sniper | 1面 | 3時間 | ☆☆☆☆★ | 全設定オン | MAP |
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<コア編成> テキストの指示に従い「砲兵と歩兵のみ」で次のように編成。 ・88mm FLAK18×3sec(計6門) ・偵察パトロール×1plt(4名×3個分隊) ・狙撃兵×1 マチルダIIの前面装甲を貫通できるのは88のみなので、何よりも即戦力として88は必要だと判断。対戦車性能はATバージョンの方が優れているが、数をそろえるため安いAAを採用。AAバージョンのもう一つ弱点は徹甲弾(AP)の保有数が少ない点なので、サポートで弾薬補給車が要るだろう。 4名編成の偵察パトロールは対戦車爆雷を持っているので、危機が迫ればこっそり接近・近接強襲に使うつもり。狙撃兵はそのうち特殊部隊に。 <サポート> 88の輸送用にSdkfz-7×6、弾薬補給車×2、狙撃兵×1 <AUX> 偵察車×2、37mmATG×4、75mmIG×3、150mmIG×2、歩兵2個小隊、FO、盤外105mm×1、各種輸送車輌。マチルダ相手にはほとんど役に立たないものばかり。しかしこいつらを活躍させられるかどうかで勝敗が決まる。 |
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日時:1940年5月21日1100時 場所:アラス南方、100×80 遭遇戦、ターン20、有効視界22 <前置き> デフォルトキャンペーンの中でおそらく最も簡単なものは、"Rommel To The Recue -Easier"でしょう。しかしこれが"Hard"バージョンになると途端に激ムズになります。EasyとHardの差は、支援戦力として"88mm AT"×2の有無とわずかな配置の違いだけですが、たったこれだけのことでもう全然難易度が違ってきます。 かつて何度か挑戦した結果では一面目でDVを取れたことは無いのですが、再度久しぶりに挑戦してみようと思います。アラスの戦いは「・・ロンメルは88mm対空砲を水平射撃しマチルダを撃退した」と簡単に書かれることが多いですが、実際このキャンペーンをやってみると、88を撃ってりゃ勝てるというわけではないことが良くわかります。 <背景> 敗退を続ける英仏連合軍は乾坤一擲の勝負にでた。英大陸派遣軍総司令官ゴート卿はロンメル少将率いる第7装甲師団の側面に残存装甲戦力を投入。マチルダI・マチルダIIを相手にしたのはわずかな砲兵・歩兵連隊のみだった。「アラスの戦い」が始まる。 <作戦> 歩兵と砲兵のみで戦車に抵抗するには、いわゆる「Pakフロント」を作るしかない。問題はこれを何処に作るかだ。Easyバージョンでは最初から中央高地に88ATが配置されているが、このHardバージョンではそれがない。ダッシュで中央高地に向かい、対戦車砲を設置、Defend体勢にしてタコツボを掘り始めた頃には、マチルダの波に飲み込まれることになるだろう(過去に何度も経験済み(^_^;))。 そこで今回は、中央高地のVHは捨てて背後道路上のVH2個だけを守りきることを目的とする。そのためにパックフロントは道路VH右側に連なる高地上に設置する。射界が重なるように全火砲をずらっと並べ、お互いに援護できる位置取りを心がける。 もう一点重要なのは、敵の戦車と歩兵を完全に分断すること。パックフロントを守るためには敵歩兵を近づけてはいけない。 <経過> ●前半 −司令部分析− 敵戦車戦力はマチルダIが30にマチルダIIが10で、合計40輌あまりと推測。これを正面から撃破できる88FlakのAP弾は1門あたりわずか10発。6門で60発。砲手の錬度は60〜70と低いので全弾命中はあり得ない。半分外れるともう足りないことになる。HE弾は45発と豊富にあるが貫通力はたった36。マチルダIなら砲塔後部のみ貫通可能だが、マチルダIIの装甲はどこも貫けない。トップヒットか故障が起こるのを期待するしかなくなってしまう。おまけに1ターンあたりの発砲数は3回。しかし敵の臨機射撃や砲撃で抑圧を受けると2回に減る。6門の88が毎ターン1輌ずつ撃破できれば7ターンで壊滅できるが、命中率を考えると1ターンに3輌破壊できれば良い方だろう。それもAP弾が残っているという前提での話しなので、実際は・・・。 −偵察− 2輌の偵察車はとりあえず全てのVHにドイツ軍旗を立てた後、マップ上下端に別れる。偵察車輌の目的は、側・後方から敵情を把握すること、敵戦車をやり過ごした後に敵歩兵を掃討すること、チャンスがあれば最後の最後にVHに滑り込むこと(^_^;)。何にしても機動力のあるユニットはこの2つしかないのでやられてはいけない。 −歩兵− 2個小隊のAUX歩兵の任務は、敵歩兵をパックフロントに突入させないこと。MG34は積極的に敵トラックや歩兵を狙うが、その他の部隊は敵が10ヘックス以内に近づくまでは沈黙を守る。対戦車の近接強襲は各小隊に1個分隊ある工兵に任せる。 −火砲− 全火砲の配置を完了するのにおよそ4ターンを費やす。なるべく森林や最高地など地形効果とともにLOSを見極め、慎重に配置したものから体勢をDefendに変更。88の背後には弾薬補給車をはべらせておく。最終配置場所と発砲範囲は上図のようになる。有効視界が22もあるので見渡せる範囲は広いが、闇雲に撃っても「当たらない・弾が切れる・逆襲される」といいことはないので、臨機射撃は原則禁止。各砲には次のような発砲基準を設ける。 ・88mm−発砲距離20hex以内。目標はマチルダIおよびII。AP弾がある間はマチルダIIを最優先目標とする。 ・37mmATG−発砲距離10hex以内。目標は偵察・輸送車輌。 ・75mmIG−発砲距離15hex以内。目標は偵察・輸送車輌および歩兵。 ・150mmIG−発砲距離30hex以内。目標は全ての軟体標的。敵密集地の中心と複数スタック地点を優先する。 −戦況推移− 心を込めて(?)一発ずつ慎重に狙撃していくが当たらない!やはり経験が足りないのだ!あれだけ計算したにも関わらずAP弾はあっさり切れた。しかも臨機射撃をまったくしないので、あっという間に中央高地VHを占拠され、マチルダ戦車団は怒涛のごとく押し寄せてくる。AP弾を補給するには発砲を中止しなければならない。HE弾を使い込んだ後ではAP弾の補給は実質不可能になってしまう。しかしこのまま臨機射撃をしないと、あと数ターンで全VHが取られてしまう。作戦失敗か(-_-;)。 ●後半 88Flak6門のうち2門が故障した(-_-;)。88の射線が届かない南方地帯では手の打ちようがない。歩兵小隊に含まれる工兵分隊が必死に近接強襲し、88以外の火砲も撃ちまくるがマチルダにはほとんど効果がない。もはや発砲基準は完全に無視され、「とにかく撃ちまくれ!・・・弾がないぞ!弾持って来い!」状態になっている。唯一の救いは、ほとんどの火砲陣地は敵に発見されておらず、敵戦車部隊が残り1つとなった道路北側のVHに向かっている点だ。 −司令部対策− 3方向から現れた敵戦車団は合流・密集し、88陣地の目の前にある最後のVHに向かっている。盤外105mm砲の砲撃をここに集中し、とりあえず動けない状態にする。また、Rout・Retreat状態の戦車には一切攻撃を加えることを禁止する。使える88を二分し、一方は撃ちまくり、もう一方はAP弾が補給できるまで発砲を禁止。88以外の臨機射撃の対象は、VHに向かおうとする戦車で、かつこちらに側・背面を向けているものとする。 敵戦車が通り過ぎた南方地帯にいる75mmIGは陣地転換を開始。弾切れの37mmATG・150mmIGには補給車を向かわせる。偵察車は南北端を回り込みソフトスキンを掃討する。偵察兵も前進し移動不能になっている敵戦車を襲う。生き残った南部歩兵小隊はこれらの戦力とともに敵歩兵の前進を食い止め、可能ならば中央高地へ進撃するべし。北部歩兵小隊はVHまで前進し、敵戦車に近接強襲を敢行せよ。 −戦況推移− 作戦変更が見事的中!砲撃に加えて乱射用の88とその他の火砲が敵戦車団の前進を止め、何とかAP弾を補給した88がとどめを刺していく。配置転換した歩兵砲は遠距離から敵歩兵を攻撃し、ここまで息を潜めていた2輌の偵察車が戦車のいなくなった戦線後方に回り込み、敵歩兵を掃討していく。比較的早い段階で敵司令部を壊滅できたのも幸運だった。 最終的には19ターンで全VHを確保。破壊できなかった戦車はマチルダIIが1輌のみだった。 <結果> スコア7114:1081でドイツ軍の大勝利 ドイツ軍損失:兵員24 連合軍損失:兵員36、Art1、SV21、AFV41 <感想> 嬉しい!初めてこのシナリオでDV取れました!(^^)!。もっとも大きな勝因は、敵の戦車と歩兵を分断できたことだと思います。装甲部隊だけではどんなに近づいても火砲陣地を発見するのは困難で、臨機射撃時以外に敵の攻撃をうけたのはサイズの大きな150mmIGくらいでした。こちらの陣地が見つからなかったので、敵はVHを占領する以外の目的がなく、結果的にこちらが攻撃の主導権を取ることができたのだと思います。しかしこれは対AI戦だから成功したわけですが・・。 このシナリオ、88がなければ絶対に勝てないと思いましたが、88があっても実に難しい戦いです。歩兵と砲のみで如何に強力な戦車部隊を撃退するか、陣地の配置・火砲の運用などやりがいのある要素がてんこ盛りなので、腕に覚えがある方はぜひこの1面目だけでも挑戦してみることをお勧めします。 |
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sniper | 2面 | 2時間 | ☆☆ | 全設定オン | MAP |
<アップグレード> 前回の損害なし。250円。 ・88FLAK18AA×2→88FLAK18AT ・狙撃兵×1→特殊部隊 <サポート> 81mm迫撃砲×4、FO×1。 <AUX> 偵察車×3、37mmATG×2、歩兵3個小隊、MG壕×2など。 |
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日時:1940年5月21日1500時 場所:アラス南方、100×80 遭遇戦、ターン18、有効視界16 <前置き> 2面目は前回の戦いのわずか4時間後の戦闘です。ロンメル自ら陣頭指揮をとり第7装甲師団の歩兵連隊がマチルダ相手に奮戦していたころ、SS師団「トーテンコープ」もマチルダ戦車の襲撃を受けていました。史実では、この実戦経験の無い「髑髏」師団はパニックに陥り散々な被害を受けてしまいますが・・。 <任務> SS「髑髏」師団が前進を阻まれている。これを援護するのだ。 <作戦> 前回と同じく、前半は移動せず敵戦車を待伏せする。マチルダを片付けたらVHに向かい進撃を開始する。前回と同じく敵歩兵は絶対に近づけるな! <経過> ●前半 −司令部分析− 今回はATバージョンの88が2門できたのでまず安泰だろう。この2門は最も広い範囲を見渡せる中央に配置する。残りの88AA×2班は、南と北の高地に配備するが、南側の部隊は速攻で前進し前方の高台を占拠。敵戦車を側面から狙い撃つ。 −戦況推移− 1ターンで88の配置完了。その後3ターンほど敵影見えず。もしかして、もっと前進するべきだったか?と思った頃にマチルダ戦車団が登場。今回も臨機射撃は極力控え、息を整えて発砲!あたる!我が88部隊は前回の激戦で経験値が急上昇し、70代になっていたのだった。特に88ATは気持ちよいほど当ててくれ、あたれば確実に破壊してくれる。 ●後半 マチルダ戦車団はほぼ壊滅した。VHは2個敵陣にあるがこれは問題ではない。VHがある北西高地には敵歩兵がうじゃうじゃいるのが散見できる。 −司令部対策− 歩兵部隊は慎重に移動を開始せよ。偵察車輌とコア歩兵は北西高地の後方に回り込み高台の様子を確認すること。後方の88部隊は常に歩兵部隊を援護できる地点まで前進せよ。もはや弾切れの心配はしなくて良い。HE弾をじゃんじゃん降らしてやるのだ。 −戦況推移− ここまで問題なくいくと、嬉しいというより面白くない(^_^;)。と思っていたら、髑髏師団の歩兵はさすが看守上がりだけあって、シビアな歩兵戦ではほとんど戦闘力を発揮できない。しかし敵歩兵もどっこいどっこいの弱さなので、一回撃ってはお互いに逃げ回る稚拙な戦闘を繰り広げる。苛立った88が突っ込みすぎて、輸送車輌がやられたのはご愛嬌。最後はコアの偵察兵と特殊部隊が敵を一掃。17ターンで全VHを確保して終了。 <結果> スコア7836:79でドイツ軍の大勝利 ドイツ軍損失:兵員14、APC1 連合軍損失:兵員263、Art2、SV14、AFV28 <感想> 1面目とはうって変わって難易度急低下。前半辛抱強く待伏せたのが効いたのでしょうが、あまりにも読みどおりの展開になってしまいました。もうちょっとヒネリが欲しかったなどと偉そうなことを思ってしまいました。 それにしても88AAと88ATは体感命中率(?)は全然違います。スペックを見ると、88ATの方が"Fire Control"と"Range Finder"値がどちらも1高いだけなのですが。 |
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sniper | 3面 | 2時間 | ☆☆ | 全設定オン | MAP |
<アップグレード> 前回の損害なし。300円。 ・88FLAK18AA×3→88FLAK18AT 1個分隊だけATにできず。 <サポート> 105mm榴弾砲×1、FO×1、狙撃兵×1。 <AUX> 偵察車×3、2号C型×5、3号E型×4、4号D型×2、スツーカ×2、105mm×2、150mm×1、FO×1など。 |
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日時:1940年5月21日1700時 場所:アラス南方、100×80 遭遇戦、ターン22、有効視界15 <前置き> 最終面は1面目の6時間後の戦闘です。当初、英仏連合軍は第7装甲師団の縦隊後方を襲ったため、ロンメルの手元には戦車が全くなく歩兵連隊と砲兵連隊で戦うことを強いられました。やがて前方にいた戦車連隊が後方に駆けつけ、英仏戦車団との戦車戦が始まります・・。 <任務> 第15装甲連隊が戻ってきた!共同して仏戦車団を撃退するのだ。 <作戦> ようやく戦車が戻ってきたが、真っ向勝負の戦車戦にしてしまっては不利だろう。88部隊は長射程を最大限に活用して正面を押さえ、戦車は迂回して敵の側・背面を衝く。 <経過> ●前半 −司令部方針− 配置できる場所が非常に変則的なのが心配だ。敵は南東・南・南西の3方向から出現すると思われる。AUX戦車隊は最北端にいるので、これを各VHに向かわせる必要があるだろう。88部隊は3つのVHを射程に入れて防御体勢にしておく。各方面にはコア歩兵隊を派遣し、十分な偵察を行うこと。 敵フランス軍の主力戦車は、ルノー"R-35"、ホチキス"H-35"の軽戦車と、ソミュア"S-35"中戦車である。もしかしたらシャールB1重戦車がでてくるかもしれない。マチルダに比べれば問題ではないが、戦車隊は正面からの撃ちあいを避け、必ず側・背面を狙うこと。 −戦況推移− 予想通り3方向から敵戦車が湧いてくる。臨機射撃全開で88部隊が次々と撃破していく。3ターン目には増援戦車部隊として、3号突撃砲×2、2号C型×3、35(t)×3も出現し、各VHに振り分けた戦車隊も順調な位置取りを終える。 が、敵の移動速度は予想以上に速く中央高地の88陣地がパナール装甲車に襲われるというアクシデントもあったが(^_^;)、88の傘のもと各戦車隊は健闘を見せた。 ●後半 敵戦車団の突破力は衰え、敵戦力の大半は歩兵部隊となった。我が軍には戦力となる歩兵がいないので、戦車隊が突破するのだ。 −司令部対策− 敵が釘付けになっている地域に大砲撃を開始する。各戦車隊はVHに向かい慎重に移動を開始せよ。敵歩兵の掃討は2号戦車と偵察車輌に任せる。 −戦況推移− 後半は砲撃合戦。88陣地に砲撃が降り注ぐが防御体勢を取っているため、1ターンもすれば完全に抑圧は回復できる。高台に固定している戦車隊にも砲撃がじゃんじゃん降ってきて装甲の貧弱なものは身動きがとれなくなる。 こちらもお返しに105mmと150mmの砲撃と、温存していたスツーカを飛ばす。戦車隊は潰走状態の歩兵をオーバーランで粉砕し包囲網を敷く。意外に敵歩兵が少ないのは砲撃でほとんど壊滅したからか?包囲網を狭めていく過程で、思わずVHを全部踏んでしまって7ターンであっさり終了。 <結果> スコア9354:633でドイツ軍の大勝利 ドイツ軍損失:兵員31、APC1、AFV4 連合軍損失:兵員247、APC6、AFV50 <感想> 「アラスの戦い」でロンメルが味わった長い一日を再構成した全3面のキャンペーンもまたまたあっさりDV勝利で終了です。結局難しいのは1面目だけでしたが、最初の編成で88を6門も揃えたのが楽勝の原因だったような気がします。この面も敵戦車の数が多いので、AUX戦車を主力にすると厳しい戦いになったのかもしれません。 ちなみに88部隊のエースは撃破26で経験87でした。60台で始まった経験値がたった3シナリオでここまで上昇するのも珍しいかも。88の余りで買ったような偵察パトロール隊も期待以上の活躍をしてくれました。本来の偵察任務に加え、対戦車爆雷を持っているので不用意に近づいてくる敵戦車を結構撃破してくれました。歩兵戦力はこの部隊と特殊部隊だけだったので、いちいち移動目標を設定しなくてよいのも楽でした。この編成に不満はないのですが、対戦車戦を避けるつもりなら機関銃部隊を買っても役立ったかなと思います。 最終面で戦車が出てきますが、「歩兵と砲だけ」で戦うというのはなかなか新鮮な経験でした。機動力のある戦車があれば状況にあわせてある程度は対応できますが、歩兵と砲だけではそうもいきません。そういう意味で、最初にどう作戦を立て布陣するかで勝敗の大半が決してしまうという緊張感がありました。対戦車砲の運用法を習得したい方は挑戦して損の無いキャンペーンだと思います。 |