<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

はたして!?

観戦武官しか見えないので守秘義務もナシ
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はたして!?

Post by dugong » 2006.Aug.19(Sat) 08:56

やっと、名古屋から帰ってきました。
だけど、今日の昼から佐賀県です。 :porc

しかも、PCなし。しばらく書き込めないので、今書いときます。

 大戦略のA軍か、
 臨機の戦術のB軍か、

という様相になってきましたね。

B軍の1,6 ISU122を試してみましたけど、確かにソロプレイではパットン入れ食いなのでいいんですが、とても道路をそのまま伝ってくるわけがないので、望み薄か?!

敵切り札に対する明確なビジョンがある分だけ、また、敵の動きがまだ想定の範囲にある分だけA軍か?

では、しばらく観戦戦線から離脱します。 :salut
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1.6の攻防

Post by Nor » 2006.Aug.21(Mon) 01:40

1,6にISUを潜ませるという作戦を、B軍のSufiyさんはすでに先週の日曜くらいに提案してたのですが、今週の土曜日にA軍サトさんの発言の中で「junkersさんご指摘のように1,6に・・」という文言が出てきました。お互いスルドイ読み合いで観戦してる方もドキドキしますね。 :shock:

で、期待の濱さんがいよいよプレイした結果・・・1,6のISUは狙い通りの獲物ジャクソンを仕留めることなく位置を暴露してしまいました。しばらくチャットを覗いてなかったので私も知らなかったのですが、どうやらA軍junkersさんは、1,6対策のためにHTにジャクソンを先導させることを指示していたそうです。

そして先導したHTはISUの臨機でやられたものの、ISUの位置が全て判明したので、ジャクソンは一両が南に回って臨機切れの中央ISUを背後から撃破。もう一両は道路から外れて北に迂回したみたいですね。

こうしてB軍のかけた罠にA軍ははまらなかったのですが、まだまだA軍優勢というわけにはいかないでしょう。PPTを押さえているB軍にはこれからさらにISUとT44が出てくるし。SufiyさんがT44をどう使うか、ここが次の見所でしょうか。 :pirat
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Re: 1.6の攻防

Post by dugong » 2006.Aug.21(Mon) 17:26

福岡空港からこんにちは。

搭乗待合室の、100円PCでアクセスしてみてます。

ついに1.6、炸裂ですねw!!

いやぁ、白熱の攻防です。
血沸き肉躍ります!!

と書いたところで、時間切れ。

飛行機に乗って東京に帰ります。

やっと、まともに家でねれます・・・。
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向こう正面解説

Post by Nor » 2006.Aug.21(Mon) 17:46

<3ターンまでの米軍動向>
 当初、米軍は初期戦力の劣勢から序盤不利を予想されていましたが、ここまでのところかなり善戦していると判断してよいでしょう。3ターン終了時点での米軍保有戦力をまとめてみると、以下のようになります。一番損害が多いのは先鋒を務めるjunkersさんで、M20の損失は予想していたでしょうが、唯一頼れる歩兵Arm Infがこんなに早く消滅してしまったのは想定外だったはずで、これは小隊長ユニットなのでかなりイタイ損害です。

<P1:junkers>
Arm Inf Sqd 48−壊滅
Arm LMG Sqd−In cover待機中
M3A1 Halftrack−壊滅
M3A1 Halftrack
M20 Scout Baz−壊滅
M20 Scout Baz
M24 Chaffee(T4増援)
M24 Chaffee(T4増援)

<P3:濱>
US Platoon HQ−壊滅
Cmnd Halftrack−壊滅ただし乗員は生存
M36 Jackson
M36 Jackson

<P5:sato>
US Btln HQ
US Mortar Sqd
US Mortar Sqd
Jeep w/Trailer
Jeep w/Trailer(乗員離脱中)

M46 Patton(T5増援)
M46 Patton(T5増援)

<事前の米軍作戦>
 そもそも米軍は、ソ連軍戦車を2〜3両破壊してDrawに持ち込む、ことを最終目標としているようです。PPTは一切無視というのも既定の方針です。これを実現するために、PPTのある高台を包囲するようにバランスよく戦力を配置して、煙幕&臨機吸い&側面迂回で各個撃破を狙おうとしているようです。

<ソ連側作戦の事前予想>
 ソ連側の動きについては、Sufiyさん主導でくるだろうから、ある程度積極的な攻撃を受けるとは予想していたようですが、1ターン裏のソ連の積極性は予想以上のものだったようです。特に、HTと歩兵が一気に突出してくるとは思っていなかった・・・いや、サトさんは当初から歩兵が森に入って、米軍増援HEX辺りを襲撃するのではないか、という見解を持っていました。いや、誠に慧眼。 :D

<3ターンまでの攻防>
 2ターン目にT70を失ったもののソ連軍の積極性は衰えず、果敢な前進を見せます。これも米軍にとっては予想外。結果、一番強い歩兵と中隊長が早くも死亡。しかし、ソ連軍はHTと歩兵が突出して、やや後方に戦車2両という配置をとったため、ここに米軍のつけ入る隙が生まれました。結果、3ターンで厄介なHT2両と歩兵1分隊を始末し、ISUも1両葬るという大戦果を挙げました。

<1,6問題>
 ソ連軍は2ターンにISUの一両を後方1,6に配置しました。ここは米軍陣内を通る二級道路上3HEXに視界が通るという、おそらく作者も想定外の地点です。3ターンでサトさんの迫撃砲は、ここに鎮座するISUからの視界を消すために煙幕を張りました。確かに、こうすれば4ターンで登場するチャフィーが安全に二級道路を通れます。といっても、我々観戦武官は、道路のすぐ南にはソ連歩兵が進出していることを知っているので、そのまま進むのはマズイことを了解していますが・・ :cool:

 それ以上に、視界を切られたことでISUは動くでしょうから、前線の圧力が強まってしまうのがデメリットかもしれません。あえて煙幕を張らず、ISUの監視下にある二級道路上の3HEXは迂回することで、ISU1両を期待させたまま1,6に縛り付けておくという手段も考えられたと思います。ま、どっちが良い手かはなんともいえませんが。

<米軍の弱点>
 現状での米軍の弱点を一つ挙げるとすれば、二級道路の守りが皆無に近いことでしょう。3ターンで迫撃砲が北に逃げなかったことがどう影響するか見ものです。サトさんの砲撃は見事に敵のHTと歩兵を足止めすることに成功したようですが・・・

<ココがスゴイ1>
 junkersさんは当初、ソ連軍は増援戦車を集めるまでPPT高台に潜んで、そんなに積極的には出てこないだろうと予想していました。ところが実際は、歩兵はどんどん突出し、戦車も姿を晒しまくりで最前線にいるという展開になりました。
 しかし、こういう予想に反した状況でもすぐに対応できるのがベテランの業でしょう。M20とHT1両ずつというごくごくわずかな戦力を最大限に活用して、ソ連IS4とISUの臨機を吸い、ISUの向きを変えさせ、無防備なHTと歩兵を血祭りにあげることに成功します。 :cool:

<ココがスゴイ2>
 junkersさんの臨機吸い&偵察行動は、濱さんのジャクソンを活躍させるために欠かせない布石でした。きっちり臨機を吸っておかなければ、ジャクソンは顔を出したとたんにやられる可能性があるし、またそれ以上に、ISUの向きを変えさせたことで、南側ジャクソンはISUの背後を取ることができたのです。ナイス連携。 :cool:

<ココがスゴイ3>
 今のところ一番地味なのはサトさんの動きでしょう。しかし、サトさんは後々ボディーブローのように効いてくる偵察の準備を進めています。junkersさんが積極的に動き回る威力偵察の役割を担っているのに対して、サトさんのHQとジープ乗員(渋い!)は、一箇所に潜伏して広範囲をじっと監視しようとしています。
 この隠密偵察のメリットは、敵の位置を把握できるだけでなく、敵に被発見による移動距離の減少ももたらすことです。米軍が最も恐れるのは、ソ連軍の突進ですから、戦わず姿を見られずして敵の移動力を削ぐこの監視任務は実に重要だといえるでしょう。

<総評>
・1ターン目のjunkers部隊の積極的展開は、予想以上の犠牲を払うことになったが、結果的にはソ連軍をソノ気にさせる格好のエサになったと言える。
・3ターンまでに敵のHTを残り2両まで減らしたのが実は最大の戦果かもしれない。HT歩兵の組み合わせが森を突破して後方に出られると、米軍は最大の危機に陥る。
・米軍善戦の源は、慎重な監視体制と積極的な偵察活動にある。
・森の中の歩兵をどう撃退するか、IS4を仕留められるかが次ターンの注目点
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向こう正面解説−ソ連軍

Post by Nor » 2006.Aug.25(Fri) 22:18

<3ターンまでのソ連軍動向>
 ソ連軍は序盤の戦力優位をいかそうとして、開始直後から誰もが予想しないほど果敢な前進を見せました。1ターンでM20を血祭りに、2ターンではHTと歩兵2個を壊滅させて勢いにのるかと思われましたが・・・。3ターン米軍の攻撃で手痛いしっぺ返しを食らいました。結局、この3ターンでソ連軍は全面撤退を決断。安全地帯で増援を待って報復の機会を狙う手に出たようです。3ターン終了時点での現有戦力は以下の通り。

<P2:Skyray>
IS-4
T-70−壊滅
M5 Halftrack
M5 Halftrack−壊滅
M5 Halftrack−壊滅

IS-4(T6増援)
IS-4(T7増援)

<P4:Sufiy>
SO Company HQ
M9 Halftrack
SO Assault Sqd
SO Assault Sqd

SO Assault Sqd
T-44(T4増援)
T-44(T5増援)
T-44(T5増援)

<P6:ハゼドン>
SO Btln HQ
Comsomolets

ISU-122s−壊滅ただし乗員は生存
ISU-122s
ISU-122s


<事前のソ連軍作戦>
 最初の段階では、1ターンでは最前線道路付近に集結して2ターンで一斉攻撃・・という穏健作戦が支配的でしたが、ゲーム開始直前にドンドン飛び出て見える敵はガンガン撃っちゃえ!という積極作戦が提案されました。この両プランの提案順およびタイミングがゲーム開始後の展開に微妙に影響したような気がします。
 また、最終的な目標−損害を減らしつつきっちり戦ってDVを狙うのか?損失によるDraw覚悟で面白い戦いを目指して敵全滅を狙うのか?−といった大目標がイマイチ議論されないまま始まってしまったのもその後に影響したようです。

<米側作戦の事前予想>
 プレイヤーによって敵の予想は割れましたが、米軍はあまり前に出てこないんじゃないかという読みが支配的だったようです。当初提案されていた穏健作戦は、この予想に基づいたものでしょう。ただし、敵がVH周辺に展開していた場合の対抗策も考えられていました。

<3ターンまでの攻防>
 実際にプレイを開始すると穏健作戦はあっさりと反故になってしまいました。敵1ターンの布陣を見たとたん赤軍の血が騒いだのか、想定されていた以上の積極作戦が発動されてしまいました。HT歩兵がじゃんじゃん近接攻撃を開始します。 :shock:
この積極的な攻撃は、ゲームを派手にして盛り上げようという配慮をもとに、見える敵は今のうちにやっつけてしまおう!という動機が強かったと思われます。したがって、その先どうするのか?という点に関しては、敵の出方次第ということになりました。

ジャクソンの登場する3ターンまでは、とにかく見える敵を撃ちまくって数と質で圧倒しようという考えでしょう。その結果、2ターンでT-70を失ってしまいましたが、HT歩兵は道路を越えて米軍側の森にまで進出、PPT周辺にIS-4とISUを配置する形になりました。この果敢な配置が仇となり、3ターン米軍の攻撃で、HT2両と歩兵1個、おまけにISUを1両を失ってしまいます。

<HT歩兵>
 ここでソ連にとって痛かったのは、ISUを失ったことよりもHT2両と歩兵を失ったことでしょう。2ターンまでのソ連軍最大の長所は、HT歩兵の意表をつく大胆な機動でした。こんなに早く米軍側の森に進出されるとは、米軍は予測していなかったはずです。森に見えないHT歩兵がいる限り、米軍は増援HEX付近の警戒を怠れず、戦闘の主導権を握れません。この意味で、ソ連の快進撃を支える基幹戦力は強力な戦車ではなくHT歩兵だったはずです。

<ISUについて>
 ISUを敵の思い通りに操られて撃破されたことは、実際の損失以上に心理的なダメージになったでしょう。ISU損失の原因は、米軍の巧みな偵察と臨機引き出しにあります。最初からジャクソンと撃ちあうのであれば、どっちが勝つかは運次第だったでしょうが、M20に臨機を吸いつくされた挙句、向きまで変えられるとどうしようもありません。敵のこのような攻撃方法は、2ターンのT-70撃破でも使われていました。しかし、このISUの損失でソ連側も対処法を学習したはずです。

 北と東に布陣する敵に側背を晒さないためには、ISUはできるだけ後方(西側)に配置しておくこと。臨機を簡単に吸われないためには、他のAFV(この場合はIS-4)とスタックしておくか、臨機距離を極端に短くしておくことなどが考えられます。今後、友軍AFVが増えてくれば、ISUは武装をオフにして臨機は一切せず、しばらくは自ターンの攻撃支援に専念するのも有効でしょう。そして停止し続けてIn-Coverが取れれば、ISUは正確な臨機ができる最強の火点になれるでしょう。

<転機>
この3ターンはソ連軍にとって大きな転機になりました。結果的には、道路角のPPTを囲むように煙幕を二重に張って、歩兵を含む全部隊が後退しました。全面撤退です。しかし選択肢で言えば、積極作戦を継続するという手もあったはずです。少なくとも、米軍に残された唯一の歩兵であるLMG分隊を壊滅させて隠れるという作戦は充分に実現可能だったはずで、ハゼドンさんが冗談半分で言っていた、IS-4に歩兵を積んで敵増援HEXにいる迫撃砲に突進!という作戦も、実行されていたら米軍にはかなりの打撃になったはずです。

しかし、そのような積極作戦は継続されなかった。なぜか?ここが対人戦の面白いところで、対人戦では一か八かの勝負にかけるのを避けようという心理が働きます。これはゲームを台無しにしてはいけないという相手に対する配慮もあるでしょうが、無様な完敗だけはしたくないという見栄も大きいと思われます。その結果、よく言えばバランス重視の、悪く言えばどっちつかずでキレの無い作戦が採用されがちです。

そしてこの傾向は、チーム戦でより顕著になります。プレイヤーにはそれぞれ個性があります。単純にいえば、積極派と消極派に分けられるでしょう。調子の良い時は積極派が音頭をとって全員がイケイケムードになっても、少し不利な展開になると、消極派は途端にブレーキをかけ全体のバランスを取ろうとします。作戦会議の経過を見てもわかる通り、ソ連軍は1ターンは全員がイケイケモードだったのに、3ターンでわずかに形勢不利を感じると、途端にチーム内の雰囲気がドンヨリしてしまい、口数も減り、不必要な心配をはじめ・・・。まるで2ターン開始前の米軍のようです。これはどちらが良いとか悪いとかではなく、組織というものはバランス重視で動いていくという特徴を如実に現すもので、チーム対人戦最大の面白さと捉えるべきでしょう。

<ソ連軍の弱点>
 現時点でのソ連軍の弱点としては、まず第一に偵察力の弱さが指摘できるでしょう。2ターンでT-70を失ったことが偵察力の大きな損失になりました。次に、HQを除くHTと歩兵全てが最前線にいるため、後方から広い範囲で敵を監視できるユニットがHQしかいないのも不利になりました。そしてHT歩兵は中長期の作戦計画が無いまま、最初から見える敵の掃討に奔走したため、得意の威力偵察もほとんどできないままです。

 この偵察力の欠如が、ソ連軍全面撤退という決断のもとになっていることは見過ごせません。ソ連側プレイヤーは、米3ターン終了時点でISUを葬ったジャクソンはまだ一級道路南の高地にいて、ソ連軍増援が通る南道路を視界に入れていると考えていました。ソ連軍が退却を決意した大きな要因は、この「いるはずのジャクソン」対策であり、増援路の安全を確保するためだと思われます。しかし、実際にIS-4が退却してみるとジャクソンはいない・・。このようなソ連軍の状況に対して、現時点の米軍はソ連側ユニットのほとんどの位置を特定できています。ソ連軍が何らかの対処をしない限り、この偵察力の差はこれからも戦況に大きく影響するでしょう。

<これから>
 2ターンまでのイケイケモードから一転、3ターンで全面撤退したソ連軍ですが、まだまだ勝負はこれからです。AFVはISUが一両やられただけなので、まだDV勝利も狙えるでしょう。そもそも、全体戦力優位のソ連軍にとって最も堅実な作戦は、序盤はPPT高地をできるだけ確保しながら増援の到着を待ち、戦力が充実した中〜終盤にかけて一斉攻撃にでることです。おそらく、現時点のソ連軍はこの基本方針を思い出したに違いありません。

<総評>
・ソ連軍に足りないのは偵察力である。
・今後、損失を減らして敵AFVを撃破するには、ISUを有効活用する必要がある
・いつどのように攻勢を開始し最終目標は何かを明確にすることも不可欠
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Re: 向こう正面解説−ソ連軍

Post by dugong » 2006.Aug.28(Mon) 07:33

dugongです。
Nor wrote:<転機>
しかし、そのような積極作戦は継続されなかった。なぜか?ここが対人戦の面白いところで、対人戦では一か八かの勝負にかけるのを避けようという心理が働きます。これはゲームを台無しにしてはいけないという相手に対する配慮もあるでしょうが、無様な完敗だけはしたくないという見栄も大きいと思われます。その結果、よく言えばバランス重視の、悪く言えばどっちつかずでキレの無い作戦が採用されがちです。

そしてこの傾向は、チーム戦でより顕著になります。プレイヤーにはそれぞれ個性があります。単純にいえば、積極派と消極派に分けられるでしょう。調子の良い時は積極派が音頭をとって全員がイケイケムードになっても、少し不利な展開になると、消極派は途端にブレーキをかけ全体のバランスを取ろうとします。作戦会議の経過を見てもわかる通り、ソ連軍は1ターンは全員がイケイケモードだったのに、3ターンでわずかに形勢不利を感じると、途端にチーム内の雰囲気がドンヨリしてしまい、口数も減り、不必要な心配をはじめ・・・。まるで2ターン開始前の米軍のようです。これはどちらが良いとか悪いとかではなく、組織というものはバランス重視で動いていくという特徴を如実に現すもので、チーム対人戦最大の面白さと捉えるべきでしょう。
この辺は、今回の公式戦の推移を見ていると如実に感じますね。個人の普段の性格がよく出るというか・・・。逆にソロプレイのときは、普段の性格じゃない自分が出るようなw。

そういう意味で、A軍の変幻自在さはベテランぞろいのチームならではの状況ということも言えますね。クルー下ろして偵察する技なんぞは変幻自在すぎw。
偵察力に関するNor閣下の考察についてもごもっとも。かなり勉強になります。


しかし、その様なベテランの作り出す状況も”撤退戦術”というのが選択肢として議論されるようになると「どうなのよ?」となってしまいます。
そもそも、遭遇戦のシナリオで、撤退してしまっては、スコア上ドローでも、負けは負けではないかと?

当初は「この戦力差を克服して、ドローに持ち込めば米軍は勝利といえるのでないか?」という認識は、作戦立案段階で双方の軍の中で共時的に出来上がった認識のように思います。それを私ら観戦武官は当たり前のように感じ、そして事実そのように進む状況を面白く観戦していたのですが(少なくとも私はw)、それが、「ドローに持ち込めば米軍は勝利」という部分だけがのこり、序盤戦の貯金(スコア)だけで、撤退してドローに持ち込むというのは、当初の認識からは相当ずれているのではないかと?
それなら、B軍だって、「この劣勢から、ドローに持ち込めばソ連軍は勝利」という認識ができたって悪くはない。

少なくとも中立のVHが戦術目標として双方に提示されているシナリオなのですから、その部分の獲得攻防がなければ、かなり興ざめではないかと。
そういう意味で、現在のVHの獲得状況こそ「ドロー狙い」なら、A軍としては維持されねばならない状況ではないかとw。決して維持されるべきはスコアではない。

そう考えるとdomo氏のチャット内機密漏洩事件は、このような状況を憂いたdomo氏が確信犯的に督戦行為に出たのではないかと考えるのですw。

私も、判官びいきで、もしこの状況からドローになったのなら、額面どおりこの勝負はドロー。撤退したらA軍負け。としたいと思います。いわゆる戦術的勝利戦略的敗北という奴です。珊瑚海海戦のような。

しかし、こう見ると、この今回の公式戦(観戦武官システム付き)は、ますます格闘技イベント色が強くなってきましたね。試合巧者ばかりになると判定持込の試合が多くなる。これに対し観客はブーイングをする。あ、ローマ時代のコロッセオの剣闘士の試合にも似てる。立派な試合をすれば敗者であっても観客により助命される。しかし、無様な試合であれば、勝者であってもその栄光は観客により奪われる(だったかな?)。かなり面白いのですが、かなり残酷な部分もあるのかなと・・・。

だけど、結局、こういう考察も含めて、面白いのですwwwwww。 :cheers
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撤退について

Post by domo » 2006.Aug.28(Mon) 22:53

昨日(27日)のチャット内での私の発言が、ものすごく大きな波紋を及ぼしてしまいました。
あの場であのようなことを言ってしまったことに対しては、A軍プレーヤーの皆様方には大変なご無礼をおかけしてしまいましたことをここで深くお詫び申し上げます。(と言ってもどうせ見れないんだけどね)

ところがここに来て、その「撤退」という言葉が、一人歩きをしており、なんとルールを変えようというところにきてしまっているとは!

わからないものです、世の中。
(でも僕の人生こういうことが多いんだよなぁ)

さて前回の公式戦のときもシナリオを用いての対戦でしたので、そのとき感じたことですが、勝利条件なるものがもう少し明確化されたらいいのではということです。
今回のようなシナリオですと、どうしてもポイントを計算していきがちで、この戦車は何ポイントやらVHは何ポイントやらと、なにやら電卓が必要な対戦になりかねません(僕はもちろんこういうことが大の苦手ですのでしませんが)

そこで思い出したのは、昔のボードゲームのように勝利条件をつけたらどうかということです。
(何かそんなのがあったような記憶があるのですが、もう頭がぼけてきたのかはっきりしません)
ただ戦略的勝利とか戦術的勝利と言われると、頭が混乱してきますから、単純に「5つのVHのうち3つとったら勝ち」とかして見るのはいかがなもんでしょう。
ええ?それだと戦力バランスが合わないからダメ?
ガチンコ勝負になってしまうからダメ?

まあいろいろとあるでしょうが、要は僕は白黒はっきりさせたいだけなんです。
だってゲームなんだもの。
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Re: 撤退について

Post by Nor » 2006.Aug.29(Tue) 01:07

domo wrote:昨日(27日)のチャット内での私の発言が、ものすごく大きな波紋を及ぼしてしまいました。
え〜と、現状での波紋はA軍内だけで、B軍内では今のところ目だった動きはありません。そもそもSufiyさんが感づいたかどうかはわかりませんし、感づいたとしてもDepotのアカデミー卒業を目指しているSufiyさんは、この不正入手した情報を他メンバーに伝達しないことも考えられます。Sufiyさんだけは利用するだろうけどw

それはともかく、私としては、今回の件は純粋な事故であり、観戦武官がプレイヤーと自由に会話できる以上、程度の差はあれ避けられないものだと思っております。機密書類を積んだ連絡機が敵地に墜落したみたいなもんだと思えばよいでしょう。 :cool:

観戦武官が故意に情報を漏らすようなことがあってはいけませんが、不意の情報漏えいなんぞは今も昔も当たり前のように起こることです。そんなことより、この一件で観戦武官とプレイヤーとの会話が減るような事態になれば、そっちの方がよほど由々しき問題です。どうぞdomoさんはじめ観戦武官諸氏はあまり過敏になることがないように!

昔のボードゲームのように勝利条件をつけたらどうかということです。
私も公式戦のたびに勝利条件をもっと分かりやすくしたいなあと思っておりますが、具体的な話になるとやっぱり難しいんですよね。特に、あらかじめ戦力や配置が決まったシナリオでやろうと思うと、適した勝利条件てのは一意には決まらないんですよね。

domoさんご指摘のように、単純な解決策としては、マップだけ用意したバトルモードで、両軍購入ポイントは同点、21個のVHを全部250点にして5箇所にまとめて配置なんて感じにすれば可能だと思われます。

ただ、両軍の条件を等しくすることにこだわると、マップが左右対称で(すごく変!)、5箇所のVHを両軍開始地点から等距離に配置するなどという、ものすごくゲーミーなマップを用意することになってしまいます。

こういう方法はオンラインを始めた最初の頃にやったことがあるのですが、最大の問題は、常に同じような戦闘経過を辿ってしまうことでした。VHの過半数をとらなければ勝てないのだから戦闘は熾烈になりますが、逆に言えば大味な戦いになるとも言えます。

といっても、Depotでは対戦専用のマップを用意し、対戦陣営を固定して、それぞれに固有の購入ポイントを決め、最終スコアの割合で勝利条件を決めています。なので、それに従えばもうちょっとわかりやすい戦いができるかもしれません。

これまでの公式戦では、時間の問題や新規参入者の敷居を少しでも低くすることを考慮して、ユニット購入が必要なバトルは使用してきませんでしたが、ご要望があれば次回あたりでやってみるのもアリですね。 :pirat
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第5ターン突撃案

Post by Nor » 2006.Aug.29(Tue) 15:43

え〜、Skyrayさんが上げてくれたソ連軍5ターン開始時のデータをちょっとプレイしました。

観戦武官ならではの気楽さで余計な心配は一切せず、まずIS-4が道路上を突進。すぐにパットン×2の臨機射撃を受けますが、ISの正面装甲はもちろん抜かれません! :D
すかさず反撃しますが、IS-4は3発しか撃てません。それでも移動距離が少ないのが幸いしたか、3発目で見事パットン1両を撃破。これでSkyarayさんの持ち駒は終了。

次はSufiyさんの持ち駒。森の中にいるT-44が1HEX東に進むと、米軍陣内の道路を見通せます。そしてそこには米軍最後のHTが!これは1発で撃破!
増援で到着したばかりのT44は、IS4の位置まで一気に猛進!2vs1でパットンに砲弾を浴びせまくりますが、敵もさるもの撃破はならず。

しかしSufiyさんならパットンにトドメを刺そうとするのは間違いないでしょう。HTに歩兵を積み込み、完全に沈黙したパットンに隣接します。えいや〜!と気合を入れて近接強襲!見事パットンは炎上!さらに、このHTの位置からは北側にいる迫撃砲陣地がモロ見えです。Dshkを乱射して迫撃砲1門を殲滅! :cool:

**********

もちろん以上の結果はかなり運が良いパターンでしょう。IS-4はやられる心配はほとんどありませんが、最初にパットンを1両撃破できなければ、後続のT-44は苦労するでしょう。それでもHTで隣接に成功すればパットンに特別臨機射撃が発生し、車体ごと左を向く=T-44に側面を晒すこともできるはず。そんなこと言われなくても、この辺りの突撃方法はSufiyさんの最も得意とするところなので、心配する必要はないですね。 :pirat

というわけで、上手く行けばこのターンのソ連軍は、パットン×2、HT×1、迫撃砲×1を撃破できる可能性があります。パットンの処理がもっとうまくいけば、LMG分隊も壊滅できるはずです。

こうなれば米軍の装甲戦力はM20×1、チャフィー×2、ジャクソン×2ですし、IS4とT44は3両スタックしているので反撃は怖くありません。さらにハゼドンさんのISUが、きっちり要所を視界に入れておけば、絶望的な反撃に出てきた米軍を完膚なきまでに粉砕することも夢ではないでしょう。 :cheers

*********

ま、問題はAI戦なら誰でも簡単にできるこういうプレイを、息詰まる対人戦でできるかどうかですねえ・・・。 :porc
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むむ

Post by domo » 2006.Aug.29(Tue) 18:28

セーブデータを観戦武官もDLできるという画期的な制度のおかげで、第3者としての観戦ががぜん楽しくなってきました。
それまではあがってくるDARをチマチマと見ては、「くそう、楽しんでやがるなぁ」と憤慨し、正直僕はDARとかAARを読むこと自体にほとんど喜びを見出せない性分であることもあり、どう逆立ちしてもプレイしているプレーヤーにしか感じることのできないあのハラハラ・ドキドキ感がうらやましくて、DARを読むたびにストレスさえ感じておりました。
ところがどうでしょう。
セーブデータをあけて、自分なりにユニットを動かして見ると、これがなんとも面白れぇじゃあ〜りませんか!
そして観戦武官同志で、次のプレーヤーがどういう手をうつか解説していく。
何かこれテレビでよくやる囲碁とか将棋の名人戦を別室で解説しているあの解説者の気分なんですよぉぉ!

閣下も書いていましたが、確かに今の状態はB軍にとっては詰め将棋のようですね。
勇気と運があれば、あと数手であがれるような気がします。

僕も何度も対戦をしてつくづく感じさせられるのは、勝敗の分かれ目って勇気を出して前進することだったりしますもの。
でもA軍には撤退しないで孤軍奮闘してほしい、どうか!!
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こちらスネーク応答せよ

Post by domo » 2006.Aug.29(Tue) 23:20

こちらスネーク、ただ今B軍指揮官陣営に潜入した。
現在3人が集まり、会議中。
そもそも今回の潜入目的は、B軍が撤退をどれほど考慮しているかを探ることである。
そんなこととは知らず、奴らケンケンガクガク議論をやってやがる。
ったく、ちっともこっちには目もくれずにのんきなやつらだ。
ここで一気に攻勢にでるチャンスだってのに、さっきのターンでHTがやられたこともあり、やつら一層用心して進めようとしている。

さて肝心の撤退についての論議だが、これが全くない!
これにはちょっと驚いた。
こいつらA軍が撤退するなどよもや思っていないようだ。
なんだか両軍の温度差がすごいことになってきている。
こんなところだ聞こえるか!オタコン!
また連絡する
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Re: こちらスネーク応答せよ

Post by dugong » 2006.Aug.30(Wed) 07:57

B軍のチャットの様子からは、Nor閣下のようにこのターン(5ターン)で、思いっきりは突っ込んでこれないみたいですね。だけど、せっかく煙幕張ってるんだから、そこまで消極的にならなくても・・・。

私の試行では、このターンで準備的に、17,10の煙幕の裏をついて、IS4とHTにつんだ歩兵をこのターンで一気に19,9あたりまで突っ込ませる。北のISUを徐々に北に迂回させる。T-44をバックアップで20,7付近を視界に捉えられるように展開などなどにより、その次の米軍ターンで米軍がそのまま現在の受けの体制を続ける限り、第6ターンで攻勢をかければ、いくら米軍にパットンが来たとはいっても、domoさんが言うように8〜9ターンで詰みでしたね。IS4の肉薄攻撃の前にあえなくパットンは吹っ飛びましたwww。A軍諸氏のことですから、そのままってことはないでしょうけど。

いずれにせよ、A軍が撤退戦術を取れないとなると、今までどおりの後退しながらの忍者的ヒットエンドランだけで、B軍の現在の消極的なメンタリティを12ターンまで継続させる事ができるのか?といった、かなりB軍の心理をコントロールするような戦い模様(笑!!!!!)が焦点になりそうですねぇ〜。
ただし、B軍が多少の損害をものともせず、勇気をもって突っ込んだらA軍の心理戦も軽く吹っ飛ぶ戦力ではあります。
そうなると、もうひとつA軍にはビックサプライズが必要ではないか?
なんというか、ソ連軍を引き込んだ上で、ジャクソンあたりで迂回作戦、VH奪還でさらに心理的圧迫を強める、そしてまた消えるwwwwww。とかそんな感じのものww。そうすることで、後退の時間や空間を稼ぐ。

いやぁ、なんかほとんど楠木正成か、諸葛孔明かの世界ですね。正奇を自在に操る戦術ですな。「死せる孔明、生ける仲達を走らす」的なwww。
だけど、これまでのところ、A軍はそれに成功している!!
だから、すごい!!!!
これが、撤退で終わりなんてもったいない!!
(だけど、やってるほうは、本当に疲れるんでしょうけどね。お疲れ様です。)
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今後の展開

Post by Nor » 2006.Aug.30(Wed) 11:40

B軍はどうやらこのターンは戦力温存につとめるようですね。次のターンにIS-4が2両登場したら全戦力が揃うので、それまで待つのは賢明だと思います。ということは、アンパイ切って攻勢開始は次の次のターンになるのかな。

撤退を検討しているA軍としては、まだAFVの戦果はISUが1両だけ(T-70は安いので無視)なので、確実にDrawでポイント優勢を狙うには、最低でもあと2両はソ連軍AFVを破壊する必要があると思われます。つまり、あと2両ソ連軍戦車を破壊するまではA軍も撤退しないだろうと予測できます。

だから、ここでソ連軍がじっくり時間をかけることは間違いではないでしょう。そして、A軍はやること(できること)がないまま2ターンも待たなければならない。とすると、これは心理的に大きな負担となり現時点では予測不能の事態が発生する可能性もありますね。 :cool:

現時点ではB軍は慎重になりすぎている感がありますが、Sufiyさんの森の中にいるT-44が一歩前進してjunkersさんのHTを発見撃破できれば、今度は一転A軍の方が焦りはじめる可能性は充分にあります。A軍はT44の移動経路が全くわかっておらず、森の中からでてきたとすれば予測も完全に外れていたことが判明するため、さらなる混乱を招きそうです。

ここからは、対人戦では最も楽しい心理戦の要素が大きくなると思います。早く軽く突っ込んでもらって各個撃破してさっさと撤退したいA軍と、ためてためて一気に突入したいB軍、まだまだ勝負はどう転ぶか全然予測できませんね〜。 :pirat
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Re: 今後の展開

Post by dugong » 2006.Aug.30(Wed) 20:33

dugongです。
Nor wrote:B軍はどうやらこのターンは戦力温存につとめるようですね。次のターンにIS-4が2両登場したら全戦力が揃うので、それまで待つのは賢明だと思います。ということは、アンパイ切って攻勢開始は次の次のターンになるのかな。

・・・・・・

だから、ここでソ連軍がじっくり時間をかけることは間違いではないでしょう。そして、A軍はやること(できること)がないまま2ターンも待たなければならない。とすると、これは心理的に大きな負担となり現時点では予測不能の事態が発生する可能性もありますね。 :cool:
結局、現在の状況って言うのは

 1.B軍は戦力がそろうまで何もしてこない(Nor閣下の予想では次々ターンまで)。
 2.A軍はB軍が動くまで何もできない(やはり次々ターンまで)。
 3.A軍にとってはこの2ターン何も動きがなければ、状況は悪化していくだけである。
   (敵戦力が充実していくだけ)
 4.B軍の沈黙が次ターンに来るIS4を待っているというのはA軍にもわかっている。

という事ですねぇ。

また、
Nor wrote:撤退を検討しているA軍としては、まだAFVの戦果はISUが1両だけ(T-70は安いので無視)なので、確実にDrawでポイント優勢を狙うには、最低でもあと2両はソ連軍AFVを破壊する必要があると思われます。つまり、あと2両ソ連軍戦車を破壊するまではA軍も撤退しないだろうと予測できます。
このことは、sato将校の撤退戦術に関する私の意見に対するレスを見ても明らかです。つまり、撤退戦術を取るにせよ、A軍はあと一戦まみえるのはやむなしと考えている・・・・。

以上の考えに、先の4状況を加えて考えた場合、A軍は、あと2両のソ連軍戦車を屠るための仕掛けを次ターン&次々ターンまでに起こさなければならない。それをしなければ、A軍の配置が今とあまり変わらない場合、Nor閣下以下の観戦武官の試行では、全戦力そろったB軍がそれに勢いを得て、全力のアタックを敢行し、その後2〜3ターンでA軍は殲滅される。という事が言えそうですね。

天王山はこの6〜7ターンのA軍の動きか??

そうなると、次々ターンまでに私としては、A軍にはある種のミニ機動防御の仕掛けを行う必要があるのではと考えるのです。
別にA軍にとって中央二級道を抜かれたからといって困ることは何にもない。パットンをおくといったはっきりした防御拠点を作らずとも、思いっきり二級道路を空けて、抜かせてから敵のレバーを突くということもできるのではないか?
二級道路の周辺の森林や多ヘックス建造物にLMGや迫撃砲、HT、M20を埋伏し、いくらか敵を足止めをする。装甲戦力はパットンやジャクソン・チャフィー全部を北か南に集中して、敵が二級道路にはまり込んだところを、機動打撃部隊として側面or背後を突く。
この場合、敵突撃の中心はIS4&T44でしょうから、足止めするのはこれらで、その背後に居るであろうISU×2を機動打撃の目標にすえて、突進する。ISU×2対パットン&ジャクソン&チャフィー×6台。
この数的優位の中で2両をしとめたら、あとは再び消え去る(できるか?www。)。多分この一連の流れが終了するのが9〜10ターン目でしょうから、残り2ターンはひたすら安全策。とにかく逃げるwww。どう逃げるかも考えていないくらい逃げるwwwwwww。
うーん、妄想かぁ〜(爆笑)。

しかし、あと一戦交えなければならんA軍としては、パットンを防御の中心に据えている現在の状況は、いずれにせよまずいのではないかなぁ。このままじゃぁ、機動打撃部分をジャクソンに担わせてしまうことになる。これでは逆だ。機動打撃部隊として最も効果的な部隊はA軍にとって戦車=パットンであるべきなのでは????
結局これは、パットンが増援されてくるまで、ジャクソンを機動打撃的に利用してきた流れがそのままになってしまったためなのか・・・。
パットンをいくら待ち伏せさせても、IS4×3とはまともに渡り合えそうにはないのだから、パットンを失ったあとで、機動戦を挑もうとしてもきついよなぁ。
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Re: 今後の展開

Post by Nor » 2006.Aug.30(Wed) 23:11

dugong wrote:天王山はこの6〜7ターンのA軍の動きか??
そうなると、次々ターンまでに私としては、A軍にはある種のミニ機動防御の仕掛けを行う必要があるのではと考えるのです。
そうですね。A軍もただ待つだけではなく、もう少し積極的な仕掛けが必要であることを理解しているでしょう。ですから、次の6ターンでjunkersさんのM20やチャフィーが何らかの動きを見せると思います。威力偵察の対象となるのは、北にいると考えているISUでしょう。

そこで重要になるのが、この5ターン裏のソ連軍の動きです。焦点となるのは、森の中のT-44とその北側にいるISU。この2つの動き次第では、米軍は次のターンで早くも撤退体勢をとれるようになるかもしれません。

T44は一歩前進すれば、無防備な道路上のHTを発見できます。一歩移動なので2発以内で仕留められる可能性は高いでしょう。しかし仕留めたとしても、問題はその後の動きです。その位置に留まり続けると、次の米軍ターンで北のジャクソンが一歩移動で高地に登って襲うのは間違いありません。T44は臨機射撃により先手を取ることは可能でしょうが、まず当たらないでしょう。対して、ジャクソンはかなりの確率でT44を撃破するでしょう。

このT44とジャクソンの1vs1の攻防を赤軍有利に進めるために、さらに北にいるISUがジャクソンを2HEXの距離で待ち伏せることも可能です。こうしておけば、出てきたジャクソンを2vs1で攻撃することができます。しかし、長距離移動したISUはたった2HEXでも臨機を外す可能性の方が圧倒的に高いはずで、最悪の場合、T44とISUの両方とも失う可能性があります。

それ以前に、ISUが臨機でジャクソンを狙える位置まで前進すると・・・サトさんのジープ乗員から見られてしまう!赤軍はジャクソンが北の方にいることは知っていますが、正確な位置はわからない。やはりここで偵察力の差が現れそうで、こうなると米軍が圧倒的に有利です。


赤軍がアンパイを切って7ターンに一斉攻撃をかけるならば、T44の理想的な動きは、一歩前進してHTを撃破し、左下あるいはできれば真後ろに一歩戻って隠れる、というものでしょう。HTを撃破すれば、T44の位置はほぼバレることになりますが、赤軍は道路上にパットンやジャクソンを置きたくはないはずなので、対応策に悩むでしょう。二級道路を塞ぐように煙幕を張ってくれれば、赤軍にとっては大きな前進チャンスです。

難しいのは北のISUです。前進しすぎるとジープ乗員に見つかるし、見つからなくてもM20の威力偵察&ジャクソンのヒット&ランを食らって、これまでと同じ展開で撃破される可能性が高くなります。そもそもこのISUは孤立して命令切れ状態なので、あまり効果的な攻撃はできそうにありません。

ということで、ここはいっそ敵の注意をひきつける陽動役に徹するのが良いかもしれません。ISUの理想的なポジションは、M20の威力偵察には見つかるが、ジャクソンは出て来れない(出てきにくい)場所です。確かにそこにいる!ということだけわからせて、敵の対応戦力を北に縛り付けておく。T44が中央の森にいることを合わせて考えると、米軍はソ連軍の攻勢軸の予想に頭を悩ますことになります。

孤立したISUの使い方としては、現時点ではこれくらいが精一杯ではないかとも思います。この目論見どおり次のターンを生き残れば、ラスト数ターンで一度くらいは活躍の機会があるかもしれません。

とにかく、このターンの赤軍にとって大事なのは、敵ターンでの臨機勝負は一切避ける位置に隠れておき、損害ナシで次ターンを迎えることでしょう。



・・・って、この記事を送信し終わった時点で、すでにSufiyさんの移動は終わっておりましたw
結果、期待の中央T44は位置修正にとどまり交戦ナシだそうで。あ〜惜しい!! :pirat
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