<おしらせ1>
またまた、いつの間にか掲示板がダウンしていたようですね。ログを見ると、およそ2年半ぶりの改修です。
この間、何度かメールでご要望があったようですが、この度ようやく重い腰を上げて掲示板を修復いたしました。
管理不行き届きで申し訳ありません。

<おしらせ2>
サイト管理を楽にするために体裁を変更しています。
本サイトのメインコンテンツであったSPWAWの解説記事は以下からアクセス可能です。
SPWAW解説記事一覧


<5分で調べたSPWAW界の近況>

びっくりしたことーその1「Depot リニューアル」
SPWAW界を長年牽引してきた世界最大のファンサイトSPWAW DEPOTが、昨年の4月に閉鎖、13年の歴史に幕を下ろしたようです。
と同時にDepotメンバーの一人 Falconさんが新たなサイトSPWAW DEPOTを立ち上げたようですね(笑)。
まあ、中心メンバーが入れ替わって、こじんまりした感はありますが、実質的にはリニューアルって感じですかね。
旧DEPOTの遺産は相続されているようで、今後ともがんばって欲しいところです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawdepot/

びっくりしたことーその2「砲撃要請画面ラグ解消」
マルチコアCPUが普及した頃でしょうか、ある程度以上のスペックのPCでは、砲撃要請画面で挙動がおかしくなる不具合がありましたね。
それが原因でSPWAWを離れた・・という方もおられたような記憶がありますが、どうやらこの不具合、ついに修正されたようです。
これもDEPOTメンバーのおかげみたいですね。Matrix Games 公認(というか黙認ですね)のもと 、本体ファイル MECH.EXE をいじることに成功したようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... -t277.html


というわけで、この機会にもう一度SPWAWをやってみようかな、と思われた方は次のリンクからダウンロードをどうぞ。
DEPOTで全てのファイルのホスティングも始めたようです。
https://www.tapatalk.com/groups/spwawde ... es-t6.html

第6回公式戦の結果

日本鋼豹司令部杯の告知・結果など
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第6回公式戦の結果

Post by Nor » 2009.Jun.17(Wed) 01:15

ほぼ6ヶ月(!)におよんだ激戦もついに終わりを迎えました。この予想外の長期戦に誰一人脱落することなく終わりを迎えられたことが驚異かもしれませんね。参加者の皆様、たいへんお疲れ様でした。 :salut

これにて両軍作戦室・無線室および観戦武官室のロックを解除します。あまりに長くスケールも大きすぎたせいか、観戦武官室は実はぜ〜んぜん盛り上がりませんでしたが、そのぶん読みやすい立派なDARが残りました。今回の戦闘経過の詳細はこれからじっくり読まれていくことでしょう。 :pirat


*********************************

【レギュレーション】
viewtopic.php?t=777

【参加指揮官】
<ドイツ軍>
正二面体、junkers、katzen(司令官)
<ソ連軍>
weide、Sufiy(司令官)

【対戦期間】
2009年1月18日〜6月17日

【作戦詳細】
viewtopic.php?t=782
viewtopic.php?t=783

【戦闘経過詳細】
viewtopic.php?t=790&start=0

【無線通信記録】
viewtopic.php?t=796

【結果】
独:ソ
ゲームスコア 5592:2130
VH支配率 21:0
最終判定 Decisive Victory:Decisive Loss

*********************************


さて、とりあえずの結果発表です。ゲーム上の最終スコアは

Germany 5592
Soviet 2130

VH支配率はドイツ軍100%でした。これをDepot基準の勝敗になおした最終結果は、

ドイツ軍の Decisive Victory

でした。勝利レベルでいえば上から二番目で、ドイツ軍圧勝というところですね。ドイツ軍指揮官プレイヤーの皆様、おめでとうございました! :cheers



しかし、参加者の皆様はご苦労ですが、もうひとふんばりお願いします。 :porc
両軍司令官はまとめとしてAARなどを、その他の参加者はゲーム内容やルール・システムなどに対するものも含めて率直な感想を以下に投稿してださい。今回の反省点は次回以降の公式戦にきっと生かされるでしょう。


ではでは、あらためてお疲れ様でした! :salut
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最終結果
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Post by junkers » 2009.Jun.17(Wed) 22:31

当初の予定を大きく超え(冷静に考えるとこれくらいかかるのは当然か…)5ヶ月という長丁場になりました。Katzen司令、戦友・正二面体さま、そしてSufiyさん、weideさん、本当にお疲れ様でした。

AARや講評は後で再upしますが、まず呼び水として、今回の第6回公式戦そのものについて。

5ヶ月にもかかわらず、非常に緊張感を維持して楽しいプレイができました。外部からの人には(domo氏のつっこみの通り)ダルイ、長い、と思えたでしょうが、終わってみると当事者には早かったです。少なくとも、ソロでプレイして1つのシナリオに5ヶ月はかけないし、かけても集中力が維持できません。

H2HのE-mail戦の場合、以前閣下がDARで書いていたように、相手の返答が来るまでの間が非常に精神的につらく、敵の手番が気になって夜は眠れず、昼も仕事が手につかず…という感じになりましたが(domo cupでの対Katzen戦がそうでした)、今回くらい長丁場で参加人数も多いと、そこまでリアル生活に悪影響を与えることがなく、純粋に「趣味としてのSPWAW mail戦」を楽しめたと思います。本格的にやってる米国の連中もこんな感じなのかもしれませんね。


さて、この形式(多人数、相互連絡制限あり)での対戦・公式戦は初めてでしたが、私は終始、正二面体さんの苦境を知ることはなく(もちろん、敵フェイズのリプレイを見たり損害状況を見ることはできますが)、Katzen司令の命令に従って目標に進むプレイで、これもまた非常に面白いものでした。与えられた局面で最大限の戦果を目指す、というプレイは、ソロ戦では絶対に経験できないものです。今回の(チームプレイとしての)ヤマ場は、なんといってもKatzen司令の「モスクワを攻略せよ」…じゃなかった、「戦略目標ドーラ!」でしょう。ドーラを目指せ、ということは、アントン、ベルタ、カエサルは、何とかなると司令部は考えている、ということであり、私の兵力をそちらに転用しなくてもいい、と考えていることであるわけです。思わず「そうくるか!」と声に出してしまったくらいです。

一行無線では正二面体さんの士気を知ることはかなわず、こちらは司令の状況判断を信じて与えられた任務を達成すべく最大限に努力するのみ!、なんと燃える展開でしょう。ドーラの確保は私自身8割方あきらめていましたが、ぎりぎりで達成することができ、個人的には(春の嵐作戦素案Bが決まったこともあわせ)満足のいく結果でした。

是非、次回(はオンライン戦かもしれないので、次々回かな?)の公式戦でも多人数vs多人数のmail戦をやってみたいものです。司令官の負担は相当なものでしょうけどw


最後に、部下二人の調整と、砲撃調整、さらに戦略目標の設定まで、ありとあらゆる負担を見事に完遂された、Katzen司令に最敬礼して、まずは筆を置かせていただきます。
ImageImageImageImageImageImage

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各賞発表&戦評

Post by Nor » 2009.Jun.19(Fri) 04:39

え〜と、あらためまして参加者の皆様お疲れ様でした。 :salut


唐突ですがMVPを発表します。本当は参加者全員の感想が上がってから投票で決めようと思ってましたが、長い長い戦いをまとめるにはしばし時間がかかりそうだし、かといってあまり間が空くのもどうかと思うので、厳正中立なる私の独断と偏見(!?)でいきなり決めることにします。


というわけで、第6回公式戦の栄えあるMVPは・・・・・(ダラダラダラダラ・・・ドラムロールのつもり)



正二面体さんに決定しました!!オメデト〜!! :cheers



受賞理由は「公式戦初参加ナガラ積極果敢ニ進撃シ、其ノ失敗ヲ恐レヌ吶喊精神ヲ以ツテ友軍ニ大勝ヲモタラシムル原動力ト為ツタ事」です!詳しくは後述する戦評で。

また異例ではありますが、こちらも初参加ながら司令官という大任を果たし、緻密な計画と堅実なプレイで勝利を演出したkatzenさんには敢闘賞を授与します。おそらく戦前・戦中の作業を含めて今回の公式戦でモロモロの負担が一番大きかったのはkatzenさんだったと思います。ご苦労様でした。そしておめでとうございます! :cheers



残りのお三方には勲章の御褒美はありませんが、予想外の長丁場となった戦いを最後まで完遂していただいたことに感謝します。これだけではなんなのでもう一言寸評を。

junkersさん
・戦闘前から独軍優勢を決定付けたスキー兵4個中隊作戦の発案者。これからは「作戦の鬼」と呼びましょう。今回は雑音が聞こえない中で気楽にプレイできたでしょう。ラスト5ターンまで徹底して迂回を続けた忍耐力はお見事でした。あ、そうそう。義務じゃないのに書いてくれたDARは戦況把握に大いに役立ちました。多謝。 :cool:

weideさん
・ソ連側DARをほとんど一人で書いてくれました。今回は装甲部隊という「動けるコマ」と砲兵部隊という「動かさなきゃいけないコマ」を同時に担当したので、負担が大きかったと思います。作戦不足にミスや不運も重なって大きな見せ場は作れませんでしたが、劣勢の中で最後までやる気を失わず諦めない姿勢は賞賛に値します。 :smile:

sufiyさん
・作戦立案時から「らしさ」のなかったソ軍司令官。戦場では塹壕化歩兵を見守るだけで、実は秘策があるのか?と思いきや最後まで打つ手なくジリ貧に。ある意味、史実のソ連軍指揮官の姿を忠実に再現したとも言えますが、今回の不甲斐ない大敗の責任は敗軍の将たる彼に求められるべきでしょう。「戦車なきsufiy恐るるに足らず」と言われぬよう、今後一層の奮起を期待します。 :mad:



以下、観戦武官としての戦評です。




<ドイツ軍圧勝の3要因>

結果的にはドイツ軍が21個のVH全てを占領して圧勝。おまけにソ連軍の生き残りユニットは砲兵を中心とするごくわずかで、ソ連指揮官にとっては「完膚なきまでに叩き潰された」といった感じの惨敗となりました。それはそれとして、ここで興味を引くのはなぜここまで一方的な展開になったかという点です。以下、傍観者として感じた3つの要因をでっちあげてみます。 :pirat


まず一番最初に思いつくのは、「ゲーム設定がマズかった」ということですが、まあこれを言っちゃあミもフタもないし、半年に及んだ参加者の努力を完全否定することになるので、この可能性をあまり深く考えるのは止めときましょう。だいたい、バランスを確認するためにテストプレイもしてるんだしね。 :cool:

ただ今回のゲーム設定のうち、Assault vs Defend の戦いであったことが、ゲーム展開に最も大きく影響したことは間違いないでしょう。簡単にいうと、Defend側のソ連は難しかった。もちろん防御側はそれを承知の上でより高度な作戦を立てなきゃいけないのですが、これまで対人戦でDefend戦をやることが少なかったので、そのノウハウがあまり蓄積されていないというのはあるでしょう。

ちなみに今回の例で言えば、ソ連側の基本作戦は次のようなものでした。

Code: Select all

a. 前衛SMGは後退戦を展開しながらできるだけ敵の前進を遅滞する
b. 一部スキー兵は浸透して後方霍乱を期待
c. ライフル中隊は主防御線で塹壕化して死ぬまで抵抗
d. 装甲部隊は臨機応変に防衛線強化と反撃を行う
結果的には、これらの基本作戦は全部こけちゃったわけですが、それはなぜか?いろんな理由があるでしょうが、プレイヤー諸氏がこの理由をどう考えているのかぜひ聞きたいところです。今回の結果を踏まえて、防御作戦とはどうあるべきかが探求されることを望みましょう。



この点に関連する第二の要因として、「ドイツ軍の作戦(部隊購入含む)がソ連軍のそれを上回っていた」ことが挙げられるでしょう。その是非は別として、作戦段階でドイツ軍の優位を決定付けたのは、各プレイヤーがスキー兵4個中隊を持つと決断したことだったと思います。これにより、ほとんどのユニットで基本性能に劣っているソ連軍が、全局面において数でも機動力でも圧倒されてしまうことになってしまいました。

今回の戦いで印象的だったものといえば、何よりもまず、ドイツ軍のスキー兵ラッシュでした。雪上での機動力をいかしてソ連軍装甲部隊に肉薄していく様はソ・フィン戦争におけるフィンランドスキー兵のようであり、数を頼みに敵歩兵陣を津波のように蹂躙していく様は人海戦術の本家赤軍のお株を奪う戦いざまでした。

戦車を捨ててスキー兵の大集団を中核とするというドイツ軍の編成は、手数と機動力を重視した奇策といえるでしょう。対するソ連側は、バランス重視な編成とオーソドックスな配置で対抗しました。いや、ソ連側もT-34やKVシリーズを一切買わないという、ドイツ軍と同様のややイレギュラーな編成方針をとりましたが、徹底度の点でドイツ側が上回ったということでしょう。その結果、攻撃側ドイツ軍が常に戦闘の主導権を握って敵を翻弄、ソ連側はひたすら後手に回り攻められたところをその都度守っていくしかありませんでした。



最後の要因は、「チームワークでゲームの流れを掴んだのがドイツ側だった」というものです。仮に、戦力も配置も基本作戦も同じ条件でプレイしたとしても、常に結果が今回のようなワンサイドゲームになるかといえば、そうではないと思います。控えめにいっても、ドイツ側はもっと失敗する可能性があったし、ソ連側ももう少し見せ場を作るチャンスはあったでしょう。

事前の部隊購入や作戦をいかに周到に練っていても、実際のゲーム進行を完全にコントロールすることはできません。ゲーム中に発生するさまざまな偶発的事態−情報の不足と錯綜、そこから引き出される誤解、個々の戦闘の成否−などによって、最終的なゲームの行く末は常に流動的であるといえます。そんな中でプレイヤーがコントロールできるのは、可能な限り正確に状況を把握し、不注意によるミスを減らし、一時の感情に流されず確率論に従って行動を決断することくらいでしょう。

これをゲームの最初から最後まできっちりできる人が「ベテラン」と言われるわけですが、ベテランだからこそハマる陥穽があります。特に対人チーム戦では、ましてや行動の過程が逐一公開されるとあっては、ベテランといわれる人ほど失敗を恐れて慎重策を取る傾向が強くなるのです。序盤のドイツ側プレイヤー、特にkatzen・junkers両氏の「不覚を取らないようひたすら慎重に」といった感じの前進状況がそれを物語っています。

ところがところが、ドイツ軍北部を担当する正二面体さんだけは、最初から自分の担当目標であるアントンに向かってあくまで果敢に突進しました。密集陣形で地雷を踏み、ソ連砲兵のマトになり、バンカーに足止めされて多大な出血を強いられましたが、その一方で、余りにストレートな激しい前進が中南部における静かな前進の不気味さを強調し、ソ連軍指揮官に油断と疑心暗鬼をもたらしたことは見逃せません。そして、正二面体部隊はその後もためらうことなくアントンに突入。北部にいたソ連戦車隊を釘付けにして守備隊と激戦を繰り広げ、この間もソ連砲兵隊の注意を一身に集め続けました。やがてドイツ軍の中南部部隊がソ連軍の目の前に現れた頃には、もはやソ連軍には効果的な対抗手段は残されていませんでした。

つまり結果的には、正二面体さんの担当した北部戦線は、見事な陽動作戦を成功させたのです。この成り行きは当初の作戦方針にはなかったものですが、もしも正二面体さんが慎重な前進策をとっていれば戦局の推移は全然違うものになっていたでしょう。この意味で、今回のドイツ軍圧勝の原動力となったのは正二面体さんの積極性にあったといえると思います。そして、戦闘経過が完全公開される対人チーム戦において果敢に行動することがどれだけ難しいかを考えると、正二面体さんの行動は十二分に賞賛の価値あるものだったと言えるでしょう。

ただ、物事には逆の面もあるわけで、ほとんど破綻する要素のなかった中南部戦線とちがって、ドイツ軍北部戦線の積極性は悪くすれば自軍を危機に陥れる可能性も孕んでいたとも思います。思いつく要素を挙げれば、急いだあまりアントン手前で一時混乱したこと、バンカーを排除できず部隊構成を晒したこと、隣接するkatzen部隊と進行速度があわず両戦線に間隙を生んだことなどです。

しかしこういった火種は、katzen・junkers両氏によって大きな火事にならないうちに消し止められました。北部とは対照的な中南部での極力姿を見せない前進、煙幕・砲撃支援、タイミングを合わせた同時攻撃、敵を牽制する迂回行動というものが効果的に行われたからこそ、正二面体さんは安心してリスクをとることができたのだと思います。この意味で正二面体さんの活躍は、katzen・junkers両氏の地味な努力に支えられていたといえるでしょう。

つまり、ドイツ軍はリスクテイカー役の正二面体さんと、それを堅実にバックアップするkatzen・junkers両氏のチームワークが有効に機能していたのだと思います。そしてこのことが、ドイツ軍が序盤から「ゲームの流れ」を引き寄せ、それが離れそうになってもすばやく引き戻し、最後まで手放さなかった最大の要因だと考えることができるでしょう。





<実録−ソ連の敗北が決まった瞬間>

「ゲームの流れ」というのはいわく説明しがたいものですが、綱引きにおける「中心点の争奪」に例えられるかもしれません。ゲーム開始で両軍が綱を引き合い、中心点が自陣寄りになるほど、行動の自由がきき主導権が握れる。ただし、最初から一気に綱を引き込むことは難しい。だから序盤は大きなミスを犯さないことを優先して慎重に引っ張っていく。常にある程度の力を入れておく必要はあるが頑張りすぎると途中で疲れる。したがって敵の引っ張る力を見極めながら適度に力を抜く必要もある。敵の裏をかくように、力を緩めたり急に強く引っ張ったりする駆け引きも必要になる。

やがて中心点が自陣深くのあるラインを超えると、一気に相手を崩して綱を引き込むチャンス、つまり勝機が手に入る。このチャンスは不断の努力からゆっくりと訪れることもあれば、敵のミスで突然やってくることもある。前者であれば再びチャンスは再び訪れるかもしれないが、後者の場合はその一瞬を逃せば二度と訪れない可能性が高い。いずれにせよ、こうして掴んだ勝機にあわせて最後の力を加えることができれば、勝負が決するというわけです。そして、この綱引きが現実のそれと違うのは、中心点がいまどこにあるのかが、綱引きに参加しているプレイヤーにははっきりわからないという点でしょう。


では、具体的に今回の「ゲームの流れ」はどうであったのか、そして「勝機」はどこにあったか?


まず、開始時点から綱の中心点はドイツ軍寄りにあったかもしれません。そして序盤のドイツ軍はKatzen・Junkers部隊の堅実な牽引力でじりじりと中心点を引き寄せていきます。両部隊は姿を隠しつつベルタとカエサル目指して慎重に前進し、ソ連前哨のSMG中隊を撃退していきました。この序盤での正二面体部隊の評価は難しいところです。上述の通り、正二面体部隊の猛進撃は結果的には勝利の原動力になったと思います。しかし「ベテラン」的な発想でいえば、序盤の行動としてはある意味リスキーでもあり、ややもすれば危機を招くものでもあったと思います。

ここで注目すべきは、ドイツ軍はテストプレイの結果より北部攻略は難しいことを作戦段階で予想しており、いちおう全VH制圧を目標にはしたものの、アントン制圧はどちらかといえば二義的な作戦目標と考えられていたことです。このことは作戦立案時のjunkers氏の発言に明らかです。
マップを見れば見るほどアントンは攻略しづらい(北に迂回路が全然無い、正面は湿地と森、道路付近は地雷を埋められてる可能性が高い)場所にあります。
そして実際この予測の通り、ソ連軍は当初よりVHカエサルを完全に捨てて、アントン−ベルタ−ドーラを結ぶ狭い範囲に防衛線を構築、アントン周辺には歩兵約2個小隊と戦車・装甲車を合計7両配置し、正二面体さんの進路にあたるアントン手前道路周辺には補助部隊・地雷多数に加えてバンカーまで配置していたのです。
一方、正二面体さんが自らの役割と行く末をどう予測していたかは、第一ターンDARに書かれています。
「そういえば、わが正二面体部隊はどんな方針で行くのですか?」
「とりあえずは、一番北部にある敵拠点(=ビクトーリーヘックス、ここを占領すれば勝ちに近づく)を目標にする。おそらくここは、敵の守りは他と比べれば薄い事が予想される。なぜなら、この拠点は他の拠点から遠く、部隊を動かすには融通が利かない。作戦の柔軟性がないと言っても良いだろう。普通はここに攻撃の重点を置く事はない。そのため敵も主力を置くつもりはないだろう。しかし、俺はその裏をかいて攻める事になるのだ」
「油断して、返り討ちに合わないでくださいよ」
というわけで正二面体さんの事前予想は完全に外れ(笑)、その見通しとは正反対にドイツ軍指揮官の中で最も過酷なイバラの道を歩むことになりました。大胆かつ激しい進撃方法は、序盤から敵の注意を目一杯ひきつけて常にソ連砲兵のマトになり続け、地雷を踏み、バンカーに足止めされ、険阻な地形で車両がスタックし、序盤での損耗率は間違いなくナンバー1でした。

7ターンのDARで独軍katzen司令官は、正二面体部隊の状況について次のように心配しています。
北部の正二面体大隊はやや先行していて、VHに接近しつつある。本格的な防衛陣地に接触しはじめたように思える。ここからは困難な展開になりそうだ。
もうひとつ、北部は部隊が密集してしまっているが、砲撃は大丈夫なのか?
敵Rifle Bunkerへの砲撃要請、「味方ヲ巻キコマヌヨウ,ピンポイントニテ頼ム」と言われてもなにもコントロールできない。
近接した目標に盤外砲を使う以上、FFは覚悟しなければならないだろう。悩まず要請のとおりに命令した。
しかし、司令官が危ぶむほどの自己犠牲精神あふれる前進のおかげで、相対的にドイツ軍の他戦線は目標VHに迫るまでは注意を引かず、激しい砲撃も浴びず、戦力の大部分を温存したままソ連の前哨線を突破することができたのもまた事実。

いずれにせよ7ターンでソ連軍Sufiy司令官は前哨SMG中隊の撤退開始を命令。8ターンには早くも、退却作戦が失敗したことが明らかになります。これで中心点はもう一段ドイツ寄りになり、ドイツ軍が主導権を握っていることが両軍ともにはっきり認知されるようになった。しかし好事魔多し。ドイツ軍側にもこの時期には大きな問題があったのです。

この7〜8ターンの正二面体部隊の位置は道路屈折点周辺。急進撃によって特に前衛部隊の消耗が激しく、ソ連バンカーの邪魔と度重なる砲撃もあって隊列が大きく混乱していました。つまり序盤からの猛進撃がここにきてついに息切れし、一旦態勢を立て直さなければアントンを攻撃できない状態に陥ったのです。隣接する Katzen部隊は進撃が遅くやや後方に位置しており、さらにベルタのある南東方向に向かって微妙に方向を転換する段階でもあったので、両戦線の間隙は広がりつつありました。もう一つドイツ軍にとっての悪条件は、アントン−ベルタ間にある北・中部戦線の間隙に満足な部隊がいなかったのに対して、ソ連軍はこの両VHを繋ぐ森林地帯にも部隊を配置していたことです。

7ターン以降、これまでドイツ陣内にあった「綱の中心点」は急激にソ連側に移行し、さらに9ターンから11ターンの間にソ連側にとっては唯一にして無二の「勝機」も訪れたのではないかと思います。少なくとも、この時期に北部にいたソ連軍装甲部隊が周辺守備隊と協力して積極的に打って出れば以降の展開は大きく変わったと思いますし、結果的にはこの機会を利用しなければソ連に勝ち目はなかったとも思います。しかし実際には、ソ連軍装甲部隊は混乱中の正二面体部隊をわずかに撃退しただけで積極的に打って出ることはなく、15ターンに北・中部で同時に開始されたドイツ軍の一斉攻撃を受けて以降は、最後までその機会を失いました。



その過程を詳しく見ていきましょう。まず9・10ターンでソ連軍Sufiy司令官はweideさんの北部装甲部隊に対して次のように命令を出しています。
T9 北戦車隊は遮蔽物に隠れたまま戦闘準備。ski歩兵が煙幕を抜け次第攻撃にうつる
T10 AZ3は(71,8)を排除せよ。追撃は不要。他の装甲車両は適宜移動し待機を継続。
おそらくこの時点でのSufiy司令官の命令意図は、アントンに迫った敵を撃退するために装甲戦力の一部を晒すのはやむを得ないが、敵装甲部隊の存在と規模が確認できてない以上、こちらの全容を見せるのも、こちらから打って出るのもまだ早いということだったのでしょう。そして、10ターンのweideさんの実際の行動は、DARによると次の通りでした。
Sufiy大隊長より装甲車で敵歩兵分隊を撃退せよとの命令。ただし追撃は不要、と。
すぐに命令を達成したけれども、姿が見えたままになってしまったのが痛いか。

北部はちょっと不味い具合。170mmの砲撃が始まり、更にキューベルワーゲンMGやら歩兵やらがやってくる。
歩兵はともかく撤退中の歩兵を抹殺するのに実に便利なキューベルはいかん。
ちょっと抗命に近いかもしれないが、装甲車を使いヒットアンドアウェイを行う。
結果、2両のうち1両を撃破。攻撃後に姿を隠すことにも成功。とりあえず結果オーライ、か?
荒地で芋ってるトラックもいたけれど、芋れば当然中身は脱出してるだろうということで無視した。

北部のバンカーは孤立しているが、敵に地雷を踏ませたり道路を移動している歩兵を撃ったりとかなりしぶとい。
せっかくなのでバンカーを爆破せんと取り付いているドイツ兵めがけ迫撃砲を撃ちこんでおく。

さて、いつ大規模な反撃にうつるか…。

ここでweideさんは現場指揮官の判断として命令以上の攻撃を行っていますが、全面的に抗命するわけにもいかないので大規模な攻撃には至らず。その攻撃方法は手ごろな目標を探して一方的にやっつけるという感じで、気分的にはかなり余裕があることがうかがえます。

一方、ドイツ軍Katzen司令官の11ターンDARにはこうあります。

北部、正二面体戦区はかなり厳しそう。支援砲撃をしてやりたいところ。なのに連絡のつく盤外砲は1ユニットだけ。困った。
そう。この11ターンの正二面体部隊はかなり厳しい状態にあったのです。正二面体さんが9ターンから11ターンにかけて発した無線をみると、その苦境がよくわかります。
T09 76,20ト76,21ニ敵BT-7Mヲ発見.敵砲撃ニヨル損害ハ大.一部部隊ヲ南進サセル.
T10 敵ノ抵抗ガ激シク前進デキナイ.敵戦車ガ集マッテイル模様.71,9煙速優先.出来レバ71,3煙モ
T11 72,3煙優先速.出来レバ74,8煙.71,3煙ハ中止.アントンヲ煙デ覆ウ.72,20ニAAMG

ソ連軍がこの時期にもう一押ししていれば・・・。ところがこの敵の苦境を知ってか知らずか、ソ連軍は11ターンに至っても、大混乱中の正二面体部隊を軽〜く攻撃する程度で済ませています。
砲撃命令は全て問題なく要請完了。
ところでFOが一人、HQの3HEX以内にいるのに、無線不調で連絡切れになってるのはなぜ?

バンカーのすぐ後ろに煙幕発射の命令は最初誤認かと思ったが、よくみれば先ほど芋ったトラックからATGが降車してるではないか!
ここに煙幕を炊けばATGを撃ち込まれる危険はなくなるだろう。せっかくなのでATG本体にも迫撃砲を撃ち込んでおく。

どうでもいいがカチューシャのユニットを選択しようとして移動してしまった…。これで1門発射不能…。

そして戦局の転機となった運命の12ターンが訪れます。
Sufiy大隊長より(71,4)の敵を撃退せよとの命令。
ユニットの指定などがないが、付近で私の指揮下にいるのは装甲車だけだから、まあそれを使えということだろう。
近づいて見たら2ユニットのスタックだったが、難なく撃退。
装甲車で反撃せよとのことだが、砲煙と煙幕で敵情がまるで見えないので1ターン様子見。

敵の砲撃が妙にいい具合に振ってくる。特に煙幕は絶妙にVHやライフル部隊の目前を遮蔽。

そしていつの間にかWeide中隊長は壊走中(笑)無線が送れん!

11ターン終了時点で、katzen司令官率いるドイツ軍砲兵隊は正二面体さんの悲痛な無線を受けてアントン前面に大規模な煙幕砲撃を行い、大混乱している正二面体部隊の大部分を隠すことに成功しました。この支援砲撃で「綱の中心点」は再び一気にドイツ寄りに移行。手放しかけた「流れ」を再度掴んだといえます。一方のソ連装甲部隊は煙幕に突入することを恐れて攻撃を先延ばしに。結果的には、この隙に正二面体部隊は混乱を建て直して息を吹き返し、ソ連軍は決定的な「勝機」を逃すことになりました。

しかし、ソ連軍プレイヤーがそのことに気づくのはもうちょっと後で、14ターンのSufiy司令官のDARでは、中南部を心配する一方で、北部情勢は比較的楽観視しています。ドイツ軍北中部戦線の間隙にも気づいていますが、反攻に利用しようとは考えていません。
良いニュースとしては、北部VHの独スキー歩兵がちょうど砲撃の事前照準に乗りそうなことぐらいかな。
カチューシャとか野砲をがんがん撃って、予備スキー歩兵小隊とかふらふらしてる装甲車とか突っ込んでおけば、北VHは何とかなりそうな気がしてきた。
あと?の対策として北VHの南側で遊んでる歩兵も塹壕から出して北VHに近づけてみる。
敵の後方に取り残されてるBunkerも結構視界が戻ってきて、中央の森に敵影が見えないからね。
しかし、15ターンには完全に態勢を立て直した正二面体部隊が再度の積極攻勢に出て北部情勢は一変します。
北部が崩壊寸前。予備兵力の投入を開始する。間に合うか…?
敵ターンで回復に成功したらしく、ATGと対戦車地雷で装甲車両が2両撃破されてしまった。
流石に低視界の中孤立したのは不味かった。
装甲車2両を失うに至っては、weideさんもアントン陥落の危機を感じますが時すでに遅し。このターンにはベルタ方面でも katzen部隊が全面攻撃を開始して、北・中部防衛線に一気に火がつきました。そして9ターンでドーラ攻略を決定したjunkers隊の先鋒は、ソ連軍の知らないところですでにドーラ南方まで進出していました。

ついでに16ターンのweideさんDARも見てみましょう。
大まかな状況は変わらず、北部は視界零、中央も壊走の危機。
命令の解釈違いが発覚したためBA隊(BA装甲車)を戻してBA隊(ユニットIDがBA のSki部隊)を北部へ向かわせる。

そして122mm砲兵大隊が一つ弾薬切れ。そんなに弾薬少なかったっけ…。

次のターンで砲兵部隊の配置転換が終わる予定。
早くカチューシャの雨を降らせないと不味いことになる。
いや、もう十分不味いけど。


こうしてみると、7ターンから徐々に流れがソ連に移っていき、9ターンから11ターンにかけての3ターンの間にソ連軍の「勝機」があったのだと思われます。そして、ソ連軍プレイヤーもチャンスが訪れたことに薄々は気づいていた。9ターンでSufiy司令官は装甲部隊に出動準備を命じ、10ターンでweide指揮官は小規模な撃退行動を開始して大反攻のタイミングを考えていた。この時、北部では間違いなくソ連軍が優勢だったのですが、15ターンになるまでソ連軍プレイヤーはボヤボヤし続けた(笑)。そして、15ターンで北部の危機に気づき、16ターンで中部もヤバイとなった時点でも、ソ連軍は行動を一変させることはありませんでした。まあ、したかったけど出来なかったというのが実情だと思いますが。

興味深いのは、この期間のソ連側には連絡切れ・兵器故障・操作ミス・連携ミスが多発していたことでしょう。経験的に言っても、ココ一番!という時にこういう不運が重なって戦況が悪化するというのは妙に納得できます。偶然手に入った勝機は、こんなことからもスルリと逃げていくのかもしれません。そして、こんな不運が重なるとツキがないことが自分でもわかるので、気分的にも積極策に出るのはますます難しくなるのでしょう。

しかしそれでも私はソ連軍に積極的な反攻を見せて欲しかった。せめて15ターンからの数ターンの間に装甲部隊を集中運用して乾坤一擲の反撃を開始していれば、まだ「ゲームの流れ」を少しは引き戻せる可能性があったのではないかと感じました。



以上、一観戦武官としての感想でした。 :salut
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junkers
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Post by junkers » 2009.Jun.19(Fri) 07:28

junkers視点からの感想など

<部隊編成>

独軍指揮官の議論により、春の嵐作戦素案Bが採用されたため、小生の受け持ちは下記のようになりました。

スキー歩兵中隊(スキー歩兵3個小隊x3および中隊長分隊)x4
Wepons Plt(50mm軽迫3門、MG34 x2分隊、対戦車ライフルx2分隊) x2個小隊
ハーフトラック x2両
37mm砲搭載ハーフトラック x2両
Sdkfz 222(20mm砲搭載偵察車) x2両
キューベルMG x7両
キューベル x2両

一見してわかるように、スキー歩兵が40ユニットほどあるのが最大の特徴で、代わりに戦車は無いという編成。降雪マップであることや、独軍には後方陣地や後方VHが無いこと、赤軍のT34に対抗できる戦車が無いこと、マップが森林と湿地帯で、戦車向きの地形ではないことが理由。

結果的に、敵は独軍に戦車が無いことにしばらく気がつかなかったことや、激戦区となった正二面体さんの戦区で勝利を得られたように、勝利は部隊編成に因るところが大きいと思われます。



<作戦>

春の嵐作戦素案Bを要約すると、歩兵の大群でそれぞれのVH群(アントン〜ドーラ)に人海戦術をかける、というもの。私は南部から浸透を行い、ドーラをねらう、あるいは後方を脅かす、あるいはカエサル攻略を支援する、という任務になりました。

結果的に、赤軍は浸透部隊がせいぜい数個小隊と推測し、まさか4個中隊とは把握できてませんでした。
最終的に私の戦区で交戦した敵は、SMG歩兵の1個小隊、スキー歩兵1個小隊、ライフル歩兵1個小隊、あとは装甲車輌のみで、しかもそれぞれがバラバラの時期に交戦したため、「4個中隊で1個小隊と交戦する」ことが繰り返され、何ら障害にはなり得ませんでした。最終的に小官の損害はゼロ(消散した部隊はなしという意味)に終わっています。

敵の装甲車輌の南部への投入も結果的には遅れてしまい、歩兵を欠いた状態で投入されたため、すべてが「スキー歩兵の銃撃でハッチを閉じさせてから、ATRと20mm機関砲と37mm砲で集中射」のコンボで撃破できました。

結局の所、私の部隊すべてを迂回に使ったのは正解だったか?というところが微妙。結果的にはドーラにたどり着いたのでオーライかもしれませんが…
ドーラに届かなかったのであれば、私の戦力は遊兵だったということになるので、それは作戦ミスだったということになりますな。
「4個中隊を集中投入して、なんとか最終ターンに最終目標を攻略できた」と書けば、「そうしてなければ最終ターンまでには攻略できなかった」という様にも取れるので、説得力があるかもしれません。


総括するに、私の部隊はソロモン攻略における第13独立部隊のように、韜晦行動として投入されたものの、最後の局面で役割を果たせた、ということでしょうか。って、ガンダムネタじゃ解りづらいな…



<敵の作戦>

VH間の距離を考えると、カエサルを捨ててアントンに重点をおくよりは、アントンを捨ててベルタ=カエサルラインを死守する方が良かったのではないでしょうか。
また、SMG歩兵は後方のライフル歩兵の防衛ラインと離れすぎており、連携が取れないままに撃滅されてしまったのが痛かったと思います。足止めに割り切るのなら、徴集兵で十分だったかも。

カチューシャ(に限らず、ロケット砲全般)は、多くのSLGで攻勢用の兵器とされています。瞬間制圧火力の発揚、というやつです。あまりにも砲撃精度が低く、今回の戦闘でも、有効に使えていたのかどうか、私は最序盤に食らいましたが、損害はたったの4人でした。

機動兵力を集中投入しなかったことも失敗かもしれません。最終盤、ドーラを守っていたのは3輌のBA装甲車でしたが、動かなければただの脆いトーチカでしかありません。



<連携>

Katzen司令の負担はかなり大きかったものと思われます。私は最初手番なので、自分のフェイズを終えた後に、味方がどういう行動をしたのか、独軍ターン後の砲撃がどうなったのか、そこら辺を知ることが一切できませんでした。なので、アントン周辺がクレーターのごとく掘り起こされ、正二面体さんの部隊がどんどん消耗していくのは解りますが、敵をどれくらい撃破できていたのかは、未だに解りませんw。
まさにリアル指揮官の気分です。

結局私は砲撃要請もなし、煙幕要請もなしでした。が、連絡切れは序盤に頻発していたので、分身ユニットをA0の近くに移動させたのは正解だったと思っています。



<使えたユニット>

今回一番使えたユニットは、何といってもスキー歩兵に尽きます。積雪マップでの強力な移動力と、MG34を装備していて赤軍ライフル歩兵をモノともしない長射程火力、それに肉薄攻撃でBT-7を2輌撃破できた対戦車火力を備えていました。

同じ1ヘクス移動でも、ATライフルなどの徒歩移動部隊は時速6mphで移動中の表示になりますが、スキー歩兵だと2mph表示になります(どうやら、消費した移動力=移動速度と処理されるようです。バグ?)。スキー歩兵だと3ヘクス移動しても6mphにしかなりません。内部でどういう処理になっているかは不明ですが、3ヘクス移動後でも敵を一方的に発見できたりしたので、徒歩の1ヘクス移動後と同じ程度の脆弱性なのかもしれません。


次に使えたユニットはSdkfz222装甲車です。Reconユニットなので、撃った後に隠れられるのが非常に大きかったのと、歩兵を撃つも良し、敵軽車両を撃つもよし、APCR弾がある間は軽戦車にも有効打を与えられました。キルスコアは2輌で6ユニット(BA装甲車x4輌、BT軽戦車x2輌)にも達しました。

微妙だったのは37mm砲搭載HT(Sdkfz251/10)で、キルスコアは2輌で1ユニット(BT軽戦車1輌)。スペック上は37mm砲で十分な火力のはずですが、Recon属性がないので、奥の手としてしか使えない(撃った後に敵の視界から消えるのが難しい)のが原因かと思われます。Sdkfz222装甲車よりも高いくせに。

4門のATライフルは、キューベルMGと組み合わせて運用し、高い射撃頻度(弾薬が尽きたユニットもいた)を誇りました。キルスコアは2輌ながら、敵の抑圧上げ、ハッチ閉め目的に最初に発砲する部隊として重宝しました。

軽迫は、命中率は高かった(7回くらい撃って、4回は敵ヘクスに着弾)ですが、私の戦区ではそもそも敵の防衛ラインがスカスカだったので、あまり迫撃砲支援を要求される局面はありませんでした。

MMGも同様に活躍せず。敵カチューシャを撃破したり、敵の歩兵を仕留めたり、戦果はあげてくれたのですが、移動手段を要するので(37mm砲搭載HTとキューベルに運ばせていた)小隊長ユニットから離れて行動することが多く、そのため有効な射点につけないことがしばし発生しました。
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Post by Sufiy » 2009.Jun.20(Sat) 01:55

いやー、いつの間にか5ヶ月もやっていたんですね。
皆さんお疲れ様でしたm(__)m


<編成>
詳細はB軍作戦室参照ということでざっくりとだけ
*******************************************
Sufiy隊
*******************************************
HQ (分身ユニット)
ライフル中隊×3
スカウト小隊×1
ATG×6
ライフルバンカー×2
スキー小隊×1
AAMG×6



*******************************************
weide隊
*******************************************
FO×3
203mm砲大隊×1 (盤外砲)
122mm砲大隊×2 (盤外砲)
BM-13 カチューシャ大隊×2
弾薬補給車×3
迫撃砲×4
騾馬×4
SMG中隊×1 (中隊長が分身ユニット)
BT-7M小隊×2
BA-10小隊×2
スキー小隊×1



<作戦の前提>
司令官として今回の作戦指導の拠り所となった考えですが
・オーソドックスで陣地を利用した防衛線は手堅く確実で強力なはず
・歩兵の強化、砲撃威力の向上はスタティックな防衛線を強化するはず
・きっと防衛側がカウンターをかける時代は終わったんだ、そうに違いない・・・
という3点に集約されます。
結果的には思い込みに過ぎなかったことが示された感触がありますが、
司令官の判断の根拠となっていることは確かです。

|-`)。o (まぁ、使いこなせるかは別として地形効果とかスタティックな防衛線憧れを抱いていたというのもかなり大きいですが)


<作戦と配置>
詳細はB軍作戦室参照ということでポイントと司令官としての思惑だけ

・南VHは放棄。
これは単純に防衛線を短くする目的です。
何故北VHを捨てずに南なんだ?という意見もあるでしょうが、
後方の砲兵陣地も含めて防衛を考えると、南を捨てた方が効率的・・・と判断したからです。


・SMG中隊を前衛として、主力との交戦前に無駄弾を撃たせる。
森に籠もったSMGなら敵の歩兵と最悪差し違える&砲撃を誘発させるぐらいの戦果は出せるだろうという思惑です。


・降雪により移動が困難であるため、小部隊で浸透&後方攪乱を狙う。
攻撃側は少なくとも中迫ぐらいは連れているでしょうし、
A0や盤内砲に危険が迫っているとなれば多少なりとも前線の部隊を引っ張れるかも?ぐらいの目的ですね。


・上記と予備以外の歩兵は基本的に陣地に籠もって死守。状況によっては穴蔵から出て反撃。
これはそのまんまです。
歩兵同士の戦いになれば塹壕化しているこちらが優位なはず・・・という前提がありますが。


・装甲車両は予備として北:中央=3:7ぐらいに分けて配置。
・地雷は北:中央:南=2:6:2ぐらいで配置。
・25ターンの長丁場であるので弾薬の消耗には留意。
この辺は特に説明は不要ですね。





<戦闘経過>
詳細な戦闘経過はNor閣下の纏めやDAR等を参照して貰うとして、
司令官として各ポイントでどのように見ていたかを書いていきたいと思います。



○開始〜SMG中隊を撤退させるまで
この辺りではSMGが独軍前衛に対し予想以上に脆弱であったところが想定外でした。
森の中での歩兵同士の戦いでは塹壕化している分SMGに軍配が上がるはず・・・という考えに基づいた布陣でしたが、
損害を恐れずがんがんと突っ込んでくるスキー歩兵に蹂躙されてしまいます。
今にして考えれば、森に潜むSMGなんて目標を、後衛を待たずに前衛スキー歩兵で制圧しようとしていること自体、
後衛がスキー歩兵で構成されていることを示す一つの情報だったのかもしれません。
とまあ、想定外の戦況ではありましたが、この辺りはまだ修正可能な誤差の範囲内ではありました。


○T9〜T10辺りの北VHの防戦
話題に上っている↓の命令に関してです。
T9 北戦車隊は遮蔽物に隠れたまま戦闘準備。ski歩兵が煙幕を抜け次第攻撃にうつる
T10 AZ3は(71,8)を排除せよ。追撃は不要。他の装甲車両は適宜移動し待機を継続。
結論を言ってしまえば、
随伴して援護が可能な歩兵がいないから反攻命令を出せなかった
ということになります。

この部分ではもちろん、装甲車両による反撃を検討していました。
が、同時に独軍によるカウンターも相当に警戒していました。
「上手く行けば前衛スキー歩兵2個小隊を蹴散らせるかも」
ぐらいの腹づもりをしていましたが、同時に
「前衛が単身で突出するはずはない、必ず視界外の後方に装甲車両を含む後衛が潜んでいるはず」
とも考えていたのです。また、スキー歩兵は対戦者地雷(爆薬でしたっけ?)を持っていますから、
「下手をすると歩兵が頑丈になったボーナスで逆に虎の子が狩られるかも」
という考えもありました。
つまり、援護無しで装甲車両のみを反攻に出すのは危険すぎるという判断です。
ski歩兵が煙幕を抜け次第攻撃にうつる
というのは、そこまで引っ張れれば塹壕化してる歩兵でも何とか援護可能な距離のはず、また、ski歩兵を隠している煙幕が逆にこちらの装甲車両を隠してくれると考えたからです。


○中央〜南VHの防戦
ここでは、実は装甲車両を含む反攻を企図していました。
遮蔽物が多く退避場所が豊富であり、遅まきながら「独軍に有力な戦車がいないのでは?」という疑惑にたどり着いたためです。
また、歩兵の援護を行いやすい状況であったことも理由の一つです。
T11で準備を行い、T12で反攻を開始する計画で↓の無線を発しました。
T11 BA隊94,36移動|南BA反攻準備|BM13発射目標北ski/(65,9)煙/(71,36)(71,37)迫
しかし、同時に予備スキー歩兵の移動命令を発してしまったのがいけなかった・・・。
予備スキー歩兵であるBA隊を94,36に移動させる命令と、装甲車のBA反攻準備命令が重複してしまったため、
意思の疎通に混乱を来しました。この辺りは一行無線ルールならではのハプニングですね。

結果として、ここでもあまり大きな動きは起こらず、歩兵は固定陣地で防戦に徹することになります。
塹壕化したライフル歩兵ならきっとスキー歩兵なんかに負けるはずがない・・・、というより、移動しながらの戦闘はより悪い結果を生むに違いないから塹壕化が最善の策のはずというこれまた思い込みによるものですが。


○終盤にかけて
この辺りではもう特筆すべき事はあまりないでしょう。
北VH奪回に最後の望みをかけますが、結果は強固に守るスキー歩兵に跳ね返されてしまいました。



<反省>
ソ連軍の敗因を考察すると、やはり
・オーソドックスで陣地を利用した防衛線は手堅く確実で強力なはず
・歩兵の強化、砲撃威力の向上はスタティックな防衛線を強化するはず
この辺りの思い込みに要因があるように思われます。
全体として、もう少し機動力を確保し、柔軟に運用すべきだったように思えます。
また、歩兵と塹壕の能力を過信しすぎたのも重要なミスでした。
まぁ、単純にこの手の作戦を指導する経験が足りなかっただけのような気もしますが・・・。

○編成と配置
現時点でも、ソ連軍の大枠の編成方針が間違っていたとは考えていません。
相手の手札が見えない状況で取り得る編成としては、それほど間違っているとは思えないからです。
是正すべきポイントがあるとすれば、まず
・装甲車両に随伴できる歩兵ユニットを用意できなかった
・SMG中隊が孤立していた
・分隊間の連携が弱かった
の3点かなと。要所要所でもっときっちりとダメージを与えていける編成と配置にすべきだったというのが反省点です。

○運用
装甲車両を温存するあまり、投入タイミングを誤った所が大きいです。
投入したくても慎重になりすぎるあまり投入できなかったり・・・などですね。
この辺りは、歩車の指揮系統を分離していたため、
細かく適宜投入することが難しかったというのもある程度のウェイトを占めているかと思います。


さて、Nor閣下からオーダーが出ている、ソ連軍の作戦が失敗した理由をさっと考察してみます。

a. 前衛SMGは後退戦を展開しながらできるだけ敵の前進を遅滞する
・そもそも機動力が無く、前衛と撃ち合うと負けるので後退戦が難しい
・下がったところで収容してくれる友軍戦線が遠すぎた
の2点が理由かなと。

b. 一部スキー兵は浸透して後方霍乱を期待
これは2次的な目標なので、南端の敵を発見しただけで目的は達成しています。
撃ち負けて壊走したのは失敗ですが、単にユニットの動かし方が稚拙だった様にも思えます。

c. ライフル中隊は主防御線で塹壕化して死ぬまで抵抗
d. 装甲部隊は臨機応変に防衛線強化と反撃を行う
どうもこの二つが相反していたような気もします。
臨機応変に対処するなら当然歩兵もある程度臨機応変に動ける自由度が必要だし、
逆に死守するなら殴り合って勝てるだけの火力が必要でした。


<感想>
らしくない・・・と指摘されてますが、全くその通りです。
極端に普段と真逆の考えに立ってやってみたのですが、
やはり慣れないことはするものではないなぁと。
単純にこの手の作戦が苦手なのかもしれないですねぇ・・・。
ベテラン諸氏の様に上手に地形効果を利用して適切な防衛線を張ることができないですorz

しかし、多人数PBEMは奥が深いですねぇ。この一行無線ルールもw
PBEMは時間をあまり気にせずできるのが良いですね。
公式戦に拘らずもう少し対戦できる機会が増えると良いなぁ。


さて、最後になりますが、劣勢な部隊を率いて最後まで防衛戦を敢行されたweideさんと、
果敢な攻撃で見事にソ連軍を打ち破った独軍の指揮官方に賛辞を送りつつ・・・
もうこんな時間ですね、おやすみなさいZzzz....


(気が付いたら加筆修正するかもです。他にもこんな事書いてと言う要望が有れば・・・)

2009/06/20 09:00 早速修正しました
マンマのパスタは最高さ!
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Post by Katzen » 2009.Jun.22(Mon) 01:54

みなさん本当にお疲れ様でした。

前半のことはもうはるか昔のようで、ほとんど忘れてしまいました。DARを読み直してみると、自分で書いておきながらなんともわかりにくいですね。しかもろくに内容がない。

このAARも同じようにくだらない乱文になってしまうでしょうが、それでも思うことを書いてみます。

【結果】

今回の勝利は正二面体さん、Junkersさんの功績です。

正二面体さんは、まさにMVPにふさわしい勇敢な戦いぶりで、ソ連軍の激しい抵抗を破り、見事に北部を確保・保持してくれました。ソ連軍のもっとも厳重な防御陣地、そしてロケット砲の猛烈な砲撃を受け、多くの損害を出しながらの前進は大変なことだったでしょう。

Junkersさんは、なんといっても今回の作戦立案者です。この作戦がなければドイツ軍の勝利はなかったといっても過言ではありません。戦いが始まってからも、巧みな用兵とベテランならではの戦略眼で、最後にドーラを確保してくれました。

私はというと、とにかく戦略的な視点がなく、何も状況が見えていませんでした。中北部で危険な隙間を作り、敵戦力の読みもできず、司令官としてまったくの役立たずでした。

敵としての立場になってしまったSufiyさん、Weideさんもよく戦われました。長期間にわたってお相手いただき、ありがとうございました。

【作戦】
スキー兵を大量に揃え、装甲戦力は捨てるというJunkersさんの作戦はさすがでした。ただ、3方面をまったく均一な戦力にする必要はなかったように思います。南部から1個中隊程度削減しても影響は少なかったでしょうし、その分北部を増強すれば安定感が増したでしょう。

芸のない全戦線正面攻撃になってしまいましたが、チームプレイということもあり、奇策に走るよりよかったと思います。それに、天候が吹雪になったせいでスキー兵の移動力が半減したので、アントンを後方から攻撃するなど、大回りの進撃ルートを狙っていたら間に合わないところでした。しかし、南部を迂回したJunkersさんの部隊は吹雪のせいで作戦のあてが外れてしまったわけで、セットアップした者として、予定の天候と違ってしまって申し訳なかったです。

もし好天だったら……どうなったか? スキー兵の進撃は倍速になりますが、車両の移動も速くなるので、ソ連軍の装甲部隊も運用しやすくなったかもしれません。

【指揮】
司令官としては本当にろくなことをしていません。開始前のセットアップが一番大変で、あとは戦区で分担したおかげで調整の負担はなく、適当に一行無線を送るだけでした。

Junkersさんに送ったドーラ攻略命令も、たいした決断をしたわけではありません。いつでも取り消して北上させることができると踏んで出した命令です。北部の正二面体さんとは、部隊がまったく離れていましたし(それが危険だったわけですが)、命令して何かを変えるという事柄も特にありませんでした。

【砲撃】
連絡不能になる頻度が予想以上でした。どういうわけか中盤に特に連絡不能が多く、終盤はそれほどでもなかったように感じます。DARにも書きましたが、盤内砲をいくらか(失っても痛すぎないくらい)買えば楽だったのではないかと思います。ちょうど正二面体さんが弾薬補給車を買っていたので便乗して補給できたはずですし。

結局、弾薬はかなり余してゲームが終わってしまいました。25Tもあったにしては意外、というか運用が悪かったせいです、はい。

対砲兵射撃も反省点です。もっと早い時期に実施すべきでした。

【序盤】
ソ連軍の森林への巧妙なSMG歩兵の配置はなんともいやらしいものでした。開豁地は避けたいからと森林に踏み込んだとたん、1HEXからSMGを食らうのはきついです。しかし、後退しはじめると、なんかの兵法書に「退却している軍はもっとも脆弱である」とあったような気がするのですが、まさにそのとおりになりました。とはいえ、1個中隊だけにしては効果的に足止めされたように思います。

地雷もいやらしい配置でしたが、ソ連軍守備隊との連携がなかったために効果は限定されました。

序盤のポイントは北部です。勇敢に前進した正二面体さんの部隊が、強固な抵抗に衝突して停滞するのはJunkersさんの予想どおりだったわけですが、そこからよく回復してくれたものです。

この時期、ドイツ軍の問題はやはり中北部の戦線の断絶です。その付近に煙幕を展開する余裕がなかったこともあり、私の部隊は正二面体さんの部隊から離れ、ベルタに向けて南進してしまいました。アントン南側の森林までまっすぐ進んでいれば……いや、それができるならやっていたと思うので、仕方がなかったところでしょうか。

【中盤】
ポイントは中部・南部になります。Junkersさんに大きな影響を与えたドーラ攻略命令。そして中部でも強引に前進してベルタ・カエサルに接近しました。

ソ連軍の装甲車両と接触したのもこの時期でした。煙幕がない状況では、BA-10装甲車といえどうっとうしい存在になりました。しかし、T-34やKV-1をソ連軍が購入していなかったことはまったく予想外でした。その分BA-10とBT-7の両数が多い編成だったわけですが、どちらがドイツ軍にとって厳しかったでしょうか? 難しいところです。

また、ドイツ軍は大まかに言って全購入ポイントの1/3を正面の3VH群攻略に充てず、残りの2/3でアントン・ベルタ・カエサルを確保したことになります。どうしてそれができたのか謎です。

【終盤】
ポイントはドーラでしょうか。本当にぎりぎりの確保で、守備隊がなかったことに助けられたようなものです。

【ユニット】
・ATG
活躍させたかったのに活躍させられませんでした。私の部隊の全6門で撃破1、2両? 難しいものですね。

・スキー兵
メインユニットです。これなしに戦うことは考えられません。普通の歩兵は吹雪だと2HEX/Tくらいしか移動できないのです。

【ルール】
Inf Toughness : 170% の影響は大きかったと思います。以前にも書きましたが、この設定は遠距離戦闘でドイツ軍を有利にした感があります。塹壕化した歩兵に対しても「みんなで突っ込めば怖くない」となり、「撃たれて、見つけて、数に任せて撃ちまくる」のパターンで排除できました。

一行無線ルールはリアルC&Cとして面白く、また負担軽減策としてありがたいものでした。ゲーム中1往復だけ長いやりとりができるなどとしてもいいかもしれません。

プレイ順ルールは……煩雑であまりメリットは感じられませんでした。 

【最後に】
もう一度。みなさま約半年に渡って本当にお疲れ様でした。
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正二面体
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Post by 正二面体 » 2009.Jun.22(Mon) 22:03

 遅ればせながら、皆さん、本当にお疲れ様でした。たびたび、セーブデータ−を上げるのが遅れたこと、申し訳なく思っています。
 そして、MVPをいただいたこと、本当に光栄におもっております。これも、Katzenさんと、junkersさんのおかげです。感謝、感謝です。

 全体的な作戦の分析と反省については、他の指揮官の方々が、詳細に行われていますので、そちらに譲るとしまして、主に自分が担当した北部に焦点を当てて振り返ってみたいと思います。

<なぜこのような突撃を行ったのか?>

 おそらく、皆さんこのテーマが一番気になるところだと思います。ぶっちゃけていえば、

何も考えていなかった  :porc

というのが正直なところなのですが、これでは、実もふたもないので、強いて理由をあげると、
1.テストプレイの結果
2.私の経験不足
3.Katzenさんとの一行無線でのやり取り
 の3つがあげられると思います。

 まず、”1.テストプレイの結果”です。これは、テストプレイにおいて、Norさんが移動力の不足のために苦しんだということが妙に頭に残っており、天候が吹雪ということもあって、焦りを感じていたというものです。つまりは、「序盤から積極的に行かなければ、VHを確保するだけの十分なターン数がないのでは」という気持ちを持ったため、前へ、前へ、という進撃を引き起こしたように思います。

 次に、”2.私の経験不足”ですが、これは説明の必要はないでしょう。散開の”さ”の字も知らない攻撃は、ここから生まれたものです。

 最後の、”3.Katzenさんとの一行無線でのやり取り”が、最後の引き金になりました。これは、4ターン目の一行無線で
煙幕展開感謝スル.敵ノ姿ハ依然ミエズ.サラニ前進ス.進撃速度ヲ合ワセルナラバ,指示サレタシ.
と、Katzenさんに送った際に、
中部デ交戦!敵ハ森ノ中ニ配置シテイル.警戒セヨ!進撃ペースは貴官ニ任セル.最南部デ敵ノ猛砲撃ガアッタ
との返信をもらったことです。
 私の最初の心積もりでは、初期配置がVHに近い私の部隊を一時停止させ、3箇所のVH群に同時攻撃を仕掛けられるよう、タイミングを合わせるつもりでした。
 しかし、先ほどのような、”お墨付き”をもらったことで、気が変わったのです。
 つまり、3ヶ所同時攻撃という”兵力分散”ではなく、地形的にも、また、指揮官の能力から言っても、攻略の確率が高いベルタ・カェサルを第1目標とし、自分の部隊は、派手に攻撃を開始したほうが良いのではないかと考えたのです。
 結果は、ご覧のとおり、十分に役目を果たせたのではないかと思います。ただ、今にして思えば、もう少しうまいやり方があっただろうにと、反省しております。  :cry:

<なぜ、アントンは攻略できたのか?>

 上で書きました様に、最初は、陽動が出来たらいいということで、アントンのVHをすべて確保できるとは、思っては居ませんでした。しかし、大損害を出しながらも、アントンを確保することに成功しました。
 ですが、兵力配置を見直して見ると、決してこの周辺が手薄ではなかったことは、一目瞭然です。
 では、なぜ、このような強行が(多くの問題点がありながらも)成功したのか?
 一番の理由は、すでにNorさんが書かれているとおり、機甲戦力の投入のタイミングでしょう。ここで、あえて付け足すとするなら、地雷の配置場所と、アントン南部の森林地帯に配置した部隊でしょうか。
 地雷を盛大に踏んだ私が言うのもなんですが、やはり地雷がVH付近になかったのは、大きかったように思います。1箇所でも地雷が存在すれば、そこをよけて通らざるを得ず、密集隊形で突撃することを阻止できたのではないかと思います。
 そして、南部の森林地帯に配置した部隊は、煙幕を展開され、VHとの連絡を立たれた瞬間、一時的に遊兵となり、局地的な戦力差が小さくなったのではないでしょうか?
 結果論ですが、この森林地帯にいる部隊を、進撃路をふさぐ形でアントン西部に振り分けていたら、この部隊が盾となり、機甲戦力投入のタイミングをより見極めやすくなったのではないかと思います。

<ルールについて>

 おそらく、今回の歩兵強化ルールの恩恵を一番受けたのは私ではないでしょうか?  :D
 感覚的ではありますが、低視界での殴り合いでは、兵士の質が全体的に高いドイツ軍のほうがより恩恵が大きかったように思います。

<最後に>

 相変わらず、読みにくく、あまり内容のない分析ではありますが、以上が私の感想です。
 最後に、この企画をセットアップしてくださったNorさんと、管理将校さん、そして、暴走した私を温かく見守りながら的確な指揮を行ったKatzenさん、junkersさん、紳士協定すれすれの煙幕展開にも怒らずに堂々と戦ったweideさん、sufiyさん、本当にありがとうございました。
 いつか、公式戦MVPにふさわしい指揮官になって、帰ってこれたらいいな、と思いつつ、締めの言葉とさせていただきます。
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Post by weide » 2009.Jun.23(Tue) 22:29

ソ連軍における私の担当はSMG・砲兵・機甲でした。
大きな誤算だったのが砲兵。
盤外の122mmが壮絶に弾数が少なく、1,2回の砲撃で弾切れとなってしまいました。
これならばもっと弾薬の多い小口径か思い切った203mmにするべきでした。
それからカチューシャ。破壊力は抜群なのですが、再装填に予想より大幅に時間がかかってます。
ろくに調べもせずネーベルヴェルファーのつもりで弾薬車両3両も置いておけばいいだろうとタカをくくっていました。
本当にフルロードしようとすると6ターン以上かかるようで、大量のロケット弾をバラまいて歩兵を粉砕するという戦法が自壊。
事前の調べさえちゃんとしておけば防げた事態でした。

SMGは雪に阻まれほとんど撤退ができませんでした。
1:1だとドイツ歩兵とそれなりに良い戦いになるのですが、後から後から大量の歩兵が沸いてきて…。
1発撃ち込むと10発の弾丸と2つのグレネードが返ってくるような反撃。
かといって下がろうにも下がれず、戦えば敗北してしまいます。
ならばと玉砕戦法を取り、当然の帰結として玉砕。

機甲についてはSufiy大隊長の書いたとおり。
私の指揮の不味さもあり、五里霧中の中孤立した挙句対戦車地雷で破壊されたりと散々。
また乗員の錬度の差なのか、少々撃たれただけで壊走に陥り隠れることが出来ないまま蜂の巣にされてしまいました。
このあたりは私が迫撃砲の煙幕を焚くといった手段である程度回避できたかもしれません。



序盤は比較的余裕もあり、相手やSufiy大隊長の意図を推測するようにしていましたがSMG陣地の旗色が悪くなったころから焦りが出てきました。
Sufiy大隊長の意図をなんとか汲み取ったりもしてみましたが、私は圧倒的に読みが足らない。

砲兵の陣地転換は正しく最高のタイミングで成功したわけですが、これは読みよりも偶然に頼る部分が大きいですね。
ただ、転換終了してからがいけなかった。
まさか既に見つかっているとは…。
気づいたのはカチューシャが撃たれて爆発してから。
こうなってからアタフタ逃げても遅く、どのみち残り時間も少ないので「弾が当たったら諦めろ!」の精神の下砲撃を敢行しました。

指揮官としての能力がアレなのは自覚しておりましたので、せめて闘志だけは失わないように度々映画などでカツ入れしていました。




ルールや運営面の感想として、プレイ順宣言ルールが余り意味がなかったような…w
一行無線はとても良いものだと感じました。
敵のみならず味方の意図をも考えねばならないため、緊迫感と戦場らしい混乱が生まれたと思います。


およそ半年にも渡る長い戦いでした。
酸化された司令官の方々、ありがとうございました。
次の公式戦でもよろしくお願いします。
 
 
 
「私は他の多くの者よりも運が良かっただけで、兵士としての義務を果たしたに過ぎません。
敵との戦いに全精力を使い、スコアなど数えているような余裕はありませんでした。」 − エルンスト・バルクマン
 
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Post by Nor » 2009.Jul.03(Fri) 00:02

はい、参加者の皆様の感想などありがとうございました。 :salut
まず業務連絡ですが、両軍の無線通信ログは別トピックにまとめて、無線通信フォーラムは閉鎖しました。また、今週末までには、セーブファイル添付トピックを削除する予定です。こちらはバックアップなしに添付ファイルごと全部削除します。なんせ添付ファイルの容量が大きいんでご了承ください。




さて、以下はSufiyさんが丁寧に答えてくれたソ連の敗因分析についての私なりの考えです。といっても、私は今回のソ連軍の敗因を究明したり、その責任を問うたりしたいわけではありません。そもそも結果論なら何でも言えるので、あの時ああすべきだった!ということにはあまり意味はないと思います。私としては、それよりも、今回の結果を元に、一般論としてDefend側の作戦はどうあるべきか?という点を考えたいと思います。


まず、Delay/Defend側の定石としては次のものが挙げられるでしょう。

Code: Select all

a.広範な監視体制をとる
b.砲兵を活用して敵兵力の漸減を狙う
c.後方撹乱作戦を行う
d.固定陣地を用意する
e.機動反撃部隊を用意する
これらは時系列で考えると、敵の前進速度を落とさせ、その間に戦力を漸減し、混乱させて主導権を奪い、主防衛線で食い止めて、反撃を行うことを狙っています。この前提にあるのは、攻撃側の方が戦力が多く、主導権を握りやすいので、お互いが無傷のまま主防衛線で戦う状況になれば、必ず防衛側が負けるという発想です。そして防衛側が負けるというのは、単に戦力がすり潰されるということではなく、その結果として防衛側が最初から保持しているVHを攻撃側に取られるということです。

逆に言えば、防衛側としては最終的にVHを確保すれば勝てるのです。VHを敵に渡さない最も確実な方法は、敵戦力そのものを粉砕することですが、これが難しいのは誰しも承知なこと。そこで次善の策として、制限時間内にVHを踏ませなければよい、という発想が出てきます。攻撃側が制限時間内にVHに到達できなければ、どれだけ攻撃側の戦力が残っていようと、どれだけ防衛側の戦力が減少していようと、ゲーム的には防衛側の勝利なのです。



<a.広範な監視体制をとる>

ではそのためにはどうするか?敵の前進速度をあらゆる手段で遅らせるのです。具体的には、次の3つの方法があります。

1. 敵の移動力を奪う
2. 地形の移動係数を大きくする
3. その他(戦闘を起こして物理的に足止めする、心理的に警戒させるなど)

ここでは地上部隊が戦闘を行わずに達成できる1と2の方法を紹介しましょう。SPWAWには戦闘摩擦(Combat Friction)という概念があります。これは、敵の視線を感じたユニット(ノーマルでは*マークがつく、ただしEnhancedではつかない)や過去2ターン以内に敵の攻撃を受けたユニット(#)は移動力が低下するというカタチで表現されます。まずは前者の効果を最大限に活用します。ゲーム開始後なるべく早い段階で敵を視界に入れたら、なるべく長い間監視下に置き続けることを目指します。これがうまくいけば、たった一人の監視兵だけで、敵の大部隊の移動速度を大幅に低下させることができるのです。

さらに、この監視情報を元にして敵集団に砲撃を行えば、直撃をうけた敵ユニットは攻撃を受けたことになって移動力が低下し、直撃をうけなくても抑圧が加算されて移動力の低下が見込めます。もうひとつオマケに、(大口径砲の)砲撃によって生じた砲弾痕(Shell Hole)は、その地形の移動係数を大きくするので、敵の前進速度はさらに低下します。このように、できるだけ早期に、できるだけ長い間、できるだけ多くの敵部隊を監視下に置き続けることによって、攻撃側の前進速度を著しく低下させることが可能なのです(理屈では)。

敵の前進速度を遅らせるとともに、「どの方面にどの程度のどんな敵がいて、どこに向かっているのか」を探知することも監視の大きな目的です。これを把握できれば以降の作戦が効率的に行えます。監視部隊は敵に見つからないことと敵を見つけやすいことが重要で、Recon属性を持っているサイズの小さい偵察兵や狙撃兵が最適です。また山頂の荒地や森林など視界と地形効果を利用すれば、さらに監視能力アップを図ることも可能です。もちろん発砲は一切禁止です。

理想的な監視とは、敵が監視下に置かれていることに気づき、監視地点もほぼ特定できているが、監視ユニットを直接視認できないために手が出せないという状況でしょう。そしてイライラを募らせた敵が、監視から逃れるためにあえて困難な地形に踏み込んだり多重スタックしたりして隊列を乱してくれれば万歳で、さらに煙幕展開や砲撃まで行ってくれれば大成功といえるでしょう。戦わずして主導権を握るとはまさにこのことです。

今回のソ連軍は、地形的に平地の森林が多かったので戦場全体を見渡せる監視ポイントを設置するのは難しかったと思いますが、ソ連側陣地の大きな特徴であったマップ東端の高地群は監視ポイントの候補地だったかもしれません。ここに監視ポイントがあれば、少なくとも中央から南部にかけて(特にjunkers部隊)の敵情把握は正確に行えたでしょうし、最終的にドーラ攻略もギリギリ阻止できたかもしれません。

監視部隊は配置段階でベストポジションにつけて動かさないという運用が基本ですが、現実的には見通しの良い地点は敵も警戒しているし、特に攻撃正面には煙幕が張られるので正面からの固定監視は難しい。そこで、実際には敵の進撃状況にあわせて側面に回りこむような移動監視専門部隊が役に立ちます。こうした運用が今回の状況で可能だったかどうかはわかりませんが、最北部・最南部と北中部の境界ではその余地があったかもしれません。

今回のソ連軍はこうした小部隊での監視は最初から諦めて、前線に散開配置したSMG中隊で敵の出方を伺おうとしました。いわばaとbを同時に行おうとしたのですが、これは2つの点で問題だったと思います。まず、敵正面に配置した戦闘部隊に監視機能を任せてしまうと、戦闘開始と同時に監視機能は失われてしまうこと。さらに、正面からの監視では、敵戦力の全体像が把握しずらいことです。こうしたことを考えると、スキー・スナイパーなんかを移動監視部隊として側面に配置していれば、もう少し楽に戦えたかもしれません。


<b.砲兵を活用して敵兵力の漸減を狙う>

地上部隊と砲兵とを組み合わせた敵兵力の漸減作戦は、監視よりも積極的な遅滞戦術であると考えることができるでしょう。砲撃によって生じる砲弾痕や敵に与える抑圧が、前進速度の低下をもたらすのは上述の通りです。あわせて地上部隊を投入することにより、敵により大きな損害を与えることができます。この段階での最大の目標は、敵の先鋒部隊、特にRecon属性を持つ偵察系ユニットを消耗させることで、別の言い方をすれば敵の目を奪うことです。

今回のソ連軍の序盤の目玉作戦は、接近戦に強いSMG部隊を視界の悪い森林に潜ませることで敵の先鋒部隊に一撃を加え、後退しつつ敵集団めがけて砲撃を加えることで継続的な打撃を与えるというものでした。しかしドイツの先鋒部隊はスキー兵中隊まるまる4個という凶悪な仕様だったので(笑)、「目潰し」としての効果は発揮できませんでしたが、先鋒に打撃を与えるという点ではある程度成功したといえるかもしれません。

ただ、junkersさんが「足止め用と割り切るなら徴集兵中隊でも良かったかも」「(カチューシャは)有効に使えていたのかどうか」という感想をあげているように、費用対効果を考えた場合、SMGとカチューシャを主とした砲兵という組み合わせには検討の余地があるかもしれません。

まず、使用する砲兵については私もjunkersさんと同意見で、ロケット砲(カチューシャ)は効率が悪すぎると思います。確かにロケット砲は思いもよらない大戦果をあげることはありますが、バラツキが大きすぎて「堅実な網」ではありません。遅滞作戦では敵の進撃速度を遅らせ、兵力を少しずつでも確実に削っていくのが大目的なので、敵の規模と分散状況に応じて100mm以上の榴弾砲で「一網打尽」に抑圧を浴びせつつ、地形を掘り返していくのが素直な手だと思います。・・・とまあ、こんなことはSufiyさんもweideさんもわかっており、その上であえて「男のロマン」としてカチューシャを選択したようなので、まあいいんですが(笑)。

次に、遅滞に使用する地上部隊は、なかなか判断が難しいところです。SMG中隊の魅力は安さと接近戦の強さにあります。これより安いのは徴集兵中隊だけですが、その差は10円。各ユニットの戦闘力はググっと落ちる反面、一個小隊多いのが徴集兵のウリです。あるいはSMGに30円足して騎兵中隊にすればRecon属性つきの4個小隊+タチャンカという移動力充分の戦力も揃えられたのですが。

やはり第一線に配置する部隊選択の基準は、その部隊を無事に後退させることを重視するかどうかという点にかかってくると思います。そもそも歩兵が「移動しながら戦闘する」のは難しく、ましてや「戦いながら後退する」となるともっと難しく、それがソ連軍なら飛躍的に難しくなるというのが私の実感です。なぜソ連だと一段と難しいのかと言えば、「ほとんどのソ連兵は無線を持っていないから」という一点に尽きます。つまり無線の無いソ連軍が士気を維持しつつ組織的に戦うには、小隊長の3HEX以内に全ての分隊ユニットを入れておかねばならず、この隊形のまま戦いつつ安全に後退していくなんて・・・まずムり!!だからです(笑)。

私見としては、後退しながら戦う場合、収容陣地からの視界が確保されていても(戦力を半分以上残して)安全に後退できる距離は最大で10HEX程度だと思います。ただしこれは、個々のユニットが無線を装備しており、移動力もあって、収容陣地から強力な援護が見込める場合です。今回のSMG中隊のように無線を持っておらず移動力も足りないという場合は、後退距離をもっと短くするか、あるいは後方から(AFVなどを利用した)積極的な収容作戦を行うしかなかったでしょう。

こうした「安全な後退作戦」は高くつきすぎると考えるならば、第一線は敵を視認して一撃を加えるだけの捨て駒と割り切って、安価で何かと活躍を期待できる斥候班(21円)・HMG班(24円)・モロトフ班(24円)などを分散配置するという手もあったかもしれません。なぜ徴集兵中隊よりコザコザ集団(笑)を薦めるかといえば、斥候班は敵の小ユニットを見逃さず移動も可能であり、HMGは初弾の打撃効果が絶大であり、モロトフは隣接すれば歩兵にもAFVにも大打撃を与えられるからであり、また、これらは全て敵が気づかずに隣接、あるいはスルーしてくれる可能性さえあるからです。おそらく徴集兵やSMGを中隊で配置するよりも、コストパフォーマンスと敵に与える心理的効果はずっと大きなものになるはずです。そして、徴集兵やSMG中隊などの「頭数の揃った歩兵部隊」は、防衛ラインの主役として使わないと勿体ないからです。



<c.後方撹乱作戦を行う>

今回はドイツ軍がソ連の後方侵入を予期して司令部を最後方に設置して盤内砲も用意しなかったため、司令部急襲という決定的な作戦にはなり得ませんでしたが、一般に敵の側背を狙おうとする試みは、主導権を攻撃側に預けっぱなしにしないという意味で大きな価値があります。中盤以降に監視任務を終了した時点で、移動監視部隊を後方撹乱部隊に転用してサプライズを引き起こすという使い方が一般的でしょうか。今回のソ連軍は、序盤からスキー兵が南部で浸透を試みて南端から迂回しようとするjunkers部隊を発見。確かにこれだけでも敵を警戒させ、前進速度を鈍らせる効果はあったといえるでしょう。

惜しむらくは、こういった牽制を北部でもやって欲しかった。北部では道路屈曲部に設置したバンカーが最後まで生き延びて邪魔を続けたことを考えると、このバンカーと協力して中盤以降に側背から敵を撹乱する支援部隊があればよかった。まあそんな応援を送る余力はなかったでしょうが、10ターン程度まで敵戦線の狭間でしぶとく生きていたSMGの残党が玉砕せずに潜伏できた可能性はあったかもしれません。Recon属性を持っていないSMGが1〜2ユニットいてもできることは限られたでしょうが、でもいいんです。一瞬でも敵をドキッとさせるような奇襲ができれば。PBEMでは心理的に打撃を与えることが重要なのです。たぶん(笑)。



<d.固定陣地を用意する>

「スタティックな防衛線に憧れを抱いていた」というSufiyさんの言は実に印象的ですが、かくいう私もSufiyさんの気持はすごく理解できます(笑)。ただ、経験則からいえば、Delay戦はもちろんDefend戦でさえ固定陣地のみに頼っては勝利はおぼつかないというのが実情でしょうか。機に応じてある程度自由に動けるユニットを手元に置いておくことは常に必要じゃないかと思います。ただし、その割合をどれくらいにするかという点には検討の余地があるでしょう。

しかし、Defend戦では機動部隊のあるなしに関わらず、防衛の主体となるのは固定陣地であることは間違いありません。さらに、Defend戦における固定防御部隊には、Delay戦では通常使えない、地雷とバンカーが含まれるのでこれを有効活用しない手はありません。今回のソ連軍はこの両方ともを使用しましたが、どちらも前線近くの遅滞ラインに配置しました。ここにまず一考の余地があるかもしれません。

正二面体さんは「(アントン付近に)1箇所でも地雷が存在すれば、そこをよけて通らざるを得ず、密集隊形で突撃することを阻止できたのではないか」と指摘されていますが、私もまさにその通りだと思いました。また、地雷といえば、工兵を用意してゲーム中に地雷を敷設するという常套手段を使わなかった点も残念で、どこか一箇所でもVH守備隊として工兵を用意し、周辺にコツコツ地雷を敷設しつづければ面白い展開になったと思います。バンカーについても同様で、安価なライフルバンカー(38円)をもっと大量に揃えて、VH付近の主防衛線を強化するという方法も捨てがたいかなと。

もちろん、地雷はミズモノだしバンカーは煙幕で無力化されやすいという弱点はあります。しかし、それを補うのがよく考えられた防御陣地です。今回の防衛線の主力はライフル歩兵3個中隊で、補助部隊としてはATG6とAAMG6がありました。今回はドイツ軍が予想以上の数で攻めてきたので結果的には足りなかったかもしれませんが、普通に考えれば戦力として質量共に悪くはない。では何が拙かったかといえば、やはり防衛戦の全体的な構想と実際の配置に齟齬があったということでしょう。


固定陣地の配置を考える際に重要なのは、必ず主陣地の前に副陣地を配置するといったように、防衛線にある程度の縦深を持たせることだと思います。例えば、VH上に守備隊を置いて主陣地とする。これだけでは必ずやられます。主陣地を目視できる背後や周辺に別の陣地があったとしてもやられる。なぜなら、攻撃側は煙幕で自在に視界をコントロールできるし、必ず防衛側より大きな戦力を投入することができるし、攻めるタイミングを決めることができるからです。そしてVHを奪取した敵は、それ以上奥地に別のVHがない限りあえて前進しないので、防衛側が機動戦力を使って反撃しない限り奪還することはできません。こうなるとスタティックな防衛線のみに頼る場合はお手上げです。固定陣地重視ということは、VHは絶対に取られてはならないということなのです。

したがって固定陣地重視でいくなら、最低でもVH上の主陣地の前面に副陣地を築いておく必要があります。できればVHの両側面にも陣地があればなお良いし、それを何重にもできれば最高でしょう。そこを通らなければ主陣地に到達できないという場所に複数の陣地を築くのです。攻撃側からすれば、陣地攻略時には煙幕展開と砲撃を充分に行って安全に突入したいと考えます。地上部隊同士の接近戦になれば双方に損害が生じますが、一回限りの戦闘であるほど攻撃側が有利です。しかし、そのような戦闘が連続するのなら防衛側のデメリットは小さくなります。

防御側の目論見は、陣地を複数重ねることによって攻撃側のさまざまなアドバンテージを奪うことにあります。つまり、攻撃側砲兵の煙幕と弾薬をどんどん消費させること、迂回や浸透など消耗の少ない進撃方法を阻止すること、攻撃側の戦力を確実にすり減らすこと、一つ陣地を突破されたらすぐに次の陣地が戦闘を開始して攻撃の主導権を渡さないこと、ひいては攻撃側の精神的な危機感を煽ること・・。攻撃側砲兵の煙幕弾を撃ちつくさせることができれば、そこが一つの転機になるでしょう。以降は防衛側が煙幕を使って戦場を区切ることができる、つまりどこで戦うかを防衛側が選べるようになるはずです。

こうした陣地戦の主役はやはり歩兵ですが、HMGやモロトフ、地雷やバンカーのようなスパイスも忘れてはいけません。陣地の縦深間隔は3〜5HEX。VH上の主陣地の前面に2つの陣地を築ければ理想的です。前面陣地は徴集兵のように弱い歩兵に任せて構いません。守備隊の質よりも陣地の量(縦深)を確保することが重要です。前面陣地が複数あれば、VH上にも強固な守備隊を置く必要さえないかもしれません。最も強力な守備隊は、反撃用の予備として主陣地のすぐ後方に配置するのがベストです。敵砲兵にタコ殴りにされた塹壕化歩兵よりも、フレッシュな状態で一歩ずつ前進移動する歩兵の方が強いし使いやすいのです。

こう書くとなんだか上手に固定防御ができそうな気がしてきますが、いやいや私にもできません(笑)。固定陣地をメインに戦って勝てるかどうかは、地形要因に大きく依存するでしょうし、また前段階であるa〜cの過程が上手くいったかどうかも影響するでしょう。ただ、今回のようにVH群が4つあるとすれば、固定陣地で守りきれるのは半分だけだと謙虚に考えた方が失敗が少ないと思います。今回でいうなら、アントンとドーラは固定陣地だけで守れる可能性があるかもしれません。



<e.機動反撃部隊を用意する>

固定陣地をメインに戦い、しかしそれだけでは全てのVHを守れないとすれば、やはり機動力のある予備戦力が必要です。固定陣地を用意しなければならないDefend戦での機動予備部隊の規模はDelay戦よりも小さくなるはずですし、その役割もかなり限定されるはずです。Defend戦における機動部隊の役割は、あくまで固定主陣地(VH上の陣地)の状況との兼ね合いで考えるべきでしょう。つまり、固定主陣地に接近中の敵に投入(して攻撃を阻止する)、固定主陣地を攻撃中の敵に投入(して防衛を支援する)、固定主陣地を奪取した敵に投入(して主陣地を奪還する)の3つしかありません。

これらの役割は順に、阻止・支援・反撃と区別できるでしょうが、どの役割でも機動力をいかして戦闘の主導権を握るという目的は共通します。この場合の機動力とは必ずしもAFVを意味しません。状況によっては足の速い歩兵系ユニットでもいいでしょう。しかし一般的にいってベストなのは、汎用性があるという点でAFV+快速歩兵のセットです。さらに自由に動けた方が良いのでRecon属性を持つユニットで構成されるべきでしょう。

重要なのは、投入するまではひたすら隠し続けることと、投入すると決めたら小出しにせずまとめて投入すること。局所的な数の優位を常に確保するのは機動戦の大前提です。そして一旦投入した後は、動き続けること。できる限り敵の側背への攻撃を狙うこと。攻撃側の主力部隊は移動目標に縛られて自由に動けないことが多いし、攻撃側は進行方向にしか煙幕を張らないので、側面攻撃は大きな意味を持ちます。逆に、敵の移動目標となっているVHの延長線上からの攻撃はリスクに晒される可能性が高いでしょう。

そしてなにより、最終的に全VHの過半数を確保すれば勝てることを忘れてはいけません。この点を念頭において、固定陣地の状況に応じた機動予備部隊の具体的な使用法を作戦段階から考えておく必要があります。機動部隊は用意したけど、いつどうやって使うかは状況次第で決めようという発想はすでにアウトです(笑)。こういう状況になったらこう使おうという具体策が頭にあって、それに適した編成と配置をすべきです。固定陣地を主にして戦う防衛側は、攻撃側とは違って作戦の柔軟性が低いので、作戦立案の時点で勝敗の8割方は決まってしまうという厳しい現実を忘れてはいけないでしょう。




以上、あいかわらず口からでまかせでダラダラ書きましたが(笑)、一片の真理も含まれているとは思います。この文章がDefend側のよりよい作戦を考えるきっかけになれば嬉しい限りです。 :salut
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