Page 1 of 1

RUDEL'S REVENGE

Posted: 2005.Jun.03(Fri) 00:43
by Nor
1. v8.3
2. 119 RUDEL'S REVENGE(ルーデルの復讐)
3. 1.5時間
4. 独
5. 難易度 3/5
6. 司令部標準
1944年1月10日1000時 Malaya Viska 有効視界18 ターン15 遭遇戦

【任務と作戦】
 赤軍の大攻勢をわずかな地上部隊で遅らせて、"ソ連人民最大の敵"ルーデル大佐のシュトゥーカ隊と増援装甲部隊で反撃せよ。開始時点の地上戦力は歩兵1個中隊と要塞群。対戦車砲は50mmがわずかに1門。装甲戦力は三突が2輌だけ。砲兵支援は盤外105mmが1つ。マップが広いので防御線は非常に薄い。とてもじゃないがこれだけでは持ちこたえられないのは明らか。
 しかし主役のルーデル飛行中隊は、37mm砲装備の大砲鳥"Ju-87G"が6機と500kg爆弾を抱えた"Ju-87B"が2機と強力。経験値が皆100以上という恐ろしい部隊だ。中盤以降はパンターや4号G型など増援装甲部隊が登場する予定。

 VHは4箇所で全てEOB1000点。作戦・・といっても検討の余地はあまりない。ルーデル隊をいつどこに投入するか、唯一の105mmをいつ使うか、三突をどこに回すかくらいだろう。ルーデル隊のうち5機は初期設定で2ターン後に飛来することになっているので、そのままにしておく。三突は南側の高地に回しておこう。

【戦闘経過】
 ルーデル隊は鬼のように強い。飛んでくれば必ず1輌は仕留めて帰っていく。ただ問題は、それがHTだったり、T-34でも乗員離脱に追い込むだけで帰ったりすることだ。願わくばKVシリーズなどの強いヤツから確実に片づけていって欲しい。もう一つの問題は、爆撃要請するのにFOでも1ターンかかること。たった1ターンでもT-34はガンガン移動して位置が変わっているのだ。

 序盤は様子見に徹する。MG42以外は臨機射撃も行わない。陣地前面には地雷原があるのでそう簡単には突破されないだろう。多分。最初の臨機射撃は、敵戦車が50mm対戦車砲の250m範囲に入った時点。突っ込んでくるT-60は簡単に撃破できるが、T-34が相手になると側面でも簡単には貫けない。タンクデサントなどの敵歩兵はMG42と掩蔽壕で撃退するが、なんつっても数が多いので食い止められない。

 5ターン目くらいで第一線陣地に接近され、頼みの対戦車砲・MG42・掩蔽壕の場所がバレてしまう。そうなるとT-34の滅多打ちにあって為す術無し。最後まで臨機射撃をしなかった歩兵が近接強襲でT-34をいくらか仕留めるが焼け石に水。見つかったら最後、T-34、KV-1、IS-122にぼこぼこにされた挙げ句工兵に焼かれて終わり。

 その間もルーデル隊は確実に敵戦車を仕留めていくが、全然減っている気がしない。中盤になると厄介なのは敵戦車より歩兵だ。敵に歩兵がいる限り、こちらの陣地がバレてしまう。ここが105mmの使い時だなと気づいた時には既に弾切れ。あとはルーデル隊の"Ju-87B"が頼みだが、爆弾は投下地点をきっちり指定できないので結果は運次第。

 第一線陣地の南西に第二線陣地がある。敵はここに集中して突っ込んでくる。あ〜そろそろ第二線もダメだな、という頃にはこちらも戦車の増援があるので、待ち伏せして何とか撃退可能。誤爆しないようルーデル隊の目標は敵後方に移していく。突っ込んできた敵戦車をあらかた片づけたところで反撃開始。無傷の第三線に残った歩兵小隊をかき集めて前進。奪われたVHを奪還していくが、ここで脅威になるのが敵歩兵と放棄戦車。

 こっちは歩兵が少ないので、ピヨった敵歩兵を発見するのは難しい。ましてピヨった戦車乗員などはほぼ発見不能。その結果、今度は逆に近接強襲を受けたり、突然よみがえったT-34に背後から撃たれたりしてしまう。地雷を踏んで動けなくなった敵戦車も要注意。コイツらのせいで最後に3輌の戦車を失ってしまった。

【結果】
スコア 15137:2317(DV)
独損害:Men102、Art3、AFV3
ソ損害:Men385、APC4、AFV44

【感想】
 VH1つは奪還できず。惨憺たる損害でこりゃいいとこMVだろうと思ったらDV。敵戦車をあらかた破壊しさえすればDVが取れるようになっているようです。敵戦車撃破の大半はルーデル隊の戦果なので、ルーデル隊を飛ばし続ければ勝てるようになっているのでしょう。そういう意味ではあまり工夫しがいのないシナリオですが、SPWAWの航空支援は使い勝手が悪いなぁと思っている方は、このシナリオをやれば意見が変わるかもしれません。

 WBW氏の作にしてはちょっと作りの粗さが目立ちました。ポイント操作のためにわざとしたのかもしれませんが、最初から破壊扱いになっているユニットが結構あり、砲撃画面に出てくるフンメルまでが実は破壊されて存在しないのは混乱します。ま、といっても全体の出来は悪くなく、ルーデル隊の活躍ぶりはなかなか燃えるものがあります。実際、蹂躙寸前の地上部隊が間一髪で窮地を救われると、上空を飛ぶシュトゥーカに大声援を贈りたくなります。