Brass on the line!

[Nor]

1. v8.3
2. 074 Brass on the line!（前線の高級将校！）
3. 1時間
4. 中国国民党
5. 難易度　4/5
6. 司令部標準
1942年4月25日0700時　ビルマ、ロイカウ　有効視界12　ターン15　Delay

【任務と作戦】
　連戦連敗を重ねるCBI戦域の中国軍。米顧問団の"ビネガー・ジョー"ことスティルウェル准将が部隊視察中に日本軍が攻撃してきた。無能な指揮官をその場で解任し、スティルウェルは自ら指揮をとって日本軍を撃退する！という筋書き。

　9個のPPTのうち7個は自軍。中国軍で使えそうなのは、米軍から購入した.30 cal MMGが4挺とストークス迫撃砲2基だけ。残りの歩兵は装備・能力とも頼りない。圧倒的な日本軍の攻撃を弱小中国軍で撃退するには、スティルウェルを最前線に出すしかない。なんせこの准将ユニットは、Rally値120なのだ！

【戦闘経過】
　2挺の機関銃を村落中央の建物に配置。歩兵も日本軍がきそうな南側の建物に配置して・・・なんてやってる間にもう日本軍が来た！村落南側の森で銃撃戦が始まる。こちらは数では勝っているが射撃精度が違う。それになんと言っても日本軍はやられても退かない。グイグイ押し込んで来て接近戦に持ち込まれる。1対2の近接戦闘なら勝てるだろうと思ったら大間違い。中国軍は手榴弾さえ2〜3発しか持っていないので、まともに反撃さえできない。士気の低さが露呈する。

　離れて撃ち合っても接近戦でも不利。一方的に銃撃される歩兵は煙幕を張って退避。機関銃の射線だけは確保したが、逆に敵機関銃に撃ちまくられてあえなく壊滅。勝機があるとすれば、常に3対1以上で銃撃しスティルウェルを激戦の中心に据えること。とりあえずストークスが間接射撃で一時的に敵を沈黙させる。その間に予備の2個小隊が左右から包囲する。つっても姿を見せればすぐ撃退されるので、敵の本隊には近づけない。敵も同様の考えらしく、村落中央の我が軍主力を砲撃で沈黙させている間に左右から突っ込もうとしている。

　1個小隊まるごとで敵1分隊ずつ片づけていく。これで南東方向の敵は一掃。そのまま敵の背後に回り込んで、やっかいな迫撃砲も叩く。村落の本隊もようやくスティルウェルが到着したので反撃に移る。どれだけ抑圧が溜まっていても、スティルウェルさえいれば一発で解消してくれる。右へ左へ動き回ってやる気のない中国軍を督戦しまくり、なんとか優勢に持ち込む。

　ここでサプライズ！なんと、特二式内火艇カミ車が村落に突っ込んできた！！なぜこんなビルマの奥地に内火艇？せっかく立て直した戦線を木っ端微塵に粉砕される。内火艇はVHを次々に奪取していく。手榴弾を持っているユニットを探して待ち伏せ。どうにか足止めした後スティルウェル自らが突入し、乗員離脱に追い込む。辛すぎる戦いだった。

【結果】
スコア　2640：419（DV）
中損害：Men114
日損害：Men191、Art1

【感想】
　次々とユニットが壊滅していくので全然勝った気がしなかったのですが、結果はDV。気持ち的には苦戦を強いられますが、非常にバランスが取れたシナリオだと思います。相変わらず連合軍の武器は機関銃と迫撃砲しか役立ちません。迫撃砲の直射が最高の撃退手段ですが、2基しかないので頼りにはならず。やはり有象無象の弱小歩兵を活躍させないと勝てません。有能なA0ユニットが最前線にいれば如何に役立つかがよくわかるシナリオでした。

　かくしゃくとしたスティルウェルは軍事顧問を務める蒋介石を「ピーナッツ野郎」なんて呼んだりして、やる気のない中国軍に腹を立てる反面、どうにか中国軍を戦力として役立てようと務めた人物です。この後もCBI戦域で大いに活躍し、インドから中国に抜ける補給路「スティルウェル道路」まで作ります。先日の中印首脳会談では、このスティルウェル道路の再開が議題になったそうで。