<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

Recon before the storm   ~domo戦記1~

シナリオAARの投稿
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Recon before the storm   ~domo戦記1~

Post by domo » 2007.Jan.19(Fri) 00:51

「Recon before the storm」 H2H fr 7.1
1944/ 5/ 19 イタリアのPotecorvo付近
カナダ(advance)vs ドイツ(defend)
ターン12
C&C on


俺の名はdomo。職業は軍人だ。といっても国籍は問わない傭兵として今まで数々の戦場で戦ってきた。あるときは米軍、英軍で、またあるときは独軍、日本軍、伊軍と敵味方がどちらだろうが俺には関係ないことだ。

任務のほとんどが最前線に放り出されて命からがら戦うことだ。くそ司令部の言いなりになるのは腹が立つが、戦争なんてそんなものだ。頭の固いお偉いさんは、俺達を前進させて敵を見つけるしか脳がないんだから。

そんな俺が戦った戦場のいくつかを思い出して「domo戦記」としてまとめてみた。
まあ暇なら読んでくれ。



カナダ軍として俺はD-DAYよりずっと前にヨーロッパに上陸ていた。俺はカナダ第一歩兵旅団の第48ハイランダーズ連隊に配属された。こいつらは実戦経験こそなかったが、みんな士気が高くいい部隊だった。
戦場となった場所は、イタリアの小さな山あいの村であり、ここは南北の道路と東西の道路の交差点になっているため、この地域一体はドイツ軍の拠点となっているという情報が入っていた。そのため偵察隊と共にこの付近のドイツ軍を撃退し、東に向かう道路を制圧しろということだ。
そのためにもまず何よりも敵に関する情報が必要なわけだが、この付近の村人は俺たちには冷たく何も話したがらない。そこでタバコと酒をありったけご馳走してやったらあっさりと教えてくれた。拠点になっているであろう建物は北と南に2階建ての石造建物が一つづつあるだけらしく、ここに機関銃が配置されているらしく、建物自体がドイツ軍の拠点であることはまちがいない。それとドイツ軍は我々が攻めてくることを察しているらしく、先日スナイパーらしい無口な兵士が何名か到着したそうだ。スナイパーはやっかいだ。この前もスナイパーの一発の銃弾で一度に2名が死傷したことがあった。もちろん即死だ、嫌な予感が一瞬俺の脳裏をかすめた・・俺の予感が当たらなければいいが。

もう一度地図に目を通す。くそったれ司令官の作戦は北の拠点をC小隊、中央を突破して奥にある拠点をD小隊、南の建物をN小隊がそれぞれ引き受け、5つの拠点を全て制圧せよとの命令だ。まったく子供でも考えそうな作戦だ。N小隊である俺達の背後からはE小隊が援護してくれることになっており、俺達N小隊は迅速に2つの拠点を奪わなくてはいけない。敵の兵力が気になる。
大したことなければいいのだが。作戦開始予定は午前11時だ。
まだしばらく時間はある。
これから始まる戦闘の前にすること? そうだな、うんこでもしとくか。
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やっと1ターン

Post by domo » 2007.Jan.19(Fri) 18:02

N小隊は4つの分隊と前方にヒギンス軍曹が率いる偵察隊、右翼にはLMG1分隊が同伴することになる。そのN小隊を指揮するのはライス少尉だ。この男は人望が厚く、戦場での経験も豊富で、こいつなら命を預けられるという兵士も多い。そんなライス少尉が俺のところにやってきて連合軍の大反撃が近々あると言った。大反撃!じゃあ俺たちの戦いも終わるのか。若い兵士たちは故郷に帰れると喜んでいる。もちろんこの戦いを無事に生き延びられたらの話だが・・俺には関係のない話だ。俺には帰る国などないのだから。一瞬、感傷に浸るとこだったが、すぐ気持ちを切り返した。そして兵士たちに厳しい口調で所定の位置につくように指示する。そろそろだ。

木陰に身をかがめて、ライス少尉からの命令を待つ。そのときだった。右の切り立った崖の上のほうで何かが何かが動いた気配がしたのだ。
「気のせいか」「気のせいだろう」
と自分自身に暗示をかけたが、もしやと思い、小隊の右翼にいるLMG隊に合図を送ろうとしたその時「前進!」の合図が出た。
いよいよゲーム開始だ!


《1ターン》
C小隊、D小隊、N小隊が前進を開始する。慎重をきして前進したそのときだった。
単発の銃声がこだまする。瞬く間に目の前の2人がスナイパーの餌食になった。やはり右の崖の上にいたのだ。それも複数だ。右クリックをカチャカチャさせながら血眼になって辺りを捜索するが、サーチング60%のH2Hでは、スナイパーを見つけることは不可能に近い。「どうする」ここで立ち止まってスナイパー探しなどしている時間の余裕などないことなど誰もが知っていた。この5分間で5名の命がスナイパーによって奪われたと無線で知らされる。次のドイツ軍の攻撃でさらに被害がでるだろう。

スナイパーを無視して前進を続けるか、それともいくつかの部隊をスナイパー探しにまわすか。あるいは煙幕を要請して一時的に身を隠すか。だが煙幕はすでに前方の拠点の建物に照準されており、今さら中止できない。しばし悩む。相当深く悩む。普段何気にゲームをしているときはガンガン前進させ屍を築くのだが、感情移入するとそういうわけにはいかない。小隊長が俺に意見を求めてきた。とりあえず今できることは、移動できるLMG分隊(4名)をどうさせるかだ。スナイパーは100m(2へクス)と離れていない右の崖の上に一人は隠れている。隣接させれば見つけ出すことはできるかもしれない。だが他のスナイパーや敵に撃たれ全滅するかもしれない。「なぜに俺はこんな指示が出せないのだろう」自問自答したが、結局LMG隊に崖に1へクス隣接するように指示を出す。彼らが崖までの斜面を登るのを見つめる。登りきるやいなや、隠れていたスナイパーを見つけた!
後方から中機関銃の援護射撃で釘付けにし、LMG隊が近距離でしとめたが、2人がMG42でやられた。嗚呼・・
結局C小隊が4名、D小隊が3名、N小隊が5名の計12名の死傷者がでた。南無・・
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一日2回更新キター

Post by domo » 2007.Jan.19(Fri) 23:28

《2ターン》
「衛生兵!衛生兵!」けたたましい叫び声で俺は我にかえった。
そうなのだ、いくら犠牲が出ようとも俺達は前進しなければいけない。
砲兵による煙幕が効果的に着弾したこともあり、敵はしばらく俺達を見つけることができないだろう。
だが俺達にも敵が見えなくなったということは、ドイツ軍のスナイパーもこの機に位置を変える可能性があるということになる。
案の定、敵は反撃してこない。俺達は前進する。ただ黙々と。

敵の拠点となっている例の石造建物を砲撃で叩いてもらうため無線をつなぐ。無線機を持ったままふと前を見ると150mほど前方にD小隊の偵察隊が前進するのが見えた。
とその時だった。偵察隊の200mくらい前の林から聞きなれた機関銃音が聞こえた。心臓に直接突き刺さるような乾いた音。MG42機関銃だ。
6名の偵察隊のうち3名がやられ、林に逃げたところを石造建物からMG42の猛射撃を浴びまた2名やられる。1個偵察小隊壊滅―

敵の姿は見えないが、大体の場所は察しがついた。急いで砲撃の支援を要請しなくてはならない。
今回砲兵部隊は戦線後方に3in迫撃砲2個分隊と最前線よりやや後ろに2in迫撃砲2個分隊がおり、今回はこの2in迫撃砲に取り次いだ。すかさず砲弾が正確に着弾する。

だがこのときまで俺達は知らなかった。
さらなる地獄が待ち受けていようとは・・・
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次回予告「C小隊の運命はいかに!」
3ターンはじめのC小隊
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ま、まだ3ターンかぁぁ

Post by domo » 2007.Jan.20(Sat) 22:49

《3ターン》 
カナダ第48ハイランダーズ連隊がイタリアに上陸し最前線に送り出される前、俺達N小隊とC小隊とで各選抜チームを作りベースボールの対抗試合をしたことを懐かしく思い出す。その時の相手のキャプテンで4番を努めたのが、今のC小隊の小隊長であるトレンブライ少尉だった。結果はトレンブライのサヨナラホームランで負けてしまったが、そのとき打たれたのがこの俺様ってわけ。
試合に負けたことは悔しかったが、その夜一緒に杯を交わしてからは奴と親しくなった。


そのC小隊が煙幕の中に移動する。ドイツ兵どもは彼らの来るのを今かと待ち受けているかもしれない。だが勇敢な彼らのことだ。きっと成し遂げるだろうと俺は信じている。誰でもびびると足がすくむが、この場合はクリックする指がすくむ。たかが1へクス移動させればいいのだが、それが恐い。恐い。
「えいっ!」などと気合があるうちは、このゲームの本当の面白さ=恐さに気付いていないのかもしれない。そのような指がすくむ時、人はしばし妄想する。そしてありもしない悪夢を思い描く。そうなのだ。その悪夢こそが己の歩んできた人生そのものなのだ。
こんな夜更けに文章を書いていると、ついつい冗舌になっちまう。能書きはこの辺にしておこう。



トレンブライ率いるC小隊がどのように戦ったのか、俺は後日聞いた。これはそのときの状況だ。突撃前、例の石造建物にはMG421個分隊と、その横の林に歩兵1個分隊がいるという敵発見の朗報が入った。戦う前に敵の兵力を把握できたのは大きかった。トレンブライは冷静に命令を下す。そうあのとき俺がサヨナラホームランを打たれたときも奴は冷静だった。自分のチームが最後には必ず勝つと思い込んでいた。
まず林に潜む歩兵と撃ち合い十分臨機を引き出したら、後続部隊が前進する。
この歩兵が後退したのを見て、次は石造建物のMG42陣地への攻撃。敵の反撃によりC小隊はその場で釘付けにはされたが、奴は見事この機関銃陣地を壊滅させた。
ブラボーだ、トレンブライ!

朗報はここまでだった。ドイツ軍司令部で何が起こったかわからないが、それまでの劣勢をくつがえす動きに出たのだ。
C小隊による北の拠点の壊滅により大反撃に転じたのである。

普通ならば、いや逆に尋ねてみたい。
この文章を読んでいるあなたなら「自軍のフロントラインのどこかを突破され穴があいたらどうする?」
ええ?何だって?「穴があったら入りたい」だって?それは恐れ入った。
賢明な方であるならば、残留戦力で敵を食い止めるのは不可能であると判断すれば、戦力の立て直し、または地形の有利性を活用するため戦線を一度下げるということをするであろう。

とすればドイツ軍のこの反撃の意図は?考えられることは反撃が予定されていたものではなくドイツ軍司令部の焦りによるものでないかということだ。ならば!この反撃でほとんどの兵力を投入しているはず。ここを持ちこたえれば、逆に我々に勝機が見えてくる。ムハハ俺はすごい。普段考えもしないことを今書いている・・・

ドイツ軍の反撃による被害
偵察分隊2個壊滅、C小隊のC3分隊壊滅・・・・・俺のせいじゃない・・・
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4ターン始めのC小隊を偵察衛星が撮影。前進したが反撃にあい押し戻されている。
次回予告「イタリアのトマトは美味かった」
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よんたーん

Post by domo » 2007.Jan.21(Sun) 18:40

《4ターン》
作戦開始から約20分が経過しようとしていた。先ほど反撃を受けたトレンブライのC小隊は混乱している。無線から司令部とC小隊とのやりときが聞こえるのだが、C3分隊の全滅が相当なダメージになっているようだ。

我N小隊も100mほど前進する。もう建物まで150〜200mほどにせまってきた。
俺たちの足元にはあの家の主人が丹精こめて育てた野菜畑が広がっている。
主人にゃ悪いが、トマトを失敬する。うまい。さすがパスタの本場だけあってトマトは
比べ物にならない。イタリアまで来た甲斐があった。

中央を行くD小隊に目を移す。この部隊は我々N小隊とC小隊が南と北の拠点で敵を引き付けている間に、中央を突破し東に抜ける道路を制圧するという役割を担っており到達目標となる拠点まではもう少し時間がかかる。

おっと!たった今D小隊から連絡。
ちょっと待ってくれ。
何々?ほほう、MG42陣地を撃破しただと!
どこにあったんだ?ふむふむ、南北の拠点のちょうど真ん中だな。

「ということはドイツ軍の守備ラインの真ん中をやっつけたことになりますね」
「これでドイツ軍は撤退するんじゃないですか」
若い通信兵は得意気になって俺に話してきた。

だが俺はこの戦闘の山場はまだ先だと思っている。
だいたいこんな早く勝敗が決まるなんてあったためしがない。
しかもこっちの被害が予想以上に多すぎる。
それに先ほどのドイツ軍の反撃ぶりを見ると、どうも腑に落ちない。
と、そこへ後方からブラックウェル大尉が現れた。大尉は後方からE小隊と共に我々の援護に来てくれたのだ。
「ライス隊長、様子はどうだ」
「ハッ!この辺りの畑は無農薬栽培をしているため野菜が新鮮でありまして・・」
どこまでも冗談が好きなうちの隊長だ。
「ライス、よく聞けよ。捕虜の情報によると敵の司令官は百戦錬磨の大佐だそうだ。何でもその大佐は奴らにとって英雄で・・・元スナイパー・・・ヒトラーから勲章を・・」

俺は背筋が凍る思いがした。やばいよ・・・
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野菜泥棒はこいつらだ!
次回予告「狂いだした歯車」
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ええと何ターンだっけ

Post by domo » 2007.Jan.22(Mon) 05:14

《5ターン》
これまでのドイツ軍の戦いぶりは敵ながら賞賛すべきものだ。兵士の全てが戦い方のノウハウを熟知していて、どんな不利な状況でも優位性を確保できる訓練がされている。
それに付け加えて司令官がスナイパーあがりと来れば、俺達は奴の手のひらの上でころがされているようなものではないか!
まずい。このような敵に比べてうちの兵士たちには実戦経験が足りない。戦場においては経験の差がものを言う。例を言えば、先ほど4ターンで見事にMG42陣地を壊滅させたD小隊。このD小隊中、D2分隊は単独行動で敵陣地に近接しすぎ塹壕の中から十字砲火を浴び全員が戦死したのだ。


C小隊が再突入を開始した。砲撃支援を待たずに。どうしたトレンブライ?奴らしくない。
先ほどC3分隊を失ったことが影響したんだろうか、完璧主義者であるトレンブライの中で何かが狂い始めているような気がした。北の建物をめぐり敵の頑強な抵抗が続く。スナイパー、MG42、パンツァーファースト。一人また一人削られていく。そしてC1分隊全滅―
トレンブライも負傷したようだ。C小隊全4分隊のうち2分隊が全滅、戦える生き残りを合わせても10名ほどになってしまった。

後方の司令部から連絡が来た。
D小隊の進路を変更させC小隊の援護にいかせるということだ。これは無難な作戦だと思う。
そして本来D小隊が進むべき中央ルートを後方から到着したE小隊が行うことになった。
というのも本来E小隊は我N小隊を援護することになっていたのだが、建物とその周辺に一斉砲撃を浴びせ建物を炎上させたあとMG42陣地を攻撃、大した犠牲を出さずして陣地を壊滅させたため急きょE小隊とD小隊に進路の変更を命じたのであろう。


それにしても不思議なこともある。さっき盗んで食べたトマトに何か入っていたのだろうか。なぜなら俺たちの撃った弾がことごとく奴らに命中し、反対に奴ら俺たちが見えていたんだろうかと思うほど奴らが撃った弾はことごとく俺たちに当たらなかった。

これはもしかしてもしかすると!幸運のトマト、いや一時的に姿が見えなくなるトマトなのかもしれない!!よしぁああ!!!

「伝達!全員畑にあるトマトを食べろ!いいか。これは命令だ、今すぐトマトを盗んで食べるんだぁぁ!!」
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すんまへんなあ、見にくくて
次回予告「突撃!」
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皆様、ご声援ありがとうございます!

Post by domo » 2007.Jan.22(Mon) 18:15

《6ターン》
「今だ!」「突撃!」
我々は突撃した。思ったとおり建物からの反撃は一切なかった。さらにもう50m前進。不用意に近づいたためか建物の横の林から狙われた。わずか100mほどの敷地内が阿鼻叫喚となった。
撃たれて絶叫する者、そして負傷した仲間を助け出そうとする者、遮蔽物を求めて逃げ惑う者。LMG隊が全滅した。はじめに突撃したN2分隊は半数を失い後退した。
他の隊は?
どうした?
おじけついたのか?
無理もない、これではやすやす死ねといわんばかりだ。俺は隊長に突撃しようと合図を送った。こういうときは小隊長自らが先頭に立てば士気が上がる。
俺たちは敵の潜んでいる林まで走った。そして敵と隣接し銃撃戦が始まった。この距離ならピッチャーだった俺はかなり正確に手榴弾を投げることができる。最後は見事に俺の投げた手榴弾が炸裂し奴らは後退した。
近接での激しい戦闘だった。まだ硝煙の臭いが立ち込める中、点呼をとった。一人ずつ皆返事が返ってくる。俺は一瞬自分の耳を疑った。「そんなはずはないだろう」あれだけの臨機射撃を浴びたのだから。先ほど見た敷地内での光景が俺をさらに疑わした。
だが俺達N0分隊は本当に誰一人として戦死者はでていなかった。さらに驚くことは負傷者さえもいなかったことだ。
俺は思わずつぶやいた「シンジラレナーイ」(ヒルマン監督風)

もしや!あのトマトは本当に一瞬姿を消すトマトだったのか?
トマトを食べろと俺はこいつらに命令したが、食べたこいつらには誰一人弾が当たってない。しかし食べてない他の隊は・・・

後日談であるが、この戦争が終わってしばらくしてからアメリカから極秘裏にこのトマトを調査しにある一団がきたらしい。そしてこのあたり一帯のトマト畑のトマトを押収し本国に持ち帰ったそうだ。それからその後のことは公表されなかったが、俺があるアメリカ国防省の知り合いに聞いた話では、なんでもその後も研究が続けられ、あのトマトから姿を消すことができる迷彩服が作られたとか。でも実際完成したのかどうかは不明だそうだ。
全く笑える話だ。

これで建物からは邪魔な敵はいなくなった。あと一歩だ。
北の建物の方は傷ついたC小隊の援護に向かったD小隊が建物と建物一帯の林に突撃、それほど抵抗もなくどちらも敵歩兵を退却させた。

今回の突撃で敵の主力部隊に相当なダメージを与えたのではないだろうか。
もはやドイツ軍には我々を押し返す戦力はないと見たが、油断は禁物である。
確か敵将は百選練磨の大佐だった・・・大佐・・大佐・・赤い彗星・・・はぁ?
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感想待ってますー

Post by domo » 2007.Jan.23(Tue) 02:11

《7ターン》
この戦闘には制圧する5つのポイント(VH)がある。ドイツ側もそれを承知でそのポイントのいくつかには陣地構築しこれまで抵抗してきた。
だがようやく敵から1つ目のポイントを奪うことができた。
C小隊の残りとD小隊とで建物と建物付近を制圧し成功したのだ。だが退却する敵歩兵に追い討ちをかけようと追っていったところ、退却したように見せかけておびきよせられ、まんまと敵の術中にはまり分隊は返り討ちに遭ったそうだ。
大きすぎる血の代償である。

中央を突破したいE小隊であるが、そのスピードは遅い。どこからか敵に監視されているのだろうか、思うように移動力がでない。敵は戦わずして優位に戦いを進めているような気がするが、これが敵にとって最高の戦い方なのかもしれない。


さて我N小隊。実は建物に突入するのにもめている。お恥ずかしい話で恐縮なのだが、まあ聞いてくれ。
ことの発端は誰が最初に建物に侵入するかでいざこざが起こった。
そりゃあ誰だって勲章はほしい。それに拠点を制圧したとなれば、勲章を手にするチャンスは大きくなる。それで3つの分隊が言い合いを始めたのだ。
ここは俺が一喝しなければいけないのか・・
俺様が仲裁に入り、分隊長同志であっち向いてホイで決めることになった。
決まったのはN3分隊。っていうか始めっからN3分隊しか移動力足りねーじゃねーか、ごらぁ。

家の前に着いたN3分隊の奴ら、砲撃で崩れかかっている家の玄関の前でノックしてやがる。おもわず苦笑したが、玄関を開けたその瞬間手榴弾が炸裂、2名が吹き飛ばされた。くそう!手榴弾で対人地雷を仕掛けていやがった。家の裏手に隠れていそうなのだがここからは狙いがつかない。N3分隊が敵を見つけ容赦なく撃ちまくった。そして道路上に退却したところを待ち構えていた中機関銃が蜂の巣にした。
これで2つ目のポイントをゲットした。だがN3分隊のやつらに勲章はない。
とにかく勝利まであと3つだ。
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暇ですねえー

Post by domo » 2007.Jan.23(Tue) 22:19

《8ターン》
なぜだ・・C小隊隊長トレンブライの悲報が入ってきた。負傷したのにかかわらず引き続き小隊を指揮していたが拠点制圧後、ドイツ軍に見つかりC0小隊全員が全滅―

トレンブライの冥福を祈った。だがなぜ?拠点こそは制圧したが、まだその周囲にはドイツ軍が潜んでいることは明確なことであり、単独行動などは考えられないことである。それなのになぜトレンブライは軽率な行動に出たのだろう。思えば非常に部下を思いやり部下の命を大切にする人間だった。そんなやつがなぜ自分の命を捨てるような行動に出たのだろう。戦争がやつを変えてしまったのだろうか・・



再び俺様の出番がやってきた。我N小隊は拠点を制圧しさらに道路一本隔てたポイントへと急ぐ。半分崩壊した建物の2階に上って道路の向かい側を見渡してみるが、敵の姿らしきものは見当たらない。だがいることは確実だ。みすみす拠点を俺たちに明け渡してくれるほどおろかじゃない。N2分隊に道路を渡るように指示を出す。 !! 撃ってきた。
やはり敵はいたのだ、MG42隊を見つけた。視線が通る中機関銃に援護を頼む。よし!あとは任せろ! おいしいところは全て俺がいただくぜ!俺はこのときのためにとっておいた取って置きのPIATを丁寧に取り出し、目をぎらつかせた。「ふはははは、どこからでもかかってこい!この××××!!」
PIATの有効射程は約90m。機関銃陣地は80m先。だが建物2階からは敵を完全にファインダー内にいれることができた。

発射準備完了!「発射!!」ズドーン、ドカーン。
とどめのもう一発じゃあ、くらえぇぇ「発射!!」ドカーン
大爆音と共に跡形もなく全てがなくなっていた。
「ふはははは!俺様をなめるとどうなるか思いしったか!!」

「ワオー」あちこちで兵士たちが歓声を上げている。
「お見事です」若い兵士が親指を立てて笑顔で俺に近づいてくる。
だが俺の地獄耳ははっきりと聞いた。
「何もそこまでしなくても」とささやく奴の声を。


さあ、おいしいコーヒーまであと一息だ。♪〜

次回最終回「栄光のゴール目指して」こうご期待!!
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最終回part1

Post by domo » 2007.Jan.24(Wed) 18:20

《9ターン》
我N小隊が3つ目のポイントに到着した。すでにドイツ兵の姿はどこにもなかった。
さあ残りはあと2つだ。
このまま順調にいけば、なんとか5つの目のポイント地点までたどり着くことができる。
ところどころでドイツ軍の反撃もあるが、こちらの火力の方が圧倒しているので、たちまち撃退する。


《10〜12ターン》
戦闘が始まってから約1時間が経とうとしている。それまでの張り詰めた緊張感がやわらいだためだろうか、急に戦場に静寂が漂い始めたような気がするのは俺だけだろうか。。
時折銃声や砲撃がするぐらいでその他聞こえるのは前進するときの自分達の足音ぐらいだ。
極限の状態で死闘を繰り広げた兵士たちの顔に疲労が見える。
頑張れ!もう少しだ!若い奴らを鼓舞するように励ます。


4つ目と5つ目はE小隊の任務であったが、北の建物を占拠したD小隊が4つ目のポイントを制圧することになった。
これは敵の残存兵力が攻撃をE小隊に対して向けるようになったためであった。

4つ目を制圧したという無線がD小隊から入る。
よし!あとは任せたぞ!頼むぞ、E小隊!
俺の視界にE小隊がはっきり見える。
なるべく移動力を消耗しないように道路上を走る兵士たち。
俺はそんな兵士たちがリレーでバトンを持ったアンカーがゴールを目指して走っている姿にだぶって見えた。

移動中に砲撃を受けることは仕方がないにしても、遮蔽物のない地形で移動を繰り返すのは勇気がいることだ。
赤軍のように甚大な被害が出ることを覚悟で移動するなら別だが。
その移動中のE小隊に敵は最後の迫撃砲の照準を合わせ浴びせてきたのだ。81㎜程度の迫撃砲でも道路を移動中の無防備な状態ならば十分殺傷能力があり、下手をすると隣接したへクスいる部隊までも被害が及ぶ可能性を持っている。その移動中に砲撃をもろに吸収してしまったE1分隊とE3分隊が前に進むことができなくなった。
もちろん回復するのを待つ時間はない。しかたがなくE小隊の残り2分隊はブラックウェル大尉のB0分隊と共に先を急ぐことになった。
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ラスト200m!全速で走りぬけ!!
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豆腐でやせるか!

Post by domo » 2007.Jan.25(Thu) 09:55

(読者の方々にはすいませんが、最後はゲーム的になってしまいそうです。ご了承くださいまし)
大丈夫か!間に合うのか!残された時間は最後の1ターンである。
全ての兵士の熱い想いを背負いながら、3分隊は最後の打ち合わせを入念にした。
「いいか!絶対にVHまでたどり着くんだ!」
「後ろを振り向かず全速力で走りぬけ」
「もし攻撃を受けてもそのときは反撃するな」
短い打ち合わせの結果、入隊前に陸上選手だった者がE2分隊にはいるらしく栄光のゴールのテープを切る役目はそのままE2分隊に任された。このままゴールのVHまで直線の200mをまっすぐ走ればいい。

もしも道路上やその周辺に敵がいたなら、E0分隊とB0分隊が命がけで援護する。それに万が一のことも考えて砲撃も要請しておいた。
7名のE2分隊のやつらに武器は必要なかった。全ての荷物をその場に置き、ヘルメットもとりシャツとズボンだけになった。

いいか!あとは何も考えずにフォレストガンプのようにただまっすぐ走るんだ!
さあ行け!

11ターン、ドイツ軍の攻撃はなかった。
よし!敵は既に退却したのだ。

12ターン、運命の瞬間を迎えた。
全ての兵士が固唾を飲んで見守っている。
天に向かって十字を切るもの、耐えられずに目をそむけているものもいる
さあ、走れ!E2分隊!!!!
頼んだぞ!E2分隊!!!
走るんだ!!!

「今だぁぁぁーー走れーーーーー」
「はし・・・あれ?・・・はしら・・・な・・・あれ?・・・」

もしかして足でもつったのかな。それとも・・

なぜ走らない?
何があった?
どうしたんだ?

様々な憶測が飛び交う中、真相を突き止めようと俺は無線でやつらをよびだした。
確かに11ターンの自軍の終わりのときには、VHまでぎりぎりたどり着ける移動力が9あったらしい。で、その裏のドイツ軍は攻撃も何もなかった。
そして12ターン。ふたを開けてみたら、E2分隊の移動力が6になっていたということだ。
読者の皆様もこの謎を推理してほしい。

11ターン、一体ドイツ軍に何があったのか?
当たった方にはもれなく不二家のペコちゃんを差し上げよう
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domo
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感謝!

Post by domo » 2007.Jan.26(Fri) 13:42

朝から晩までSPWAWをやっている諸君ならすぐわかったであろう

ドイツ軍は既に攻撃する部隊も残っておらず、司令部からの指示もあり退却を始めていた。
これは例え5つのVHを取られることになったとしても、敵に与えた損害、ダメージが予想よりも大きく十分に善戦したという観点からの戦術的撤退だと言える。
ドイツ軍司令部が各部隊に後退命令を出したのは、10から11ターン。
そして撤退が始まった。
といっても残っている歩兵部隊は残り6名になった歩兵1分隊のみであった。
この分隊は回復にとまどい10ターンでは撤退を開始できず、11ターンになってようやく撤退できる移動力ができた。
もちろん時間上後退へクスまで行くことはできないが、後方に撤退をしようと1へクス移動したところ、これからVH目がけて走る用意をしているE2分隊を見つけてしまったらしい。
見つけたほうも発砲したら殺されることがわかっているから、その場でじっとしていたとさ。で敵に発見されたE2分隊は自動的に移動力が9から6になって、どんだけ走ってもゴール手前までしか行けないのでやめちゃったんだとさ。

ふざけんなーごらぁ!


戦闘は幕を閉じた。
カナダ軍の被害は歩兵4分隊壊滅、2個偵察隊壊滅、一個LMG隊壊滅。
死傷者の数は116名
これはこの戦闘に参加した総員253名の実に45%に当たる。
ドイツ側が公表した死傷者は89名。
VHはカナダ軍が4つ(1700点)、ドイツ軍が1つ(300点)
ゲーム結果は2274:2199(どういう計算でこうなるの??)
ということでゲーム結果はドロー

これはドイツ軍大佐からすると戦術的勝利だったのかもしれない。
その奴は後退したが、その後また顔を合わせることになるとは、このときの俺には想像することも不可能だった。
逆に俺たちは戦略的にも戦術的にも勝利と言えるものではなかった。
まあ、その辺の判断は上層部に任せることにしよう。

俺のN0分隊だが、トマトのおかげかわからんが本当に誰も死傷者がでなかった。
(やり直したわけじゃありません、信じてくだせえ)
だが俺達には部隊の再編と休息が必要だった。
かくして俺はイタリアから引きあげることになった。
そしてこの戦闘の約一ヶ月後D-DAYが始まったのだ。ヨーロッパの解放だ。


読者の諸君、ここまでお付き合いしていただき感謝する。
諸君の熱い期待に応えられるよう、これからも書き綴っていく。
では、また次の戦場で会おう。 
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第48ハイランダーズ連隊の勇者たちに敬礼!
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Post by sato » 2007.Jan.26(Fri) 17:59

素晴らしい ! PDT_Armataz_01_34
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皆様のおかげです

Post by domo » 2007.Jan.27(Sat) 03:19

Ciao! Colonnello Satoni !!

I'm very Happy !

Thank you sir !!

:P
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