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寝ぼけながらもspwaw

Posted: 2007.Apr.16(Mon) 17:03
by domo
【14ターン】
ブルック少尉が指示通り丘の中腹にて左右に1へクスづつ移動しながら、北部隊の後方いるT34を1両を捕捉、これを一撃で撃破する。
だがそのことよりもっと重要なことがあった。北の敵戦車が「ヒル309」の方、すなわちブルック少尉のいる丘の方へ向かってこないことが明らかになった。

ブルック少尉はすぐさまこの事をベルターに報告する。
「ヤボール(了解)」ベルターは答える。
これで敵の前進ルート、戦略的目標が明らかになった。

敵は「ヒル309」「310」「311」の3つのVHがある丘のうち、まず中央の「ヒル310」を目指してくるのだろう。なるほど。確かにそうだ。3つに戦力を分散するよりも、一つの目標に向かって総攻撃を仕掛けるほうが理にかなっている。
そしてこの「ヒル310」の後方には、我が大隊司令部がある。
敵はそこを狙っているのかもしれない。
だがこの「ヒル310」へ向かうには、その両翼にある「ヒル309」と「ヒル311」に一門づつ配備してある75mmPAKに側面を見せることになる。
それを承知で「ヒル309」と「311」から側面を攻撃されたとしても、多少の犠牲は覚悟の上、物量で攻め込めると計算したのだろうか。

中央の前線では歩兵守備隊が歩兵を乗せて前進してくるKV-1Cを近接強襲で撃破に成功する。
だが案の定、後続の戦車にストーカー攻撃を受け、1分隊壊滅。

前線を守る歩兵の数が次々に減っていく。
せっかく救援に駆けつけたのだが、前線の歩兵を援護してやれないことはベルターにとっても心痛かった。
戦車は常に歩兵あってのものというのをベルター自身一番よく分かっていたからである。

だが戦況がこうなってはどうしようもない。

明日が雨でもspwaw

Posted: 2007.Apr.17(Tue) 00:32
by domo
【15ターン】
「まだ15ターンか・・・」長い戦闘になっていることに気付く。
このdomo戦記5を書きはじめてどのくらい経つのだろうか。
あいにく外は雨が一日中降りしきっている。
窓から外を見ながら、ふとかつての戦友に想いをはせる。
そういえばS氏はチュニジアの最前線でいまだに塹壕を掘り続けているのだろうか。
公式戦を戦ったあのつわもの指揮官たちは今、どこで何をしているのだろうか。

俺も交通事故のあとのリハビリも終わり、後は社会への復帰が待っている。(まだしてないのかっ!)
おっと現実に目を向け過ぎた。いけない、いけない。
ここはレニングラードなのだ。

そうなのだ。転機はふとした機会に訪れる。
それは人生も同じである。もうだめだ、と思ったそのときこそ、転機の訪れる瞬間なのである。
いけない、また話が違う方向に逸れてしまう。
多分これは降りしきる雨のせいなのだろう。

15ターン目を始めた。戦場を見渡す。特にかわったことは・・あった!
北部隊のソ連軍戦車が「ヒル310」に進撃していることは前回述べた。
が!先のターン、敵は戦車を煙幕の中で安全に前進させたつもりだが、「ヒル309」の75mmPAKから横っ面を見せている2台のT34がはっきりと見渡せる位置で移動を終えたのだ。
これは75mmPAKが一発の臨機射撃もしなかったため、見つかってないと思い油断したのだろう。

2台の内で遠い奴を距離1100で狙う。なぜなら近い奴を狙い、撃破炎上するとその煙でその向こう側にいるもう一台への視界がさえぎられるからだ。
一発目は4%の命中率なので当然当たらない。だが4発目で砲塔上部に命中。何とかしとめる。
そして75mmPAKが撃ち漏らした2台目はブルック少尉の虎が丘を降りてきて、近くの林に車体を隠しつつ撃破する。
「まだいるはずだ!微速前進して敵を見つけよ!」ティーゲルのブルック少尉が煙幕の中で身を隠している2台の3号戦車の戦車長に指示を出す。
ためらう余地などなかった。3号のL型を1へクス前に出す。いた!!
2両のT34が視界に入る。L型のAPCR弾なら50mm砲でも10へクス以内であれば問題はない。敵も反撃してくる。砲塔に一発くらったが、幸い何ともなかった。L型はこいつをしとめる。
もう1両は?どうする?L型には射撃回数が残っていなかった。
そこでN型に前進命令を出す。と、また数台の敵戦車が見えた。
もうここは運を天に任せるしかない。
幸いなことは全ての敵が側面を向いているということ。それだけだ。
N型は視界にある1両を撃破した。だがまだ移動力が残っている。
もう一歩前進。そしてもう1両をまたまた撃破する。
全く期待していなかったN型の2両撃破で、各戦車の中は歓喜でごったがえした。
そしてN型のレイチマン戦車長は冷静にすぐさま、スモークディスチャージャーを張るように指示をだし、自らの姿を敵の視線から消した。

このターンに5両の敵戦車を撃破したことで、北部隊の脅威はなくなった。
残りの4両は、後退もしくは逃げるように中央の林の中に身を隠したのだ。
しかもこちらの被害が皆無だったのは奇跡的だ。

今日も雨でもspwaw

Posted: 2007.Apr.17(Tue) 21:53
by domo
【16ターン】
またソ連軍の砲撃が再開した。今度は「ヒル311」に砲弾が集中する。
ここを砲撃するということは、やはりここの75mmPAKを沈黙させるのが意図だろうか。
思ったとおりPAKは本当に抑圧が上がってしまい沈黙してしまった。

そして今度はベルターが陣取る「ヒル310」になんと煙幕弾がうちこまれた。
丘の上でIn Coverしていたベルター車の視界は一切さえぎられ、何も見えなくなってしまった。
これでベルターは地形的に有利な丘を降り、遮蔽物のない地形での防御しかできなくなった。

ここで気が付いたが、まだ主導権は敵にあるということだった。
先ほどあれだけ一度に戦車をやられ、ダメージを受けたはずのソ連軍プレーヤーであったが、それがイコール、精神的に与えたダメージとは限らないのだ。
ということは始めからあれぐらいのダメージ、損害は想定の範囲内だったということなんだろう。
だがこっちは違う。たかがPAKが一門沈黙しただけで、こちらは相当な精神的ダメージを受けるのだ。
これはプレーヤーが常に戦場でのダメージをどれほど想定しながら指揮をとっているか、またいかに戦局の先の先までを読んでプレイしているかという指揮能力の問題でもあろう。
(と、自分で書いていて先が読めないでいます。どうしようもないなぁ)

このターンのソ連軍は攻撃をしてこなかったが、それ以上にこの砲撃と煙幕は大変大きな効果を発揮したことは言うまでもない。

長いよおーまだ終わんない

Posted: 2007.Apr.18(Wed) 18:13
by domo
【17ターン】
煙幕弾というのは往々にして、いつも煙幕を張った方の見方をしてくれるというわけではないことを頭に入れておかなければいけない。
煙幕によってもたらされる効果は、敵にも見方にもあるのだ。

丘の上のベルターは煙幕により視界が全く利かなくなったため、丘を降りることを決意した。だがこのときのベルターには少々、運が見方したのかもしれない。
着弾した煙幕の場所が丘の中腹だったのだ。そのためベルターは丘を完全に降りる必要がなく、丘の中腹(高さ20)で停止し、そこから700m先のソ連戦車を見ることができた。
ベルターの視界には先頭の2両が見えた。
もちろん向こうはこちらに気付いていない。
砲手に一撃でしとめるように指示を出す。
もちろん砲手もそんなことは分かっている。
まずT34を狙う。88

晴れてもSPWAW

Posted: 2007.Apr.19(Thu) 12:51
by domo
【18ターン】
残りの敵戦車のほとんどがKV-1Cになってきた。
これは増援でやってきた10両なのだろうか。
それともT34では距離が10へクス以上離れると、ティーゲル相手では全く相手にならないと思ったのだろうか。(実際、10へクス以上でT34と撃ち合った場合、虎は安心して戦闘ができる。当たればほぼ一撃で撃破できるからだ。逆にT34の弾が当たっても、よほどのことがない限り貫通はしない)

と、ふと「ヒル311」を見たら、なんと2両のT34と歩兵がこの無防備の「311」に近づいていた。
ここには75mmPAK一門とサポートの歩兵1分隊がいるのみである。
もしここのサポート分隊がやられたら、敵はVHを踏んで、そのまま後方をすり抜け、我が大隊司令部まで攻め込むことが可能である。
だが、今の現状ではそちらに戦車を送ることは当然不可能である。打てる手としたら、主砲の故障で後退した3号N型をそちらに向かわせることぐらいだ。

「まずいなあ。ええい、もう知らんわ」
ベルターは↑そんなことは言わない。
まずは正面の敵をなんとかしなければならない。
視界に入っている1両のKV戦車を親切に2発で撃破する。

先ほどのブルック車は2発の命中弾の被害はなかったものの、砲塔に命中したため砲手が頭を負傷し、射撃回数が3から2になった。
それでも2発でKVを1両しとめた。

そしてAP弾のなくなったN型は残りのHE弾で歩兵支援をするようにまわす。
次のソ連軍の攻撃でブルック車は集中砲火を浴びそうなので、1へクス後退させて敵の視線を消す。

ところがである!ソ連軍は2匹の虎のいるところに122㎜砲弾を落としてきた。
これは・・・やばい・・いくらなんでも砲塔上部の虎の装甲は薄い。
命中したら一発でやられ、乗員は助からない。
もう運を天に祈るのみである。

一進一退の攻防は続く。(もう神経衰弱してます)

やっと終わったぞー

Posted: 2007.Apr.20(Fri) 20:37
by domo
【19ターン】
爆撃のあった2台の虎は当たり一面の土が跳ね上がり、虎は泥まみれであった。
果たして無事なのか!!
抑圧はあがっているが、どうやら大したダメージはなさそうだ。
いや、まだ抑圧を下げるまではわからない。
震える指で「R」キーをおし、抑圧を下げる。
「よし!」さすがはベルターだ。抑圧が1まで下がった。
ブルックも同じく3まで抑圧が下がった。
射撃回数も元に戻った。
ベルターが停止したまま、KVを1両しとめる。
負けじとブルックも1両しとめた。これで2人とも9両目の獲物だ。

そして2両とも砲撃に備え移動する。

その後のソ連軍の攻撃で臨機射撃にてベルターが2両、ブルックが1両撃取る。
それにしてもティーゲルの臨機射撃はすごい。
単なる運がよかっただけなのか、わからないが。



【20〜ターン】
戦闘が終局に近づいている。
移動しても攻撃しても虎の臨機射撃で瞬く間に撃破されていくソ連軍戦車。
奴の息の根を止めるには、もうこのターンで十分だろう。

「ヒル311」も一度はソ連軍に取られたが、また再び奪い返した。
だが3号戦車は2台とも撃ち合いで、撃破されてしまった。
壮絶な撃ち合いになったが、ソ連軍の可動する戦車がとうとう、なくなったのだろうか。
ふと戦場が静かになり、歩兵の足音のみが聞こえる。
残された2台の虎は、疲れきった表情を見せているようにじっとしていた。
「終わったか・・・」ベルターはつぶやく。
無線をつなぎ、僚車から被害状況を聞く。
ブルック車の方もベルター車も大した損害はなかった。
「どうします中尉、敵を追撃しますか?」ブルックはベルターに尋ねる。
だが今の虎には退却する敵歩兵を追撃することは不可能であった。
同行するこちらの随伴歩兵がいないのである。
これではみすみす敵歩兵のの肉弾攻撃でティーゲルを失うだけである。

生き残った2両の虎も弾薬、燃料の補給をしなければいけない。
この戦闘でベルターが13両、ブルックが14両の戦車を撃破した。
3号が3両の敵戦車を撃破しているので、合わせて30両を撃破したことになる。
ほぼ敵戦車の半数近くにあたる。(総55両)
だがこちらも3分の2以上の損害を出し、士気崩壊のメッセージが出ている。


危うい戦いであった。
第1防御陣地は全てのVHを獲られたが、第2防御陣地の3つの丘「ヒル309」「310」「311」のVHは守り通せた。
だがその丘を奪おうと目の前には大量のソ連軍歩兵が残っている。部隊を再編してまた攻撃してくるだろう。
こんどこそ・・そのときは・・



戦闘結果
ドイツ軍  11986
ソ連    2804
ドイツ軍のMV

勝つには勝ったが終始厳しい展開でした。
ティーゲルの使い方を間違えれば、またはちょっとの運がなければ、どうなっていたことでしょうか。
ですが今回はティーゲルの強さを身を持って実感できました。
この時代(1943年)なら、まちがいなく最強でしょう。
ソ連軍の戦車がティーゲルを見ただけで、その場から逃げ出したというのはいささか嘘でもなく、ありえたことじゃないかなあと思っています。
ですが戦車がいくら最強であっても、それを使いこなす優秀なクルーがいなければ伝説は生まれなかったことを忘れてはいけません。

ハンスベルター、オットーカリウス、ケルシャー・・・
圧倒的な物量で押し寄せるソ連軍と東部戦線を戦った第502重戦車大隊のこの有名なタイガーエースとそのほかの多くの優秀な戦車兵に対して心から敬礼!!

(長かったなあ〜)

渋谷にいってもSPWAW

Posted: 2007.Apr.22(Sun) 15:34
by domo
― 追記 ―

戦闘終了後、2両の虎は負傷した兵士を戦車に乗せ、後方に移送する。
負傷はしていないが散り散りになった兵士も後退してきた。
遠く離れた第1防御陣地の方は、敵陣の真っ只中になっているため、戦車ではいけなかったが、戦車猟兵の生き残りは自力で敵陣を脱出してきた。

そして負傷兵の移送を終えた2両の虎は自らも修理中隊へと向かった。

V小隊の生き残り兵士たちが、指揮官であったdomo少尉の安否を尋ねている。
「domo少尉をどこかで見かけたか?」
だが負傷兵からは返事はなかった。
domo少尉と同じ分隊だった負傷した若い兵士にも聞いてみたが、戦車から砲撃され、そのあと部隊がバラバラになってしまったためにわからないと言う。

V小隊が急いで現場にかけつけ捜索してみたが、そこにはdomo少尉はいなかった。
では敵の捕虜になったのか?
それはない。なぜならこの辺りはソ連軍の手が延びていないのである。
それではどこへ?
戦友であったU小隊の小隊長、スホルツ少尉がdomo少尉が愛用していたライターを見つけた。
だがそれ以上、手がかりとなるものはなく、そこにはdomo少尉のもの思われる血痕以外には何も残っていなかった。

忽然と姿を消してしまったdoom少尉。


一体どこへ行ってしまったのだろう・・・

Posted: 2007.Apr.22(Sun) 17:05
by sato
忽然と姿を消してしまったdoom少尉。


一体どこへ行ってしまったのだろう・・・
うん。大丈夫。
きっと渋谷のガード下で焼き鳥つまんでますよ。 :wink:


お疲れ様でした。
濃厚なレポートありがとうございました。 :cool:


サト :D

居酒屋にいってもspwaw

Posted: 2007.Apr.25(Wed) 19:00
by domo
今回もdomo戦記を読んでいただき大変ありがとうございました。
常日頃から毎回凝りもせず読んでいただいている暇な皆様方には感謝の言葉で一杯です。

毎回そのときに気分や感情が自然に入ってくるものをやることにしてまして、大体ゲームが決まったら、テストプレイを何度か繰り返し、そしてその間に資料なりを集め目を通し、史実においてある程度の雰囲気がつかめたら、本番に入るという流れでやっています。
なので書き始めるまでが大変!
でもこの作業がまた楽しかったりして!
それと主人公domoの役割を決めることは、ゲーム全体の視点にもなるため、これが結構重要になってきます。
そしていくらなんでも適当に動かすのは戦場で戦う兵士には申し訳ないので、戦術なるものを考えていきます。
そんなことで全て決まれば、あとは本番を待つのみ。
本番が始まれば、あとは流れに任せてターン毎に書いていきます。



まあそんなこんなでやっている次第でありますが、それもこれも暇ゆえになせることでございました。
と言うのも、このdomo戦記を書いている期間、昨年の交通事故によるリハビリの期間でもあったのですが、それもとうとう治ってしまいまして、これからはゲームをする至福の時間が取れるかどうかが問題です。(多分取れると思いますがね、敢えて心配させつつ)


さてdomo戦記の主人公domo氏が戦場において謎の行方不明になり、今後の展開が不透明になってしまいました。
そのため新企画を立ち上げることを検討しております。

またそちらの方をご期待ください。

(ところで渋谷のガード下にdomo氏は出没しないとのこと。それよりも最近、新宿の某・・・にて目撃のうわさ有り)

GWだろうがSPWAW

Posted: 2007.May.02(Wed) 15:12
by domo
新情報!
イギリス諜報部によると、イギリス諜報部は諜報部員を総動員し、domo氏の所在をつきとめた模様。

そして既にdomo氏の親友である諜報部員のジェームス・セメダイン(0099)により救出されており、今はイギリス本国にて療養しているという。

あの戦場で何があったのか!
そのあとdomo氏はどこへ消えうせたのか!
謎が謎を呼ぶこの事件だが、domo氏を救出した諜報部員の育成選手でもあるジェームス・セメダイン(0099)に直撃したところ、
domo氏はどうやら一時的に記憶を失ってしまっているらしい。

だが極秘情報であるため、それ以上のことは聞き出せなかった。

だが落胆するのはまだ早い!!
domo戦記第6弾が近々発表されるとの噂があるのだ。
SPWAWばかりやっている超暇な読者には、最高のGWになりそうだ。

(俺、しらねーよ。こんなこと書いても)