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End of the tunnel?

Posted: 2005.Jun.19(Sun) 23:09
by Nor
1. v8.3
2. 344 End of the tunnel?(トンネルの出口は?)
3. 1時間
4. ユーゴ
5. 難易度 2/5
6. vehicle breakdownオフ
1944年7月12日0500時 スロベニア、Kocevski Rog山脈 有効視界38 ターン15 Assault

【前フリ】
 対ソ戦の前に仕方なくバルカン諸国を制圧したドイツは、攻略が終わるとわずかな駐屯部隊を残して東部戦線に向かいました。この結果旧ユーゴ領内ではさまざまな勢力が割拠することになり、その代表格がチトー率いる対独パルチザンです。東部戦線の状況が悪化するとわずかな警察部隊も引き抜かれてしまい、ユーゴの治安はさらに悪化。これじゃいかんということで、ユーゴ・ルーマニアなどから義勇兵を"強制徴募"し、1942年3月1日、第7SS義勇山岳師団"プリンツ・オイゲン"が誕生します。SSといっても装備も経験も二線級なので、もっぱら対パルチザン作戦に従事することになりました。

 本シナリオではパルチザンを率いてプリンツ・オイゲン駐屯地を襲い、トンネルを爆破するのが目的。トンネル爆破のためにわざわざ英軍の特殊作戦部隊が同行しています。任務終了後は脱出せよとのお達し。

【戦闘経過】
 手の込んだマップが素晴らしい。霧の立ちこめる山岳地帯をはしる複線の鉄道、それを監視する羊飼い(Shepard)、肝心のトンネルもちゃんとトンネルらしく見える。驚くのはちゃんとトンネルを抜けて列車が走ること。どういう仕組みだ?トンネルの長さは13HEXほどあり、その上にプリンツ・オイゲンの駐屯地がある。パルチザンはトンネルの南北から挟撃する形。

 テキストには敵の偵察活動はランダムに行われるので、どの道路を通って敵装甲車がやってくるかわからないとある。これを信じてユニットの一部を道路沿いに残して前進。パルチザンの装備は雑多で新旧の英米独の兵器がごちゃごちゃになっている。その結果、ユニットによって射程が2〜15HEXまでバラバラ。運悪く射程2HEXのグリースガンを持った部隊が敵斥候と鉢合わせすると、一方的に撃たれたりする。

 しかしパルチザン兵力は1個中隊規模と多いので、何とかトンネル上の駐屯地にたどり着く。プリンツ・オイゲンの方も敵ながら悲しいくらい貧弱な装備。MG42を持っている部隊は少なく、歩哨が超接近戦仕様で梱包爆薬を2つ抱えていたりする。接近戦で削りあいながらトンネルの両端に英軍部隊を連れて行く。そこには見えなかった"demolition kit"がある。これを爆破すれば、トンネルを封鎖したことになるらしい。

 あっさりトンネル爆破に成功したら、あとは駐屯地を掃討するだけ。難敵はSMG部隊と1輌だけあるイタリア製装甲車。多少の損害は出たが、大部分はまだまだ戦える。付近の道路には敵影は見えない。いつ襲ってくるのかヒヤヒヤしながら北方の脱出VHを目指して全部隊移動。結局、最終ターンまでに全てを脱出させたが、敵はでてこなかったぞ??

【結果】
スコア 4242:821(DV)
ユ損害:Men49
独損害:Men70、SV2、APC1、AFV2

【感想】
 敵の装甲車部隊が出てくるはずだと思ったのに最後まで登場せず。よくよく確認してみると、敵の増援HEXと退却HEXが同じ場所にあるじゃないか!これが原因で何とも盛り上がらないシナリオになってしまいました。マップの作り込みは素晴らしいのに、こんな基本的なところでミスしているとは勿体ない。バージョン改変に伴う問題なのでしょうか?設定された敵増援はかなりのものなので、これが出てくると難易度は急上昇したことでしょう。

 ちなみにトンネルの両端にはドイツ側の脱出VHがあって、列車は増援HEXから登場しては脱出HEXから消えていくので、ちゃんとトンネルを抜けて走っていくように見えるのでした。こんな手間かけてるのに・・・勿体ないシナリオです。