<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

Stalingrad Train Station     ~domo戦記4

シナリオAARの投稿
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Stalingrad Train Station     ~domo戦記4

Post by domo » 2007.Mar.08(Thu) 12:10

俺の名はdomo。再び戦場に帰ってきた。
日に3度の飯と十分な睡眠がリハビリ中の俺にとっての最高の療養となった。
そのためかすこぶる気分もよくなり、意欲も湧いてきた。
その意欲をここにぶつけることにする。
例によって例のごとく暇なやつは読んでくれ。



1942年9月15日 am7:00 晴れ
俺たちは疲れきっていた。
コーヒーが寝不足の頭にしみわたり、意識がだんだんはっきりしてくる。
朝だというのにすがすがしい気分で朝食をとったのはいつ以来だったか誰も覚えてはいなかった。
今、分かっていることは今日もまたソ連軍が攻めてくるということと、ここにいる見方の半分が確実に死ぬということぐらいだ。
ここにいる奴らはうすうす感じているのかもしれない。
今日は俺が死ぬ番だということを。
だがこいつらはそんな気配さえも全く感じさせなかった。
大した奴らだ。

ここに来て以来、もう毎日のように見飽きるほど戦友共が死んでいった。だが俺たちは常に固い戦友で結ばれていた。
その友の死を一つ一つ乗り越え、ここまでたどり着いたのだ。
Last edited by domo on 2007.Mar.11(Sun) 16:56, edited 2 times in total.
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皆様、お待たせしました!!

Post by domo » 2007.Mar.09(Fri) 22:14

「STALINGRAD TRAIN STATION」 H2Hfr7.1
1942/9/15    Stalingrad
GERMAN   : SOVIET
12 Turn


スターリングラード −
後に歴史に名を残すことになったこの街。
人口50万、製鉄、兵器、トラクター(戦車)の工場群がそびえるが連日のドイツ空軍の大爆撃で、街のほとんどは廃墟と化していた。
だがその廃墟と化した建物にソ連軍は立てこもる。

9月13日、ドイツ軍のパウルス第6軍はホト将軍の第4装甲軍と共にこのスターリングラード市内に突入を開始した。
いよいよ始まったのだ。

スターリングラードという街は南北に20kmの細長い市街地で、街の東側は母なる大河ヴォルガ河が沿っている。ドイツ軍の攻撃は、南側の旧市街地から行われた。
この辺はスターリングラード中央駅や赤の広場、ゴーリキ劇場、ウニベルマグ百貨店などが軒を並べている。

昨日までの戦闘で我々は市街地を突き進み、今日(15日)までに早くもスターリングラードの中央駅手前に集結していた。
「ヴォルガ河まであと2キロか」
ロシアの平原を何百キロと駆け抜けてきたこいつらにとって、この2キロは全く大したことのないように聞こえた。
これから先、わずか数メートルを何日もかけて奪いあうとはこの時は誰が想像したことだろう。

今朝の作戦開始は8:00だ。
我がドイツ第71歩兵師団がその先陣を切る。
我々の中隊は司令部のハテブ大佐のもと歩兵3小隊(1小隊は4分隊とMG1分隊)と工兵1小隊(4分隊とMG1分隊)、それに50mm迫撃砲が6部隊となっていた。
俺はこの中隊の指揮をとるシュハウ中隊長の分隊と共に前線に向かうことになっている。
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00065-1.jpg
中央のスターリングラード駅への進路
次回予告「緊張の一瞬」
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スタグラを書くときは冗談は書けないですね、なんとなく

Post by domo » 2007.Mar.10(Sat) 19:13

昨夜、偵察に行った我が隊員が書き記した駅構内の見取り図が渡された。(上添付図参照)
それによると駅構内には全部で12個のVH(ビクトリーへクス)があることがわかった。
このVHは9個が240ポイントで残り3個が120ポイントになっている。
といってもこれだけの狭い範囲に12個のVHが密集しているのならば、あまり点数を気にすることもない。獲ったVHの数の方が重要になってくる。

我が中隊の作戦前の部隊配置は、我々の進行方向(西から東)を正面に見た場合、正面左に司令部及び迫撃砲隊、そして中隊長と第2小隊と第3小隊が、そして正面右手には工兵小隊がいる。また建物の北側、側面から建物に侵入するのが第1小隊である。

この駅の公舎は全長が500m(13へクス)もある。これだけ大きな建物の中での戦闘になると当然視界は通らない。ということは壁一つ隔てて、つまり隣接しなければ攻撃はできないし、されないということだ。非常に激しい戦闘が予想される。

中隊長が各小隊長たちを集合させ、最後の打ち合わせに入る。
各小隊長は第1小隊が元サッカー選手だったミュラー少尉、第2小隊は英語が達者なアルブレット少尉、第3小隊のクロール少尉はもうおわかりであろう、そう水泳の選手だ。
そして工兵小隊のメッツガー少尉はよくしらない。というのも工兵隊は常に最前線において用いられるため、戦死するものが多く入れ替わりが激しいためだ。
中隊長が各小隊に詳細な指示を出す。
最後に工兵隊長に極上の葉巻を進呈する。そうなのだ工兵隊は火炎放射器と爆薬をもっているため、建物内にこもる敵を追い出すのには必ず活躍してくれるにちがいない。

打ち合わせが終わり時計を見る。
7時40分だ。あと20分で作戦が始まる。
トイレは済ませている。
それ以前にスターリングラードでは冗談は不謹慎である。
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寒いですねー皆さんゲームやってますか〜

Post by domo » 2007.Mar.11(Sun) 17:00

《1ターン》 
8:00
俺は吸っていた煙草をもみ消した。各小隊が中隊長の合図によって一斉に動き出す。静寂の中でガサガサと足音だけが響く。
駅の正面まではそれぞれ200〜250mほどの距離がある。以前は商店街だった建物の脇を通りぬけると線路の手前に出た。この線路上はずっと視界がいいので、ソ連軍が機関銃陣地で待ち受けているかもしれない。第2小隊、第3小隊は問題なく線路を越える。だが工兵隊のいる正面の右手の側面には敵が潜んでいるという情報が入っていた。そのため線路を直進、横断して正面右からの突入はせず、工兵隊は正面の玄関口から歩兵隊と共に侵入することになっていた。
遠〜中距離での戦闘は工兵隊にとっては不利であるだけでなく、何よりも序盤で工兵隊を失いたくはない。戦車の援軍が期待できない市街戦では工兵隊は温存しておかなければいけないというのが司令部の考えだ。

よし。工兵隊も見つかることなく前進できた。
あとは建物の左側面から突入することになっている第1小隊だけだ。
駅の側面から侵入して構内のVHを確保していくというのが第1小隊の任務だが、事前の偵察によるとこの第1小隊の側面後方にはソ連軍の機関銃座が2つあり、また駅公舎の建物後方にも視界の通る2つの機関銃陣地があることがわかっている。そのため第1小隊の突撃は慎重かつ迅速に行われなければいけないのである。(歩兵の煙幕は視界を遮らない。砲兵の煙幕支援なし)
こういう任務を任せられるのはミュラー小隊長しかいない。この大男のミュラー少尉は口数こそ少ないが、いつもいやな任務を引き受けてくれた。
そういえば先ほどの小隊長での打ち合わせでこの第1小隊をめぐって意見がでていた。

「第1小隊の突撃のタイミングをどうするか」というものである。
1.同時に突撃を開始をし、いち早く建物の端のVHを確保する。
2.戦闘中盤まで兵力を温存し、終盤に援軍加勢してもらう。
(このことでしばらく悩んでいます。年なのかなぁ。優柔不断になったような)
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Post by domo » 2007.Mar.12(Mon) 13:50

結局、中隊長の指示で建物内のVHは先に確保しておき、そのあと防御に徹することが見方の損害が少なくてすむという結論で1を選択することになった。

ミュラー小隊が移動を開始する。
このターン、敵の攻撃はなかった。多分敵に見つかっていないと思われる。
最後に迫撃砲の照準を設定する。
今回は射程11へクスの50mmの迫撃砲が6門と殺傷能力という面ではその威力こそは小さいが、市街戦での歩兵の戦闘においては迫撃砲の支援なくして前進はあり得ない。
特に視界の通らない建物にこもるソ連軍の場合、1へクスに2〜3部隊をスタックさせてくると思われるが、そうなったら歩兵のみの突撃では無駄に屍を築くことになるため、効果的な迫撃砲支援が不可欠になってくる。
次ターンに突撃するへクスの一歩先に照準を要請することにした。


《2ターン》
先のソ連軍のターンで建物の中の全12個のVH中、8個にソ連軍旗が翻った。
予想はしていたが、いざこれらを取り戻すのは容易ではなくなった。
こちらの迫撃砲弾が予定通り建物に降り注ぐ。
さあ建物に入るぞ。
Last edited by domo on 2007.Mar.14(Wed) 22:11, edited 1 time in total.
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ガンガン行きまっせ!一日2回更新だ!

Post by domo » 2007.Mar.12(Mon) 22:46

第2小隊が正面左から建物に侵入する。続いて工兵隊も正面の玄関口(裏玄関?)から建物に侵入する。先ほどVHにソ連旗が翻ったことにより敵がいる位置は大体ではあるが見当はついている。移動力を使い切った状態で敵と接するのはなるべく控えたいので、敵がいると思われる手前のへクスで移動をとめる。
未だに敵影も発見されていなければ、こちらも見つかっていない(多分)
建物の中のどこかに敵はいるはずだ。50m先に!いやこの壁の向こう側に!

ドイツ軍は戦争のプロだと俺は思った。
このような緊迫した状況下であっても物音一つ立てずに沈着に行動できる。
(緊張してるのは僕一人でしょう、ハイ)

移動を終えた途端、建物中央に敵の迫撃砲が撃ちこまれてきた。
はやり来たか!

だが敵も我々同様、正確な場所を知って砲撃してきたのではないだろう。
俺は今回の戦闘は砲撃が一つの鍵になると思っている。
砲撃の上手下手が勝敗を決めると言っても過言ではない。
そのため敵の位置が正確につかめていない現段階において、砲撃支援をするときの時間のかかることかかること(やっぱり優柔不断になってるわ、このごろ)

砲撃が終わると砲撃のあったへクスにソ連軍の歩兵が突入してきた。
第2小隊の第2分隊は反撃することもできず、敵の攻撃を受けて一人死傷、後退した。
だが運良く後退した場所に工兵隊がおり、追撃してきた敵歩兵を火炎放射器であぶり返したのだ。
立ち込める煙。一瞬にして目の前は火の地獄となった。
すぐさま敵は退却した。

スターリングラード中央駅の戦い。
史実でもこの日の15日だけで4回、そして18日にドイツ軍が占拠するまでの4日間で15回の争奪戦が行われた激しい戦闘がついに始まったのである。
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Post by domo » 2007.Mar.13(Tue) 16:14

《3ターン》

G1迫撃砲部隊から無線が入る。
「複数の敵歩兵部隊を発見!」
駅の北側、正面左端のVHを狙いに来たソ連軍歩兵部隊を駅後方の民家の中から視認したのである。
この位置(4へクス)なら迫撃砲による直接射撃が可能だ。
「中隊長!」俺は中隊長にかけよった。
願ってもないチャンスである。中隊長はためらわずに射撃の指示を出した。
迫撃砲を使った直接射撃が始まった。俺の位置からは見えなかったが、そんなに離れていないため爆発音が鳴り響く。
数発を撃ったところで敵は後退。その際、煙幕を張って後退したためそのへクスにこれ以上敵歩兵部隊がいるかどうか見えなくなってしまった。
そこを第1小隊の第1分隊が煙幕のへクスにに近づいていく。
「ガチャーン」モロトフが炸裂した。
「くそう」(僕の声)
ソ連軍の頑強な抵抗に遭う。後退した部隊とは違う部隊がいたのだ。
第1分隊は2名の死傷者を出し後退。だが彼らのおかげで再び迫撃砲陣地から敵を視認することができた。再度迫撃砲をぶちかます。
「敵2個歩兵部隊、後退を確認」と無線が入ってきた。
敵が後退したのを見て迫撃砲部隊は、火砲の位置がばれてしまったため、すかさず移動をする。
中隊長はすかさず後退した歩兵がいるへクスに砲撃を要請する。

このターンでほぼ全ての部隊が建物内に侵入する。
これで攻撃態勢が整った。
Attachments
00173-1.jpg
迫撃砲部隊による直接射撃が行われる瞬間
次回予告「桜前線異常有り」
00173-1.jpg (12.12 KiB) Viewed 6035 times
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生きるとは・・・なんだろう・・・

Post by domo » 2007.Mar.13(Tue) 23:08

《4ターン》

3ターン、ソ連軍は攻撃をしてこなかった。
俺は中隊長としばし意見を出し合った。
考えられることとして
1 先ほどの迫撃砲の直接射撃で2〜3部隊の退却が精神的ダメージを与えた
2 相次ぐ砲撃を喰らった部隊の抑圧があがり行動不能になったためその回復
3 まさかであるが序盤から確保している8個のVHの守りに入った

このどれかとは言えないが、中隊長はこの全てであるかもしれないと言う。
歴戦のゲーマーである皆さんも既にご存知であると思うが、ソ連軍は一度抑圧があがると中々回復してくれない。そこを数的有利差で補うのであるが、そのうちプレーヤーの抑圧のほうがあがってしまい総崩れとなるパターンが多い。
その点、ドイツ軍はしぶとい。部隊が退却してもまた回復して立ち直る。


さてこのターン、先ほど迫撃砲を浴びて退却した敵歩兵2個分隊に対しての追撃を加える。
丁寧に砲撃で追い討ちをかけてから、隣接してみるとなんと3分隊が一つのへクスにひしめき合っていた。しかも誰も発砲してこない。
明らかに混乱しているのと被害が大きいのだろう。
こちらの1歩兵分隊がMG機関銃、手榴弾で攻撃する。たちまち全て退却していった。
痛快な一撃だ。本当ならここでもう一追撃したいところであるが、退却する敵に対して無理な深追いは逆にこちらが痛手を負うのでやめておく。

これで駅の北にいるソ連軍一個小隊で無事なのはあと1分隊だけであろう。

相変わらず駅の中央ではにらみ合いが続いている。
ドイツ軍としてはこのにらみ合いを利用してじわじわと攻めていく作戦にでることにした。
両軍がにらみ合っている中央を基点にして、その両側からソ連軍を取り囲むように包囲網をせばめていくのである。

序盤の4ターンの終了時点での両軍のVH
ドイツ軍:4
ソ連軍 :8
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Post by domo » 2007.Mar.14(Wed) 19:50

《5ターン》

先のターン、ソ連軍の1個小隊が駅の裏側の道路通り北に移動してきた。そこを第2小隊が機関銃で臨機射撃し、道路上の敵を撃退する。
この部隊は多分、駅の北で迫撃砲を喰らって後退した小隊の援軍に来たのだろう。

砲撃と火炎放射器によって建物が一部炎上している。
この炎上したへクスにいる部隊は何もしないのに抑圧があがってしまうため、このターンのはじめ、炎上しているへクスにいる部隊を後方に移動させようとしたが、やはり抑圧がさがらない。う〜ん困った。

包囲網の右側で、ようやく攻撃の足がかりができた。
MG分隊が建物から出て正面右が見渡せる木々の中に移動をしたとき、敵歩兵部隊が建物の中から撃ってきたのだ。。
4名のMG分隊は敵の2個歩兵分隊と100mの距離で敵と応戦、あれだけの人数が1へクスにいればどこに撃とうとも命中すると思われる。そのあとまた100mの距離で工兵隊が射撃し敵の1分隊が後退した。
こうなれば次は俺たちの出番だ!といわんばかりに別の工兵分隊が隣接、案の定、敵は撃ってこない。
もしここで普通にライフルで射撃をしてしまうと敵に大した損害を与えないまま後退させてしまうのでここは震える手で慎重に「C」ボタンを選択し、3番目の火炎放射器を選択する。

「むふふふ、ふはははは!」この瞬間、プレーヤーは一人悦に入るのである。
べろりと炎が建物の内部を焼き尽くす。
阿鼻叫喚のまま、敵は建物の奥に退却した。
そしてVHをすかさず踏む。

駅の真ん中にあるVHに第2小隊の第2分隊が隣接する。なんと敵は我々の姿に気付いていないではないか!
こんなことはよくある。砲撃と煙により、同じへクスに入っても敵を見つけられないなんてことはこのシナリオでは日常茶飯事である。
またまた工兵隊を隣接させる。
「うへへへ、うほほほほ!」全くいやらしい中年である。

ここでも敵を丸焼けにしてしまった。
その後のソ連軍の砲撃が全弾命中した・・・・ヤバイ
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新規参入者が増えてるなぁ

Post by domo » 2007.Mar.15(Thu) 21:59

敵の迫撃砲弾が全て我部隊に恐ろしくも命中してしまったため、俺たち中隊長は懸命の抑圧除去作業に追われることになった。
特に今回の戦闘では中隊長部隊の役割は、抑圧があがった部隊の回復に回っている。
ゲーム的には「R」ボタンを押すだけのことなんだろうけど、実際の戦場では多分、釘付け、退却になっている部隊のところに行き、
「おい!大丈夫か!」(普通の中隊長)
「ひるむな!」「逃げるな!戦うんだ!」(士気の高い中隊長)
「貴様ら、それでも帝国軍人か!」(日本の中隊長)
「このファシスト共め!銃殺刑だぞ」(赤軍の中隊長)

まあ、こんなことは実際どうなのかわかりませんが、中隊長が駆け寄り、分隊の抑圧を下げるなんてのは、このゲームならではのプレーヤーを妄想に追いやるとこでしょう。
(僕はこのような抑圧が99の部隊が、小隊長や中隊長によって抑圧が一気にさがるというような場面が実は大好きなのであります)


前にも書いたが、砲撃と火災により、もう建物自体が半分崩壊しているような状況であり、そのうえ視界を遮る黒煙により(大体このゲームはいつも煙もうもうになるパターンだが)、たとえ隣接していても必ずしも敵を発見できるとは限らない段階になっております。まして部隊の抑圧、人数によっても敵を見つける能力、見つけられる確立が異なるため、ここから先、厳重な注意と慎重さが要求されます。

そのためしばらくお時間をください。
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週末はもちろんSPWAW

Post by domo » 2007.Mar.16(Fri) 22:38

《6ターン》 

中隊長が工兵隊に無線をつなぐ。そして前進して敵の姿が発見できないときは「Z」射撃で敵のいそうなところを火炎放射器で焼き払えと指示を出した。
まず歩兵が前進しそのあとを工兵隊が追う。そしてVHを一つ確保した。しかしその周辺には敵歩兵の姿は見えない。
いないのか。いや、そうじゃない。確実にいる。
あたりをカチャカチャと見渡してみるが、どうしても発見できない。
そこで「Z」射撃で射撃してみる。
「ボゥー」火炎放射器が放たれる。
どうだろうか、敵が後退した感じはなかった。やはりいなかったのか。

燃え盛る炎。下手をすればこちらまで煙に巻き込まれそうになってくる。

何だろう。何かが襲ってくるような、この気は。
戦場での俺の勘が敵が大挙して攻撃してくるときに、しばしばその気が一点に集まり、とてつもないエネルギーになっているときに感じることがある。
今まで何度とこの勘に助けられた。
戦場で研ぎ澄まされたアンテナとも言うべきなのか。
「やばい」と一瞬思った。
これまでに全滅こそした部隊は出てないが、各隊の損害は少なくなかった。
それに引き換え、ソ連軍に与えた損害も致命的なものではなかった。
というもの敵に被害を与えるものの、それ以上の追撃ができずにいた。

とりあえず中隊長に報告してみた。
中隊長もその危険を感じ、一応見つかってもいいように移動力がフルにあり抑圧のない第2小隊の分隊を使って威力偵察にだしてみることにした。
VHを踏んだ。だがものすごい敵部隊の数がその先にうようよしている。
当然、四方八方から臨機射撃の雨が帰ってくる。
幸いにも一名のみの損害を出して後退してきた。
俺は中隊長と顔を見合わせて、固唾を呑んだ。
中隊長はすぐさま迫撃砲隊に無線をつなぐ。
そして集中砲火を要請したのであった。


現在のVH確保数
ドイツ 7
ソ連  5
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土曜日はやっぱりSPWAW

Post by domo » 2007.Mar.17(Sat) 12:58

《ソ連軍の6ターン》
先ほど2つのVHを奪取し、意気揚々としていたのもつかの間、今度はソ連軍が逆襲に転じる。獲ったばかりのVHを奪いにきたのだ。
ぬぬぬぬ!
あるソ連軍の1個分隊がVHを奪取したあげく、臨機射撃にも耐え、逆に攻撃を仕返し我が軍の歩兵3個分隊を退却せしめる大金星をあげる活躍をする。
ソ連軍プレーヤーはこれで気をよくしたのか、またもや前進してくる。
敵の前進を妨げるべく、我が軍も臨機射撃をするのだが、兵士の数が次第に減っているため火力が及ばず敵にダメージを与えられない。
なだれをうったように次々と我が軍の部隊が後退していく。
あっという間に7分隊が後退してしまう。

ついに赤軍の大反撃が開始されたようである。
そうなのだ。我が軍の攻撃で赤軍プレーヤーを目覚めさせてしまったようだ。
その証拠に相次ぐ箇所で「ウラー」という叫び声が盛んに聞こえるようになり、激しい銃撃戦が行われている。

それともう一つ、今俺たちが相対しているソ連軍は昨日までのソ連軍とは違っていた。
これはスターリングラードを死守せよとの命令を受けてヴォルガ河を渡ってきた精鋭部隊なのだろう。
奴らのも必至なのだ。

わずか数メートルを幾度となく奪い合う壮烈な戦い。
これがスターリングラードだ。


6ターン終了時のVH確保数
ドイツ  5
ソ連   7
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土曜日の深夜もSPWAW

Post by domo » 2007.Mar.17(Sat) 22:58

《ドイツ軍の7ターン》

神経の磨り減る消耗戦だ。
後退した部隊の回復にまず祈りを込める。
一時はもうだめかと思ったが、それでも被害自体は少なく回復できなかったのは7部隊中、2部隊のみであった。
そして「ピンチの後にチャンスあり」とはよく言ったものだ。
元気な部隊を前進させる。
もうある程度の犠牲を覚悟して前進しなければ勝利は有り得ない。
複数の敵を発見!
敵も我々同様、1へクスに2〜3部隊をスタックさせている。
だが敵は我々に気付いていない。
先に行った分隊から合図がある。
他の分隊も続く。
よし!一斉射撃だ。
「ダダダダ」「ドカーン」
敵は全て退却した。
追撃!
退却した部隊に追い討ちをかけるため、また前進。
だが深追いは慎重にしなければいけない。


迫撃砲部隊から連絡が入る。
残弾が残り少なくなってきたということだ。
あと1〜2回で撃ちつくす。
中隊長はより効果的に砲撃するため、思い切って迫撃砲部隊を前進させることにした。
射程4へクス以内で撃つと、データにはないが殺傷効果が格段に違うのだ。
それこそ1分隊を全滅させることも可能になるらしい。


先ほど奪われた2つのVHをまた取り返す。
現在
ドイツ 7
ソ連  5
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画像をアップしたいんですが、黒煙と炎で目を開けていることもできません。雰囲気のみご覧ください。
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日曜日の夜もSPWAW

Post by domo » 2007.Mar.18(Sun) 21:26

《ソ連軍の7ターン》
一瞬、駅の中が静寂になった。
ソ連軍はこのターン全く攻撃をしてこなかった。
勝負がついたのか!
だがまだ安心はできない。
おそらく回復に専念し、一度体勢を立て直してくるであろう。
こちらの迫撃砲弾もそろそろ尽きる頃だから、ソ連軍もそろそろなくなる頃である。
多分・・このあとの攻撃では最後の突撃をしてくるというのが中隊長の考えだった。。



《ドイツ軍の8ターン》
敵の攻撃は止んだが、俺たちはこの隙をついて攻撃にでるか、または敵の攻撃に備えるかで迷った。
現在のVH確保数はドイツ軍が優勢ではあるが、ゲーム中盤ではこのVHを守るのはいささか早すぎる。
そこで中隊長が無線でミュラー小隊長を呼び出している。
ミュラー小隊は駅の北の2つのVHを確保している。そしてこの小隊は序盤での戦いがうまくいったため損害も極めて少なかった。(44名中、死傷者5名)
中隊長はこの北の2つのVHを攻めるであろう敵部隊の殲滅を大至急にしろと命令した。
ドイツ軍にとってこの北の2つのVHは勝利に大きな意味を表し、逆にソ連にとってはここを落とすとあとが苦しくなるという流れになっていた。
そのため、2つのVHのうちの1つは先ほどから数度に渡り奪い合いが続いているのである。
「ヤボール(了解)」
ミュラー小隊長が第1分隊に指示を出した。。
まずは敵の捜索をするためVHから一歩前進。
「!」
右隣にも左隣にもそしてその周りにもものすごい敵がいる。左に隣接しているのはマキシム機関銃部隊と歩兵1分隊、右には重機関銃部隊と歩兵1分隊、2へクス離れて歩兵部隊が、そして向かいの建物には重機関銃陣地がある!
「くそう、これじゃらちがあかねえ」
どれか一つに射撃を行えば、当然蜂の巣にされてしまうだろう。
ミュラー小隊長は無線で駅の北の民家の中で待機しているMG機関銃分隊に、
「そこから横に100m移動して視界に入る敵を八つ裂きにしろ!」
MG34が火を噴く。
正確な射撃により次々とソ連兵がやられていく。
MGは敵の機関銃部隊を後退させ、歩兵1分隊を壊滅させた。
あとは第1分隊が右に隣接している歩兵と重機関銃部隊と交戦、だが2名の死傷者を出して後退する。そのあとミュラー小隊長が前進、激しい銃撃戦になった。
これ以上撃てなくなった。あとはソ連軍ターンで持ちこたえるしかない。


南では工兵隊が前進しVHを一つ踏んだが、敵の姿はなかった。

現在のVH
ドイツ  8
ソ連   4
Last edited by domo on 2007.Mar.21(Wed) 20:20, edited 1 time in total.
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月曜日だろうがやっぱりSPWAW

Post by domo » 2007.Mar.19(Mon) 14:53

《ソ連軍の8ターン》

駅中央のVHにソ連軍の中隊長が前進してきた。
これは部隊の士気をあげるためか、はたまた最後の抵抗か。
敵の攻撃にふいをつかれ攻撃を受けたが、なんとかこの中隊長の部隊を退けることができた。
その後の第2、第3の攻撃があったらまじでやばかったが、それ以上の攻撃はなかった。
やはり単独での攻撃なのであろうか。
ということは敵の兵力はかなり消耗しているということが言える。

8ターン終了時のVH
ドイツ  7
ソ連   5



《ドイツ軍の9ターン》

ふとG0迫撃砲隊をみたら、キルマークが2つついている。
射程4へクス以内で砲撃した結果、敵の部隊を2つ壊滅させたらしい。
(後にここのオルツェン少尉は勲章を授与される)

ソ連軍同様、我が方も損害が激しい。だがこれまで壊滅した部隊は1個分隊のみである。
これからの戦闘は多分、一撃でもくらった分隊は壊滅していくようなことになると思う。
それでも前進しなければいけない。

これまでどうしても獲れなかったVHを一つ踏んだ。ここには既にソ連軍はいない。
部隊を最後の決戦の場になる駅中央へ移動させる。

現在のVH
ドイツ 8
ソ連  4
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