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Staudegger's run

Posted: 2005.Jun.05(Sun) 00:34
by Nor
1. v8.3
2. 338 Staudegger's run(シュタオデガー伍長の追撃)
3. 3時間
4. 独
5. 難易度 4/5
6. 司令部標準
1943年7月8日1000時 チタデル南翼 有効視界38 ターン24 Delay

【任務と作戦】
 ドイツ軍の戦車エースは数多くいるようで、その一人が本作の主人公シュタオデガー伍長(読み方に自信なし)。チタデル戦当初の戦いで駆動系が故障した同車は所属中隊から離脱して修理中。そこに敵戦車襲来の報告。装甲部隊は攻撃に参加しており戦車は残っていない。そこでシュタオデガー伍長はティーガー単騎で出撃。T-34を22輌も撃破して敵の攻撃を防ぎきったという戦闘の再現。

 縦長大マップ。応急修理を終えたばかりの主役ティーガーは最南端にいる。最前線では高台の上に"グロース・ドイッチェラント"師団の歩兵と砲兵が薄い戦線を張っている。戦力は、75mmPAKが2門、75mm軽歩兵砲が2門、20mm4連機関砲が1門。あとは2個小隊強の歩兵。盤内砲として75mmと105mm野砲が2門ずつ。さて、これでほんとに勝てるのか?

【戦闘経過】
 シュタオデガー伍長のティーガーは経験・士気とも100超。おまけにAP弾を100発も積んでいる。補給缶を積んだトラックを連れて何は無くとも全速前進。最前線では歩兵も前進。敵は北の高台からやってくる。それまでに歩兵を高台のふもとに潜ませなければ。序盤の臨機射撃は20mm機関砲だけ。敵をButtonedにして前進をわずかに遅らせる。自ターンでPAKが少しずつT-34を撃ち抜いていく。距離があるので見つかる危険は無いが、敵戦車は大部隊なので完全に停止させるのは無理。

 序盤のポイントはわずかな敵歩兵を無力化すること。T-34から降りた偵察兵に砲撃を集中して目を奪っておく。3ターン目くらいでようやくティーガーが参戦。高視界なのでティーガーの威力を余すところなく発揮。しかしマップは広く敵は多いので、単騎でできることは限られている。PAKも素晴らしい活躍をみせるが、中盤からは弾切れが心配。一番最初に弾切れになったのは4連機関砲。その背後に補給缶を置いて後方の盤内砲4門を連れてくる。PAKも弾切れになったのでこれも隣接。一大砲兵陣地ができたのは良いが最前線に近すぎた。敵の120mm砲が絶え間なく降り注いで満足に補給できない。

 しかしT-34の波は繰り返し繰り返し突き進んでくる。いったい何波来るのだろう?右翼のPAKに続いて中央の歩兵砲も弾切れ。これらはとても補給所まで運べない。左翼のPAKは砲撃で沈黙。つまり戦力は単騎ティーガーと歩兵だけ。ティーガーが右に左に動きまくって薄い歩兵線を突破したT-34を片づけていく。虎は無敵だが効率は悪い。ようやく波が途切れたと思って歩兵が前進すると再び新手が現れる。いつになったら終わるんだ!!

【結果】
スコア 16929:620(DV)
米損害:Men37
独損害:Men314、AFV64

【感想】
 結局、T-34は終盤まで途切れることなく70輌近く登場しました。PAK2門で約20輌、歩兵で約10輌、残り半分はティーガーの戦果です。結果は圧倒的な勝利ですが、やってる最中はこれで勝てるのか?という焦りで一杯でした。序盤はPAKで気持ちよく狙撃できますが、弾切れになると一気に形勢不利になります。T-34は1ターンで10HEX近く移動するので、隙間だらけの歩兵線はあっという間に突破されて砲兵陣地が危機にさらされることもしばしば。

 PAKはAP弾の残りを数えながら臨機射撃は極力抑え、歩兵は高台ふもとのベストポジションで固定する方が良いでしょう。また、PAKと砲兵にいつどこで弾薬補給するかも重要です。ティーガーは左右に偏りすぎると反対側が手薄になりすぎるので、中央付近に位置取るかあえて敵陣に突入するのが良いと思われます。

 ま〜しかし、PAKや歩兵の支援があるとはいえ、ティーガー単騎でここまで出来るとは!こういう高視界遠距離戦での虎はほんとに無敵です。シュタオデガー車は撃てばほぼ命中する能力がありますが、70輌のT-34軍団を壊滅させるには虎以外のユニットをどう使うがミソでしょう。一歩間違えば完全に蹂躙される危険もある好シナリオです。