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Stalingrad Train Station2 ~domo戦記外伝1

Posted: 2007.Nov.19(Mon) 05:46
by domo
これはある兵士の戦記である
祖国を持たず、あるときは枢軸国で、またあるときは連合国で、欧州から太平洋までの戦場を駆け回った男の物語である。

この男の名はdomo
しかし素性については誰もよく知らなかった。
彼の戦場での活躍は本国では伝えられることさえもなかったからだ。
だが戦場で生死を共にした兵士たちの間では、彼は英雄であった。
幾度となく命を救われたのである。

時代の流れは一人の英雄の存在を完全に消し去ろうとしていた。
また命をかけて祖国のために戦った者が、そのことを口にすることも嫌がられる時代になった。

あの戦いは何だったのだろう ・・・
俺たちは何のために戦ったのか・・・
多くの仲間は何のために死んでいったのか・・

悶々とした時が過ぎ去っていく
答えの見つからない自問自答
すべてが闇に葬りさられようとしたそのときだった

日本の、とある山中の神社でそれは見つかったのである。
その書物の表紙にはこう記してあった。

「domo戦記外伝」 ―

奴が再び戦場に戻ってきた。

火砲は寝て待て!

Posted: 2007.Nov.20(Tue) 05:48
by domo
そもそもdomo戦記外伝とは何か。
賢明な読者であれば、domo戦記8においてdomo氏が最後どうなったのかが謎のまま終わっていることにお気付きであろう。

確かにdomo戦記8ではdomo氏の生死について何もふれていない。
あのニューギニアの戦場で激しい日本軍の抵抗を受けながらも前進し戦ったことが書かれているのだが、その後domo氏がどうなったのかについては謎のままとなっている。

だが外伝ではdomo氏があのあとどうなったのかからが書かれているのだという。

しかしだ

この「domo戦記外伝」は外伝の字のごとくこれまで日の目に出ることがなかった原因が一つあるというのだ。
それは文字である。
このdomo戦記外伝は古代文字で書かれていたのだ。
それが神代文字なのか、ペトログリフなのかとにかく解読までにもう少し時間がかかると専門家は言う。

そんなことなのでとにかくゲームでもしながら続報を待て!

お疲れさまです

Posted: 2007.Nov.23(Fri) 00:10
by domo
外伝の解読が進むにつれ、domo氏のdomo戦記8以降の動向がわかりつつある。

そのためにはdomo戦記8の最後の部分から記憶をさかのぼっていただく必要がある。

domo戦記8で日本軍とニューギニアのジャングルで戦闘を行ったアメリカ軍は、ブナ地区で日本軍の捨て身の抵抗を受け、大苦戦を強いられた。
だが年が明けた翌年43年の1月1日元日、日本軍の最後の8名が米軍戦車に銃剣で突撃を敢行しこれによってブナ地区の日本軍守備隊は全滅となる。
(このシナリオは42年の11月下旬のもの)

その日本軍の陣地に足を踏み入れた米兵は、辺り一面から漂う腐敗による悪臭が全てを物語るかのように、皆この地獄の光景に言葉を失った。

日本軍が死守していた塹壕には弾薬はもちろん食料さえもとっくに尽きており、腐乱した死体を埋めることもできずそのまま積み重ね弾除け代わりにしていたという。


アメリカの公史に書かれているように東部ニューギニアでの日本軍は米軍を苦しめた。
このブナ地区で戦った米・オーストラリア軍3万名のうち、死傷者がなんと2万名近くにも達したのである。

そして最後の一兵になるまで戦ったため、負傷者以外の生還者はいない。
そのためジャングルに逃げ隠れした比島のように、後に捕虜になり証言や戦争体験を残したものがほとんど残されていない。
戦時中も見捨てられたが、戦後も忘れられている感がある。

ブナ‐ギルワ‐バサブア(ゴナ)の3拠点は、バサブア(12月8日陥落)、ブナ(1月2日陥落)が陥落したあと、最後のギルワも粘りを見せたが1月20日、軍の命令を受け、残った1,000名は包囲網を突破し撤退に成功する。

ここにブナ・ゴナの方面の戦いが終結した。

兵士の誰もが疲弊していた。
ジャングルでの生活は兵士の体力と精神をむしばんでいった。
そのためポートモレスビーに戻ることになった。

しかしそこにはdomo氏の姿はなかった。
どこへ行ったのか?
domo氏が率いたJ分隊の兵士たちに聞いても誰も応えようとしない。
何があったのか?
そして軍もそれ以上domo氏について関与することを拒んだ。
ジャングルの中でdomo氏に一体何があったのか。

謎の解明まで新たな情報を待て!!

お待たせしました

Posted: 2007.Nov.27(Tue) 15:50
by domo
「ここは・・・」

今ここにいる場所がどこか俺は鮮明に覚えていた。
確かに以前、来たことのある場所であった。

これまで数え切れない戦場を渡り歩いてきたが、その中でも忘れることができない戦場であるからだろうか。

俺の頭のどこかかあるいは理性のどこかで、その過去の出来事を懸命に否定しようとしている自分がいる。

記憶とは決して消し去ることのできないものなのか。
まちがいない。このコンクリートの瓦礫の中で、目と鼻の先のソ連兵と戦ったのだ。
ここはスターリングラードだ。

だがなぜまた俺がここにいるのだろう・・
時間が逆戻りでもしたんだろうか。
いくらなんでもそんなことはありえない・・

若い兵士に今日は何日か訊ねた。
「domo小隊長、今日は1942年の9月・・・」
うそだろ・・ということはあれから(domo戦記4は9月15日)数日しか経っていないのか。

どういうことだ。
俺は過去に戻ってしまったのか

よくわからない・・

俺は一人外に出て、タバコに火をつけ辺りを見渡した。
どんよりとした雲、そして瓦礫の街。
この辺り一面灰色の景色が俺を一気に現実に引き戻した。

そして俺はもう深く考えることは辞めることにした。

所詮、人生にはわからないことばかりなのだから。

長らくおまたせしますた!

Posted: 2007.Dec.04(Tue) 22:44
by domo
そうだ、俺は数日前にここで戦ったのだ。
ヴォルガ河を目指した我々はあと一息のところまできていたのだった。

1942年の9月13日、ドイツ第6軍はヒトラーの命令により砲撃と爆撃により瓦礫の山と化しているこのスターリングラードへの攻撃を開始した。

14日、我々ドイツ第71歩兵師団はスターリングラード中央駅においてソ連軍の親衛第13狙撃師団と一進一退の攻防を繰り広げていた。
(domo戦記4は15日の中央駅での戦いでした)

16日にはその横のママエフ丘でも激しい攻防戦が展開された。


中央駅の攻防が始ってもう5日が経っていた。
今日は9月の18日だ。
もう何度この駅舎の持ち主が代わったことだろう。

両軍共に激しい死傷者を出している。
駅舎の建物は砲撃で見るも無残な姿と変わり果てていた。
だが瓦礫と化したこの駅を奪い合うには大きな理由があった。
それは市街へと続くこの駅周辺を確保することにより、スターリングラードの市街を南と北で分断することができるからである。

だが、そうはさせじとソ連軍の増援部隊は次々とヴォルガ河を渡ってくる。

そのソ連軍の増援とは裏腹にこれまでロシアの大地を駆け巡った戦友は次々と死んでいった。

しかしそれでも我々の士気は高かった。

それが後世の歴史に名を残すスターリングラードの戦いだとはそのとき誰も想像した者はいなかったが。


(domo戦記5の最後に「paw of the tiger」のファイルをこっそりあげておいてあります。こっそりと楽しんでください。いいですか、こっそりとですよ)

寒いですのお、風邪には気をつけてください

Posted: 2007.Dec.05(Wed) 18:24
by domo
「domo中隊長、そろそろ時間です」
副官が俺を呼んだ。
これから司令部に行き作戦の打ち合わせをすることになっていた。

(補足であるが、domo氏は今回、中隊長になっている。これはdomo戦記4では中隊長の補佐をしていたが、そのあと中隊長が死傷したためにdomo氏が中隊長になったと思われる)
(今回のdomo戦記から読み始めた読者の方は、domo戦記4に目を通してから読み始めるとさらに面白いだろう)

俺は司令部に向かった。
司令部と言っても歩いていける距離にある。

「では、始めよう」
司令官をはじめ各中隊長が数人集まった。
昨日までの報告を聞く。
ママエフの丘では多くの被害がでているそうだ。
だが我々71歩兵師団の隣の戦区では装甲部隊がスターリングラード市の南を前進し確保しつつあるということだ。
特にその最終拠点となっている穀物サイロをここ数日のうちに陥落せしめようとしていた。
そのためにはなんとしても中央駅を占拠しなければならないのだ。

「諸君、今日でケリをつけよう」

司令官はそう言いながら、今日の作戦を指示した。
今日の作戦は戦車の支援を伴い一気に駅舎を奪い、敵陣深くまで浸出することであった。

駅からヴォルガ河まで1キロちょっとしかない。
駅舎を確保したら、その後方にある建物を占拠していく。
そのどこかに敵の司令部があるだろう。
だが市街地にある建物を一つ一つしらみつぶしにしていくのは容易ではない。
司令部では激戦になるだろう我が中隊の労をねぎらった。

熱い視線と期待が両肩に重くのしかかる。
これまでどの部隊でも優秀な中隊長や小隊長が多く命を落としていた。
これは戦場で常に自らが先頭に立ち、勇猛果敢に部隊を率い、そして敵の弾に当たって死んでいったためだ。
この指揮官のためにもという気持ちになった。

我が中隊は再々編成により、今では5日前に一緒だった戦友も残っておらず、今では名前さえもよく知らない者が多くなっていた。
だが戦場では必ずといっていいほど絆が結ばれる。
味方だというだけで我々には固い結束が生まれた。

そのあと若い補充兵を引きつれ中隊に戻った。
そしてすぐに小隊長を集め、これから始まる作戦の指示を出すことにした。

師団長、お元気ですか!

Posted: 2007.Dec.07(Fri) 00:34
by domo
前線に戻った俺はコーヒーで一息ついたあと、おもむろに市街地図を取り出した。
そして机の上に広がる地図を眺めた。
もう何度も見ているので全てが頭の中に入っていたが、それでも確認しておきたかった。

「敵はどこから現れるか・・」
気がかりなのは今朝の偵察隊からの報告であった。
対峙しているソ連軍に動きがあるとの報告を受けていた。
もちろんそれが増援部隊の到着したことであることは明らかであったが、いつもの雰囲気と違いやけに慌しいとのことだった。

「露助のやつら、戦車でも投入するつもりか?副官、どう思う?」
俺は副官に意見を求めた。
「その可能性は十分考えられます、中隊長」
「その証拠に今朝から敵の無線傍受が頻繁になってきています」

「やはり来るのか」
先ほどの司令部の会議でもあったように、我々は何としても駅舎を確保しなければならなかった。
だが問題は駅舎を確保することではない。
確保するだけならば、占拠したあと防御に回ればいい。
だが駅舎を速やかに占拠したあと、さらに敵陣深くまで前進しなければならないのだ。

そのためにはできるだけ正確な敵の兵力を知る必要があった。


やがて小隊長たちが集まってきた。
今の我が中隊の戦力は、歩兵4個小隊、工兵1個小隊、そして迫撃砲1個小隊のみであった。
司令部では戦車の支援があると言っていたが、まだ到着していなかったので戦車長抜きで打ち合わせを始めることにした

師団長はむっつりスケベだー

Posted: 2007.Dec.08(Sat) 13:12
by domo
どんなに未熟な兵士でもここでソ連軍と戦った者は一人前の兵士になった。
今日来た若い補充兵もしばらくすればそうなるだろう。
ただし生き残ることができたらの話だが。

俺の目の前にいる小隊長たちもそんな連中だ。
だが俺にはこいつらがいつにも増して頼もしく見えた。

「今日の作戦だが・・」
俺がそう言うと、誰かがニヤリと笑った。
俺もすぐ自分で言ったことが、おかしくなった。
なぜならこの5日間、俺たちは駅舎を巡って毎日同じことを繰り返してきたのであり、いまさら作戦だと言っても、誰もが今日やることは分かりきっていることだったからだ。

ジョークのつもりで言ったのではなかったが、一同から笑みがこぼれた。
その場の雰囲気が一瞬にして緩やかになった。

俺はタバコに火をつけることを許可し、皆タバコを吸った。


まずは作戦の概要を皆様にだけ極秘に説明しておく。

今回はかなり特別なミッションとなっている。
マップには21個のVHが示されているが、スタート時点では両軍はひとつも占有していない状態である。
まず一番左端にある+形の駅舎の建物をご覧いただくと7つのVHがあるのがわかる。
そしてその前方に目を移すと、PのついたVHが合計で11個点在している。
(残り14個のVHのうち、PのついたVHが11個になっているのは、残りの3個はソ連軍の後方陣地として勝敗には無関係とするため))

ドイツ軍は駅舎の背後に陣地があるため、まず駅舎を確保することから始まる。
そしてこの駅舎の中の7つのVHを速やかに確保したのち、今度は市街に点在するPのついたVHを確保しに行かなければならないのである。

基本的(10ターン)にはゲーム終了時に、ドイツ軍が駅舎の7個のVHとそのほかのPのついたVHのうちのいずれかの7個を確保できればドイツ軍の勝利となる。
すなわち21個のVH中、3分の2にあたる14個を確保できればドイツ軍の勝利ということである。
(ただし士気崩壊メッセージは出ていてもかまわない)
(VHにあるポイントは一切関係ない)

さらに特別ルールとして、VH確保数はターン数によって異なる

10ターン、14個(駅舎7+P7)
11ターン、16個(駅舎7+P9)
12ターン、18個(駅舎7+P11)


というふうになっている。(修正済)

この条件にあたるVHをドイツ軍が確保できない場合はソ連軍の勝利となるのである。
また終了時に駅舎の7個のVHを一つでもソ連軍が確保していた場合もソ連軍の勝利となる。
(ドイツ軍は上記の条件を満たしていても、駅舎のVHは死守しなければならない)

前置きが長くなってます。まだ始まる感じがしません

Posted: 2007.Dec.09(Sun) 23:47
by domo
「中隊長、読者に作戦を教えてもいいんですか?」
「というと?」
「ここの読者の中にdomo氏のことをよく思っていないやつらがいると聞きましたが?」
「ふん、どうせ戦意を失くしたやつらだ、かまわんよ」
(また読者を減らす言葉)


「よし、では各小隊ごとに見ていこう」

C小隊は駅舎に侵入後、北の大通りを抜けP1とP2のある建物(アパート)を占拠する。
C小隊は見てのとおり、他の部隊に比べて目標とするVHが少ない。
そのため敵の目も当然中央のVHに注がれるので、なるべく早く目標のVHを確保し、余った兵力はE小隊のほうに回したい。
それともう一つ同時遂行しなければいけない任務がある。
それは敵が北の外れ(P1の建物の反対側)から駅舎に侵入するのを監視し、万が一、敵の装甲部隊が北の外れの道路から駅舎に侵入するようならこれを必ず防止しなければならない。


次にD小隊、
D小隊は南の大通り(ゴーゴルストリート)を通り、P5とP6のある建物(教会)を占拠する。
ここは目と鼻の先に赤の広場とウニベルマグ百貨店があり重要な拠点になる。(この拠点は今回の作戦には含まれない)
(余談だが後にこの百貨店の地下壕はドイツ第6軍の指揮所となり、パウルスは最後ここから投降した)
そのためソ連軍の部隊もここのVHを奪いにくることが予想される。
(これまでのプレイでもここの建物は敵に奪い返されることがしばしばあった)


E小隊とH小隊は最も激戦が予想される。
P3、4のNail Factory(くぎ工場)とP7、8の建物は敵が反撃するための拠点としてくるであろう。
特にくぎ工場は、駅舎についで重要な拠点となってくるため、敵は大量の部隊を送りここを死守してくるため壮絶な攻防になることは避けられない。
そのためE小隊とH小隊は、まずこのくぎ工場の左右から敵を牽制し、そのあと足の遅い工兵隊が中央からくぎ工場に突撃するという流れで行くことにする。
そしてくぎ工場制圧後、E小隊とH小隊はP7、8の建物を攻撃する。


最後にH小隊とD小隊はそれぞれP9の建物を攻撃する。
P9の建物にあるVHは実は勝敗に重要な影響を与えることになってくるので要注意されたい。
というのは、仮に10ターンでゲームが行われる場合、確保しなければいけないPのついたVHは7つである。
その7つを手中に収めるには、北のP1、2と南のP5、6そしてくぎ工場のP3、4これで6つ、そして最後の7個目はP7かP8かP9になってくるであろう。
P7が取れればいいのだが、取れない場合はP9で行くしかない。
(今までのプレイで10〜14ターンのうち、10ターンで行うとソ連軍がピンピンしていて最も難易度が高い)


以上が大まかな作戦だ。



P3のくぎ工場は史実通りですが、一応雰囲気を出すために他のVHのある建物にも呼称をつけることにします。(スターリングラードの市街地の戦前の地図を探したのですが見つかりませんでした。見つかるか、そんなもん!)

P1(P1アパート)
P2(P2アパート)
P3、P4(くぎ工場)
P5、P6(教会)
P7、P8(博物館)
P9(商店街)
P10、P11(ホテル)

ZEP再結成コンサートで感極まる

Posted: 2007.Dec.11(Tue) 19:49
by domo
「ここまでで何か質問は?」
「中隊長、敵のおおよその戦力は?」
「新たな援軍が来た模様なので、我々の2倍ぐらいになるだろう」
事実、我々はこれまで自分たちの何倍もの敵と戦ってきた。
ソ連兵は最後まで勇敢であったが、それ以上にドイツ兵士の経験がかろうじて戦場を支配していた。

だがこのスターリングラード市の北にある戦車工場では組み立てられた戦車がそのまま戦場に駆り出されている。
俺たちの気がかりは敵戦車であった。

「おそらく敵は戦車を投入してくると思われる。用心してくれ」
そうなのだ。
ソ連軍も我々と同じように駅舎の確保に持てる全てを投入してくるのだろう。

「それで我々には戦車の護衛はあるのですか?」
「ああ、そう聞いている」

だがその戦車部隊はまだ到着していなかった。
もちろん戦車を市街戦で投入することは危険なことだということは承知していた。
だが戦車の支援なくして前進することは我々の損害が増えるばかりだった。

「一応、部下には対戦車地雷を準備させておきます」
「ああ、そうしてくれ」


「いよいよだな」


http://jp.youtube.com/watch?v=ssl9VbXf-Sc&NR=1

↑僕の脳内ではゲームはこんな感じになってます。イメージできました?

domo氏の埋蔵金はどこに?

Posted: 2007.Dec.12(Wed) 23:58
by domo
それでは今回の設定について少し話しておこう。

「Stalingrad Train Station 2」H2H fr
1942/9/18
ドイツ vs ソ連(AI)
C&C OFF
バトルモード使用
購入ポイント  
ドイツ 1300 
ソ連  2600

(H2Hはエンハンスドに比べ部隊の価格が高いため、1300としたがエンハンスドでやるときは1000で購入)

使用マップは「Stalingrad Train Station」のものに多少手を加えた。
(無数の砲弾で建物・道路に穴をあけるのと、VHの移動)

天候、視界、ターンは不確定要素のためゲームが始まってからでないと知ることはできない。

勝敗は特別ルール(domoルール)による。

(これまでのテストプレイの結果、どちらが勝つかどちらが負けるか全く予想がつきません。AIの購入戦力、攻め方はもちろん決まっておらず、天候(視界、移動力に影響)、弾薬(迫撃砲弾、HE弾)、爆撃機などのランダム要素が大きく左右することもあります)



「中隊長、大丈夫ですか」
副官が心配そうに尋ねた。
「なに、ちょっと寝不足なだけだ」
俺はこの数日ほとんど眠っていなかった。
「これでもどうですか」
副官はそう言って俺にユンケルを差し出した。
ゴクリゴクリと俺はユンケルを飲み干した。
こめかみに青筋が浮かび上がるやいなや、

「よおし!やってやろうじゃねえか!!」
(男とは全く単純生き物である)


せっかく勢いづいたのでこの調子で我々の部隊を説明しておこう

A0司令部 (負けたときの責任はあなたが)
B0中隊長 (domo中隊長がいるところ。戦場では名脇役に)
C小隊  (対戦車地雷装備)
D小隊  (対戦車地雷装備)
E小隊  (通常装備)
F 81mm迫撃砲分隊(2門)(正規の中隊は50mmだが、それでは射程が短すぎるため)
G 対戦車ライフル分隊 (C小隊とD小隊に随行させる。渋い仕事が得意)
H小隊       (通常装備。正規の中隊メンバーではないが寄せ集めてきた)
I 工兵小隊    (恐いもの知らずのチャッカマン。頼りにしてますぜ)
J  狙撃兵(1名) (主に安全なとこからの偵察役、居眠り禁止、発砲するなと言ってある)

以上でだいたい950ポイント
(今回は歩兵部隊5部隊(歩兵4+工兵1)というしばりルールで編成しました。
 勝とうと思えば安い歩兵部隊を大量購入すればいいんですが、そんなことしてもねえ)


「副官、戦車部隊とは連絡つながったか?」
「つながりましたが、遅れているそうです」

これにあと戦車が来ることになっている。

サトさん、友情出演に感謝します

Posted: 2007.Dec.13(Thu) 22:25
by domo
作戦開始時間が近づいてきた。
「やはり間に合わなかったな」
戦車がまだ到着していなかった。
途中で何かあったのだろうか。

「配置につけ!」
兵士たちは誰も何も話さず一斉に所定の位置に移動した。
各小隊はそれぞれ駅舎の後方にある建物に身を潜め、そして突撃の合図を待った。


「副官、戦車はどうなっている!」
「無線封鎖のため今は連絡が取れません」
「むむむ・・」

額から汗が流れた。
胃がキリキリと痛む。

もう決断するしかない。
俺はリポビタンDを一気飲みした。

「よし!行くぞ!!」
俺は攻撃の合図を送ろうとした。
そのとき

「!!!」

「中隊長!戦車です!」

副官の声に驚き後方を振り返ると、戦車部隊がこちらに近づいているではないか。
しかも4台の戦車を引き連れていた。

俺は安堵のため息をついた。
何はともあれ待ちに待った戦車が到着したのである。

「遅れてすまなかった、中隊長」
戦車長が戦車から駆け下り、俺のところへ来た。

「ようこそ、中隊長のdomoです」
「私は第244突撃砲兵大隊のサトーニだ」
「ああ、貴官があの有名な酔っ払い指揮官でありますか!」

俺はこの戦車長を親しげに見つめた。
すでに白髪まじりで痩せ型だが目はぎょろりとしていて鋭い。

この指揮官こそ世界でも有名なspwawのデポでインストラクターを務め、またラボルペ師団を率いる師団長でもあるのだ。

そのサトーニ戦車長は自身が乗るⅢ号突撃砲F/8型戦車2両と、そしてStuIG 33B(150㎜砲を搭載したⅢ突の改造型。なんと呼べばいいんだが分からない)を2両を引き連れてきた。

(ええと余談ですが、ここで登場するドイツ第244突撃砲兵大隊というのは、42 年の9月にスターリングラードでわずか20分で9台の敵戦車を撃破して有名になっています。
それとStuIG 33Bは全24両が生産されましたが、そのうちの12両はスターリングラードで投入され、しかもこの第244突撃砲兵大隊に配属されました。いやあdomo戦記は勉強になるなあ)

ぜんざいの季節です

Posted: 2007.Dec.15(Sat) 00:26
by domo
「サトーニ中尉、手短に作戦の打ち合わせを」
俺は戦車の支援が必要なところを地図で指し示した。
中尉は口数の少ない人なのか、うなづくだけだった。
だがそれだけでこの百戦錬磨の指揮官には十分なのだろうと俺は思った。

そして中尉は俺にサッと敬礼をし、すぐさま戦車に乗り込んだ。
「さすがですね」
副官が中尉の後姿を見てそうつぶやいた
「うむ、名指揮官とは多くは語らないものだ」




(戦車内で)
「中尉、えらく早かったですね」
無線手がサトーニ中尉に声をかけた。
「当たり前だ、酔いがさめる」
サトーニ中尉が応える。
「でもばれたら責任とれませんよ」
「ばれるものか」
どうも既にアルコールが入っているらしかった。
それで息で酒臭いのがばれるといけないので、あまり会話を交わさずにいたらしい。

ちなみに戦車部隊はⅢ突・StuIG33Bのペアで二手に分かれる。
少佐のⅢ突とStuIG 33Bは駅舎北のへクス(30,10)とその隣に配置される。
そしてもう一つの隊は駅舎南の(30,24)からゴーゴルストリートに侵入する敵を迎え撃つのと、その横の(30,29)から侵入してくる敵を迎え撃つ予定だ。

NO QUATER

Posted: 2007.Dec.17(Mon) 21:56
by domo
ただ今部隊配置中・・

各分隊が定員割れし定員数の10名に満たない部隊がほとんどだ。
だいたいの分隊が8〜9名の定員となっているのが現状だ。

だが気がかりだった81mm迫撃砲の弾薬は最大の40発には満たないものの、2門とも35発に達していたため運に恵まれているほうだと思わなければいけない。
(最悪の場合は20発をきるときがあります。そんなときは泣けます)
迫撃砲弾は目立たないけれども、絶対絶命の部隊の危機を救ってくれる場合がある。
(部隊の抑圧があがり敵が攻めてきたときに、背後から迫撃砲が敵の部隊に注がれる。そんなときは泣けます)


そのほかはどうだろうか。
今回、悩みに悩んで選んだⅢ突F/8型。
(このF/8型はエンハンスドには入っていません。その代わりG型で入っている)

みなさんも部隊を購入するとき悩みませんか。
今回、F型にするかF/8にするかで悩むこと悩むこと。
というのも装甲の厚さ、搭載の75mm砲の種類などどれもF/8の方が若干いいのですが、HE弾の量が少ない、いや正確にいえばエンサイクロペディアに書かれている数字よりも少なくなるのと、戦場ではなぜかF型の方がいいところで活躍してくれるという相性があり、
僕はF型にしようかと思ったですが、Ⅲ突にはサト氏が乗ることになったため、少しでも性能のいいF/8型にすることにしました。もしも撃破されたらそんなときは泣けます。

あとStuIG33Bの105㎜HE弾の数が思ったより少なかった。
8発と9発しか積んでない。
一体何を考えているのだろう。
こいつらは弾切れになっても戦場離脱はさせない。


ああ、こんなこと考えてるときが結構楽しかったりして。

THE SONG REMAINS THA SAME

Posted: 2007.Dec.19(Wed) 01:23
by domo
「進め!前進!」

歩兵部隊は移動力の全てを消費して全速力で前進する。
C小隊から始まり、D小隊、E小隊、H小隊、最後に工兵隊が駅舎の建物に目指した。
ソ連軍はまだ駅舎に到着していない。
こちらも駅舎の中は侵入できたが、駅舎の中にあるVHまで進むことができない。
駅舎の7つのVHを確保するためにはもう1ターン必要になってくる。


「よし、出発」
サトーニ中尉は戦車から上半身を出しながら、操縦手に指示を出す。
その右手にはしっかりと酒ビンが握られている。
そして後ろを振り返り、同乗している対戦車ライフル兵にそれを差し出した。

「まあ、一杯飲んどけ、むはは」

とんでもない指揮官である。

4台の戦車には3個の対戦車ライフル部隊(各2名)と1名の狙撃兵が同乗していたのだ。
敵の動きを知るには、こいつらを一早く最前線に送らなければならない。

4台の戦車がそれぞれ北と南に2台づつ移動を開始した。
サトーニ中尉があらかじめ聞いていたポイントに到着、すかさず無線で他の戦車に指示を出した。
「こちらラボルペ1号車、3号車聞こえるか」ラボルペ1号車というのはサトーニ中尉のⅢ突であり、以下に2号車もⅢ突、3号車、4号車はStuIG33B車のことである。

「こちらラボルペら2号車、ポイントに到着しました」
2号車と4号車が駅舎の南のポイント地点に到着した。

「いいか、敵戦力がわかるまで攻撃はするな」
「それからできる限りヒット&アウェイ戦法で攻撃しろ」
「了解」
「それとStuIG33Bは弾薬切れを避けるため、序盤での戦闘を控えろ」
「了解、そうします」


毎日SPWAWばかりやっている暇な読者の方ならもうご存知であろうが、ヒット&アウェイ攻撃というのは、攻撃をしたら全ての攻撃回数を使わず、移動力を残した状態で敵の視界から外れる移動をすることである。
これは熟練した指揮官が少ない戦力で多勢の敵に立ち向かうときに使う戦法である。
特に防衛戦のときに使われる戦車戦の基本でもある。

そのためには1へクスだけ後退し敵の視界を消せるような地形が存在することが望ましいのであるが市街地にはそれが多くある。

サトーニ中尉はすかさずそのような地形を見つけた。
そして3号車はそのまま待機させた。