<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

Spearhead at Prohkorovha     ~domo戦記7.0

シナリオAARの投稿
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Spearhead at Prohkorovha     ~domo戦記7.0

Post by domo » 2007.Jun.21(Thu) 00:16

むう・・・どこだ、ここは。
俺は眠っていたのか。

しばらくして俺は目を開けた。
そして仰向けの姿勢で辺りを見渡した。

誰もいない。というより真っ暗で何も見えない。

やがてぼんやりした意識のまま体を起こそうとした。
なぜか体中が痛い。

俺はなぜこんなところにいるんだ・・

一体、何があったのだろう。

何もわからない。

ただ暗闇と静寂のみが俺を支配している。

懸命になって記憶をたどってみた。

砂漠・・・そうだ、確か。
灼熱の砂漠・・・戦車の中・・・砂煙・・・爆撃機・・・
ああ、そうだった。俺はアフリカの砂漠でドイツ軍と戦っていたのだ。

そこまでは思い出せた。

戦闘が終わったあと、俺は大佐に別れを告げ、大佐がくれた情報をもとに・・・

そうだった、砂漠のもぐらを追いかけていたのだった。

俺は自分でも不思議なくらいそれまでの記憶を思い出すのに時間がかからなかった。

そして俺は探していた例の場所に着いたのだ!確かに。

だが・・そこからあとの記憶が思い出そうにも思い出せない。
まあ、いい。とにかくここがどこなのか、それが気になる。

ひんやりとしているが、建物の中ではなさそうだ。

暗闇に目がだんだん慣れてきた。

俺は立ち上がり手探りでもって辺りを確かめようとした。

そのとき ―
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こんばんわ spwaw

Post by domo » 2007.Jun.21(Thu) 20:42

そのとき、どこからか声がした。
「砂漠のもぐらをお探しのようだが?」
「誰だっ!」
「どこにいる!」
その低い声の主に向かって、俺は驚き叫んだ。

声は聞こえるが相手は姿を現さない。
俺は尋ねた。
「ここは、どこなんだ?!」
「ふふふ。今、君に説明しても君は理解できないだろう」

どういう意味なんだ。俺には理解できないとは・・
「お前は砂漠のもぐらなのか!?」
「ふふふ」

「いかにも私が砂漠のもぐらだ、domo君」
「なぜ?俺の名前を!」
「ふふふ。残念だがまだ君の前に姿を現すことはできない」

「いいか、domo君、よく聞きたまえ。君がこれまで数々の戦場で戦ってきたことはわかっている」
「なぜ、俺のことを知っている!」

「ふふふ。Domo君、いいか君は戦場での体験を将来、戦記に書くことになるのだ」
「何!俺が戦記を書くだと!ふざけるな、なぜそんなことがわかる?」
「それが君の宿命だからだよ」
「念のために言っておくが、君が君自身の体験をまとめて書いた戦記によって、多くの人の命が救われることになるだろう」
「俺の戦記が命を救うだと?」
「そうだ。その戦記は、あるゲームを毎日やって中毒にかかった人や、あるゲームをする意欲がわかず生きがいを失った人、
それにあるゲームから離れてしまって人生に感動を忘れてしまった人たちの光となるのだよ


なんのことだがそのときの俺にはよくわからなかった。
(後ほどその意味がわかるのだが)
だが、どうも砂漠のもぐらと呼ばれる奴はその「あるゲーム」となんらかの関係があるようだ。
そのゲームがなんなのか・・・そんなに人生を狂わせてしまう程のゲームがこの世にあるのか。
そのときの俺にはそのゲームがなんなのか、見当もつかなかった。

「domo君、そろそろ時間だ。期待しているよ、頑張りたまえ」
という声を最後に俺は意識を失った。


再び俺が目覚めたとき ―

ここは・・・また戦場だぁぁ

(編集者:domoさん、ひっぱりすぎです。前置き長っ!!)
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spwaw命

Post by domo » 2007.Jun.22(Fri) 18:37

俺の名はdomo。
このdomo戦記も今回で7回目になる。
よくも飽きずに書き続けるなとか、つまらないから早くやめろとか、誰がお前の戦記など読むかとお嘆きの方もおられるようだが、そういう方の期待を今回も見事に裏切って申し訳ない。

それはそうと、だいぶ暑くなってきた。
俺は暑いのは好きなほうだが、いかんせん、暑くてゲームをする気になれないという温室育ちのゲーマー諸君がSPWAWをやめてしまわないだろうかと心配になってくる。
そうなのだ。
夏こそが、SPWAWゲーマーにとって最大の敵なのだ。
握るマウスが汗でにじみ、左手に添えた「F」キーと「R」キーと「T」キーが手あかで汚れ、そしてPCが今にも熱で燃え上がるのではないかという危機を幾度も乗り越えてこそ、あなたは真の指揮官となるのである。


ふふふ。いきなり偉そうなことばかり言って読者を減らしても仕方がない。
だが今、俺の脳内からは大量のアドレナリンが湧き出ているのである。
そう、何を隠そう俺はこれからあの有名な「ツィタデレ」作戦に参加するのである。
(domo戦記はいつもマイナーな戦場で戦うことが多いので、今回はちょっと色気がでてしまいます)


「Spearhead at Prohkorovha」H2H 7.1fr
GERMAN Advance   vs   SOVIET Defence
July 17 1943  (7月17日はプロホロフカの戦闘は終わっているので間違いと思われます。多分12日)
13 turn

(今回これを選んだのは、ここ数日タイガーⅠ初期型(1/48)のプラモデルを作ってしまったために、どうしてもタイガーⅠ初期型がでてくるシナリオをやりたくなってしまったからであるからでして・・・ええ、まあ、いつもながらそんなところです)
(クルスク戦のシナリオはどれもユニットが多くて、これまで敬遠していたのですが、このシナリオはユニットがそれほどでもないんです)
(このシナリオで戦記を書くと決めてから数日間、本屋に行ってはある資料本を買おうか買うまいか、悩む悩む。だって高いし、それにどうせ読まないし)
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「ツィタデレ」作戦の勝利を見守ってくれる虎
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あじのフライとspwaw

Post by domo » 2007.Jun.23(Sat) 17:50

クルスクの戦いについては今更書くこともないであろう。
この戦いを知らないSPWAWプレーヤーはいないと思うし、もしいたらそれはもぐりである。
(なので省略したいところでありますが、実は僕が昔読んだ書物(1970年代のもの)と現代のクルスクについての戦記とは大きな誤差があることを最近になってしり驚いています)
(要は昔書かれた書物は旧ソ連体制のプロパガンダとして実際よりもソ連側に対して大げさに扱われており、ソ連軍が撃破したドイツ軍戦車の数などは現在調査が行き届いた数字と比べると、なんとまあとつぶやきたくなるほどです)
(そういう点では最近は写真集を始め、かなり多くの詳細な資料本がいろいろ出ているので恵まれていますのう)
(かといって皆さん、domo氏がすごい軍事マニアかと御思いでしょうが、そんなこたぁ、全くございませんぜ。なんせ20年ほどブランクがありますから)


「チィタデレ(城塞)」作戦とは、ハリコフとオリョールの都市の間に幅200キロ、奥行き150キロにわたってモッコリとソ連軍の突出部ができていて、そのモッコリした部分を北と南から挟み撃ちにしてごっそり切り取ってしまおうというものであり、そのモッコリの中央にあるのがクルスクという都市である。
北部からはモーデル将軍の「第9軍」、南部からはホト将軍の「第4装甲軍」とケンプフ歩兵大将の「ケンプフ支隊」がクルスクを目指すことになっていた。
では戦力を見てみよう。

ええ?なんだって?そんな説明はいいから早くやれって?
まあまあ、そう焦らずに、お客さん。
今日はゆっくりと楽しんでいってくださいまし。


ます投入戦力を見てみよう
兵員はドイツ68万5000人に対し、ソ連は111万5700人
火砲はドイツ約9000門に対し、ソ連は1万4300門
戦車はドイツ2800両に対し、ソ連は3028両
航空機はドイツ1850機、ソ連は1915機


では投入されたドイツ軍の戦車は、Ⅳ号が841両、Ⅴ号パンテルD型(クルスク戦で初お目見え)が200両、ティーゲルⅠが143両で、これ以外の戦車と突撃砲(フェルディナントを含む)などが1616両。


その中で無敵を誇ったティーゲルⅠの内訳
第9軍(第505重戦車大隊31両)
第4装甲軍(第2SS装甲軍団など67両)
ケンプフ支隊(第503重戦車大隊45両)

戦力比ではほぼ互角とみていいんでしょう。
もう疲れたのでこれ以上書くのはやめます。


1943年7月5日午前3時30分 ―
「チィタデレ」作戦の幕が切って落とされる。
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雨の日は柿の種がよく似合う

Post by domo » 2007.Jun.25(Mon) 00:34

ついに始まったのだ。
ロシアの大草原に数えることのできないほどの戦車がずらーと隊形を乱さずに前進する。
このときばかりは戦場の主役である歩兵もただ武運を祈るしかない。

だが我々の前進は容易ではなかった。
至る所にソ連軍の防御陣地が構築されていた。
PAK(対戦車砲)や掩蔽された戦車、それに歩兵による対戦車銃、地雷などもご丁寧に用意されていた。
北部の戦線では初めて登場した「エレファント」(フェルジナント)が歩兵部隊との連携なく、防御陣地において敵歩兵による近接攻撃で足回りをやられ大打撃を受けた。
またパンテルD型も戦車兵からは不評で、故障が多く、役に立たなかった。
(皆さんもご承知のとおりでしょう。今回もあまり役にたってくれない)

だが我々は多くの困難を乗り越え前進した。
その前進を支えたのがティーゲルであった。
まさしく虎は無敵であり、虎が戦場に現れるとソ連軍戦車は戦場から姿を消した。

南の第4装甲軍には第2SS装甲軍団に所属された「LSSAH」「ダスライヒ」「トーテンコップ」の3個のSS装甲擲弾兵師団がソ連軍のパックフロントを突破していった。
その隣のケンプフ支隊も第503重戦車部隊と共に前進した。

そして戦闘から1週間がたった。(ものすごい省略)
第2SS装甲軍団はプロホロフカを目前にしている。
どうやらソ連軍第5親衛戦車軍のロスミストロフ中将も手持ちの戦車を余すことなく投入してくる気でいるらしい。
明日は大激戦になることが予想される。
明日の作戦開始時刻は朝6時だ。
今夜はもう遅い。
寝るとしよう。

おやすみ
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鳥肉のから揚げとspwaw

Post by domo » 2007.Jun.25(Mon) 21:52

7月12日 ―
夏の夜明けは早い。
しばし仮眠をとっただけで、目が覚める。
支給されたタバコに火をつける。
俺と同じように眠れなかった戦車兵がコーヒーを持ってきてくれた。

しばらくすると辺りがうっすらと明るくなってきた。
草原にティーゲルのシルエットが浮かび上がる。
88㎜砲の長砲身はいつ見ても頼もしい。
だがその虎たちも今はひっそりと体を休めている。

ティーゲルに乗るのだ。
確かに名誉なことではあるが、どの作戦でもティーゲルにかかる比重の大きさは並み大抵のものではなかった。攻撃するときも防御するときも常にティーゲルは最前線に置かれた。

「いよいよですね」
操縦手が声をかけてきた。
「ああ」

「クルスクまで行けますかね」と操縦手。
「行くさ」

プロホロフカを抜け、オボヤン、そしてクルスクまで。
まだまだ先は長い。

そうこうしているうちに夜が明けてきた。

戦車長たちが集まり、作戦の最終打ち合わせを行う。
擲弾兵の隊長たちの労をねぎらう。
ここまでも多くの犠牲を出してきたが、彼らなくして戦車は前進すらできない。
打ち合わせは簡単に終わり、最後にソ連軍の新型自走砲に注意せよと言われた。

ここ数日、強力な火力をもつ自走砲が戦線に姿を現しており、虎の装甲をもってしても数台が撃破されているとのことだ。

「なんとかなるさ」
俺は肩をすくめ、戦車に乗り込んだ。

いよいよだ。
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ラッキョウとキムチとspwaw

Post by domo » 2007.Jun.26(Tue) 12:22

【1ターン】

時間だ。(やっとゲーム開始です!お待たせしました)
続々と擲弾兵たちが装甲車に乗車していく。

第ⅡSS装甲軍団の軍団長パウルハウサーは、「LSSAH」を真ん中にし、その左に「トーテンコップ」そして右には「ダスライヒ」を配置し脇を固め、プロホロフカへと進撃する。

俺たちの中隊は先頭を任された。
残り少ないティーゲルⅠが3台、それにパンテルが5台、4号F2型が10台、3突が3台、マーダーⅡが2台、あとは歩兵が3個小隊と75mmPAKが2門、それに砲兵部隊(フンメルとヴェスぺと81mm迫撃砲、弾薬車有)

(実はこのシナリオ、ブリーフィングには「ダスライヒ」と書いてありますが、12日の時点で「ダスライヒ」には可動できるティーゲルが1輌しかいなかったという記録があり、昨夜はどうしようか随分考えました。ちなみに「LSSAH」には4輌、「トーテンコップ」は10輌とどこも苦しい)

しかし奇跡は起こったのだ!!
整備中隊のドランシ予備大尉とハンス整備兵長は夜を徹して頑張ったのである。(例の豚顔の人←ご存知ない方は宮崎駿の「妄想ノート」を)
明け方ぎりぎりになってなんとぼろぼろになったティーゲルを直してしまったのだ。
恐るべし!ドランシ大尉。
ってことでいいですよね・・・あれ?


「Panzer Vor!!」
中隊を指揮するナウマン大尉から無線が入る。
3台のティーゲルを先頭にその斜め後ろにパンテル、4号戦車が続き、最後に歩兵を乗せた装甲車というパンツァーカイルという陣形で前進する。

戦場は一気に何十台もの戦車の移動によりものすごい土煙が巻き起こった。
Attachments
00147-1.jpg
息がつまりそうになってくるこの瞬間!
温室育ちのspwawゲーマーはこの光景に耐えられるか!!
00147-1.jpg (16.54 KiB) Viewed 7490 times
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朝食はキウイとSPWAW

Post by domo » 2007.Jun.27(Wed) 11:14

戦闘が始まる前に、今回のミッションについて簡単に説明しておこう。

今回の俺たちが割り持つ戦場は縦に細長い。
一面ロシアの平原と言いたいのだが、戦場には起伏がつきものだ。
そしてそれらの起伏には地形を利用して敵が潜んでいることが多い。
今、俺たちが前進するルート上には小高い丘が見えている。

我が中隊は、先頭を行き、これらの丘を偵察任務をかねて確保するのが任務だ。

「うまくいくさ」
俺は自分に言い聞かせた。

VHは中央の丘には5個、その後方に2個と全部でたったの7個しかない。
(VHは一つだけ250で、あとは全て500ポイント)
一つのVHのポイントが大きいので、確実に確保しなければならない。


今朝の打ち合わせで事前の偵察兵の報告によれば、中央の丘にあるVHの辺りには敵の防御陣地があるが、それほど大したことはないとのことだ。
すなわちこれまで俺たちの行く手を阻んできたような頑強なパックフロントではないというのである。
だがその代わりにソ連軍の戦車軍団が集結しつつあるらしい。


そして我が中隊は、本隊と左翼と右翼との3小隊に分かれて作戦行動に移ることになる。
左翼はジグラー大尉率いるジグラ―小隊(Ⅳ号F2型6台、歩兵1小隊)
右翼はワグナー中尉率いるワグナー小隊(Ⅳ号F2型4台、Ⅲ突3台、歩兵1小隊)
(本隊はナウマン大佐率いるナウマン小隊といきたいところだが、ナウマンという名前があまりにもしょぼいので昨夜はどうしようか随分考えました。)(またか!)
そこで本隊はドーラ小隊と名づけ、貴重なティーゲルを「ドーラ1」「ドーラ2」「ドーラ3」と呼ぶことにしやす。(ティーゲルⅠ3台、パンテル5台、歩兵1小隊)
ってことでいいですよね・・・あれ?

作戦地図を特別にお見せする。
Attachments
00157-1.jpg
極秘にお見せする作戦地図。
実際は縦長なので下から上へと前進していく。
00157-1.jpg (13.05 KiB) Viewed 7450 times
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焼き肉とspwawはどこか似ている

Post by domo » 2007.Jun.29(Fri) 19:13

「ツィタデレ」作戦中止か!!

ヒトラー総統はシチリア半島に上陸した米英連合軍に対して、第2SS装甲軍団を差し向けようとしていることがわかった。
まだ決まったわけではないが、この雲行きでいくと、プロホロフカで戦車戦が行われないまま「ツィタデレ」作戦が終わってしまう可能性もでてきた。

歴史はどうなる!!
domo戦記7.0はこれで完結してしまうのか!!

運命のいたずらに身を任せて待て!!

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コッペパン(つぶあん&マーガリン)とSPWAW

Post by domo » 2007.Jul.01(Sun) 19:25

ヒトラー総統、「ツィタデレ」作戦の中止を撤回!!

ヒトラー総統はマンシュタイン将軍の力説により、今のところは「ツィタデレ」作戦を中止しないということで合意した模様。

しかし作戦を続行させていくには、クルスクへの前進のみが残された道である。


だがここ数日のヒトラーの「ツィタデレ」作戦中止の騒ぎで、ソ連軍が次々と兵力を増強しだしたのだ。
わずかな時間的猶予を与えたことが、ソ連軍にとって優位になったことは言うまでもない。

これによって歴史はどうなって行くのだろうか・・・


(ということで、シナリオの大幅なテコ入れをしました。というのもRedleg氏のシナリオにしては珍しく完成度、プレイバランスの面で納得のいかない部分がありまして、それをどうしたらいいのか考えておりました)

もうこの際、途中でやめちまおうかと思いましたが、全世界にいる約13名ほど(かなり多目)のdomo戦記の読者にいささか申し訳ないかなあと思う気持ちと、「ええい」と読者を裏切ってみたいという衝動にかられましたが、今僕がここでやめてしまったらSPWAWの未来が、そしてSPWAWに夢と希望を持つ多くの子供たちが、勢力を拡大しつつあるセーブデータ派の思いのままになってしまう!これではいけない!立て!立ち上がるんだ!
そんなこんなでもう一度再開することになりました。


テコ入れ部分はソ連軍の援軍の大増強です。
かなり難易度を高くしちまいました。
やはりゲームはゲーマー自身が面白さを感じなければ意味がありません。
ここはクルスクなんですから、次から次へと湧き水のごとく現れるソ連軍戦車に思わず小便をちびるようでなければ、いけないのです!
(Mっ気の自分にはこれがいいのだ)


ということで、プレイ再開だぁ!!

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手作りパンナコッタとspwaw

Post by domo » 2007.Jul.03(Tue) 00:19

作戦の中止の噂が流れ、中隊は一時混乱した。
このまま前進するのか、それとも後退するのか。
結局、俺たちは元の場所まで戻り指示を待つことにした。

それから数時間後、俺たちは再び前進命令を受けた。
当然、俺たちを迎え撃つソ連軍にはこのことが耳に入っているだろう。
兵力を増援してくるにちがいない。

「いよいよですね」操縦手が前回と同じ言葉をかけてきた。
「ああ」

戦車兵たちが一斉に戦車に乗り込んだ。

「エンジン始動!!」

再び虎が動き出す。
楔形の陣形(パンツァーカイル)になる。


ここまでは前回と全く同じであるが、この中断の間にドイツ軍はもう一度、「パンツァーカイル」について考えなおすことになった。
この「パンツァーカイル」は防御力の高いティーゲルを先頭に立てて、敵の対戦車陣地を制圧し、そして機動力に優れている中戦車で敵戦線後方へ突破するものだ。
だがそれにはティーゲルの絶対数が不足していた。
作戦開始時に全体で140輌だったのが、一週間経った今、3分の1ほどになっていたのだ。

「なるべく虎を温存したい」
「いや虎が先頭に立つべきだ」

このことで中隊の戦車長の間から様々な意見が出た。

「どうしたもんか」
俺はあまり首を突っ込む気にもなれず、気晴らしに便所に行き、俺の横で小便をしている若い戦車兵に、
「君はどう思う?」と声をかけた。
「そうですね」その若い戦車兵は慄然と話した。
俺はそいつの話を聞き驚いた。
「すげえ・・・こいつは・・・」

俺はその若い戦車兵に戦車戦の戦術について詳しく話しを聞いた。
最後にお礼を言い、名前を尋ねた。
「ミハエル・ヴィットマンです」と彼は気さくに応えた。

(ということで中断期間中の一つの悩みが、「パンツァーカイル」とはいうものの、実際どうやって戦うのかというのが今一よく分からずに、まあいろいろ調べていたのです)
(ヴィットマンの戦記やら読むと、またこれが参考になります。でも買えません。高すぎます。誰かください)

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ざるそばとSPWAW

Post by domo » 2007.Jul.03(Tue) 18:00

【1ターン】
「Panzer Vor」
インターコムで操縦手に伝える。
俺は砲塔のキューポラから上半身を出し、他の戦車長に手で合図を送った。
8台の戦車と5台の装甲車は俺の合図を双眼鏡で確認し、それぞれ前進を開始する。

3つの小隊のうち左翼のジグラ―小隊と右翼のワグナー小隊は、アイドリング状態のまま待機している。
すなわち本隊である中央のドーラ小隊だけが先に前進したのだ。
これは命令無視か!!
いや決してそうではない。
これが便所で俺が例の若い戦車兵、ヴィットマンから教えてもらったことだった。
具体的にはお教えすることはできないが、まあ戦闘中にそのつど説明することにしよう。

本体のドーラ小隊は全速力で前進する。もちろんティーゲルを先頭に。
敵の陣地の目と鼻の先で俺たちを待っていた偵察隊と狙撃兵も俺たちの前進と共に前進し敵を探す。

戦場における偵察兵の役割は極めて大きい。
視界の狭い戦車からでは敵を見つけるのは難しいからだ。
戦闘序盤を優位に進めるには、やつらの目が戦場を大きく左右していく。

今日もSPWAWばかりやっている諸君に一言言いたい。

「偵察兵の命を粗末にするな!!」

いつも最前線で命を張り、生存率の極めて低い偵察兵。
そんな偵察兵をみなさんは犠牲にしていないだろうか。
始めからどうせこいつらは死と引き換えに敵を発見することが任務だなんて思っちゃいないか!

馬鹿者!!

そんな指揮官、SPWAWやめちまえ!!

みなさんも一度、偵察兵に自分の名前を書き換えてプレイしてみたらいい。
偵察兵の大変さを実感できるだろう。

戦場に再び目を戻す。
パンツァーカイル隊形を崩さずにティーゲルの速度に合わせて俺たちは前進した。
移動を終え、ターンを終了する。


ほっとしたその瞬間だった。
「!!!」
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夜は赤ワインとSPWAW

Post by domo » 2007.Jul.04(Wed) 01:38

「GUAM !!」
その鈍い音は俺たちの誰の耳にも聞こえた
だがソ連戦車の放った砲弾は戦車のどこかに当たり、弾はそのままどこかに跳ね返っていってしまった。

これはソ連軍の挨拶なのだろうか。または洗礼弾なのだろうか。
しかも先頭を行くティーゲルを狙ったものだった。

その発射音は、いつもの聞きなれた76.2㎜砲ではないことぐらい誰でもわかった。
これはもう一つ上のクラスの砲弾だ。

「85㎜か!」
「どこからだ?砲手、見えたか?」
「いいえ、まだ見えません」

続けざまに今度はパンテルを狙って撃ち込まれた。
だが外れる。
このパンテルを狙った砲弾は、76.2㎜砲のようだ。

小隊全体が停止した。
この隙に装填手は黒の徹甲弾を装填する。

一瞬にして戦車の中はピリピリとした空気に包まれる。
だが我々は全く焦らない。
ドイツ軍には経験がある。
経験こそが訓練に勝るのだ。

前をいく偵察兵が手でシグナルを送ってきた。
前方2時の方向に敵戦車を発見したと。

その方向を見つめる。
いた。確かに。
双眼鏡から見ると車体が顔を出している。
ソ連軍のSU-85突撃砲だ。
さっきのはこいつの85㎜砲にまちがいない。
こいつをしょっぱなから発見できたのは俺たちには好都合だった。
このやっかいな85㎜は、ティーゲルの装甲をもってしても撃破されたことが何度もあったので、早めにつぶしておく必要があったのだ。

「距離1100(25へクス) ファイアー!」
初弾を喰らった先頭の隊長車から88㎜の砲弾が放たれる。
一筋の閃光となって砲弾は飛んでいった。
「BOMB !」
2発目が命中し、SU-85戦車は火柱を吹きあげた。
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今回はH2Hのエンサクロペディアから(H2Hは全て戦場写真になっていて、これだけで僕はやる気が出ます)
まずは「SU-85」
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domo
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ハンバーグとSPWAW

Post by domo » 2007.Jul.04(Wed) 18:26

【2ターン】
SU-85に続き、パンテルを撃ってきたT34も発見し、これに対して射撃を行う。
新型のⅤ号戦車パンテルD型の75mm長砲身砲から砲弾が放たれる。
20へクス(約1000m)先のT34も臨機射撃を撃ち返して来るが、この距離ではT34の弾はほとんど当たらない。
何発か撃ち合いになったが、T34は爆発した。

この新型戦車についてはまだ未完成ということもあり、戦車兵からはあまり評判はよくなかったが、それでも1000m(20へクス)離れた距離でT34と勝負すれば、パンテルに軍配はあがった。
射撃の命中率に格段の差がでるのである。


我々の250mほど前にいる偵察兵がソ連の偵察兵に発砲を受けた。
敵の偵察兵が身を潜めていたのだった。
辺り一面ひまわりが咲き乱れるロシアの平原では身を隠すことぐらいそう難しいことではない。
わずか150mの間で偵察兵同士が銃撃戦を繰り広げる。
大切な偵察兵を失いたくない。
俺はティーゲルは前進させ、榴弾を敵にお見舞いする。
2発、3発撃ち込んだところ、尻尾を巻いて逃げ出した。


隊長のティーゲルが敵に対して射撃をしたため、数へクスの移動をしただけで、これ以上このターンには移動できなくなる。
これが無敵を誇るティーゲルの唯一にして最大の欠点であるといえよう。
射撃後の移動力が少ないので、一度でも撃ってしまうと、機動力が足りなくなってしまう。

ドーラ1の隊長車から無線が入る。
各車パンツァーカイルを崩さずに前進せよと。

だが敵の挨拶はもう済んでいる
これからの前進はさらに多くの攻撃を受けることが予想されて当然だ。

(まだ始まったばかりなのに、いきなり戦闘に入ってるって・・・)
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domo氏の朝は早い

Post by domo » 2007.Jul.05(Thu) 05:14

俺たちは敵の射程圏内に入ったのだろう。
鋼鉄の塊が容赦なく飛んでくる。
足を伸ばすことさえもできない戦車の中にいると、鉄の棺桶というのは戦車に乗る者だれもがその通りであると実感する言葉だ。

こんなときはうまく自分の感覚を麻痺させるしかない。

のどが渇いた俺は水筒から水をゴクリゴクリと飲み干す。
そして支給されたクラッカーを袋から開け、一枚ほおばった。
こんなときに!と思われる方もおられるが、こういうときにこそ腹は減るものだ。

ソ連軍の76.2㎜対戦車砲はティーゲルを狙ってこない。
その代わりに俺たちのドーラ小隊のパンテルに集中砲火を浴びせてきている。
これは76.2㎜砲でこの射程距離ではティーゲルを狙ったとしても、かすり傷程度しか与えることができないとでも思っているのだろう。

俺たちの前方10時の方向からパンテルの横っ面を狙って砲弾ぶち込まれた。
「注意しろ!!左60度だ!」
側面から面喰ってはパンテルでは一撃だ。
パンテルの04号車の戦車長スタムフ伍長はすばやく砲塔を60度左に回転させた。
そしてすぐさま姿を現したSU-76自走砲戦車に向けて射撃する。
SU-76の装甲は紙切れに等しい。当たれば確実に撃破できる。
焦ることはない。
04号車は2発で奴を撃取った。

しかしまだ敵の対戦車砲から砲弾がパンテルに注がれる。
一台のパンテルに6発の砲弾が飛んできた。

「どこだ!くそっ!」
だが対戦車砲はうまく掩蔽されているため、戦車からは発見できない。
03号車のパンテルの中では戦車長がパニくっている。
「落ち着け!バックマン曹長!」
すかさず無線で一喝する。

見えない敵と相対することは頭で想像する以上に困難なことである。
SPWAWを毎日毎日何年もやり続けている暇な方々の中でも、対AIとしかやったことのないという人はいると思うが、AIは比較的自分から姿を現してくれたり、発砲してくれちゃったりするおバカさんなので、楽な面はあるが、これが対人戦だとどーしようもないストレスになる。
もう上手いベテラン指揮官なんかになると、こっちがちょっとやそっとの泣き言を言ったとしても全然容赦してくれません。
涙、鼻水、よだれ、小便と穴という穴から全ての水を垂れ流すまで許してくれませんから。
ほんと恐ろしいゲームです。このゲームは。
悪いこといいません。そこのあなた、早くお辞めなさい。

要するにある程度上手な人は常に実際の戦場を妄想しながらプレイしているので、どうしても「いかに姿を隠して戦うか」ということに神経を使うのです。
ですから「戦場で身をさらけ出すことは死を意味する」ということを体で覚えちゃってるんでしょう、この方々は・・・

これしきのことでなんという恐ろしいゲームだ、なんて思ちゃいけない。
まだまだこれはほんの序の口です。
ほんとに、ほんとーーーに恐ろしいゲームなんですから。
だから、早くお辞めなさい。そこのあなた。
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「SU-76」
自走砲なので、当然装甲はないに等しい。こんなのには死んでも乗るのはごめんだ。
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