戦闘を有利に進めるにはどうしたらいいか。
一つの答えとして、「相手より強力な戦力を揃える」がある。
しかし、ポイントや配置済ユニットに限りがあるので、一箇所に集中させれば、他の部分が手薄になる。
例えば、戦線をA,B,C(左、中央、右でも何でも良い)と3つに区切り、戦線の一部、ここではAに戦力を集中配備する(重点の形成)。
相手が戦力を均等に配備しているならば、その戦場では圧倒的な勝利を収めることが出来る。
しかし、これでは他の戦場(B・C)は手薄になり、戦闘は不利になるだろう。
そこで、B,Cでは消耗を抑えて防御に努め、Aで勝利を収めた部隊をB・Cに向かわせれば、
再び数の優位を得、さらに敵の側背を狙うことにより圧倒的な勝利を収められる。
Aには十分な戦力を配備しつつ、B,Cには最低限戦線を維持できるだけの戦力の配備が必要となる。
ここで、集中配備した部隊を「主力」と呼ぶことにする。
相手も戦力を集中配備した場合には、
- ・主力同士のぶつかり合いでどちらが勝つか
- ・最初の戦場でいかに素早く圧倒的な勝利を収め、戦果を拡大するか
おそらく、お互い相手の主力を放っては置けないので、
戦闘は自然と主力同士のぶつかり合いになるだろう。
そこで、主力には強力な戦闘力が必要となる。
また、戦闘を有利に進めるために、
「機動力を活かして先にVHを確保し、局地的な防御戦にする」
といった方法がある。このためにも、機動力は重要となる。
つまり、主力のコアとなるユニットの条件として、
- ・相手の主力を撃破する攻撃力
- ・連戦でも消耗しにくい防御力
- ・攻撃や移動などを迅速に行える機動力
さて、登場するユニットは大まかに、
- ・装甲車輌
- ・非装甲車輌
- ・歩兵
- ・砲兵(直接・間接)
間接砲撃は制圧能力は高いが、命令を出してから着弾までのラグが大きく、正確性に欠けるので却下。
また、制圧してから実際に撃破するためにはそれ相応の戦力が必要となる。
他に、弾が切れやすい事も欠点となる。
直接砲撃は機動力が低く、撃たれ弱いので却下。
歩兵は、撃たれ弱い事や、隣接(あるいは精々3hex程度)より遠い装甲車輌を撃破する能力が無い事などで却下。
非装甲車輌は撃たれ弱いので却下。
つまり、3つの条件を満たすのは装甲車輌のみ。
装甲車輌の中でも、相手の装甲車輌を撃破する能力を持っている事を考えると、
戦車、あるいは突撃砲が最適であると考えられる。
ここで、主力のコア以外のユニットを一纏めにサポートユニットと呼ぶことにする。
サポートユニットについては、次の戦術の項で取り上げるが、
コアと同等、あるいはそれ以上の機動力を持った部隊で構成するのが望ましい。
勝利への道筋を「遭遇戦」を例に簡単に追ってみると
1.戦車をコアとする主力が戦線を突破、中央に3つあるVHのうち一つを確保。
2.主力はそのまま中央の他のVHを狙うか、敵の本陣を狙う。
3.1〜2の過程で(存在すれば)敵主力と交戦となる。もちろん、撃破できれば言うこと無し。
4.その間、他の戦線では消耗を押さえ、主力の到着を待つ。
となり、最終的に中央VHの過半を抑えられる。
最後に、戦力を集中配備して主力を作るメリットとデメリットを簡単に纏めると・・・。
メリット
- ・戦線の中で、最低でも1箇所では確実に勝利できる。
- ・主力の居ない戦線では、不利になる。
- ・主力は戦術的にも攻撃側なので、消耗しやすい。
- ・主力の消耗が激しい場合、戦果の拡大が出来ず、全体として負ける可能性がある。
- ・機動力を活かして戦果を拡大できる。
AFVのメリットを活かせれば、集中配備のデメリットを打ち消すことが出来る。
逆に、AFVをコアとした主力を形成する戦略に対抗するためには、
序盤から中盤は防御に努めて、主力のサポートユニットの消耗を強い、
終盤でカウンターをかけるのが有効となる。
もちろん、AFVを削れるなら最高だが、サポートユニットを削るだけでも十分効果がある。
後述するが、サポートユニットの居ないAFVは無力なので。
何にせよ、この戦略は基本的に攻め続けるスタイルなので、守りに入った部隊相手だと簡単に消耗してしまう。