The sausage war

[Nor]

1. v8.3
2. 291 The sausage war（ソーセージ戦争）
3. 45分
4. フィンランド
5. 難易度　3/5
6. 司令部標準
1939年12月10日2300時　フィンランド、Tolvajarvi　有効視界3　ターン12　Delay

【任務と作戦】
　深夜、翌日の攻勢を控えたフィンランド軍第16歩兵連隊司令部は静まりかえっていた。朝食の用意をする野戦炊事班以外は・・。そこに突如赤軍兵が突入。あわや司令部は蹂躙！と思ったら、飢えた赤軍兵は攻撃を停止して炊事テントのソーセージに殺到したのだ！！という嘘のような多分ホントのお話。

　なかなか凝った作りのシナリオ。フィンランド軍の初期戦力はわずかな歩哨と司令部要員のみ。コックや事務員などの司令部要員はそれぞれ所属テントがあり、テントから離脱したCrewという扱い。SMGなどややまともな武器は持っているが、人数は少なく戦力としては期待できない。5〜6ターンで増援の正規歩兵がでてくるまでは、これら雑多な司令部員を総動員して持ちこたえなければならない。VHはなし。さらに最終ターンまでに司令部員を所属テントに戻さないといけない。

【戦闘経過】
　トラック4輌の運転手を脱出させて参戦させるか悩んだが、やっぱり止め。Misc Small Arms（雑多な小火器）を持った兵力2のユニットなんてとても使えそうにない。手近な補給物資をトラックに積み込んで安全地帯に避難しておく。あらかじめ離脱している司令部要員は茂みに籠もって待ち伏せ。さっそく赤軍兵が出てくる。あっさり撃退。コックでも対抗できるくらい弱いぞ！といってもコックはSMGを二本差ししているので結構強い。スティーブン・セガールほどではないが、勇猛なフィンランド軍の一員だけあって経験・士気も高いのだ。

　やがて飢えた赤軍はゾンビのように湧き出す。あまり頑張って抵抗すると壊滅する恐れがあるので、徐々に後退。VHのないこのシナリオでは、司令部要員に高得点が与えられているので壊滅は避けたい。一部が兵力1とか2とかまで低下したところでようやく増援登場。待機していたトラック隊がめいっぱい歩兵を乗せて最前線へ急行。ちょっと突っ込みすぎて1台やられた。しかしこれで何とか前線は支えられそうだ。

　ちょっと前進してみると赤軍は鬼スタックで待ち受けている。ダメだ。こっちも2ユニットスタックで敵が突っ込んでくるのを待った方がよい。後は時間との戦い。最前線にある2つの炊事テントにコックを戻せるかどうかが焦点になる。ソーセージを食っている赤軍兵を撃退するのだ・・なんて地味な戦い！！

【結果】
スコア　940：110（DV）
フ損害：Men34、SV1
ソ損害：Men180

【感想】
　小規模歩兵同士の地味な戦いですが、シチュエーションの面白さでちょっとやる気になってしまいました。弱〜い司令部要員だけで大量の赤軍に抵抗するのがフィンランドらしくてよいです。おそらく、司令部要員をテントに戻すことができれば勝利できるようになっているはずです。フィンランド軍好きにはたまらないシナリオでした。