗でほとんど進めないアルデンヌ森林地帯の戦いを見事に再現しています。焦れば焦るほど損害は増えて事態が悪化するというのはわかっていながら、完全に罠にはまってしまいました。それくらい焦らし方がうまい。
スコアから判断して、パンターの損失も大きいですが、やはりPPTを敵に取らせてはいけないということですね。そのためにはシュトゥンプ隊をフル活用する必要がありそうです。無駄な損害を出さず、VHを維持することに全力を注ぐのが正解でしょう。一方、コアの進撃速度を上げるには、道路脇の敵兵は出来る限りスルーして裏に回り込んでから挟撃・殲滅というのが早道なのでしょう。もう一回やればDV取れそうな気がしますが、思わず引っかかってしまう数々の焦らし要素に敬意を表して難易度5を献上します。
終盤、南部に出てきた敵戦車はどっかインチキな増援HEXから出てきたのだろうと思っていましたが、終了後マップを確認するとそんな増援HEXはありませんでした。ということは、最初から付近にいたかはるばる北部からやってきた?前者だとすれば出現タイミングは絶妙で、後者だとすれば荒地帯を通過するしかなく故障もせずにでてきたのは驚きです。などなど、マップも配置もバランスもタイミングも全ての要素が計算し尽くされた出来で、DVが取れなくても面白かった!と思えるシナリオでした。
今回シュトゥルム・ティーガーが戦車戦を初体験しましたが、やはり撃破はできなかったものの乗員離脱に追い込むことができました。実は敵戦車は2輌あり、先頭戦車に対する一撃で後続戦車も機能停止に追い込んだので、あっさりサプライズの脅威を阻止できました。使える!実に使えるぞ!