<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

Village Life  ~domo戦記3~

シナリオAARの投稿
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Village Life  ~domo戦記3~

Post by domo » 2007.Feb.07(Wed) 00:05

「Village Life」 H2H 7.1 fr
1944/ 8/10 フランス、カーン近郊 
UK(Delay): German(advance)
Turn 12
C&C on
(シナリオの両軍部隊を若干修正)


俺の名はdomo。職業は軍人だ。
domo戦記もこれで3回目になる。前回まで俺の戦記を読んでくれたことを感謝する。
俺としてはリハビリ生活の中、ただの暇つぶしで書き始めたのだが、こんなに反響があるとは思いもしなかった。
どこまで続くか俺自身もわからない。
もし元気になったら今度は「社会」という近代文明が作り上げた巨大で虚しい戦場に出て戦うことだろう。
果たしてそんな戦いが人生にとって何の意味があるのか俺自身はまだ分かっちゃいないし、わかりたくもない。
おっと今日はのっけからこんな調子だな。
まあ今回もそんなこんなで書き綴っていくことにする。
例によって暇な奴は読んでくれ。


インドで負傷しグルカ兵と別れを告げそのままイギリスに帰ったわけだが、療養はうまいものを食べ恋愛することが一番の薬であると誰が言ったか言わなかったかということで結論になり、フランスでワインと舌鼓をするような絶品な料理がまた食べたくなりフランスに渡ることにした。

といっても1944年の8月は連合軍がノルマンディーに上陸して2ヶ月しか経っておらず当然パリはまだ解放されていなかったため、正規のルートでは入れなかった。
そのためイギリスの情報部員「ジェームス・セメダイン」に頼んで、途中まで軍の飛行機で行きその後はイギリス陸軍に同行してフランスに入ることになった。


ノルマンディーから少し内陸に行くとカーンという街に着いた。
何もないぜと聞かされていたが、ほんとうにここには瓦礫以外何もなかったことに驚いた。
そんな瓦礫を見ていると俺の足は自然に急ぎ足になった。
奴らの行く先はみんなこんな瓦礫だらけになるんだろうかと思うと気が気でない。
だが俺以上にイギリス軍の方も急いでいた。
上陸後、各地でドイツ軍との激戦があり作戦が遅れていたのだ。
そしてやつらはカーンから国道158号線で30km程のファレーズという街を目指していた。
またここで彼らはドイツ軍の反撃に遭うにちがいない。
まあ、がんばってくれ。
いいか、言っておくが俺は今回戦いに行ったわけじゃない!
療養に行ったんだ!くそったれめが!

イギリスの情報部員が用意してくれた家はカーンとファレーズの間の山あいにある。
そのため俺はここまで連れてきてくれたブラックウォッチ連隊のルドロー大佐に礼を言い別路を行くことにした。

家についた俺は持ってきたカメラを取り出した。
そうなのだ。以前出会ったロバート・キャパという青年に影響を受け、今回は療養をかねて戦場の写真を撮ろうと思っているのだ。
翌日さっそくカメラを持って部隊を尋ねた。


《1ターン》
今回の戦場は広い。南北に3㎞(60へクス)にも及ぶ国道を守らなければならない。
そしてこの国道上の5ヶ所にVHが全部で9個点在している。
そして現在3ヶ所、6個のVHがイギリス軍のものであり、残りの2ヶ所の3個はまだどちらもとってないVHである。で、この残りの3個のVHだけは性質が違っており各ターンの終わりの所有側に得点がいくようになっているものである。


一応イギリス軍は敵の進撃に備えて塹壕を掘って待機しているようだった。
だがこれだけ広い前線を守るのは一苦労だろうな。
俺はまずルドロー大佐に話しかけることにした。大佐はブレンキャリアーがお気に入りらしく、これに乗っているとトイレに入っているようで落ち着くんだそうだ。
俺はこれから写真を撮るからとよろしくと言うと、大佐はパイプを加えながらポーズをとった。フィルムがもったいないから大佐の写真を撮ったふりだけをして、大佐から許可をもらい従軍カメラマンになる。

余談だがこのルドロー大佐がいるイギリス第51歩兵師団のブラックウォッチ連隊を諸君はご存知であろうか。古くはナポレオン戦争などにも活躍した誉れ高い英国のスコットランド師団であり(西ヨーロッパ戦線ではブラックウォッチ連隊の第1、5、7大隊)、戦場でバグパイプ隊がおりマーチを演奏してくれるのはいいが、ただこいつらの衣装というかスカートのようなキルトだけはごめんだ。

塹壕にいる兵士にカメラを向ける。
笑顔でポーズをする兵士。
このまま戦闘が起こらなければいいのだが・・・
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温泉行きたい今日この頃です

Post by domo » 2007.Feb.08(Thu) 02:40

《2ターン》
「敵影です!」
無線で連絡が来る。
大佐のもとで地図を見ると西からこの国道に向けて4本のルート(上からA.B.C.Dルート)
がある。ルートと呼ばれるのは舗装されていない小道が国道まで延びているからである。車両の場合この小道を利用するほうがボカージュなどで移動力を失われることも少ない。(というかこのシナリオではある程度どこを通るか予測できるのだ。がはは)
今入った情報ではAルートとCルートで敵を発見したらしい。

その報告ではドイツ軍の偵察車と歩兵を乗せているであろうハーフトラックと4号突撃砲が確認されている。敵の主力戦車の確認はまだだ。ノルマンディー以降、制空権は連合軍にあるため、敵は慎重に戦車を移動せざるをえないのだ。
念のため大佐はモスキート爆撃機を2機スタンバイさせている。

と同時にガラガラと見方の戦車部隊が到着した。
2両のIC Fireflyを先頭にM4A4 Shermanを率いてイギリス第33装甲旅団の第1ノーザンプトンシャー・ヨーマンリー連隊だ。
(余談だがこの隊は8月8日、かのミハエル・ヴィットマンを撃破したとも言われているが詳細は不明。3つほど諸説があるらしい)
おおお!これはシャッターチャンス!パチ!パチ!
17ポンド砲を搭載したファイヤーフライはカッコいい。
これならタイガー戦車と互角に戦えそうだ。乗るならこいつがいい。

イギリス軍としてただ一つ気がかりなことがある。
ルートCとルートDである。
下に載せた私が撮った写真をご覧いただきたい。
このルートは途中から分かれてCとDになっている。
そのため敵がどちらに部隊を進めるか読みづらい。我が軍としてはルートCの方から来てくれる方が望ましい。なぜならここは道幅が狭く敵を迎え撃ちやすい、だがもし敵がDに装甲部隊を向けることになるとこちらはPIATを装備しているL小隊しかここを守る部隊がいない。そのためこの部隊が突破されたときのことを考えると戦線は後方から崩壊し事態は最悪の状況を迎えかねないのだ。

これがイギリス軍の最大の頭痛の種なのだが、俺はあえて柿の種を食うことにした。(しかもピーナッツ抜きね)
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次回予告「シャッターチャンス」
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もう梅が咲いてるんですね・・

Post by domo » 2007.Feb.09(Fri) 01:26

《3ターン》
ついにドイツ軍の主力部隊が姿を現した。
Bルートを通ってタイガーⅠ戦車が2台と歩兵1個小隊だ。敵歩兵は葡萄園の中で乗ってきたハーフトラックから降りて戦闘態勢に入っている。このBルートを守るのは、J小隊であるが小隊長が戦車の要請をしてきた。無理もない。タイガー戦車と歩兵では歯がたたない。
ましてここには対戦車砲すらもなかった。
だが司令部のルドロー大佐の方ではまだ敵の状況を把握できていないのか、「至急まわすからなんとかしてくれ」との返答である。

というのもやはり敵はヤーボを恐れてか、白昼に堂々と姿を見せて攻めてこない。Aルートの敵は林などの障害物に隠れて前進し姿を消しているのである。

Cルートでは見張りとして隠れていたブレンキャリアーが敵にみつかりⅣ突にやられる。
だがこのCルートはⅣ突2台とⅢ突2台、それに歩兵一個小隊であることが判明。
よくやったブレン君。

「そろそろ第一ラウンドの開始だな」
俺もカメラの準備をして戦場に向かうことにした。
狙いはBルートに現れたタイガー戦車だ。

戦車といえばタイガーに始まりタイガーに終わる。
どんべえといえば緑のたぬきに始まり緑のたぬきに終わるのだ。

こいつを撮らずに他の戦車を撮れるか!
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タイム!

Post by domo » 2007.Feb.09(Fri) 21:18

《4ターン》
ルドロー大佐の様子がさっきからおかしい。ドイツ軍が攻めてきているというのにトイレばかり行っている。
「大佐、どうかされましたか?」
「ああ胃をやられてな。精神的にこたえるな」
上陸後、ドイツ軍の攻撃は真正面からでは戦力的に勝ち目がなく、ビットマンがヴィレジュ・ボカージュで上げた勝利のように奇襲によるものが多く、日夜警戒を怠ることができず大佐の体もかなりまいっていた。
「すまん・・・またトイレに行ってくる」
「かならず手は洗ってくださいよ」


その間、先頭のファイヤーフライに乗って指揮をしている第1ノーザンプトンシャー・ヨーマンリー連隊の隊長であるビンセント大尉から無線が入る。
「大佐!どうしたらいいんですか!俺たちはどこを援護すれば・・」
2台のファイヤーフライ、M4A4シャーマン(Ⅴ)を9台引き連れたビンセント隊長は、大佐が下痢だともしらず路上で待機するのみであった。
(本当は僕自身がどうすべきか迷ってます。ということで時間稼ぎなのだ~)
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夜な夜なテンション高めです

Post by domo » 2007.Feb.10(Sat) 03:44

大佐がうんこから手を洗わずに帰ってきた。
トイレで名案でも浮かんだのか、すぐさまビンセント戦車隊長に命令をした。
「よし!目には目を、奇襲には奇襲だ。敵の戦車の側面からぬぬっーと現れて脅かしてやれ!いいか!ぬぬっーとやれ」
「大佐!それではこちらの戦力が分散されてしまいますが・・」
「そんときゃ考えがある。Don’t Worry」
トイレで思いついた考えである。ウン(こ)があるかもしれない。

さあ敵の攻撃が始まった。
順にAルートから戦況を報告しよう。なんせ俺は今回戦場カメラマンなんでね、実況でも解説でもなんでもやりまっせ。
Aルートの敵はものすごく慎重に進んでいる。
あいかわらず道路脇の林を障害物にしながらの前進である。
念のためここの林一帯に25pdr砲を要請して砲撃してみたが、効果はあったのだろうか。
敵のハーフトラックが戦車の視界に入ったので、一発撃ったらまた視界から消えやがった。

Bルートがやばい。ここを死守するJ小隊が敵歩兵と交戦、壮絶な銃撃戦となったが、装甲車とタイガー戦車の火力にあえなくJ1分隊は壊滅、J0分隊は後退をした。
そして目の前のドイツ軍はSS第12装甲師団ヒトラーユーゲントと判明した。

Cルートのドイツ軍はどうやらルートをDルートに向けずにCルートのまま前進をしたようである。というのもCルートの目標地点に敵の煙幕弾が落ちたのである。
これでBルートの部隊とCルートの部隊が合流してくるのだろう。


俺もそろそろ下痢気味の大佐と付き合うのはこれぐらいにして、戦場に向かおうとしたそのときだった。
「おーい、ちょっと待った」大佐が俺を呼んでいる。
何か妙にいやな予感がしたので、聞こえない振りをして去ろうとしたのだが、大佐がブレンキャリアーに乗り俺のところに来た。
「どうしたんですか」
「戦場が君を呼んでおる」
「はぁ?」
先の戦闘でBルートのタイガー戦車に1km(20へクス)の距離でファイヤーフライが臨機射撃をしたが、逆に88mmの直撃弾でビンセント大尉が負傷、残りの乗員は脱出したとのことである。
「君は戦車に乗りたいとか言っとったな、確か」
「・・」
「乗りたまえ!思う存分!!」
有り得ない話である。脱出したクルーと共に再搭乗し戦車に乗れとは・・
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放棄されたファイヤーフライ(上)とクルー
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こうなったら倒れるまでやりましょう、SPWAWを

Post by domo » 2007.Feb.10(Sat) 21:11

《5ターン》
愛嬌たっぷりの大佐に言われては断るすべもなかった。俺は大佐が貸してくれたブレン君でファイヤーフライの方へと向かった。
車を運転しながらも銃声と砲弾の音が近くなっているのに気付く。

Bコースを守るJ小隊がまた1分隊退却する。抵抗はしているのだが、一度見つかってしまうと88mm砲が容赦なく彼らのいる建物に降り注ぐ。
しかしH2Hの88mmの発射音は心臓に悪い。石造建物でさえ吹き飛ぶぐらいの効果音だ。

これでJ小隊は残り歩兵3分隊全てが戦闘不能の状態になったしまった。
ううむ・・彼らには致し方ないが、後退しても見つかってしまうだろう。ここは最後の一兵まで戦ってくれ・・・などと大佐は考えているのだろうか。

とそのときだった。
天使は空からやってきたのだ。モスキート爆撃機がこちらに近づいてくる。
そういえば先ほど大佐がトイレに行く前に爆撃要請をしていたのを思い出した。
俺は車を止めて頭上を通り過ぎていくモスキートの行方を見つめた。
ドイツ軍の対空戦車ウィルベルウインドが対空砲を撃ってきているが、モスキートの速さに追いつけない。そしてモスキートは地上の獲物を見つけた鷹のように目標のタイガー戦車を捉えた。地上では最強と言われる虎であっても、空からの刺客にはなすすべがない。
モスキートが獲物目がけて27kgロケット弾を投下する。
ドカーン!!爆発が起こった。
タイガー戦車が火を噴き、モスキートは獲物をしとめ飛び去っていった。

ゲームでさえタイガー戦車を敵に回すとその存在感は精神的にものすごい重圧になるのだから、実際の戦場での兵士たちはかなりのものだったのだろうか。
(SPWAWの素晴らしいところは、実際の戦場の雰囲気というものを脳内妄想させてしまうところだ)
(虎が一匹いなくなるだけで、形勢が逆転したような気持ちになれるのは制空権のおかげなんでしょうか)

そのあとAルートの敵に対してはさきほど大佐の指示で「ぬぬっーと奇襲しろ」という訳のわからない指示が功をさし、敵のハーフトラック2台を撃破、歩兵1分隊を退却させた。これを見て敵は4号戦車を慌てて前進させてきた。

俺はファイヤーフライに着き戦車の裏でタバコをすっているクルーを見るや言い放った。

「俺のケツをなめろ!!」(懐かしい言葉が出てきた!)
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モスキートが虎を狩る劇的瞬間をカメラに収める!!やったぜ
次回予告「SMOKE ON THE WATER」
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ちまたは3連休なんですねぇー関係ないや

Post by domo » 2007.Feb.11(Sun) 22:27

《6ターン》
先ほどのタイガー戦車を撃破されてことで、敵はヤーボの恐ろしさを実感しただろう。
ふふふ。ここは西ヨーロッパなのだ。欧米か!!
ボカージュに囲まれたこの地形、そして制空権なしでは虎もその性能を発揮できない。
しかしまだ敵にはタイガー戦車があと数台は残っているだろう。
油断してはならない。

Cルートに進路変更した敵の戦車4台と歩兵1小隊は速度を上げて一気に目標のVH前方の煙幕地点まで前進したようであった。そのためDルートでこの敵を迎え撃とうと後方からあがってきたE小隊のシャーマン戦車3台と待機中のL小隊の歩兵隊は見事な敵の誘導作戦に引っ掛かり広い戦場の真ん中にポツンと取り残されてしまう形となった。
E小隊の戦車長ビリングス大尉が無線で、
「大佐!どうしましょう」
「わかっておる。Don’t Worry」
「といいますと、また何か名案でも!!」
「うむ。いいか全員待機せよ。歩兵は戦車、トラックに乗り待機せよ」
なにやら部隊の目標地点の変更や体勢の変更をすると命令ポイントが足りなくなるので、しばらくその場で待機せよとのことか。さすがは大佐だ!

俺がクルーのやつらと戦車に乗り込もうとしたそのときだった。
ものすごい轟音と立っていられない地響きが起こった!
ドイツ軍の砲撃か!
しかし砲撃といってもこれは・・・
ロケット弾だった。21cmのネーベルウェルファーが降ってきた。
一発で建物はおろか地形にクレーターができてしまうほどその威力はすさまじかった。
この砲弾が直撃した部隊は一発で戦闘不能になり、In Coverの状態でなければ隣接していても抑圧があがった。
俺も戦車の車体の下にもぐってなんとか身を隠した。
やばすぎる兵器だ。
だがドイツ軍にとっては形勢逆転の大チャンスが訪れた。
この砲撃を合図にしていたのかAルートからついに主力部隊が姿を現しⅣ号戦車3台(1台は故障した模様)を先頭にハーフトラック5台がスピードをあげて前進してきた。それとその後ろからタイガーも2台いるではないか!!敵は4台のタイガー戦車を持っていた。(1台は撃破、残り3台)
俺の隣のファイヤーフライが臨機で発砲。偵察用のSdkfz222は撃破したものの、その見返りに88mmでファイヤーフライは炎上。乗員は誰も助からなかった。

500m前まで敵戦車が迫ってきた。その横の林には隠れてずっと敵の動きを偵察していた4名のレコン部隊がいたのだが、彼らの真横を4号戦車が通り過ぎたとき、奴らは勇敢にも戦車に近接攻撃を仕掛けⅣ号戦車のキャタピラを破壊した。だがその後が悲惨だった。周りの戦車から75ミリ砲弾と機銃が山のように撃ち込まれる。それでもたこつぼの中に身を隠し必至になって耐えていたが、とどめは88mmで全て跡形もなく全滅―

また敵のオートバイ部隊が密かに森を抜け、一番北の3つのVH(戦闘開始の時点ではどちらの側でもないVH)を奪った。こちらは先ほどのロケット弾で臨機すらできない状態だ。

我が軍の戦車はM4M4シャーマンが9台。ドイツ軍はタイガーⅠが3台、Ⅳ号が2台、Ⅳ突2台、Ⅲ突2台である。

「Mayday Mayday !! 大佐!Aルートから敵の主力の攻撃!爆撃と空軍の要請を!」
「大佐は今、トイレにいっており不在です」
「魔女のばあさんに呪われたか!!(またまた懐かしいよ~)」
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前半終了〜ちょっと休憩

Post by domo » 2007.Feb.13(Tue) 11:57

《作戦タイム》
21㎝ネーベルウェルファーがまた降ってくるにちがいない。俺は戦車の下にもぐって幸いにも直撃は避けたが、後方の2in迫撃砲部隊と歩兵分隊は麻痺していた。特に迫撃砲部隊は一発も撃つことなく壊滅してしまった。隣にはファイヤーフライがタイガーの砲弾で炎上している。俺とクルーは隙をみて戦車に飛び乗り乗車した。直撃弾を受けたが車内は何も問題のない。よし!何とか動きそうだ。まだ敵は気付いていない。俺は車内から狭いファインダーで敵の戦車を確認した。1台・・2台・・よし先頭のⅣ号に狙いをつけろ!
いいか、必ず仕留めるんだ。落ち着け。2発で2台やっつけたら、すかさず後退しろ。
「ファイヤー!!」・・・「情無用ファイヤー!!」・・
「砲手!どうした!なぜ撃たない!」
「隊長!主砲が故障してます!」
・・・だめだこりゃ(いかりや長介風)

主砲の故障により結局俺たちは戦車を放棄し、安全なところに後退することにした。
俺はすぐブレンを運転し大佐のもとに向かった。

司令部はドイツ軍の思わぬ反撃に手間取っていた。
絶対的制空権があるので楽勝かと思っていたが、敵司令官の戦術がまさっていたためであった。
敵はまずBルートとCルートから攻めてくるように見せかけることによって、そこにこちらの戦力を分散させたあと主力をAルートから侵攻させようとした。
我が軍としてはAルートを側面から待ち伏せをしたのだが、ドイツ軍は地形をうまく使いこちらの視界の届かないとこを通ってAルートからの侵入を果たしたのだ。

とにかく今はAルートから侵入してくる敵をなんとかしなければならない。
ここを突破されれば勝算はない。

司令部ではこのあと後半の戦いの作戦が今練られている。
(しばし待たれよ)
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Aルートの敵
次回予告「バレンタイン作戦発動」
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バレンタインデーだってさ、あははは・・・

Post by domo » 2007.Feb.14(Wed) 21:54

《7ターン》
俺は司令部に着くと急に空腹感を感じた。ふと司令部の横にブレンキャリアーが止まっているので、近づいていき乗車している奴らに何か食うものはないかと尋ねた。
あいにくチョコレートしかなかったが、ありがたくそれをもらった。
チョコを食いながら、このブレンに乗っている奴らと話をした。
「いいなあ、君たちは暇そうで」
「ええ、一応待機してるんですけど、大佐からなんの指示もないんです」
「あ、そう。 ところで、何部隊?」
「あ、我々はAOPキャリアーです」
「というと砲撃要請とか着弾観測とかするFOのこと?」
「あ、はい。そのFOの車両部隊ですよ」
こいつらが暇だということは・・・大佐ぁ〜
(あんまりイギリス軍やったことないので知りませんでした。こんなのあるの)


案の定、ここまで空軍への爆撃要請と砲兵への砲撃要請は司令部の大佐のもとで行われていたのであった。もし仮にこれらの要請がFOを通じて行われていたら、もっとスムーズにかつ正確に砲撃支援が行われていたであろう。先ほどは見事モスキートがタイガーを撃破したが、それ以外の砲撃はすべて空振りに終わっていた。確かに前進してくる敵に砲撃要請し照準するのは大変難しいのだが、明らかに司令部からの支援要請は25prd盤外砲の要請は命令ポイントも足りなくなり効果的ではなかった。

ここに初心者とベテランの違いがこの辺にでてくる。
私も対戦してみてわかったことだが、ベテラン野郎は砲撃要請の0.4だとか1.1という遅延時間まで計算に入れてくる。
そして浮動照準なる(一度要請しておき、そのあとわざと遅延させ、都合のいいタイミングで砲撃する)技をうまく使う。
そんな細かいことまで一々神経使ってられねえというプレイヤーの方もおられると思うが、私もその一人であった。だがS氏との対戦で、私はその恐ろしさを身を持って体験した。
非情なまでに正確に着弾する砲弾、そしてそれによってPinnedになり身動きできない我が部隊をあざ笑うかのように今度は銃撃、そして壊滅。うそだろうと思うことばかりであった。先ほどまで元気ハツラツダメージ0だった部隊が何もせず一度で壊滅などという血圧が急上昇する悪夢を何度見たことか。
とにかく砲撃支援は戦場の勝敗を左右するものであるので、一度じっくりと勉強されるのがよろしいと思う。

大佐にこのことを言えば、逆にFO隊の首が飛ぶかもしれない。俺は一休さん並に考えた。
ポコポコポコポコ  チーン!(←ポコのあとチーンを続けて読まないようにしてください)
そうだ!「バレンタイン作戦」だ!
大佐にチョコレートをプレゼントしてご機嫌をとり、その隙に話を切り出そう。
「大佐、お疲れでしょう。そんなときはチョコなどどうです?」
「サンキュウ」
「甘いものを食べるといい考えが浮かぶといいます」
「うむ。そんな気がしてきた。ハッ!!そういえば!!」
作戦成功である。
これにより25pdr盤外砲とモスキート爆撃機の要請が早くなった。

さて話を戦場に向けよう。
Cルートから侵攻した敵(Ⅳ突2台、Ⅲ突2台、Sdkfz222、SS1小隊)が全く無傷で煙幕の中にいる。この敵に対して先ほどDルートで取り残されたシャーマン3台と歩兵1小隊で今度は敵の背後から攻めることになった。
細い一本の小道の横はボカージュと林になっている。林を通って敵の視界を避け、歩兵を降車させる。そして戦車は一本道にでる。距離約700m。後方からであったが、敵もあらかじめこちらの攻撃を予測していたため敵戦車は正面を向いていた。Ⅳ突が臨機射撃してくる。敵弾がうねりをあげる。こちらは3台とも無事に道にでて射撃体勢をとる。射撃回数はシャーマンの方が多いのだが、移動後の射撃は命中率が悪い。とそのとき一台がやられた。

Bルートからは敵歩兵が再びハーフトラックに乗車してタイガーⅠと共に前進してくる。
Aルートで敵戦車を迎え撃つために側面に移動していたシャーマン3台のうち2台がそのタイガーに見つかる。2対1で撃ち合いになった。こちらの1台がやられた。だがシャーマンの主砲がタイガーのキャタピラに当たり、虎は足をやられる。
これでBルートからは戦車がいなくなった。(もう1台のタイガーはモスキートが破壊)

残り戦車シャーマン7台、ドイツ軍Ⅳ突1、3突2、Ⅳ号3、タイガーⅠが2の8台である。
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風邪には気をつけましょう

Post by domo » 2007.Feb.16(Fri) 00:41

《8ターン》
めまぐるしい展開になってきた。
Cコースではシャーマン2台とⅣ突2台、Ⅲ突2台の激しい撃ち合いになった。移動なしでの射撃になったのでお互い命中弾が次々と戦車の車体に食い込んだり、もしくは当たってはじかれる。特に戦車長が乗るⅣ突の射撃精度がすこぶる正確であった。2台目のシャーマン戦車の砲塔を直撃しクルーが車体を放棄した。そして続いて3台目も炎上する。こちらの3台はすべてあのⅣ突にやられたことになった。
恐るべし。

これでCコースの背後をつく作戦は失敗。同伴の歩兵1小隊は敵に見つからないように林の中を前進するように指示したが間に合わないであろう。
戦車を失うことによるプレーヤーの精神的ダメージは相当なものであると以前書いたが、それとは逆に敵戦車を撃破した時、プレーヤーにとって最高の瞬間が訪れる。
(マージャンでいえば・・・そうだなあ・・・リーチ一発・・・あれ、大したことないか)
とにかく脳内でアドレナリンがドッと湧きでる。(それも深夜にね)
そのときのゲームをしながら飲む酒のうまいこと。(未成年は絶対に真似しないでよ)

(こんな結果になったことに納得がいかずM4A4シャーマン3台とⅣ突2、Ⅲ突2でシュミレーションをしてみる。距離15~17へクスだと五分五分なんだよなあ)

ドイツ軍は恐いもの知らずで前進してくるだろう。
大佐はどうするのだろうか。
当然こうなることを想定の範囲内として何か作戦を考えているのであろう。
ちょっと司令部の雰囲気を伺ってみることにした。
「アンラッキーだったな、domo君」
大佐の言葉を俺的に説明すれば、野球で例えると相手の打った打球がイレギュラーバウンドして野手が取れなく負けたのでこれはどうしようもないだろということだ。
こんなアメリカ的というかイギリス的な切り替えの早さは見事としか言いようがない。
そうなのだ!戦場では運が左右することを忘れてはいけない。(特にこのゲームは)

そのⅣ突とⅢ突が今度はVHに向かって体勢を変え前進しようとしてきた。同伴のSS歩兵がまず煙幕の中から出てVH付近を偵察する。ここのVHを守るのはG小隊のシャーマン3台である。この3両を残しておいてよかったとつくづく思った。当初この3台は北のAルートに回す予定であったが、大佐がトイレにいっていたおかげで伝達が遅れ、ここでずっと敵を待ち構えていたのである。
Ⅲ突が姿を現した。それを150m横に隠れていた6prd対戦車砲部隊が外すわけがない。
一発で撃破!!続いて今度はその対戦車砲を蹂躙しようとまたⅢ突が来る。今度はシャーマンが狙う。またまた撃破!!よし!Ⅲ突2台撃破だ!

Aルートも激しい戦車戦に突入した。
ここではタイガーⅠ2台、Ⅳ号3台、ハーフトラック5台とそれに乗車したSS1小隊。
こちらはシャーマン2と6prd対戦車砲であった。
戦いの火ぶたはモスキート爆撃機で始まった。予定通りモスキートはタイガーをロックオンした。一発のロケット弾が車体のどこだろう、どこかに当たったように思える。それ以上、虎は動かなかった。(移動不能に)
Ⅳ号が前進する。シャーマン戦車の視界に入った。
撃ち合いになったが、シャーマンがⅣ号を撃破、炎上。そしてもう一両が前進、これは一発で撃破!!
だがそのあと仇討ちにきたタイガーに2両ともやられてしまった。6prd対戦車砲も虎に対して射撃するが、逆に反撃を喰らう。
もうあとがない。最後は国道沿いの建物に身を隠してVHを守っているブラックウォッチの歴戦兵に託すしかないのか!!

残りシャーマン3台、Ⅳ突2、Ⅳ号1、タイガー1
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敵見方乱れて炎上する戦車
次回予告「HIGHWAY STAR」
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Post by domo » 2007.Feb.16(Fri) 23:35

《9ターン》
国道上のVHは北アフリカのエルアラメインでロンメルと戦った歴戦の兵士がいる。彼らの多くは北アフリカでの勝利後、本国に帰国し部隊再編と共にやってきたのだ。
彼らならやってくれるだろう。例えどんな敵に出くわしてもなんとかしてくれるに違いない。

建物の中で待機していたヴィッカー重機関銃が歩兵を乗車させ前進してくる2両のハーフトラックに対して300m手前で射撃した。重い銃声がこだまする。2両のハーフトラックが破壊され乗っていた歩兵をその場で釘付けにした。これでBコースはしばらくは大丈夫だろう。

CコースではSS歩兵が6prd対戦車砲に隣接しパンツァーファウストを浴びせ対戦車砲は全滅した。そして煙幕の中から生き残っている2台のⅣ突のうち一台が煙幕の中からでてきた。そこを400m離れたところに位置していた75mm砲を搭載したハーフトラックが一発で撃沈する。(この75mm砲搭載のハーフトラックは大活躍しますね。何気に気に入ってます)
これでCコースにはあのシャーマン3台を一気に撃破したベテラン戦車長のいるⅣ突だけになった。


モスキートがまたドイツ軍を襲う。毎ターン空からの爆撃を受けるドイツ軍プレーヤー。その気持ちはどんなものだろう。制空権を失ったドイツ軍戦車兵のものと同じなのだろうか。獲物は大きいものから狙われる。また虎が狙われる。初め4匹いた虎だったが残り一匹になっていたがその最後のやつに20mm砲が容赦なく注がれる。前面装甲がどんなに固くても上面の装甲は薄い。虎から黒煙が吹き上がった。


これでこちらの戦車は残り3に対し、ドイツ軍はⅣ号が1、Ⅳ突が1のみになった。
そろそろ決着がつきそうだ。
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イギリス情報部から入った情報によると、こいつがシャーマン3両、ブレン1台を撃破した
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ぐははは、最終回シリーズPart1だーごらぁ〜

Post by domo » 2007.Feb.17(Sat) 23:20

《10〜12ターン》
イギリス情報部が教えてくれた情報によると、あのⅣ突のエースはハ―メル軍曹であるということがわかった。そしてもう一つわかったことはその戦歴である。
かの一部のマニアだけが知っている「黒騎士中隊」にいた可能性があるらしい。
ということは!!もしうまくいけばバウアーやクルツの話も聞き出せるかもしれない。
ここで奴の戦場をカメラに収めれば、戦後奴の伝記と写真集を売り出せる。
こうなったらこんな司令部でじっと戦況を見つめている場合じゃない。
カメラマンとして絶好のチャンスが訪れようとしているのだ。
ようし!俺はカメラを手にし再びブレンに乗りこんだ。


北のA ルートではまたこのターンもモスキートが飛んできた。虎はすべて狩ったため今度はⅣ号を獲物にしようとしている。ものすごい爆音が聞こえた。Ⅳ号戦車は燃えやすいので被弾すると炎上することが多かったそうだが、今回は奇跡的に被弾しなかったみたいだ。
VHを3へクス前にして壮絶な戦いが続く。ドイツ軍はⅣ号戦車1台とハーフトラック3台ほどで突破口を見出そうとしている。本来その先頭を切るのは歩兵の仕事だ。しかしその直前、うまいこと我が軍の25pdr盤外砲の集中砲火が敵のいそうな場所に着弾したためか、歩兵が釘付けされているのだろう。そのためドイツ軍はハーフトラックで近づいてきた。
我が軍は中隊長とI小隊がVHの1へクス手前の建物に身を隠し、そのハーフトラックにPIATやライフルグレネードで必死の応戦をする。なんとかハーフトラックを2台撃破し敵の反撃を退けた。この次にドイツ軍は残った兵力で総攻撃を仕掛けてくるはずだ。
そのためここのVH上にシャーマンを一台待機させ、その後方に75mmのハーフトラックを配備させた。


戦場ではしばしば英雄が生まれる。この日のハーメル軍曹はその英雄になる資格を手にしたのかもしれない。また一両、今度はM16自走対空?ハーフトラック??(呼び方がわからん、4連装の対空砲をつんだハーフトラックのこと)を撃破した。これで5台目だ。
ハーメルは煙幕の中に身を隠し、しばし敵を見つけては確実に撃破するという戦法をとっているので我々からは見えなかった。というのもハーメルのいるCルートのドイツ軍は壊滅的状況になっており、煙幕の中に歩兵1分隊とMG42部隊、それにハーメルのⅣ突1台ぐらいしか残っていないと思われるのだ。

俺はハーメルという男に一刻も早く会いたくなってきた。
これだけ戦況的にも戦力的にも劣勢のなかで、いかに冷静にそしてかつ大胆に行動しうるのか、同じ軍人として敵味方関係なく共感を覚える。
まして奴は東部戦線を渡り歩いたであろう歴戦の兵士だ。
俺なんざぁ、足元にも及ばない。

そのときだった。モスキートがちょうど俺の頭の上を通り過ぎて行った。
モスキートの行く方向が俺の行く方向と同じだということは!

「Shit !!」
「Son of a bitch !!」
「×××× !!」
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皆さん今回もありがとうございましたー

Post by domo » 2007.Feb.19(Mon) 22:04

モスキートを追いかけて俺はアクセルを踏んだ。
だが俺が追いつく前にモスキートは煙幕の中にいる
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ハーメルが差し出した写真。確かに黒い眼帯だが明らかに人違いの気がする。
っていうかこれ、黒ひげじゃねーかーごるぁ
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Post by domo » 2007.Feb.19(Mon) 22:23

今回も最後までお付き合いくださりありがとうございました。
最後はちょっとネタに走ってしまいましたが、お許しください。

domo戦記3もこうして終わりましたが、4があるかどうか全く自分でもわかりません。
というもの深夜(明け方まで)のゲーム好きが講じて生活がバラバラになりかけている上、本末である足のリハビリの方が進んでおらず、社会復帰が懸念されておる次第でありまして・・・

時折深夜に投稿したときなどにすかさず激励のメールをくださるS氏には心から感謝しております。
あと退屈しのぎに読んでくださった皆様にも感謝申し上げます。

本当は何人ぐらいの人が読んだのだろうか、なんて思ったりもしてるんですが、全世界でさえ500人ぐらいしかいないSPWAW人口と言われていて、それも日本、それにこの司令部に顔を出す人と考えると、どうしてもどーーーう考えても10人ぐらいだろうという計算になってしまいます。(10人でも多いかもしれない)
まあそれでも最後まで読んでくださった約10人の方々、またお目にかかりましょう。
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Post by sato » 2007.Feb.20(Tue) 01:10

むははは。 :wink:

ナイスなエンディングですね。 :cool:

次回作も期待しております。どうもありがとうございました。 :cheers

サト :wink:
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