Super Pershing

[Nor]

1. v8.3
2. 238 Super Pershing（スーパー・パーシング）
3. 30分
4. 米陸
5. 難易度　3/5
6. 司令部標準
1945年4月8日0400日　ドイツ、ノルトハイム街道　有効視界17　ターン8　Advance

【任務】
　圧倒的な物量でドイツを押し潰した米軍ですが、個々の兵器性能ではドイツに一歩劣るイメージがあります。特に米軍の主力戦車であったM4シャーマンは、ドイツ軍のパンター・ティーガークラスとはとても互角に張り合えませんでした。そこで米軍はアニマル軍団に対抗できる重戦車パーシングを開発します。
　本シナリオの主役はこのパーシングをさらに改良したスーパー・パーシング。実車よりさらに「改良」されたこのユニットは、120mm砲と最大200mmの装甲を持っています。長砲身シャーマン、普通のパーシング、スーパー・パーシングを操ってアニマル軍団を退治するのが任務です。

【作戦】
　わずか4箇所のEOBVHのポイントを合計するとおよそ2300点！さらに90点のPPTが一つ。マップ南端にあるEOBは米軍側の退却（Retreat）HEXになっており、踏んでしまうと即座にゲームからいなくなってしまうのがミソか。そして普通のパーシングがA0とほぼ同じ価値の199点、スーパー・パーシングにいたっては1210点ととんでもない高価値ユニットになっている。つまり、PPTを早めに押さえ、最終的に全てのEOBを確保し、なおかつパーシング兄弟を失ってはいけないという制限があることになる。

【戦闘経過】
　といってもネタシナリオだろうと気軽に開始。まずは道なりにジープを前進させると交差点付近でドーン！ま、これくらいは問題じゃない。積んでいた偵察兵がヤクトパンターを発見。マップ北端を背にしてこちらの側面を狙える高地にいる。シャーマンが真横に回り込み、スーパー・パーシング（以下、超パ）が道路を前進。中間に普通のパーシング（以下、普パ）を配置。次のターンで決着をつけるため遅延時間0.1の迫撃砲をお見舞いしておく。

　ところがヤクパンは突進してきた。それでも超パが予定通り正面から飛び出してまず敵に撃たせる。外れ。背後からシャーマンが顔を出す。ヤクパンが振り返って臨機射撃。外れ。悲しいかな駆逐戦車は車体ごと旋回してしまうのだ。背後を晒したところを超パが狙う。外れ。ヤクパンは再び振り向いて臨機射撃。外れ。再度背後からシャーマン。外れ。また振り向く。外れ。今度こそ超パ・・ドカーン！！見事アニマル退治に成功。まず一匹。続いてパンターGが姿を現す。今度は戦車なので砲塔だけ旋回させるしかないが、同じ方法で超パが砲塔側面を撃ち抜いて豹2匹目。

　ジープと偵察兵が意味深な地形を捜索。機械化歩兵は道なりに南に向かう。SS歩兵と小競り合いがあったが、.50 Calを積んだハーフトラックの敵ではない。と思ったらここでもヤクパン出現。戦車3輌はまだ北にいる。歩兵だけで立ち向かうしかない。幸いGIはバズーカを持っているので迫撃砲でピヨらせて2方向から接近して撃破。う〜ん、米軍って強いな。

　北部の斥候が恐ろしいものを発見。ケーニヒス・ティーガー（以下、王虎）が2匹。足の遅い超パは一足先に南に向かっていたが、ここは引き返すべきか。と思ったら先行する機械化歩兵と超パの間にパンターGが出てきた。王虎を迫撃砲で足止めする間、超パと歩兵はパンターを囲んで待ち伏せ。難なく撃破。機械化歩兵は敵に取られた退却HEXに向かう。多少の小競り合いの末、一帯を掃討してそのまま退却。退却してもポイントが増えるわけではないが、面倒なので超パ他も退却。

　さて、残ったのはシャーマン、普パ、迫撃砲。敵は王虎2匹。すでに豹4匹を狩ったのでDVは間違いないと思われるが、やはり記念に虎も退治しておこう。シャーマンと普パは虎の潜む森の出口で南北から待ち伏せ。その間は5HEX。この間に出てくれば、王虎といえど側面を撃ち抜くことは可能なはず・・。ところがどっこい、王虎の一匹は北に構えるシャーマンのさらに北どなりに顔を出した！頼みの普パからは見えない。背後をさらしたシャーマンが砲塔を旋回させて渾身の一撃。ドーン！シャーマンでも隣接HEXなら王虎を抜けるのね。

【結果】
スコア　5605：425（DV）
米損害：Men13、SV1、APC1
独損害：Men58、AFV5

【感想】
　VHを全て押さえて豹4匹、虎1匹の戦果でDV。もう一匹の虎は森の南側からでてくるところで終了でした。特有の兵器を扱ったシナリオはバランスの悪いものになりがちですが、このシナリオは予想以上に楽しめました。アニマル軍団は強敵ですが、VHの得点配分と超パの価値さえ理解しておけば、勝利するのは難しくないでしょう。

　いかにも人工的な感じのマップですが、結構うまい具合にできています。両軍とも手持ちユニットが10個程度と気軽に操作できるのも良い感じ。米軍には遅延時間0.1のズルい迫撃砲に補給車までついています。欲を言えば、超パが強いので普パはなくてもよかった気がします。30分もあれば充分プレイできるので、ぜひ一度お試しを。