The Flyboys

[Nor]

1. v8.3
2. 124 The Flyboys（飛行機乗りの救援）
3. 1時間
4. 米海兵
5. 難易度　3/5
6. 司令部標準
1950年12月6日1300時　Yudam-Ni南方　有効視界20　ターン12　Delay

【前フリ】
　独ソ戦以上に劇的な一進一退を繰り返した朝鮮戦争。北朝鮮軍の猛攻を仁川奇襲上陸で撃退し、一気に北進して統一を狙った国連軍は中共義勇軍の参戦で再び敗退を強いられます。本家ソ連も顔負けの人海戦術を駆使する中国軍から逃れようとする米軍。あと一歩で追いつかれる！という時、GIを救ったのは海軍・海兵隊の航空隊でした。

　米軍初期戦力は、HQ、FO、歩哨2、狙撃兵1、Cal.30、M16と放棄戦車のみ。航空戦力はコルセア6とスカイレーダー4の計10機。マップは極小の雪原。VHはEOB100が2つと250が1つ。さてさて敵はどう出てくるのか？

【戦闘経過】
　まずは静かな滑り出し。序盤の増援として、戦車乗員と歩兵1個小隊などが登場する。敵が迫る前に戦車に乗員を乗り込ませるのが最初のポイント。歩兵が煙幕を張って戦車を援護しておく。このタイミングで敵歩兵の波が三方から押し寄せてくる。バリバリと臨機射撃をカマしてさっそく航空支援を要請。コルセアのナパームとスカイレーダーの1トン爆弾は強烈！中国兵をまとめて吹っ飛ばす・・・が、ちらっと見えた限り敵はまだまだいるようだ。

　最前線の歩哨はVHの傍で監視。敵はどれだけ爆撃を受けても続々と湧いて出てくる。ベティー・ルーという愛称のついたパーシングに乗員が乗り込んだら歩兵小隊を連れて前進開始。これが甘かった。雪原では満足に動けない上、距離を詰めるほど数の多い敵に有利になる。装備優秀な米兵も射撃数で撃ち負ける。とても前進できない。もう1個小隊増援が出てきたところで後退。全ユニットがマップ東端で防御体勢を取る。

　コルセアが敵の迫撃砲陣地にナパームを落としてくれたので、砲撃の心配はない。しかしM16ミートチョッパーは早々と弾薬切れになり、パーシングも次々と車載機銃が故障、ついには主砲の榴弾も尽きた。最前線のVH2つは赤い波に飲み込まれ、奪回の方策は無い。頼みの航空支援も爆弾は使い果たし、機銃攻撃を繰り返すのみ。ヤバイ。このままではジリ貧だ。

　終盤で弾薬補給車が登場。M16とCal.30に隣接して辛うじて臨機射撃ができるようになった。しかし敵歩兵の大群は一向に減っていく気がしない。もう1個中隊くらいは軽く粉砕したような気がするが？最後に残った250点のVHは何としてでも維持しなければならない。すでに敵はVHの100mくらいまで迫っている。全ユニットが撃てるだけの弾を撃ち込んで何とかしのぎきった。

【結果】
スコア　2199：297（DV）
米損害：Men20、SV1
中損害：Men431、Art4

【感想】
　赤軍の大波はここアジアでももの凄い。中国軍は1個大隊規模で襲ってきます。結果は圧勝なので難易度は高くないようですが、追いつめられた後半の重圧感はかなりのものでした。爆撃効果を見越したこのゲームバランスは絶妙です。振り返ってみれば、航空支援の投入をできるだけ遅らせて、敵が充分固まったところを爆撃した方が効率は良いでしょう。ただし、早い段階で敵の迫撃砲を退治しておかないと、肝心の地上部隊が壊滅してしまいそうです。