Welcome to Ostfront
Posted: 2005.Jun.19(Sun) 23:10
1. v8.3
2. 199 Welcome to Ostfront(東部戦線にようこそ)
3. 3時間
4. ソ連
5. 難易度 4/5
6. 司令部標準
1942年1月15日1200時 ロシア、クルスク近郊、Vorontsovo 有効視界6 ターン13 Assault
【前フリ】
舞台はクルスク東方の街Vorontsovo。といってもあのクルスク戦はまだまだ先の出来事。周りに何もない陸の孤島というべきこの街をソ連軍戦車部隊が攻撃。ソ連軍はわずかな防衛部隊を残してクルスクへ向かった。そこへドイツ軍装甲部隊がやってきて奪還。ドイツ軍は装甲部隊を支援するために、新米補充兵の大隊を直ちに派遣した。西へ向かったソ連戦車部隊は後方を断たれたので引き返す。東からはソ連軍の新手もタイミング良く到着。こうして小さな街を東西両方から攻めるという状況が生まれた。
戦力はT-34が14輌、親衛歩兵2個中隊とスキー兵1個中隊。ただし迫撃砲は2門しかない。広大な雪原マップの中央に市街地はある。およそ20×40HEX程度でそんなに大きくはないが、街路が入り組んでおり攻めにくそうなのは明らか。マップ西方にはT-34がいるが、東から攻める部隊には戦車の支援は無い。VHは全くない殴り合いシナリオ。厳しそうだ。
【戦闘経過】
スキー兵がじりじり迫る。市街外縁のあらゆるところにドイツ兵が潜んでいるようだ。さすがに新兵だけあって簡単に見つけられるし簡単に撃退できる。しかし市街地に入って接近戦が始まると、途端に頑強になってしまう。迫撃砲で何とか前進するが、6ターンには弾切れ。これで東からの圧迫はかなり難しくなってしまった。
戦車のいる西ではまた別の悩みがある。ドイツ軍は外縁部とあらゆる街路に3号戦車を配置している。街路は入り組んでいるので側面から狙おうと回り込むと、別の戦車が待ち構えている。敵は街全体をハリネズミ陣地にしているようだ。とにかく一点を突破してそこから攻撃していくしかなさそうだ。そしてたまたま選んだその街路には88が待ち構えている・・。
歩兵も巧妙に隠れているので戦車だけで突入するのは無理。スキー兵は足が速いが銃撃戦に弱い。親衛歩兵は足が遅いので攻勢は遅々として進まない。苛立ってT-34が1対1で撃ち合うことになる。この時期、正面から撃ち合えばT-34が優勢で破壊される危険は少ないが故障は起こりうる。6ターンまでに大破1、移動不能3の損害。
何とか親衛歩兵を先頭に市街に入る。ドイツ兵は新兵のはずなのにかなり強い。攻撃するソ連兵が弱いのか。少しずつ撃退していくが、やがて敵の鬼スタックができてしまう。こうなると歩兵だけでは進めない。迫撃砲はもう使えないので、T-34が射線の通る建物に突っ込んで支援するしかない。前進するにつれ敵の抵抗は熾烈になる。工兵やMG42が嫌なところに配置されている。
後半は完全に消耗戦。スマートに前進するのは不可能。ただでさえ視界が悪い上に硝煙だらけなので、敵の居場所を確認するには決死隊を繰り出すしかない。西側からの攻撃部隊は何とかゆっくりと進むことができるが、東側は戦車支援がないので歩兵の鬼スタックに守られた38(t)に接近できず完全に停止。戦車隊の一部を北回りに東側に送り込む。
終盤は敵味方入り乱れる乱闘戦。ターン終了時に抑圧を受けてない部隊はほとんど無い。偵察に出た歩兵はどんどん消えていく。あまりに損害が大きすぎた。これではDVは無理かなと思いながら制限ターン内で何とか敵を一掃。
【結果】
スコア 893:8167(DV)
独損害:Men678、Art10、AFV20
ソ損害:Men241、AFV2
【感想】
面白い!!単純に歩兵だけの市街戦でなく、戦車を活躍させなければ勝ち目がないのが特徴。敵は街全体にハリネズミ陣を敷いていますが、当然場所によって手薄な所もある。いつどこから攻め込むかが悩みどころ。外縁防御を突破しても、碁盤の目のように入り組んだ市街地を攻略するのは至難の業。攻撃範囲を制限することが難しく、一歩進めば少なくとも二方向以上の敵を相手にしなければならない。テキストに記されているように東西両部隊をいかに「協調」させるかが勝利のキモでしょう。
後知恵で考えれば、最初から数ターン犠牲にして、西側のT-34の一部を東側に回しておけばもっと楽に戦えたと思います。敵は街の中にしかおらず、市街地の形や敵の配置も工夫されているので、攻略パターンは無数にあり何回でも楽しめそうなシナリオです。がむしゃらに前進するのではなく、パズルのように計算する必要があるのも面白い点でしょう。
市街地自体は大きくなく部隊数もそこそこなので、市街戦を手軽に体験できます。激戦になる割にDV獲得の難易度は高くないようなので、初心者からベテランまで幅広いプレイヤーにオススメできる好シナリオです。完全に包囲した街でも市街戦に持ち込まれれば攻略するのはこんなに大変だということがよくわかります。
2. 199 Welcome to Ostfront(東部戦線にようこそ)
3. 3時間
4. ソ連
5. 難易度 4/5
6. 司令部標準
1942年1月15日1200時 ロシア、クルスク近郊、Vorontsovo 有効視界6 ターン13 Assault
【前フリ】
舞台はクルスク東方の街Vorontsovo。といってもあのクルスク戦はまだまだ先の出来事。周りに何もない陸の孤島というべきこの街をソ連軍戦車部隊が攻撃。ソ連軍はわずかな防衛部隊を残してクルスクへ向かった。そこへドイツ軍装甲部隊がやってきて奪還。ドイツ軍は装甲部隊を支援するために、新米補充兵の大隊を直ちに派遣した。西へ向かったソ連戦車部隊は後方を断たれたので引き返す。東からはソ連軍の新手もタイミング良く到着。こうして小さな街を東西両方から攻めるという状況が生まれた。
戦力はT-34が14輌、親衛歩兵2個中隊とスキー兵1個中隊。ただし迫撃砲は2門しかない。広大な雪原マップの中央に市街地はある。およそ20×40HEX程度でそんなに大きくはないが、街路が入り組んでおり攻めにくそうなのは明らか。マップ西方にはT-34がいるが、東から攻める部隊には戦車の支援は無い。VHは全くない殴り合いシナリオ。厳しそうだ。
【戦闘経過】
スキー兵がじりじり迫る。市街外縁のあらゆるところにドイツ兵が潜んでいるようだ。さすがに新兵だけあって簡単に見つけられるし簡単に撃退できる。しかし市街地に入って接近戦が始まると、途端に頑強になってしまう。迫撃砲で何とか前進するが、6ターンには弾切れ。これで東からの圧迫はかなり難しくなってしまった。
戦車のいる西ではまた別の悩みがある。ドイツ軍は外縁部とあらゆる街路に3号戦車を配置している。街路は入り組んでいるので側面から狙おうと回り込むと、別の戦車が待ち構えている。敵は街全体をハリネズミ陣地にしているようだ。とにかく一点を突破してそこから攻撃していくしかなさそうだ。そしてたまたま選んだその街路には88が待ち構えている・・。
歩兵も巧妙に隠れているので戦車だけで突入するのは無理。スキー兵は足が速いが銃撃戦に弱い。親衛歩兵は足が遅いので攻勢は遅々として進まない。苛立ってT-34が1対1で撃ち合うことになる。この時期、正面から撃ち合えばT-34が優勢で破壊される危険は少ないが故障は起こりうる。6ターンまでに大破1、移動不能3の損害。
何とか親衛歩兵を先頭に市街に入る。ドイツ兵は新兵のはずなのにかなり強い。攻撃するソ連兵が弱いのか。少しずつ撃退していくが、やがて敵の鬼スタックができてしまう。こうなると歩兵だけでは進めない。迫撃砲はもう使えないので、T-34が射線の通る建物に突っ込んで支援するしかない。前進するにつれ敵の抵抗は熾烈になる。工兵やMG42が嫌なところに配置されている。
後半は完全に消耗戦。スマートに前進するのは不可能。ただでさえ視界が悪い上に硝煙だらけなので、敵の居場所を確認するには決死隊を繰り出すしかない。西側からの攻撃部隊は何とかゆっくりと進むことができるが、東側は戦車支援がないので歩兵の鬼スタックに守られた38(t)に接近できず完全に停止。戦車隊の一部を北回りに東側に送り込む。
終盤は敵味方入り乱れる乱闘戦。ターン終了時に抑圧を受けてない部隊はほとんど無い。偵察に出た歩兵はどんどん消えていく。あまりに損害が大きすぎた。これではDVは無理かなと思いながら制限ターン内で何とか敵を一掃。
【結果】
スコア 893:8167(DV)
独損害:Men678、Art10、AFV20
ソ損害:Men241、AFV2
【感想】
面白い!!単純に歩兵だけの市街戦でなく、戦車を活躍させなければ勝ち目がないのが特徴。敵は街全体にハリネズミ陣を敷いていますが、当然場所によって手薄な所もある。いつどこから攻め込むかが悩みどころ。外縁防御を突破しても、碁盤の目のように入り組んだ市街地を攻略するのは至難の業。攻撃範囲を制限することが難しく、一歩進めば少なくとも二方向以上の敵を相手にしなければならない。テキストに記されているように東西両部隊をいかに「協調」させるかが勝利のキモでしょう。
後知恵で考えれば、最初から数ターン犠牲にして、西側のT-34の一部を東側に回しておけばもっと楽に戦えたと思います。敵は街の中にしかおらず、市街地の形や敵の配置も工夫されているので、攻略パターンは無数にあり何回でも楽しめそうなシナリオです。がむしゃらに前進するのではなく、パズルのように計算する必要があるのも面白い点でしょう。
市街地自体は大きくなく部隊数もそこそこなので、市街戦を手軽に体験できます。激戦になる割にDV獲得の難易度は高くないようなので、初心者からベテランまで幅広いプレイヤーにオススメできる好シナリオです。完全に包囲した街でも市街戦に持ち込まれれば攻略するのはこんなに大変だということがよくわかります。